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H-side
僕の半分(H-Side)3
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「君さ、全身ツルツルじゃない?」
「はい。子役事務所辞めるか辞めないかの時に、アイドルの練習生を少し・・・その時、脱毛って言われて・・・アイドルの人たちは皆そうなんだって言われて・・・」
「練習生もやってたの。どうして続けなかったの?」
「向いてない、ってすぐに自覚しました。憧れだけじゃどうにもならない。背も高く無いし、踊りながら歌うだなんて・・・無理でした。でも、夢見る男の子達が大勢居て、楽しかったです。夢見て無い僕が、そこに居るのは失礼な気がしました。」
「本当に君は真面目で繊細なんだな・・・思い出に楽しい事も含まれてるなら、良かった。」
「はい。イケメン揃いで、目の保養でした。」
「なに、君、面食いなの?」
「はい。」
顔を見合わせて笑った。
「じゃあ、俺もイケメンなの?」
「はい。」
「そっか。安心した。」
そんなわけ無いのは分かってる。だって誰からも言われた事が無いよ。
また、笑いあった。幸せだ。ときめいたり、穏やかだったり、忙しいけれど。
「来週からチュソク(秋夕)休暇に向けて、色々と忙しくなっちゃいます。どれ位会えなくなっちゃうのかな・・・」
「俺もそうだよ。撮影の撮り溜めがあるから。会うのが難しくなったら、朝でも夜でもいつでも、ビデオ通話しようか?」
「・・・いいえ。メッセージにします。ハソプさんの都合のいい時に見て下さい。写真添付しますから。」
「俺は、電話しちゃうかもよ?」
「はい。大歓迎です。あ、こないだの江原道の景色を写真に撮りました。僕のSNSにUPしてもいいですか?」
ここは、知らない振りをした方が良さそうだ・・・一つ嘘を着くと雪だるま式に重ねて行かなきゃならなくのは、ドラマでもセオリーの一つだけど、これは現実でも同じ。でも、仕方ない。
「後でアカウント教えてね。フォローするから。」
「はい。」
「君、そういうの興味無さそうなのに。」
「子役時代からずっと同じアカウント使ってて、その当時フォローしてくれた方達に元気報告というか生存確認というか、それで時々写真上げています。」
「そうなんだ。義理堅いね。」
「僕は返せるものが何も無いから・・・元気ですよ、って教える位しか。」
「・・・君が話をする度に、君をもっと好きになる。本当に、どうにかなっちゃいそうだ・・・」
ジユル君は口元を横に引いて、俺を見上げた。
「どうにか、して下さい。」
その夜、俺は本当に味わうようにしてジユル君の全身を舐めたり噛んだり吸ったりした。
俺を受け入れる小さな穴も、ジェルが要らない程に潤した。止めてくれと言いながら、ジユル君は俺の舌で果てていた。そこは嫌だから、次回から本当に止めてと泣いていた。どうしてなんだろう?何処も彼処も、ジユル君の身体はきれいなのに。
ジユル君の中に入ったらもう、抜け出せない位の天国の気分を味わった。
ただ入れただけでも、柔らかく纏わり着いて時折強く掴まれて、その緩急の刺激を誰もコントロールしていないというのが不思議で堪らない。ジユル君の身体が俺に反応しているだけで、味わった事の無い感触と刺激を与えてくれる。
ずっと中に居たい。終わりたくない。こんな気持ちにさせるだなんて、もっと狂うしかないじゃないか。
ジユル君に会って、触れて、感じる体感や感情。これを細かく刻んで作品全部に密かに散りばめるだろうな、と物書きの性に罪悪感を抱きながらも、胸に刻み込むのを止められない。
俺個人の記憶としてと、仕事に生かそうとしてと半々だ。ジユル君にこれを知られてしまったら、きっと、許しては貰えないだろう。自分をネタ扱いしたのかと、侮蔑されても仕方のない事だ。
分かっていながらも、止められない。俺の胸にだけ、この溢れる想いをしまい込んでおけなくなっているんだ。
会えなかった、探し求めていた一人の6―7年間でさえ、俺は様々な作品にジユル君の痕跡を残している。
ジユル君が「Qoo」の作品に親近感を覚えるのは当然だ。ジユル君が登場しない作品は、一本も無い。例えそれが俺の想像の産物だとしても、ジユル君の欠片には違いないんだから。
「ジユル君・・・ジユル・・・」
俺は壊れた機械みたいに、何度も何度も名前を呼んだ。好きだとか、愛してるとかじゃ全然追い付かない。この世でたった一人の愛しい人の名前を、俺の唇が呼ぶ。これ以上の、想いの表現が浮かんで来ない。
「ううん・・・やだ・・・」
うつ伏せで、俺の足の間に両足を揃えた状態で俺に揺さぶられる度に、ジユル君がぎゅっと俺を締め付けるから、腰を動かす度にそのまま飲み込まれてしまいそうな感覚になる。それが手や口や・・・勿論女性の秘部にも味わえない感触で、彼だけが俺を、俺の猛りをそんな風に虜に出来るんだ。
何度も何度も、俺をこれ以上無い高みに連れて行こうとする。
「何が、いや?」
「今・・・当たってる・・・やだ・・・やだよ・・・」
ああ、ジユル君は、中でいきそうなんだ。
俺はジユル君の腹に両手を回して腰を高くした。俺の掌に、ジユル君の薄い腹を突き破る位に、俺の猛りが当たってくる。
こんなに細い体で俺を受け止めているんだもの、どれだけダメージがあるのか・・・あんまり長引かせちゃいけない、傷めつけているのと同じだ、そう分かっていても離す事が難しい。
喘ぐ声が少しトーンダウンしたかと思ったら、ジユル君は頭をベッドにがくりと突っ伏して、下半身をがくがくと痙攣させていた。
「ジユル君、大丈夫?ジユル・・・?」
今度は俺自身を強く締め上げられて、何度も飲み込むような動きを其処がするから、不意打ちで俺の全部を持っていかれてしまった。
「ああ・・・あ~あ。」
俺の情けない声を聞いて、ジユル君は少し振り向いてくすくす笑っていた。
「今のタイミング、じゃなかったって事ですか?」
「そう。実に勿体ない。」
ジユル君の身体が少し前のめりになって、彼から俺を離した。そして、仰向けになって両手を差し出して来た。俺は素直にその腕に抱かれた。
「好き。」
ジユル君が俺の頬に口付けながら呟いた。
ああ、幸せだ。
色々隠し事や騙している後ろめたさが、一瞬、払拭されてしまう位幸せだった。
「会って・・・まだ二週間で、こんな事、あるんですね。あれから・・・5年も僕には何も無かったのに。」
「それこそ勿体なかったな。もっと早く出会えていたら、その分もこうして君を抱き締められたのに。」
それは本心からの俺の言葉だった。何故もっと早く見つけ出せなかったんだ。ジユル君が傷付いていた時、少しだけでも癒してあげられたかもしれないのに。悔やんでも、時は戻せない。
「そう思ってくれるだけで、僕は幸せです。」
ジユル君は優しく俺を抱き締めた。
「本当に、来週からどうしよう。チュソクの連休も会うのは難しいでしょうしね。」
「難しくないよ?君が、抜け出してくればいい。」
「え?ハソプさんのご実家は、江原道なんじゃないんですか?そこまで、僕一人で行けるかな・・・」
「いや?あれは元ばあちゃん家であって、俺の両親はソウルだから。君もご実家はソウルでしょう?抜け出して来れる距離じゃん。」
「抜け出して、何処へ?」
「ここに。」
「本当ですか?」
「うん。二人で抜け出して、ここで落ち合おう。」
「ふふっ。何だか、駆け落ちみたい。」
「短い駆け落ち、だね。どう?出来そう?」
「はい、善処します。」
「これから君と、同じ景色を沢山見よう。俺の田舎の家にも一杯行こう。いい?」
「はい。」
これ以上の幸せなんかあるのかな?と思う程、絶頂に居た。
それ以降、俺達が直接会う事が出来ずに三週間が過ぎた。
初めて結ばれた江原道の家から、5日のうち4日間抱き合って、ヤリ過ぎる位にヤって、その後三週間会う事すら出来ないだなんて、極端過ぎるだろう。
人の心など、吹けば飛ぶ綿埃と同じだ。簡単に変わりやすい。その切っ掛けが、ほんの些細な事だったりするのは常だから、何をどう注意して慎重にしていてもダメな時はダメになるものなんだ。
俺はそれを回避すべく、不規則な時間帯の中でも、精一杯のアピールを欠かさなかった。日が過ぎるごとに撮り溜め用の撮影が押せ押せになっているから、昼夜逆転した挙句徹夜で元に戻ったり、今何時なのか体感的に分からなくなるような日々を過ごしていた。
サラリーマンのジユル君は規則正しいから、メッセージを送ってくるのは出勤前、お昼休み、就寝前とだいたい決まっている。
俺はその時間帯を迎えると、スマホを握り締めて離さなかった。既読を付けたら5分以内に返信、寝る間際には必ず「今から寝る」とくたびれた顔の写真を添付して送った。
ジユル君はいつも気遣い上手だ。最後に会った日に言った通り、不規則な生活の俺に、電話は一度も掛けて寄越さなかった。だからこそ、ジユル君の空いているだろう時間帯に隙間が出来た時は、そこを狙って電話を掛けた。会話は2~3分。必ずジユル君から打ち止めしてくる。多忙な俺をおもんばかっての事だ。
自分を常に一歩引いたジユル君は、多分、その分のストレスが溜まっている筈だ。チュソク後に一度にそれを解消させてやれるんだろうか?
ある日、珍しく22時の撤収になった。俺は一刻も早く眠りたかったけれど、家に到着後すぐにジユル君にビデオ電話を掛けた。いつもは撮影現場だからそれは無理なのだが、今夜は俺の部屋で俺一人きりだから顔を見て話したい。
早めに寝られてしまったらもう諦めるしかないが・・・コールが長い。いつもの音声電話ならすぐに出てくれるのに。
10回コールして俺は諦めた。シャワーを浴びる気力も無いから、ビールを一缶飲んで寝てしまおう。冷蔵庫のドアを開けた時、俺のスマホが鳴った。折り返しだ。手から落として缶ビールが床に転がったけれど、今は電話を取る事が一番大事だ。俺はビデオコールをオンにしてソファーに座った。
「あ・・・ごめんなさい・・・すぐに取れなくて・・・」
風呂上りなのか、久々に見る動くジユル君の頬が赤った。
「ううん。突然、ごめん。今日は珍しく早く帰れたから、君の顔が見たくて。何か用事をしていたの?それなら手短に終わるよ?君の顔と声聞けたら、俺はもうそれでいい夢見れそうだし。」
俺の話を聞きながら、何だか身体をもじもじさせていて、ジユル君は落ち着きが無かった。
「あの・・・僕はもう寝るだけですので・・・ハソプさんの好きなだけ・・・お話・・・・」
「どうしたの?風邪でも引いた?具合悪いの?」
俺の矢継ぎ早の問い掛けに、ジユル君は首を振るだけだ。
「あの・・・気持ち悪いって思わないで・・・頂けますか・・・?」
「うん。なに?どうした?」
「今、丁度・・・会えなくて、寂しいから・・・その・・・一人で・・・・」
辛そうな息遣いをして、カメラをちらちらと上目遣いに見る仕草が、ジユル君の癖の蠱惑的な顔付だと思い出していた。
「・・・ごめんよ、絶妙なタイミングでビデオコールしちゃって・・・・」
「えっ?」
「見せて、くれるんだよね?」
「・・・録画、しないで下さい。」
「しないよ。」
既に俺の息が粗くなっているのが自分でも分った。物凄い変態チックだ。でも、はいそうですかと電話を切れるものか。これは、日頃仕事を頑張っている俺に、天からのプレゼントだ。そうに違いない。
ジユル君はカメラを下向きに固定しようと、映像が揺れた。下半身には何も身に着けていなかった。俺の唾を飲み込む音を、マイクは拾ってしまっただろうか。
「何か・・・話して下さい・・・」
「俺が声出したら、君の・・・音が聞こえなくなっちゃうじゃないか・・・」
「なら・・・一緒に・・・僕が・・・聞きたいから・・・見せて、くれませんか・・・僕、イヤホン付けてますから、そちらの音もよく、聞こえてます。」
「俺の鼻息も?」
「はい。」
声に少し笑いが含まれていたが、この状況でイヤホンなんか探している場合じゃないから、俺はスマホの音量を上げるしかなかった。スマホスタンドも無いから、忙しなく辺りを見渡した。
「ジユル君、ちょっ・・・ちょっと待ってて。まだ、いっちゃダメだからね!」
「ううん・・・はい・・・・」
俺は床からさっきの缶ビールを拾って、執筆作業用のデスクに置き、それを背にスマホを立てかけて固定の為の灰皿を置いた。急いでズボンを下ろせば、自分でも驚く程にいきり勃っているモノが小さなワイプに映し出されていた。
「どう?見える?」
「はい。血管まで見えます。もう、いいですか?」
「うん。続けて・・・」
ジユル君の手はぬらぬらと濡れていた。見切れているけどジェルボトルがあったから、それを使っているんだろう。微かな喘ぎも時折聞こえて、俺は自分を扱く手の動きさえ忘れそうだった。
「もう・・・これだけじゃ・・・僕は・・・・」
掠れた低い声でジユル君は呟きながら、足を立て思い切り広げ、その濡れた手を背後に回し俺を受け入れてた其処に指を入れた。
「あんっ・・・・ダメ・・・・全然、届かない。」
そう言いながらも、入れた二本の指が根本まで入っていた。右手で扱く動きを止めて、指の進退だけを何度もゆっくり繰り返しては身悶えしている。俺はもう画面に釘付けになって、自分を扱くのを止めた。もっと近くで見たくて画面に顔を近付けていた。
「やだ・・・僕のスマホに・・・ドアップ・・・・」
粗い息遣いながら少し笑っているのが聞こえて、俺は何度か目を瞬かせた。
「ジユル君、そこでストップして、20分位我慢出来る?」
「はい?」
「もう、我慢出来ないから、俺が今から君の部屋に行く。駐車場、空いてるんだよね?シャワーしてないけど、いい?」
「はい・・・お気を付けて・・・・」
「ごめん、君、明日も会社なのに。」
「来たらすぐに三回キスしてください。」
「三回・・・?あ、ごめんって言った数?」
「ふふっ。部屋の暗証番号、メッセージで送りますね。安全運転で、お願いします。」
「うん!じゃあね!」
『恋はNon-Stop』とは使い古されたフレーズだけど、本当にそうなんだ。しかも、誰がどう見ても滑稽極まり無い事を、二人で真剣にやっている。電話越しに互いのそれを見せ合うだなんて、狂気の沙汰でしか無いだろう。それを自らやっているのだから、ジユル君も俺に負けず劣らず狂っているんだな。嬉しくて、俺は浮足立った。勿論、運転には十分気を付けたつもりだ。
30分後にジユル君の部屋の前に到着して、送られてきた暗証番号を押して、ピロリ~という解除音が聞こえるや否やドアが内側から開けられて、俺の服を掴んで強く引っ張られ、俺の身体が勢いよく中に飛び込んで行った。
玄関で靴を履いたままの俺に、ジユル君は強く抱き縋ってきたかと思うと、噛みつくように唇を奪われた。
俺が両手でジユル君の身体を抱き支えていると、首に回していた腕を解き俺のズボンのジッパーを下したかと思うと、下着を搔い潜って俺の猛りを外に取り出した。離した唇が少し触れたままで
「靴、脱いで。」
と低く囁かれ、見詰め合い腕も解かずに言う通りにすると、ジユル君は俺を玄関前の壁際に押し付け、片足を上げてその壁に足裏を着けた。
パジャマ、上しか着てなかったんだ・・・
「ベッドまで、待てないんです。」
囁いて、俺のソレを掴みさっき見せ付けてきた其処へ当てがった。
「ナマ、ゴム無し。」
薄笑みで囁かれ、俺は遠慮無く一気にジユル君を貫いた。
「ああっ!」
ジユル君の叫びが、廊下に響き渡ったんじゃないだろうか。
俺は彼の唇を塞ぎながら、その両足を抱え上げた。そのまま反対側の壁にジユル君を押し付けて何度か腰を突き上げたけど、彼の声が大きすぎて唇では塞ぎきれない。俺は気になって集中出来ないから、彼を貫いたまま抱き上げて部屋の中に移動した。
勝手知ったる・・・で、寝室のドアを開け、繋がったままでベッドの上にそっと倒れ込んだ。
「自分一人じゃ・・・ダメみたいです、もう・・・」
あられもない格好なのに、なんて可愛い事を言うんだろうか。久々に味わうジユル君は、柔らかく熱く俺を締め付けていた。
「ごめん、余裕ない。一回、出しちゃってもいい?」
ジユル君は一回キスをして、笑顔で頷いた。
余りにも気持ち良すぎて、俺の呻きも煩かったかもしれない。呆気なく果ててしまった。そのままジユル君のパジャマ越しに胸に顔を乗せ、暫く鼓動の音を聞いていた。
「ごめん、ナマで出してしまった。お腹痛くなるんだったよね?今、掻き出すから。」
身を引き離そうとする俺を、ジユル君の腕が引き留めた。
「後でまとめてお腹痛くなってもいいです。このまま・・・滑りもいいでしょうし・・・でも、服は脱いで下さい。裸がいいです。」
そのリクエストに応えるべく、俺はジユル君のパジャマのボタンを外し始めた。
「はい。子役事務所辞めるか辞めないかの時に、アイドルの練習生を少し・・・その時、脱毛って言われて・・・アイドルの人たちは皆そうなんだって言われて・・・」
「練習生もやってたの。どうして続けなかったの?」
「向いてない、ってすぐに自覚しました。憧れだけじゃどうにもならない。背も高く無いし、踊りながら歌うだなんて・・・無理でした。でも、夢見る男の子達が大勢居て、楽しかったです。夢見て無い僕が、そこに居るのは失礼な気がしました。」
「本当に君は真面目で繊細なんだな・・・思い出に楽しい事も含まれてるなら、良かった。」
「はい。イケメン揃いで、目の保養でした。」
「なに、君、面食いなの?」
「はい。」
顔を見合わせて笑った。
「じゃあ、俺もイケメンなの?」
「はい。」
「そっか。安心した。」
そんなわけ無いのは分かってる。だって誰からも言われた事が無いよ。
また、笑いあった。幸せだ。ときめいたり、穏やかだったり、忙しいけれど。
「来週からチュソク(秋夕)休暇に向けて、色々と忙しくなっちゃいます。どれ位会えなくなっちゃうのかな・・・」
「俺もそうだよ。撮影の撮り溜めがあるから。会うのが難しくなったら、朝でも夜でもいつでも、ビデオ通話しようか?」
「・・・いいえ。メッセージにします。ハソプさんの都合のいい時に見て下さい。写真添付しますから。」
「俺は、電話しちゃうかもよ?」
「はい。大歓迎です。あ、こないだの江原道の景色を写真に撮りました。僕のSNSにUPしてもいいですか?」
ここは、知らない振りをした方が良さそうだ・・・一つ嘘を着くと雪だるま式に重ねて行かなきゃならなくのは、ドラマでもセオリーの一つだけど、これは現実でも同じ。でも、仕方ない。
「後でアカウント教えてね。フォローするから。」
「はい。」
「君、そういうの興味無さそうなのに。」
「子役時代からずっと同じアカウント使ってて、その当時フォローしてくれた方達に元気報告というか生存確認というか、それで時々写真上げています。」
「そうなんだ。義理堅いね。」
「僕は返せるものが何も無いから・・・元気ですよ、って教える位しか。」
「・・・君が話をする度に、君をもっと好きになる。本当に、どうにかなっちゃいそうだ・・・」
ジユル君は口元を横に引いて、俺を見上げた。
「どうにか、して下さい。」
その夜、俺は本当に味わうようにしてジユル君の全身を舐めたり噛んだり吸ったりした。
俺を受け入れる小さな穴も、ジェルが要らない程に潤した。止めてくれと言いながら、ジユル君は俺の舌で果てていた。そこは嫌だから、次回から本当に止めてと泣いていた。どうしてなんだろう?何処も彼処も、ジユル君の身体はきれいなのに。
ジユル君の中に入ったらもう、抜け出せない位の天国の気分を味わった。
ただ入れただけでも、柔らかく纏わり着いて時折強く掴まれて、その緩急の刺激を誰もコントロールしていないというのが不思議で堪らない。ジユル君の身体が俺に反応しているだけで、味わった事の無い感触と刺激を与えてくれる。
ずっと中に居たい。終わりたくない。こんな気持ちにさせるだなんて、もっと狂うしかないじゃないか。
ジユル君に会って、触れて、感じる体感や感情。これを細かく刻んで作品全部に密かに散りばめるだろうな、と物書きの性に罪悪感を抱きながらも、胸に刻み込むのを止められない。
俺個人の記憶としてと、仕事に生かそうとしてと半々だ。ジユル君にこれを知られてしまったら、きっと、許しては貰えないだろう。自分をネタ扱いしたのかと、侮蔑されても仕方のない事だ。
分かっていながらも、止められない。俺の胸にだけ、この溢れる想いをしまい込んでおけなくなっているんだ。
会えなかった、探し求めていた一人の6―7年間でさえ、俺は様々な作品にジユル君の痕跡を残している。
ジユル君が「Qoo」の作品に親近感を覚えるのは当然だ。ジユル君が登場しない作品は、一本も無い。例えそれが俺の想像の産物だとしても、ジユル君の欠片には違いないんだから。
「ジユル君・・・ジユル・・・」
俺は壊れた機械みたいに、何度も何度も名前を呼んだ。好きだとか、愛してるとかじゃ全然追い付かない。この世でたった一人の愛しい人の名前を、俺の唇が呼ぶ。これ以上の、想いの表現が浮かんで来ない。
「ううん・・・やだ・・・」
うつ伏せで、俺の足の間に両足を揃えた状態で俺に揺さぶられる度に、ジユル君がぎゅっと俺を締め付けるから、腰を動かす度にそのまま飲み込まれてしまいそうな感覚になる。それが手や口や・・・勿論女性の秘部にも味わえない感触で、彼だけが俺を、俺の猛りをそんな風に虜に出来るんだ。
何度も何度も、俺をこれ以上無い高みに連れて行こうとする。
「何が、いや?」
「今・・・当たってる・・・やだ・・・やだよ・・・」
ああ、ジユル君は、中でいきそうなんだ。
俺はジユル君の腹に両手を回して腰を高くした。俺の掌に、ジユル君の薄い腹を突き破る位に、俺の猛りが当たってくる。
こんなに細い体で俺を受け止めているんだもの、どれだけダメージがあるのか・・・あんまり長引かせちゃいけない、傷めつけているのと同じだ、そう分かっていても離す事が難しい。
喘ぐ声が少しトーンダウンしたかと思ったら、ジユル君は頭をベッドにがくりと突っ伏して、下半身をがくがくと痙攣させていた。
「ジユル君、大丈夫?ジユル・・・?」
今度は俺自身を強く締め上げられて、何度も飲み込むような動きを其処がするから、不意打ちで俺の全部を持っていかれてしまった。
「ああ・・・あ~あ。」
俺の情けない声を聞いて、ジユル君は少し振り向いてくすくす笑っていた。
「今のタイミング、じゃなかったって事ですか?」
「そう。実に勿体ない。」
ジユル君の身体が少し前のめりになって、彼から俺を離した。そして、仰向けになって両手を差し出して来た。俺は素直にその腕に抱かれた。
「好き。」
ジユル君が俺の頬に口付けながら呟いた。
ああ、幸せだ。
色々隠し事や騙している後ろめたさが、一瞬、払拭されてしまう位幸せだった。
「会って・・・まだ二週間で、こんな事、あるんですね。あれから・・・5年も僕には何も無かったのに。」
「それこそ勿体なかったな。もっと早く出会えていたら、その分もこうして君を抱き締められたのに。」
それは本心からの俺の言葉だった。何故もっと早く見つけ出せなかったんだ。ジユル君が傷付いていた時、少しだけでも癒してあげられたかもしれないのに。悔やんでも、時は戻せない。
「そう思ってくれるだけで、僕は幸せです。」
ジユル君は優しく俺を抱き締めた。
「本当に、来週からどうしよう。チュソクの連休も会うのは難しいでしょうしね。」
「難しくないよ?君が、抜け出してくればいい。」
「え?ハソプさんのご実家は、江原道なんじゃないんですか?そこまで、僕一人で行けるかな・・・」
「いや?あれは元ばあちゃん家であって、俺の両親はソウルだから。君もご実家はソウルでしょう?抜け出して来れる距離じゃん。」
「抜け出して、何処へ?」
「ここに。」
「本当ですか?」
「うん。二人で抜け出して、ここで落ち合おう。」
「ふふっ。何だか、駆け落ちみたい。」
「短い駆け落ち、だね。どう?出来そう?」
「はい、善処します。」
「これから君と、同じ景色を沢山見よう。俺の田舎の家にも一杯行こう。いい?」
「はい。」
これ以上の幸せなんかあるのかな?と思う程、絶頂に居た。
それ以降、俺達が直接会う事が出来ずに三週間が過ぎた。
初めて結ばれた江原道の家から、5日のうち4日間抱き合って、ヤリ過ぎる位にヤって、その後三週間会う事すら出来ないだなんて、極端過ぎるだろう。
人の心など、吹けば飛ぶ綿埃と同じだ。簡単に変わりやすい。その切っ掛けが、ほんの些細な事だったりするのは常だから、何をどう注意して慎重にしていてもダメな時はダメになるものなんだ。
俺はそれを回避すべく、不規則な時間帯の中でも、精一杯のアピールを欠かさなかった。日が過ぎるごとに撮り溜め用の撮影が押せ押せになっているから、昼夜逆転した挙句徹夜で元に戻ったり、今何時なのか体感的に分からなくなるような日々を過ごしていた。
サラリーマンのジユル君は規則正しいから、メッセージを送ってくるのは出勤前、お昼休み、就寝前とだいたい決まっている。
俺はその時間帯を迎えると、スマホを握り締めて離さなかった。既読を付けたら5分以内に返信、寝る間際には必ず「今から寝る」とくたびれた顔の写真を添付して送った。
ジユル君はいつも気遣い上手だ。最後に会った日に言った通り、不規則な生活の俺に、電話は一度も掛けて寄越さなかった。だからこそ、ジユル君の空いているだろう時間帯に隙間が出来た時は、そこを狙って電話を掛けた。会話は2~3分。必ずジユル君から打ち止めしてくる。多忙な俺をおもんばかっての事だ。
自分を常に一歩引いたジユル君は、多分、その分のストレスが溜まっている筈だ。チュソク後に一度にそれを解消させてやれるんだろうか?
ある日、珍しく22時の撤収になった。俺は一刻も早く眠りたかったけれど、家に到着後すぐにジユル君にビデオ電話を掛けた。いつもは撮影現場だからそれは無理なのだが、今夜は俺の部屋で俺一人きりだから顔を見て話したい。
早めに寝られてしまったらもう諦めるしかないが・・・コールが長い。いつもの音声電話ならすぐに出てくれるのに。
10回コールして俺は諦めた。シャワーを浴びる気力も無いから、ビールを一缶飲んで寝てしまおう。冷蔵庫のドアを開けた時、俺のスマホが鳴った。折り返しだ。手から落として缶ビールが床に転がったけれど、今は電話を取る事が一番大事だ。俺はビデオコールをオンにしてソファーに座った。
「あ・・・ごめんなさい・・・すぐに取れなくて・・・」
風呂上りなのか、久々に見る動くジユル君の頬が赤った。
「ううん。突然、ごめん。今日は珍しく早く帰れたから、君の顔が見たくて。何か用事をしていたの?それなら手短に終わるよ?君の顔と声聞けたら、俺はもうそれでいい夢見れそうだし。」
俺の話を聞きながら、何だか身体をもじもじさせていて、ジユル君は落ち着きが無かった。
「あの・・・僕はもう寝るだけですので・・・ハソプさんの好きなだけ・・・お話・・・・」
「どうしたの?風邪でも引いた?具合悪いの?」
俺の矢継ぎ早の問い掛けに、ジユル君は首を振るだけだ。
「あの・・・気持ち悪いって思わないで・・・頂けますか・・・?」
「うん。なに?どうした?」
「今、丁度・・・会えなくて、寂しいから・・・その・・・一人で・・・・」
辛そうな息遣いをして、カメラをちらちらと上目遣いに見る仕草が、ジユル君の癖の蠱惑的な顔付だと思い出していた。
「・・・ごめんよ、絶妙なタイミングでビデオコールしちゃって・・・・」
「えっ?」
「見せて、くれるんだよね?」
「・・・録画、しないで下さい。」
「しないよ。」
既に俺の息が粗くなっているのが自分でも分った。物凄い変態チックだ。でも、はいそうですかと電話を切れるものか。これは、日頃仕事を頑張っている俺に、天からのプレゼントだ。そうに違いない。
ジユル君はカメラを下向きに固定しようと、映像が揺れた。下半身には何も身に着けていなかった。俺の唾を飲み込む音を、マイクは拾ってしまっただろうか。
「何か・・・話して下さい・・・」
「俺が声出したら、君の・・・音が聞こえなくなっちゃうじゃないか・・・」
「なら・・・一緒に・・・僕が・・・聞きたいから・・・見せて、くれませんか・・・僕、イヤホン付けてますから、そちらの音もよく、聞こえてます。」
「俺の鼻息も?」
「はい。」
声に少し笑いが含まれていたが、この状況でイヤホンなんか探している場合じゃないから、俺はスマホの音量を上げるしかなかった。スマホスタンドも無いから、忙しなく辺りを見渡した。
「ジユル君、ちょっ・・・ちょっと待ってて。まだ、いっちゃダメだからね!」
「ううん・・・はい・・・・」
俺は床からさっきの缶ビールを拾って、執筆作業用のデスクに置き、それを背にスマホを立てかけて固定の為の灰皿を置いた。急いでズボンを下ろせば、自分でも驚く程にいきり勃っているモノが小さなワイプに映し出されていた。
「どう?見える?」
「はい。血管まで見えます。もう、いいですか?」
「うん。続けて・・・」
ジユル君の手はぬらぬらと濡れていた。見切れているけどジェルボトルがあったから、それを使っているんだろう。微かな喘ぎも時折聞こえて、俺は自分を扱く手の動きさえ忘れそうだった。
「もう・・・これだけじゃ・・・僕は・・・・」
掠れた低い声でジユル君は呟きながら、足を立て思い切り広げ、その濡れた手を背後に回し俺を受け入れてた其処に指を入れた。
「あんっ・・・・ダメ・・・・全然、届かない。」
そう言いながらも、入れた二本の指が根本まで入っていた。右手で扱く動きを止めて、指の進退だけを何度もゆっくり繰り返しては身悶えしている。俺はもう画面に釘付けになって、自分を扱くのを止めた。もっと近くで見たくて画面に顔を近付けていた。
「やだ・・・僕のスマホに・・・ドアップ・・・・」
粗い息遣いながら少し笑っているのが聞こえて、俺は何度か目を瞬かせた。
「ジユル君、そこでストップして、20分位我慢出来る?」
「はい?」
「もう、我慢出来ないから、俺が今から君の部屋に行く。駐車場、空いてるんだよね?シャワーしてないけど、いい?」
「はい・・・お気を付けて・・・・」
「ごめん、君、明日も会社なのに。」
「来たらすぐに三回キスしてください。」
「三回・・・?あ、ごめんって言った数?」
「ふふっ。部屋の暗証番号、メッセージで送りますね。安全運転で、お願いします。」
「うん!じゃあね!」
『恋はNon-Stop』とは使い古されたフレーズだけど、本当にそうなんだ。しかも、誰がどう見ても滑稽極まり無い事を、二人で真剣にやっている。電話越しに互いのそれを見せ合うだなんて、狂気の沙汰でしか無いだろう。それを自らやっているのだから、ジユル君も俺に負けず劣らず狂っているんだな。嬉しくて、俺は浮足立った。勿論、運転には十分気を付けたつもりだ。
30分後にジユル君の部屋の前に到着して、送られてきた暗証番号を押して、ピロリ~という解除音が聞こえるや否やドアが内側から開けられて、俺の服を掴んで強く引っ張られ、俺の身体が勢いよく中に飛び込んで行った。
玄関で靴を履いたままの俺に、ジユル君は強く抱き縋ってきたかと思うと、噛みつくように唇を奪われた。
俺が両手でジユル君の身体を抱き支えていると、首に回していた腕を解き俺のズボンのジッパーを下したかと思うと、下着を搔い潜って俺の猛りを外に取り出した。離した唇が少し触れたままで
「靴、脱いで。」
と低く囁かれ、見詰め合い腕も解かずに言う通りにすると、ジユル君は俺を玄関前の壁際に押し付け、片足を上げてその壁に足裏を着けた。
パジャマ、上しか着てなかったんだ・・・
「ベッドまで、待てないんです。」
囁いて、俺のソレを掴みさっき見せ付けてきた其処へ当てがった。
「ナマ、ゴム無し。」
薄笑みで囁かれ、俺は遠慮無く一気にジユル君を貫いた。
「ああっ!」
ジユル君の叫びが、廊下に響き渡ったんじゃないだろうか。
俺は彼の唇を塞ぎながら、その両足を抱え上げた。そのまま反対側の壁にジユル君を押し付けて何度か腰を突き上げたけど、彼の声が大きすぎて唇では塞ぎきれない。俺は気になって集中出来ないから、彼を貫いたまま抱き上げて部屋の中に移動した。
勝手知ったる・・・で、寝室のドアを開け、繋がったままでベッドの上にそっと倒れ込んだ。
「自分一人じゃ・・・ダメみたいです、もう・・・」
あられもない格好なのに、なんて可愛い事を言うんだろうか。久々に味わうジユル君は、柔らかく熱く俺を締め付けていた。
「ごめん、余裕ない。一回、出しちゃってもいい?」
ジユル君は一回キスをして、笑顔で頷いた。
余りにも気持ち良すぎて、俺の呻きも煩かったかもしれない。呆気なく果ててしまった。そのままジユル君のパジャマ越しに胸に顔を乗せ、暫く鼓動の音を聞いていた。
「ごめん、ナマで出してしまった。お腹痛くなるんだったよね?今、掻き出すから。」
身を引き離そうとする俺を、ジユル君の腕が引き留めた。
「後でまとめてお腹痛くなってもいいです。このまま・・・滑りもいいでしょうし・・・でも、服は脱いで下さい。裸がいいです。」
そのリクエストに応えるべく、俺はジユル君のパジャマのボタンを外し始めた。
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