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Irregular 10
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Nが多忙なのは相変わらずで、日々は流れるように過ぎて行った。
Sと出逢って三度目のSの誕生日が近付いて、久々に連絡を取った。
「4月1日が入社式なので、今年は無理かな・・・Nさんもお忙しいでしょう?覚えていて下さっただけで、僕はもうプレゼントを頂きました。」
声に元気が無いようにも思えたが、Nは卒業と就職の祝いの言葉を掛け、Sが仕事に慣れた頃・・・秋ごろに再会したい旨伝え電話を終えた。
9月終り頃の日曜日、前日に大きな大会の試合を終え打ち上げを欠席してNはSとの再会に備えた。
ランチをしようとSの指定した店にNは向かった。何故か、心が弾んだ。
随分と遅れてしまった、大学卒業と就職祝いにと目の癒しグッズを詰め合わせたものを箱に詰めて手渡した。
Sの個人的な情報が余りにも少ないので、過去の会話を顧みたら『目の為に12時には寝る』というのが思い浮かんだのだ。
会社の同僚の女子たちにアドバイスを受け、品物を選んで貰った。
Nは短期の彼女を作っては振られるのを繰り返していた。別れ際に彼女たちからは異口同音に『他に好きな人がいるのに、馬鹿にしているのか?』と捨て台詞を吐かれていた。何れも、Nは言葉の意味が分からなかった。
一年半振りに会ったSは、一回り小さくなっていた印象を受けた。笑うと顔に立皺が入る程、やつれていた。顔は笑っていたが、気怠そうですぐにでも横になりたそうにNは見えた。
「時間あるか?場所を移そう。俺の部屋に来るか?」
「ええ・・・先輩のお部屋は何処駅ですか?」
「××駅。車で来てるから、帰りも君の部屋に送っていけるから。」
「じゃあ、お願いします。」
助手席に乗り込んですぐ、Sは目を閉じて寝息を発て始めた。疲れ切っているのが、すぐに分かった。信号待ちをしている時にSのシートを倒し、後部座席からタオルを掴み丸めて首の下に当ててやった。
部屋に着いても、Sはソファーに座った途端に居眠りを始めたので、Nは抱き上げてベッドに寝かせてやった。男性とは思えない程軽くて驚いた。静かにドアを閉め、夕飯の支度をし始めた。何か元気が出るようなものをSに食べさせたかった。
開けっ放しにしていた窓から5時を知らせるチャイムが遠くから聞こえてきて、Nはそっと寝室に入るとSはまだ眠っていた。起こすのが可哀想にも思えたが、ベッドの脇に腰を下ろして頬に手を当てた。少しだけ心臓が跳ね上がるのをNは感じた。
「S君、そろそろ起きなよ。ご飯、食べよう。」
Sはむにゃむにゃと何か寝言を言いながら、頬にあるNの手に手を重ね頬ずりをした。まるで拾って来た猫に懐かれているような既視感に、Nは自然に笑みが漏れた。
「少しだけ・・・」
Sの頬に当てた手はそのままに、Nも傍らに静かに横たわり目を閉じた。不思議な感じがした。
どれ位経ったのか、Nは顎付近にこそばゆさを感じて目が覚めた。懐に、手を折り畳んで丸まっているSが居た。驚いて跳ね起きた衝撃でSの身体も揺れ、目を覚ました。驚きの余り固まっているNを余所に、Sは大きく伸びをしながらあくびをした。
「ぷっ・・・そりゃあ、あれだけ寝たらね・・・」
漸くNの緊張が解れた。
「他人様の家に来て寝入って、ごめんなさい。今、何時ですか?」
「うん?」
ベッドボードの目覚まし時計は9時を表示していた。
「うわっ!明日の準備!僕、帰らなきゃ!!」
慌ててベッドから降りようとしたSの手をNは引いて立ち止まらせた。
「家まで送るって言ったでしょ。お風呂入って行きなよ。後は寝れるばかりにして、そしたら楽勝でしょ?その間に、作ったご飯を詰めてあげるから。」
「ご飯・・・作って下さったんですか?」
「アスリート飯だから、君の口に合うか分からないけどね。俺みたいな独り者は皆自炊してるからね、タンパク質がどうのって測定するから。毎日している事だから気にしないで。着替え・・・どうせドアtoドアだから、適当に置いておくから。下着は買い置き出すけど、多分ぶかぶかだろうな。さあ、行っておいで。」
Nは立ち上がり掴んだSの手をそのまま引いてバスルームへ案内した。
「お湯、綺麗だから。ちゃんと浸かってね。」
Sは死にそうな程疲弊していた所に優しい持て成しを受け、湯に浸かりながら少し泣いた。
「ありがとうございました。」
Sが戻って来て、濡れたままの髪を見てNは笑顔でもう一度洗面所へSを引き戻した。
「ここ座って。疲れ切ってる所に風邪引いたら大変だ。」
Sの返事を待たずに、NはドライヤーでSの髪を乾かし始めた。鏡に映るSは、笑顔と泣き顔を忙しなく行ったり来たりしているようだったが、Nはそれを問うつもりはなかった。
サイズオーバーのスポーツジャージの裾と袖を捲ったSは、Nからのプレゼントと弁当と着替えとで、結構な大荷物になってしまった。でも車での送迎だから、負担にはならない。
「なんだか・・・いつまで経っても目標が見当たらなくて・・・仕事は辛くなる一方で・・・部屋に戻るのが日付変わるのもしょっちゅうで・・・部屋が凄く汚いんです。お礼にお茶でも・・・が出来ません。ごめんなさい。」
車中でぽつりぽつり語るSは、それでも今日会ったばかりの時と比べたら少しだけ顔色が良くなった気がしていた。
「そんな事、いいよ。その・・・掃除してくれる人とか・・・?」
「居ません。」
「彼女、どうした?」
「半年位で振られました。つまんないって。」
そう言って自嘲気味に笑うSを見て、Nは自分の事のように辛くなった。
「俺もだなあ~振られてばっかり。じゃあさ、振られた者同士、仲良くしよっか?君は忙しそうだけど・・・余裕が出来たら連絡してくれよ。俺は試合以外はトレーニングしか無い毎日だから。」
「はい。よろしくお願いします。」
そう言ってNを見上げたSの笑顔が目の端に入り込んで来て、Nも又嬉しくなった。
それなのに・・・
SMSを入れても遅い既読が付く以外余りにも音沙汰が無いので、毎年恒例化しているSの誕生日に会う場所を別なところにしようと提案するのを言い訳に、2月に入ってすぐにSに電話を掛けた。だが、応答は無かった。数分後にSMSで「今病院に居るので電話が出来ません。」とだけメッセージが入った。Nは驚いて「どうした?何処に居る?」と矢継ぎ早にメッセージを送った。
過労と栄養失調で急性胃腸炎も併発し、入院していると言う事だった。病院名を聞き出し疲れさせてはいけないと考え「お大事に。」の言葉でメッセージを終えた。
すぐに病院をネットで調べ、病棟案内や面会時間などをチェックし、自分の日程表と照らし合わせた。
Sの体調を心配するよりも先に思い浮かんだのは、何故、あの9月の再会の時にもっと察してやれなかったのか、既読だけで返信が来ないからとこまめに連絡を入れるのを止めてしまったのか、何故、何故、何故・・・過去の自分の配慮の無さを責めていた。
入院したからには今は万全の処置が行われる筈だから、その点は心配無用だ。問題は・・・Sの弱ったであろう心のケアだ。自分にも何か出来る事があるだろうか。
ドラフトで指名に漏れたあの夜、偶然Sと出逢わなければ、勇気づけてくれた優しい言葉の数々が無かったのなら、今の自分は何処にも居ない。
NはずっとSを恩人だと思っている。
だからこそ、接点は”あの日”だけだったのに、こうして今も繋がりを持ち続けていられるのだ。
自分が強く望んで来た事だ。迷子になっている自分の手を引いてくれたSを失いたくない、と。いつかは恩返しがしたいのだと。
Sと出逢って三度目のSの誕生日が近付いて、久々に連絡を取った。
「4月1日が入社式なので、今年は無理かな・・・Nさんもお忙しいでしょう?覚えていて下さっただけで、僕はもうプレゼントを頂きました。」
声に元気が無いようにも思えたが、Nは卒業と就職の祝いの言葉を掛け、Sが仕事に慣れた頃・・・秋ごろに再会したい旨伝え電話を終えた。
9月終り頃の日曜日、前日に大きな大会の試合を終え打ち上げを欠席してNはSとの再会に備えた。
ランチをしようとSの指定した店にNは向かった。何故か、心が弾んだ。
随分と遅れてしまった、大学卒業と就職祝いにと目の癒しグッズを詰め合わせたものを箱に詰めて手渡した。
Sの個人的な情報が余りにも少ないので、過去の会話を顧みたら『目の為に12時には寝る』というのが思い浮かんだのだ。
会社の同僚の女子たちにアドバイスを受け、品物を選んで貰った。
Nは短期の彼女を作っては振られるのを繰り返していた。別れ際に彼女たちからは異口同音に『他に好きな人がいるのに、馬鹿にしているのか?』と捨て台詞を吐かれていた。何れも、Nは言葉の意味が分からなかった。
一年半振りに会ったSは、一回り小さくなっていた印象を受けた。笑うと顔に立皺が入る程、やつれていた。顔は笑っていたが、気怠そうですぐにでも横になりたそうにNは見えた。
「時間あるか?場所を移そう。俺の部屋に来るか?」
「ええ・・・先輩のお部屋は何処駅ですか?」
「××駅。車で来てるから、帰りも君の部屋に送っていけるから。」
「じゃあ、お願いします。」
助手席に乗り込んですぐ、Sは目を閉じて寝息を発て始めた。疲れ切っているのが、すぐに分かった。信号待ちをしている時にSのシートを倒し、後部座席からタオルを掴み丸めて首の下に当ててやった。
部屋に着いても、Sはソファーに座った途端に居眠りを始めたので、Nは抱き上げてベッドに寝かせてやった。男性とは思えない程軽くて驚いた。静かにドアを閉め、夕飯の支度をし始めた。何か元気が出るようなものをSに食べさせたかった。
開けっ放しにしていた窓から5時を知らせるチャイムが遠くから聞こえてきて、Nはそっと寝室に入るとSはまだ眠っていた。起こすのが可哀想にも思えたが、ベッドの脇に腰を下ろして頬に手を当てた。少しだけ心臓が跳ね上がるのをNは感じた。
「S君、そろそろ起きなよ。ご飯、食べよう。」
Sはむにゃむにゃと何か寝言を言いながら、頬にあるNの手に手を重ね頬ずりをした。まるで拾って来た猫に懐かれているような既視感に、Nは自然に笑みが漏れた。
「少しだけ・・・」
Sの頬に当てた手はそのままに、Nも傍らに静かに横たわり目を閉じた。不思議な感じがした。
どれ位経ったのか、Nは顎付近にこそばゆさを感じて目が覚めた。懐に、手を折り畳んで丸まっているSが居た。驚いて跳ね起きた衝撃でSの身体も揺れ、目を覚ました。驚きの余り固まっているNを余所に、Sは大きく伸びをしながらあくびをした。
「ぷっ・・・そりゃあ、あれだけ寝たらね・・・」
漸くNの緊張が解れた。
「他人様の家に来て寝入って、ごめんなさい。今、何時ですか?」
「うん?」
ベッドボードの目覚まし時計は9時を表示していた。
「うわっ!明日の準備!僕、帰らなきゃ!!」
慌ててベッドから降りようとしたSの手をNは引いて立ち止まらせた。
「家まで送るって言ったでしょ。お風呂入って行きなよ。後は寝れるばかりにして、そしたら楽勝でしょ?その間に、作ったご飯を詰めてあげるから。」
「ご飯・・・作って下さったんですか?」
「アスリート飯だから、君の口に合うか分からないけどね。俺みたいな独り者は皆自炊してるからね、タンパク質がどうのって測定するから。毎日している事だから気にしないで。着替え・・・どうせドアtoドアだから、適当に置いておくから。下着は買い置き出すけど、多分ぶかぶかだろうな。さあ、行っておいで。」
Nは立ち上がり掴んだSの手をそのまま引いてバスルームへ案内した。
「お湯、綺麗だから。ちゃんと浸かってね。」
Sは死にそうな程疲弊していた所に優しい持て成しを受け、湯に浸かりながら少し泣いた。
「ありがとうございました。」
Sが戻って来て、濡れたままの髪を見てNは笑顔でもう一度洗面所へSを引き戻した。
「ここ座って。疲れ切ってる所に風邪引いたら大変だ。」
Sの返事を待たずに、NはドライヤーでSの髪を乾かし始めた。鏡に映るSは、笑顔と泣き顔を忙しなく行ったり来たりしているようだったが、Nはそれを問うつもりはなかった。
サイズオーバーのスポーツジャージの裾と袖を捲ったSは、Nからのプレゼントと弁当と着替えとで、結構な大荷物になってしまった。でも車での送迎だから、負担にはならない。
「なんだか・・・いつまで経っても目標が見当たらなくて・・・仕事は辛くなる一方で・・・部屋に戻るのが日付変わるのもしょっちゅうで・・・部屋が凄く汚いんです。お礼にお茶でも・・・が出来ません。ごめんなさい。」
車中でぽつりぽつり語るSは、それでも今日会ったばかりの時と比べたら少しだけ顔色が良くなった気がしていた。
「そんな事、いいよ。その・・・掃除してくれる人とか・・・?」
「居ません。」
「彼女、どうした?」
「半年位で振られました。つまんないって。」
そう言って自嘲気味に笑うSを見て、Nは自分の事のように辛くなった。
「俺もだなあ~振られてばっかり。じゃあさ、振られた者同士、仲良くしよっか?君は忙しそうだけど・・・余裕が出来たら連絡してくれよ。俺は試合以外はトレーニングしか無い毎日だから。」
「はい。よろしくお願いします。」
そう言ってNを見上げたSの笑顔が目の端に入り込んで来て、Nも又嬉しくなった。
それなのに・・・
SMSを入れても遅い既読が付く以外余りにも音沙汰が無いので、毎年恒例化しているSの誕生日に会う場所を別なところにしようと提案するのを言い訳に、2月に入ってすぐにSに電話を掛けた。だが、応答は無かった。数分後にSMSで「今病院に居るので電話が出来ません。」とだけメッセージが入った。Nは驚いて「どうした?何処に居る?」と矢継ぎ早にメッセージを送った。
過労と栄養失調で急性胃腸炎も併発し、入院していると言う事だった。病院名を聞き出し疲れさせてはいけないと考え「お大事に。」の言葉でメッセージを終えた。
すぐに病院をネットで調べ、病棟案内や面会時間などをチェックし、自分の日程表と照らし合わせた。
Sの体調を心配するよりも先に思い浮かんだのは、何故、あの9月の再会の時にもっと察してやれなかったのか、既読だけで返信が来ないからとこまめに連絡を入れるのを止めてしまったのか、何故、何故、何故・・・過去の自分の配慮の無さを責めていた。
入院したからには今は万全の処置が行われる筈だから、その点は心配無用だ。問題は・・・Sの弱ったであろう心のケアだ。自分にも何か出来る事があるだろうか。
ドラフトで指名に漏れたあの夜、偶然Sと出逢わなければ、勇気づけてくれた優しい言葉の数々が無かったのなら、今の自分は何処にも居ない。
NはずっとSを恩人だと思っている。
だからこそ、接点は”あの日”だけだったのに、こうして今も繋がりを持ち続けていられるのだ。
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