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第17話 ハルカの想いを断ち切る1/4
しおりを挟む---20時頃、ユウスケの自室---
ハルカは不安そうだった。俺に向ける視線が何かを怖がっているようだ。
ハルカを自室に連れていきベッドに座らせると、俺は少し距離を置いて隣に座った。言いづらい内容なら俺がハルカの視界に入らないほうがいいのだろう。
「......で、どうしたんだ?ハルカらしくないな、何か聞きたいことでもあるのか?」
「今日ね?...ユイさんと話したの、ごめんね、勝手な事をして...」
俺に視線を向けてくる。何かに怯えているようだ。
「何で謝るんだよ?ハルカがしたい事をしただけだろう?それに事前に会うことは聞いてたし」
「うん...午後にユイさんと会った?」
「ああ、放課後な。ユイに俺を誘惑するなって言ったんだって?」
「うん...ごめんね?ユイさんをユウスケのものにする計画邪魔しちゃって。それだけ?...」
「ああ...それだけしかユイからは聞いていない」
ハルカは溜息をついていた。恐らく何か安心したような安堵したような様子だ。何か他にユイに話したことがあったのだろう。だがユイとハルカの間での会話だ、深く聞く必要はない。
「安心したか?」
「うん...私ね、なんか最近無性に不安で…ユイさんを見てるとすごくイライラしてしまって…、言っちゃいけない事まで話しちゃったかも...。ユイさんから何も聞いていないのならいいんだけど」
ハルカの表情が落ち着いてきた。それでも俺はハルカの隣に座りなおすとその頭を抱くようにして俺の胸に埋めさせた。ハルカが俺を見上げる目には涙が溜まっている。性的な興奮で涙目になる時の目とは違う、何か自分を責めている様子であることは伝わってくる。
「いいよ...何か俺に悪いことをしたと思ってるんだろ?」
ハルカは何も言わないまま、俺のシャツが皺になるぐらいに強く握って顔を埋め、肩を震わせていた。おいおい、昼間のユイとハルカで何を話したんだ、泣いてしまうほどなのか?さすがに気になってくる。ユイの様子も変だったが...会話の内容を一言一句知りたくなってきた。まずは徐々に昂ってくる激情のようなハルカの涙が止まるのを待つしかないか。
「ユウスケの声...匂い...すごく安心する......それにドキドキする」
...しばらくして...ハルカが落ち着いてきたようだ。ハルカがこんなに泣くなんて珍しい、大会で負けた時の悔し泣きぐらいだろうか。俺のシャツが涙でびっしょりなんだが...なんて言える状況ではなさそうだな。
「落ち着いたか?...まだ帰らないのなら家に連絡しておけよ?」
「うん...」
ハルカが頷きながらスマホを触っていた。俺は少しハルカを1人にしやろうと自室を出てリビングに降りた。軽食と飲み物を用意してトレイを手に戻ってくると、ハルカの正面にあるローテーブルに置いておいた。ベッドに座っているハルカから手の届く距離だ。俺はハルカの対面にある2人掛けのソファに座った。
「まだ話したいこと...あるのか?」
「うん...ユウスケも知りたいでしょ?私とユイさんの会話の内容...後でちゃんと話すからね...」
「無理して言わなくてもいい、言いたくなったら教えてくれ」
「わかった...ありがとね」
ハルカがベッドから立ち上がると部屋の内鍵を閉めて、ソファに座っている俺の膝に跨ってきた。
「お、おい...そろそろ帰らないと、お母さんに叱られるぞ?」
「さっき、母に連絡したから大丈夫。今日は帰らないかもって書いておいた。ユウスケと朝までお喋りするって...ね、今日もユウスケと[恋人ごっこ]したい...」
「あの厳しいお母さんが、よくそんな事認めてくれるな。...ん?お前ほんと好きだな...恋人にしたいのは兄貴なんだろ?」
「母は私とユウスケが付き合ってると思ってるし、母はユウスケのこと大好きだし。ふふっ、ユウスケ照れてるの?...リョウスケさんに告白できない私に[恋人ごっこ]勧めてきたのユウスケでしょ?だから...リョウスケさんに早く告白できるように...」
ハルカが俺のシャツのボタンを外している。俺がハルカに振られたのは中学1年の夏だった。振られた翌日、ハルカは俺にどうやって兄貴に告白すればいいか相談しに来た。俺は臆病で引っ込み思案だったハルカに、男性に慣れることが大切だと伝えた。
ハルカを独占し誰にも渡したくない俺は、まずは俺で男に慣れろと伝えた...ハルカは友人も少なく、俺にはとても従順だった。徐々に行為はエスカレートしていき[恋人ごっこ]...俺を恋人だと思って接するように指示することから始めた。
ハルカは欲情し始めて焦がれるような熱を帯びた瞳で見つめてきた。これも[恋人ごっこ]としての演技だとハルカは思っているのだろう。その後4年間ハルカは俺を好きだと口にし続けて、快楽に溺れていった。俺もハルカを好きな想いを素直にぶつけ、毎日耳元で囁き続けた結果、ハルカの心も身体も既に俺の色に染まっている。本人はまだ兄貴のことが好きだと思っているのかもしれないが、そのような想いは幻想でしかないはずだ。4年経っても告白できないなんて事は無いだろう。
「ねぇ、ユウスケ♡...私のこと好き?♡...どれぐらい好きなの?♡」
そんなこと、恋人にしか確かめないんじゃないか?シャツのボタンは全て外されて俺の胸にハルカの長い指先が触れてくる。
「んっ...そんなのお前が一番知ってるだろ?...ハルカを兄貴にも渡したくないぐらい好きだ...まぁ、お前は誰にも渡さないよ...」
俺の乳首を指先でコリコリと摘まむようにしながら、ハルカは幸せそうに頷いていた。俺はハルカの頭を抱き寄せると芳しい甘い香りに包まれながら、唇を重ねていく。半開きの少し肉厚なハルカの唇に自分の唇を押し当て、啄んでは何度も唇を触れ合わせる。
「んっ♡...ぁ...知ってた?私、大好きなユウスケのキスでいつも蕩けちゃうの♡...登校してるときも、ユウスケと喋ってる時も...この唇が欲しいってなっちゃうの...くちゅ♡…んはぁ♡」
ハルカが喘ぐように唇を開いていく。既にハルカの口内は唾液が溢れていた。俺は堪らず唇の中を犯し始める。ヌルリとした舌は濡れた口内に滑り込み、舌を探し出し絡め取ると、ハルカの頭を強く抱いたまま唇を貪り始める。ハルカも自然に俺の首に腕を巻き付けてきた。
「んぁ♡......んふぅ♡...くちゅ♡......ぁ...離さないで...ハルカをずっと抱き締めていて♡...ね、ミウよりもユイさんよりも...私を求めてよ♡」
ハルカの唾液を啜りながら、ハルカの手が俺のシャツを脱がしベルトを外すとズボンを脱がしてくる。俺もハルカの甘いミルクのような肌の匂いを感じると我慢できなくなって、乱暴にハルカのブラウスを剥ぎ取った。俺のズボンが脱がされる時には、ハルカのブラウスもブラも剥ぎ取っていた。
熱情に溺れるようにハルカの唇を求めた。視線が絡み合ったまま、お互いの身体に痛いほど腕を回し身体を密着させて情熱的に舌を絡め合っていた。
ハルカの...たぷんたぷんと揺れる乳房がお互いの胸の間で潰れている。下半身は互いの下着越しに性器を擦り付けあっていた。
「んっ...悪い...はぁ...ミウもユイも俺は抱くつもりだけどな...」
ハルカの下着を脱がし、俺も自分の下着を脱ぎ捨てた。牡と牝の淫猥な匂いがもわっと漂ってくる。
「ひどいっ…ぁん♡...抱いてもいいけど、私を一番に愛してくれないと妬いちゃうよ?♡...ユウスケは私のものなんだから♡...あぁ♡...すごく熱い...私のあそこに擦れてる♡...んはぁ♡...挿れないの?」
ハルカの秘部は、もうぐちゅぐちゅに濡れていた。俺の我慢汁もすごいがお互い獣のように求めあい始めているが、素股のように熱い猛りをハルカの割れ目に擦りつけていた。少しでも油断すると咥え込まれてしまいそうなほどぬるぬるしている。
「だめ♡...今日は焦らさないで♡......ね、あはぁ♡...ユウスケ...欲しいの♡...心も身体もハルカだけのものにしたい♡...って言ったらどうする?...んぁぁ♡」
ハルカは俺の肉棒に長い手を伸ばして指を絡めると、自分の花弁にあてがった。蜜に埋もれるようにぬるっと肉棒が貫いていく。ハルカの甘い匂いと蕩けた顔にもう俺のものがギンギンに反り勃ってる。俺たちは恋人以上の回数のセックスしているのに、ハルカが俺のものを苦しそうに咥え込んでいる。
「はぁ…はぁ……そうだな。とりあえず、お前の心も身体も差し出せ...独占欲は俺も強いからな。将来のことは分からねえが、ハルカを一生手放すつもりはないよ...」
「あぁぁ♡...嬉しい...嬉しいの...ユウスケ♡、ユウスケ♡...ぁんっ♡...はぁっ♡」
ハルカは満足そうに腰を上下に動かして俺の肉棒を膣で擦りあげて締め付けてくる。ハルカの表情は恋する少女そのものだった。俺がユイに手を出すことをハルカに伝えた日から、ハルカの心が不安になっていることを知っていた。そしてハルカがその日から俺に強く依存するようになったことも。
「ユウスケのが、奥まで刺さってくるの♡...ひぁん♡..もっと奥突いて?...ユウスケの熱いの奥にいっぱい出して欲しいの♡...はぁっ♡...気持ちいいよ♡...ユウスケが好きなの♡、誰にも渡したくないの♡、ハルカを一人にしないで...んぁぁ♡...イク...イっちゃう♡」
ソファをぎしぎしと軋ませながらハルカが上下に動かす腰に俺の腰が激しく突き立てる。ハルカの熱く濡れそぼった蜜壷がひくひくと収縮し俺の肉棒を愛おしそうに締め付けてくる、その度に圧し包む肉襞がいやらしく肉棒を奥へと引き込むように蠕動を繰り返した。淫悪な肉棒がハルカの膣を貫き媚肉の奥へ、奥へとねじこむと、ハルカが背中を大きく仰け反らせて果てていった。
「あぁぁぁっ......ユウスケぇ♡...しゅき♡...しゅきなの♡」
仰け反ったまま唇を震わせて、ハルカは無意識のうちに呟いていた。
俺とハルカはその後、何度も求めあった。
何度も与えられた絶頂の余韻でまだ濡れているハルカの花弁はピチャピチャと淫らな音を立てて、俺の肉棒を擦りあげて、何度も熱い迸りを飲み干していく。ベッドで仰向けになって震えているハルカの豊満な身体は淫らで妖艶なまでに汗と体液に濡れて、注がれた精液を秘部から垂れ流していた。
呼吸を荒げながら痙攣し続けているハルカの口に、ミネラルウォーターを含んで口移しに飲ませていく。ハルカも喉が渇いていたのだろうが起き上がることもできないようだ。
ハルカが泊まりか...4年近くハルカを染め続けてきた。あの引っ込み思案で男を怖がっていたハルカがここまで淫らで積極的な雌になったんだ、長かった...もう充分だろう。
もう夜中だが、今夜はここからが本番だ。もうハルカの兄貴への想いなど消してやるか。ハルカがこれ以上兄貴に惚れていると感じるのは俺も不快だ。
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