清楚な生徒会長が堕ちていく。兄貴の恋人となったようだが、誰が相手でも、どのような手を使っても、俺は彼女の身も心も俺に染めてみせる。

藤乃 花

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第11話 ユイは寂しい

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---前日の放課後、図書室---



 俺はハルカやミウと日帰り温泉に行く前日もいつも通り、図書館で水泳部の練習が終わるのを待っていた。

 「ユウスケくん、いつも何の本を読んでるの?」

 ユイが生徒会の活動を終えて図書館に訪れた。この一週間、毎日ユイが図書館にやってくる。

 「色々ですよ。決まったジャンルは無いけど、受験勉強の憂さ晴らしなので、気持ちが晴れるものを。洋物のアクションとか推理物とか」

 俺は本に指を挟んで閉じると、立ったまま隣で見下ろしているユイを見上げる。テーブルに置いた2冊の本も見せると、ユイは納得したように笑っていた。自然な振る舞いで隣の席につく。

 「覚えてたの?」

 「ええ、ユイさんがあの時どんな思いで、これらの本を読んでいたのか理解したくて。俺、タイトルとあらすじしか知らなかったから」

 「そっか。もう一年前だものね」

 ユイのことを知りたいという言葉に、ユイが一瞬頬を赤らめていた。 

 ユイが最近無防備で無邪気な笑顔を浮かべるせいか、優しげだが冷静な表情しか人に見せないユイが小さな笑い声をこぼすと周りの生徒の注目の的だ。

 ユイは周りの目に気づいたのだろう。恥ずかしそうに声を落とす。

 「ねぇ、ユウスケくん。少しだけ時間あるかしら?ここ、おしゃべりしにくくて」

 「あと2時間ぐらいなら」

 「良かった、ちょっと気晴らしに付き合ってくれる?」

 「いいですよ。どちらへ?」

 ユイは、ユウスケが持っていた本を手早く本棚に片付けると、早く早く...と小さく手を振って急かしてきた。美人で清楚な生徒会長が、ずいぶん楽しげだ。
 


 「ここよ、見てて?、じゃーん!」

 ユイは教室の扉を開いた。扉が開くと窓には夕陽が差していて古い机や椅子が茜色に染まっている。ユイは教室内に入ると両手を広げて、どうだ!と言わんばかりの嬉しそうな表情だ。お淑やかと評判なユイらしくない、はしゃぎっぷりだった。

 ここは、昨年...俺が入学してきたときには古い旧校舎として使われていない建物だ。なぜ、校舎の鍵をユイが持っているのだろう?

 「ここね、生徒会管理で週に一度掃除したり、点検したりしてるの。もう使わないと聞いてるけど、何か急なときでも使えるようにって先生に言われててね」

 「何だか...木造の古い教室は心地よいですよね。ノスタルジーな想いが蘇ってくるような雰囲気で」

 「ふふっ、ユウスケくん、ノスタルジーなんて言葉使う年齢じゃないでしょ?」

 学校内でユイがユイでいられる場所なのだろう。誰の目も気にしなくていい場所。窓の外を眺めると野球部のグラウンドが近く、兄貴の姿もはっきり見える。プールは遠く、人を視認するのは難しそうだ。

 「ここがユイさんの秘密基地だったんですね?」

 「あはは、もう!笑わせすぎないで......お腹痛いよ~...子供じゃないんだから...。でも、ユウスケくんの言う通りかな。ここね、私やリョウスケくんが1年生のときに過ごした教室なの。ノスタルジーを感じる秘密基地。本当にその通りね」

 「思い出の場所なんですね」
 
 「そう...リョウスケくんも何度か誘った事あるんだけど、リョウスケくんにとっては過去は黒歴史だと言って恥ずかしいのか、一緒に来てくれないんだよね......」

 「兄貴は照れ屋だから...俺だったら好きな女性の過去も未来も全て自分のものにしたいし、誰よりも知っていたいと思いますけどね......」

 ユイは一瞬硬直して、肩を震わせ瞳を潤ませると窓の外に視線を向けた。

 「ユウスケくんの彼女が羨ましいな......」

 ユイが消え入りそうな小さな声で呟いていた...。

 ユイは椅子に、そして俺は正面の机に腰かけていた。二人で夕刻々と色合いが変わっていく夕焼けを感じながら、ぼんやりと窓に映る景色を眺めていた。ユイの表情を見ていると物思いに耽っているようだ。きっと兄貴を思い出しているのだろう。

 暫くして、ユイは何も言わない俺に視線を向ける。少し赤みが掛かったローズブラウンの色合いがする瞳でじっと見つめている。何か言いたげな表情だが、俺も無言で静かにユイを見つめていた。遠くから下校を勧めるチャイムが鳴る音が聴こえてくる。時間切れか。

 きっと、ユイはこういう何気ない時間、黙っていても穏やかでいられる時間をリョウスケと過ごしたいのだろう。俺をここに誘ったのはその代役だという事は理解していた。

 「さて、戻りましょうか?そろそろ、生徒会長さんに戻って帰らないといけないですね」

 ユイは少し淋しそうな表情を浮かべていた。まだ、ここにいたい気持ちが強いのだろう。ユイが寂しがり屋で甘えたなユイでいられるこの場所に。好きに笑って好きに悲しんでいられるこの場所が好きなのだろうなと俺に伝わってくる。

 俺がユイを立たせようと手を伸ばす。ユイは俺を見上げていた...恥ずかしそうにしながら俺の手を取るとユイをゆっくりと立たせてあげた。ハルカにしてもユイにしても、兄貴の前でそんな素の表情を見せてやればいいのにと...俺は感じてしまう。

 「また、いつでも誘ってください。ユイさんがここに来たい時はいつでもご一緒しますから」

 ユイの夕陽で煌めく黒髪に触れ優しくぽんぽんと頭を叩き耳元でそう囁くと教室を出た。俺に頭を叩かれたことにユイは相当驚いていたが、髪を撫でられる心地よさに頬を赤らめていた。

 「ほんと?.......あ、ありがとう...また誘っていいのね?」

 ユイは上目遣いで甘えるような表情でそう呟いていた。

 校舎の鍵を閉めているユイの姿を見守り、校舎まで送っていった。そしてユイが誰にも見られないようにこっそり手を振っている様子を見守り、俺はハルカ達の練習が終わるのを待つことにした。



---午後、貸し切り風呂---



 湯煙の立つ貸し切り風呂の中で、小柄なミウはハルカの胸の谷間に後頭部をのせていた。目隠しされたミウが色白の形の良い乳房が、背後からハルカのしなやかな指先に包み込まれていく。ハルカもミウも水泳着で部活に励んでいるため、日焼けによる肌の色のコントラストが艶めかしい。

 「ハルカ先輩...んっ...やっぱり見えないの...怖いです。タオル...外していただけませんか?...はぁ♡...」 

 「どうして?...ミウのおっぱいの先端が目隠しをした途端にこんなに硬くなり始めてるのに?ミウもマゾなのかしらね、こんなに身体が悦んでる...私と一緒ね。ユウスケに見られてるの意識してるのでしょう?」

 「言わないで...んぁぁ...ユウスケさん、見ないで?......ハルカ先輩♡...こんなの恥ずかしいです......ぁんっ♡...そこ♡、コリコリしちゃ♡......くんぅぅ♡」

 ミウは浴槽の中で正面に座っている俺の視線を意識しているのだろう。そしてハルカに見られることも恥ずかしくて堪らないようだ。

 ハルカの豊かな巨乳に比べるとミウの乳房は小ぶりだが、年齢相応の胸の膨らみだ。ユイやハルカが育ち過ぎているのだろう。

 俺はハルカの邪魔をしないよう無言でいたが、ミウに近づいて間近でその羞恥に悶えるミウを見つめる。目隠しをされて鋭敏になったミウの感覚なら、俺の存在が近くにいることを感じているのだろう。

 「駄目よ?...ミウは今日、ユウスケにも愛してもらえるかもしれないのよ?...こんなに尖らせて、可愛いわ、ミウ......くちゅ...ん」

 ハルカは、ミウのうなじや耳朶に唇を這わせると甘く噛んだり、舌を這わせてミウの反応や滑らかな柔肌の感触を楽しんでいるようだ。

 だが、ハルカの視線はいつも俺に向いている。濡れた瞳で俺を見つめていた。

 俺はミウに俺の存在を意識させるため、伸ばした指先で優しく尖っていく敏感になった乳首を撫で始めた。ハルカの両手がミウの乳房を愛撫しているのに、もう一本手があるように乳首を弄ってくる感覚にミウは俺が触っているのではないかと目隠しされた闇の世界の中で意識し始めているようだ。

 「え?...あんっ......ユウスケさん?...ぃゃ...触っちゃ駄目です♡...ぁ...そこ、ずっと触られてると...ミウ...んぅっ♡...ぁ...ひぁん♡......」

 「あら、ユウスケが触っていると思ってたの?...ミウの願望を口にしちゃってるのかしら、ミウの硬くてヒクヒクしている乳首を触っているのは私よ?...ユウスケに触って欲しいのね、ミウったら」

 ハルカがミウを惑わせていく。ミウは自分の妄想を口にしてしまったのかと慌てて顔を真っ赤にさせている。喘ぎが漏れ始めた唇を震わせながら小さな身体がびくびくとハルカの腕の中で震えていた。ハルカはミウの張り詰めた乳房に優しく爪を立てて指の動きを意識させるように捏ね上げると、ミウはその感覚を甘受しているように鼻から甘い呻きが漏れていた。

 俺は悪戯するかのようにミウの可愛らしい小さな果実のような乳房の突起に触れると、念入りに柔らかく指先で揉んでいく。そして次第にその指が乳房を這い脇腹を滑っていくと、ハルカがそれを見て足でミウの太ももを開かせて固定した。

 「ハルカ先輩っ...ゃ...見えちゃう......ユウスケさんに見えちゃうから...あはぁっ♡...駄目っ...気持ちよくなっちゃう♡...ハルカ先輩にされちゃうとミウは♡...んぁぁっ♡......」

 「良い子ね、ミウ...もう私の手や唇の感覚を覚えたのね、私の知らないミウをいっぱい見せて欲しいな...」

 最初ミウは唇をぎゅっと閉じて、ユウスケの前で喘がないように必死に我慢していたが、今ではそれすら忘れて唇が半開きになったままだ。逆に時折大きく開いて唾液の溢れる口内を見せつけている。目隠しをしたまま背後を振り向こうとするのはハルカのキスが欲しいのだろう。ハルカに躾けられているだけあって、ハルカと同じようなおねだりの仕方をしていた。

 俺の二本の指がなぞるようにわき腹から秘部へとミウの開いた太腿の間に俺の指が滑っていく。そして薄毛をたなびかせる膨らみの間の溝に指が触れた。以前ハルカがミウの秘部をショーツの上からなぞっていたように、俺の指がミウの花弁の間に直接触れて同じ動きを始める。

 「ぁ♡...ぁ♡...ハルカ先輩、足閉じさせて...やだ、そこ触ったらは...もうミウは♡......んぁぁ♡」

 「ミウはどうなるのかしら?...触って欲しいってミウのここは言ってるけど...」

 俺はハルカの言葉に合わせて指の動きを変えていく。ミウが恥ずかしがると、ハルカはミウの乳房を揉みながら、ミウの桃色に上気した頬や上品な鼻筋、耳などに情熱的に唇を這わせて唇を奪っていった。普段、ミウとキスをするあの甘い緩やかなキスではなく、すぐにミウの舌を絡めとり、ハルカも小さな喘ぎを漏らしながらミウの唇を犯していく。

 ミウの肌がピンクに紅潮していた。逆上せてしまうとミウも辛いだろうと考え、ハルカに合図する。

 床をくり抜かれて作られている浴槽からハルカは上がり、ヒノキで造られている床に太腿を開き気味に座ると、俺はミウを抱き上げ、ハルカの足の間に先ほどと同じ体勢でミウを座らせた。待ち構えていたようにハルカがミウの唇に唇を重ねていく。ミウに考える余裕など与えないのだろう。まさぐるようにハルカの手がミウの身体を這いまわり、またハルカの足がミウの足を開かせて固定していった。

 俺は目の前で開かれたミウの太ももの間に顔を埋めて、吐息を秘部に吹きかけとミウの可愛らしさに似合わない蕩けた喘ぎが漏れて仰け反っている。

 「ミウの花弁が、こんなに濡れて涎を垂れしてるぞ、いやらしいな。それにこんなに敏感だ...毎日を慰めていたんじゃないか?」

 「んはぁぁ......い、嫌ぁ...もしかして、ユウスケさん......そんなところ、見ないで...してないから...オナなんてしてないから......恥ずかしくておかしくなっちゃう♡...くちゅ♡...んぅ♡...先輩......ぁ♡」

 ミウが何か口にする度にハルカが唇を奪い、ミウの理性を溶かしていく。俺はそのまま吐息を吹きかけた綺麗な溝を指で開いた。ミウの穢れのない膣が濡れて蠢いていた。

 「ミウに気持ちいい事をこれからいっぱい教えてあげるから...イクの我慢するんだぞ?...ん...くちゅ...ぴちゃ」

 「ひぃぃっ...何してるの...ユウスケさん、それ、駄目ぇぇ♡......気持ち良すぎちゃう♡...」

 ミウが身悶えながら熱い吐息と喘ぎをハルカの口の中で漏らし続けてヒクヒク震えている。もうミウに抵抗する術など無かった。
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