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第7話 ミウの心の解放
しおりを挟む---昼休み、水泳部の部室(ミウが校舎に戻った後)---
ミウが部室を去っていくと、俺は物置の世界から解放された。暑い......。そして、女同士のキスなんて初めて見てしまい、見てはいけないものを見てしまった感覚だ。ただでさえ水泳部の部室に空調はついておらず、汗ばんだ肌が気持ち悪い。
ハルカは部室の内鍵を掛けなおすと、汗をハンカチタオルで拭いていた俺の前に戻ってきた。
「ちゃんと見てくれた?♡」
ハルカは恥ずかしそうに尋ねてきた。
「ああ、ミウちゃんは、よっぽど姉のことが好きなのは分かったよ。彼とは......彼と呼べるのかは分からないが......。現時点では、可愛らしいオママゴトのような恋愛のようだな」
「そうじゃないの...そんな事じゃない......見てた?ちゃんと聞いててくれた?私を見ててくれた?」
はい?ミウの様子を見に来たはずなんだが...問い詰めてくるような勢いでハルカは距離を縮めてきた。切羽詰まったような切ない表情を浮かべているハルカに俺は圧倒されていた。
「お、おい......何のことだよ?」
「良い子にしてたら、いっぱいご褒美をあげなきゃいけないのよ?......」
「は?......」
ハルカは俺をその場に押し倒してきた。
覆いかぶさるハルカは呼吸が荒く漏れる吐息も熱い。ハルカはかなり興奮して欲情しているようだ。水泳部の部室の床はマットになっているが、それでもいきなり圧し掛かられると身体が痛かった。女性が押し倒される時もこんな感覚なのだろうか......気を付けよう。
「私......上手にできてた?ミウちゃんがあんまり可愛らしくて、本気になっちゃいそうで焦っちゃった♡......」
ハルカは我慢できなかったんだろう。それでなくても覆いかぶさってくるハルカの顔が近い......。ハルカはミウを誘惑したことに興奮したのではない、ミウをを誘惑していた自分を、俺に見られることがたまらなく興奮したんだろう。
上に覆いかぶさったままハルカは俺のズボンと下着を勢いよくを剥ぎ取り、反り勃つ肉棒を見て満足そうな笑みを浮かべる。
「感じてくれてたんだ♡。ね......誰に感じたの?...私?...ミウちゃん?......教えて♡?」
押し倒されて太腿や膝に跨り馬乗りになったハルカが、俺のものに直接触れている。
「俺がハルカ以外の女に欲情したことがあると思ってるのか?」
「ごめんね......わかってる♡でもその言葉が聞きたかったの♡......。我慢できない♡......少しだけ...ご奉仕するから許して♡?......」
俺の返事を聞いてハルカが顔を真っ赤にさせて俯き、俺の足の付け根へ顔を埋めて、匂いを確かめていた。
「汗の匂いがする♡......それとユウスケの匂い♡......暑かったんだね...ん...こんなに硬くなってる♡......」
ハルカが熱い猛りに白く細い指先を絡めてくると、肉棒が脈動して俺が呻いてしまう。
「感じてくれてるの♡?......私とずっと見つめあってたもんね♡ずっとユウスケを見て...ミウちゃんとキスしてたのよ♡?......あぁ♡......熱い♡......、こんなに私に欲情してくれたんだ♡?」
ハルカは我慢できなくなったのか、艶やかな唇から舌を伸ばすと俺の亀頭を舐めてくる。家で何度もハルカの小さな唇の中を俺の肉棒が埋め尽くすことはあったが、学校での奉仕は初めてだ。
ちろ♡......くちゅ♡......ちゅぱっ♡......くちゅ♡......
巨根を受け入れたハルカの口腔で、じゅるじゅる♡ と唾液を啜り肉棒に絡みつかせていく、舌から淫猥な音が響いていく。優等生で先生たちの信頼が厚いハルカが部室でいやらしい事をしていると誰も思わないだろう。外は夏の暑い陽射しと蝉の音が鳴り響き、今はプールの近くにあるこの部室の周辺に誰も近寄らない。
「んはぁ♡......ぁ...ぐちゅ♡......んっ♡......すごいいっぱい♡...先っちょから出てるよ♡?......はぁ♡...ぴちゃ♡...んっ...我慢できなくなっちゃった♡......今度こそ、ご褒美くれる......よね♡?」
ハルカの額が汗に濡れている。ハルカの白く繊細な手は、汗なのか俺の体液なのか...唾液なのか......濡れ光っていた。俺の下半身で艶めかしい吐息を漏らしているハルカは、官能的で蠱惑的な媚態と匂いを発散させていた。ハルカの小さな口いっぱいに占める俺のものがハルカの唇や舌、喉の奥ですり潰していく。ハルカは物欲しそうにフェラチオをして、唾液まみれの肉棒を解放した。
ハルカのフェラチオは何度も経験がある。だが、これほど情熱的に求められると身体の芯まで熱くなり、呼吸が乱れて、あと少しでハルカの口内へ熱い精を放ってしまいそうになった。
ハルカの性欲の昂りに唖然としてしまう。だがハルカにされっぱなしでは少し癪だ。ハルカが立ち上がり俺に背を向けて、既に濡れてしまっていたショーツを脱いでいた。俺は立ち上がるとハルカの身体をロッカーに押し付け、腰を抱いて尻を突きあげさせた。
「もう我慢できないんだろ?...そのまま尻をあげろよ?こんないやらしい尻見たら、兄貴や他の誰だって犯してくれるかもしれないな、部室から尻だけ突き出してみるか?」
ハルカは一瞬驚くが、早く貫いて欲しいと堪らずに両手をロッカーに突いて、豊満な白と日焼けした部分の色が綺麗に分かれている尻を突き上げた。尻肉が揺れているのは、ハルカがこれから起こることに期待して息を荒げているからだ。
既に洪水のように溢れているハルカの蜜液の匂いが部室に充満している。
「ミウちゃんとキスする前から......ユウスケが欲しかったんだから♡......、もうお願い♡我慢できないよ♡......」
濡れ光る卑猥な肉の溝を掻き分け、熱い猛りを擦りつけていく。ハルカの理性を削るように焦らしながら、尻を突き上げているハルカの足を開かせた。媚肉が中心から愛液をだらだらと垂らし口がヒクついて、既に俺を迎える準備が出来ている。肉棒で擦りつけると今にもヌルっと咥え込んでしまいそうだ。
「んぁぁ♡...お願い♡......だから、もう♡...もう♡...早く♡」
ハルカの尻も足も汗ばんできているのがわかる。催促するように揺れる尻を軽く叩くと、それだけで溢れた蜜が床にねっとりと垂れてきた。
ぬちゃ♡......くちゅ♡......ぬる♡......ぐちゅ♡
ハルカの喘ぎと息遣いが限界に近づいているのが分かる。本当はすぐに貫いて気持ちよくさせてやりたかったが、こんなに可愛い反応をされると俺のS心がざわついてしまう。熱い肉棒の先を、ハルカのヒクつく肉の華に添えてゆっくり沈めていく。それだけでハルカの身体がびくびく震えて、イキそうな様子だ。濡れ過ぎた蜜にまみれたハルカの膣口が、俺のものを簡単に迎え入れたことを確かめると、亀頭が深々とハルカの膣を貫き、埋め尽くしていく。
ロッカーに手をついて欲情に震え俯いていたハルカの顎が仰け反り、悲鳴をあげていた。
「あぁぁっ......きた...きちゃうっ......ユウスケのが奥まで...ひんっ...くるっ...んぁぁっ...」
貫いただけでイったのだろう。焦らされた身体が痙攣し始める。膣が収縮を繰り返して、絶頂が襲ってきている様子が伝わる。暫くハルカの痙攣が収まるのを待つ。そして尻を突き出して絶頂の余韻に浸っているハルカの左足を軽く持ち上げた。犬が小水をしているような姿勢だ。Mっ気たっぷりなハルカだが、昔から恥ずかしがり屋な部分は変わっていない。
この姿勢が相当恥ずかしいのだろう。顔を真っ赤にさせて荒い呼吸を繰り返している。淫らな格好をさせたまま、ハルカの生々しい貝のようにぬめると陰唇に突き立てていた肉棒がゆっくりと動きだす。ハルカの貝を抉るように激しく腰をぶつけ始めた。
「んぐぁっ♡...ぁ......ひぃぃっ♡......は、激しっ♡......ぁんっ♡...激しいの好き♡......ユウスケっ♡...あはぁっ♡...ぁ......奥好きっ♡......ぐりぐりしてっ♡......んぁぁっ...またイっちゃう♡......もう、おかしくなる♡」
ハルカの肉襞がきつく絞めつけて俺の肉棒に絡みついてくる感触が蕩けるように気持ちいい。俺は腰を突き上げハルカの尻に激しくぶつけていく。膣を深く埋め尽くす感触と摩擦楽しむように、そしてハルカの半狂乱となっている悩ましい喘ぎと腰使いが男心をくすぐり、猛々しく肉棒が愛液を弾きながら貫き続けた。
「あんっ♡...ぃいっ♡......気持ちいいよ、ユウスケっ♡......私、生でしちゃってる♡......ぁんっ...ユウスケの硬いのすごく感じる♡......んぁ...イク♡......また、イっちゃうから♡」
腰をぶつける度に愛液が床に滴り、ハルカの口から喘ぎ過ぎて唾液が零れ落ちている様子が見える。激しくぶつかりあうお互いの腰使いに、ハルカの長身で豊満な身体の肉が揺れる。また絶頂が襲ってきたのだろう......ハルカはがくがくと震え、もう立っていることも辛そうだ。
さすがに俺も射精してしまいそうだが、妊娠させる訳にもいかず、部室に精液をぶちまける訳にもいかない。ハルカが絶頂で痙攣し続けている様子に、ハルカを貫いたまま長椅子にゆっくり座った。背面座位で貫いたままの状態でハルカの情欲と絶頂が収まるのを待ってやる。
少し落ち着いたのか、ハルカが身体を反転して俺と向い合せになった。
「はぁ♡......はぁ♡......ユウスケ、ごめんね?私、我儘だよね......。ユウスケは私のこと好き?私は......ユウスケのこと大好きだよ♡?......だから、もう少しだけこのままでいさせて?」
瞳を潤ませて、まだ頬が上気しているように少し赤くなっている。こんな顔をしたハルカを相手にして、首を触れる奴がいるのだろうか。俺も一度フラれた身でなければ、ハルカにそのまま溺れてしまったかもしれない。
「気にするな、お前はいつも俺のために何かしようと考えすぎだ。こんな事に付き合わなくていいんだぞ?」
「ううん、ミウちゃんはやっぱり心配だし......それに......ううん、やっぱりいい」
ハルカが何かを重要なことを言いかけたような気がするが、そのまま俺の唇を塞いできた。甘えるような啄み、触れあうだけのキスを続けているハルカのしっとりとした髪を撫でて、二人で昼休みが終わった後の静かな時間を甘くキスしながら過していた。
結局、昼休み後の授業に二人とも参加することはできなかった。担任の先生は、ハルカが練習に夢中になって気づかなかったとの言い訳には仕方ないと許してくれたが、俺が昼寝をしていたら寝過ごしたという言い訳には長い説教で応えた。
◇
水泳部の部活が終わると、俺はいつものようにハルカと校門で待ち合わせて帰宅しようとしたが、なぜか今日はミウがハルカについてきた。何も知らないと思っている俺に、ミウは自慢げにハルカにくっついている。ハルカがミウを可愛いと言っていた気持ちも分からないでもない。
心なしかミウの表情が元気になっているように見えた。そして俺とハルカは視線を交わすとお互い少し安堵した。
◇
---帰宅後、藤原家リビング---
ユイは、家に帰宅したミウが上機嫌な様子に驚いていた。昨日までミウが不安定な様子を見せていたため、ユイはその様子を見て安堵したが突然の変化に不安もこみあげてきた。
ユイはミウに声をかけてみた。
もしかしたら昨日までのように無愛想な返事か、もう構わないで欲しいという言葉が返ってくることも覚悟していた。
「ミウ、何か良い事でもあったの?」
「えへへ......わかる?さすがお姉ちゃん。ハルカ先輩と以前よりもすっごく仲良くなれたんだ。いっぱい相談にものってくれたの。勉強も教えてくれるって。それに隣のユウスケさんが私をすごく心配してくれて......嬉しかった...」
「そうなの......良かったね」
何気ない会話だった。ミウにとっては特に気にも留めることもない会話だった。だが、ユイは不安と寂しげな表情を浮かべて自室に戻っていった。
「勉強なら私が教えてあげるって何度も言ってるのに......相談だって私が......」
ミウが嬉しそうに無邪気な笑顔を浮かべている姿を久しぶりに見た。嬉しいことだけど、不安で堪らない。孤独感が襲ってくる。
ミウはいつもユイにべったりだった。何をするにしても私に聞いて相談して判断していた。そのうち、ユイの顔色をうかがうような距離感が出てきたが、それでもユイに依存していた。ユイはミウが大好きで大好きで宝物のように大切にしていた。それなのに...。
朝倉遥......。1学年下の生徒だが、うちの高校で一番の有名人だ。ミウを盗られた......そんな想いすら浮かんでくる。
寂しさと不安を消したくて、恋人(リョウスケ)に縋ろうとSNSのメッセージを送り、電話もするが、いつも中々返事が返ってこない。部活の最後の大会が近く自主練で忙しく、大学受験の勉強に集中しているのだろう。恋人(リョウスケ)格好良くて勉強もスポーツもできて優しいけど......私の淋しさを全然埋めてくれない......。
桐谷悠介は...1年前図書室で会った子だ。不思議な男の子だった。何もかも面倒くさそうに退屈そうな表情を浮かべていたが、その目は自分の中を覗き見るような深い思慮深さを感じた。まさかリョウスケさんの弟だったなんて。
私は覚えている......。
---1年前夏、図書室、回想---
私は当時、自分の生真面目な性格が窮屈でならなかった。その性格からストレスが溜まり、精神的に不安定な時期だった。図書室で自分の借りたい本が見つからず探していると、その本を含めた数冊を目の前に置いて読書をしていた男の子を見つけて声をかけた。
「ここの席、空いてるかしら?」
男の子は気だるそうに視線を上げると椅子の上に置いていた荷物を片付け、どうぞと言ってくれた。
やはり、あの本だ...ユイが探していた本に間違いない。
「あの申し訳ないんだけど、その本、読み終わったら貸していただけないかしら?」
「ええ、いいですよ。俺はもう読み終わったので......どうぞ」
差し出された本を受け取って、そして立ち去る......ただそれだけの関係で終わるはずだった。
「何か辛いことがあるんでしたら、相談にのりますよ?まあ、初対面の俺が言うのも変ですけど。」
「え?......」
驚いて振り向くと暫くこちらに視線を向けていた男の子の瞳は、自分の心の中まで見透かすような深い漆黒......一瞬自分が丸裸にされたような恥ずかしさを感じたが、男の子は私の返事が無かったので、再び読書を始めてしまったようだ。どうして私が悩んでいると思ったのか、男の子に聞いてみた。
「先輩が借りようとしている書籍見たら、誰だってそう思いますよ?」
そう言って静かに笑っていた。
自分を変えたい......、占い......、過剰なバイオレンス物、そして性的な表現が濃厚な恋愛もの......一瞬呆然とした後、顔を赤らめて自分がその場を立ち去った記憶が生々しい。
---回想終了---
「あの子なら......相談にのってくれるかしら......」
当時、そう考えることもあったが、それ以来会う事もなく名前も知らなかったので接点は無かった。
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