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25.絶頂の波は止まらない※
しおりを挟む熱く濡れた舌を出し入れされ、それは縦横無尽に動き回る。
同時にロレンシオは片手を私の胸元に移動させ、その膨らみを撫でる。
「……っ、あっ、ど、ドレス……皺になって──」
「いい。そのままで」
服の上からなぞられただけでもキスのおかげで全身が敏感になっているために身体がびくりと跳ねた。
ロレンシオは乳房全体を手のひらで優しく包み込み、揉み上げる。同時に人差し指で頂をくりくりと捏ねられると口からは喘ぎ声が漏れ出す。
しつこいくらいに先端をいじられるとぷくりと服の上からでも目立つほどに立ち上がり、より鋭い快楽を覚えた。
「あんっ……んっ、あっ」
胸を揉み込む手とは反対の手は体のラインをなぞり上げ、ドレスの裾に入ったかと思えば太ももを優しく撫で上げた。
「はんっ、んっ」
全身の毛穴いう毛穴が開くほどの感覚に目をぎゅっと瞑った。
太ももをなぞる手は少しずつ上に上がっていき、着ていたドレスが大胆に捲られていくのを感じた。
ロレンシオは胸を揉んでいた手で器用に背中のリボンを解き、コルセットさえも外していく。そして短時間でするりとドレスは抜き取られ、シュミーズのみとなった。
「は、恥ずかしいです……」
「隠すな、見せてみろ」
思わず声に出して抗うが、ロレンシオは優しい面持ちで笑う。
渋々隠すための手を取り払うと、ロレンシオは両手で全身をなぞり始めた。
繊細な手つきに体が震え、多少のくすぐったさを覚えた。
ロレンシオの手が直接シュミーズの下にある胸の頂と股ぐらに触れたとき、思わず声をあげていた。
「あ、っ、んんっ!」
すでに硬くしこっている胸の先端をつまみ上げられると悲鳴に近い嬌声をあげてしまう。くにくにと親指と人差し指のあいだで捏ね上げられると背中を退け反らせてしまい、胸ををつきだす体勢になってしまう。
「乳首かちかちだな。そんなにこれがいいのか?」
「……はんっ、んあっ、い、いいですっ、あんっ、ンンンっ、あぁっ、っ!」
正直に答える私にロレンシオは小さく鼻で笑った。決して馬鹿にするような笑いではなく、どこか微笑ましいとさえ思われているのではと感じさせる笑みだった。
「あああっ、そ、そこだめっ!」
先端を捏ね上げる手とは反対の手は和毛を撫で上げていたのだが、突如直接花びらに触れ、その衝撃で体がビクッとなる。
くちゅりと水音が耳に届くと思わず太ももをぎゅっと閉ざしてしまった。
「俺の手も一緒に挟むなんてエロいな、お前。まだ一度も触れてないのにこんなにぐちゃぐちゃにしておいて、欲しくてたまらなかったのか?」
「そ、それはっ……んんっ、はっあっ、あんっ、えっ、な、なにっ?」
ロレンシオは胸元で遊ばせていた手を止め、太ももへと移動させる。
そして閉ざされた太ももを両手でこじ開けて固定させる。
足先は宙に浮き、恥ずかしい箇所を全開にしている体勢はまるで赤ん坊のおしめ替えのようで。
「こ、こんな恥ずかしいの、だ、だめですっ!」
「お前の濡れたアソコがよく見える。月明かりに愛液が照らされて余計エロいな」
「い、言わないでっ!」
首を激しく横に振り抵抗しようとするも、ロレンシオは口元を緩ませて──。
「あっああああっ! そ、そこ汚いのにっ、だめっ、ンンンっ!」
私の濡れた秘部に顔を寄せ、あろうことがその舌で舐め上げた。
激しい刺激に声をあげて太ももを閉じようとするも、ロレンシオの両手で掴まれ固定されているせいで動かすこともできない。
唯一自由なのは上半身とふくらはぎから先だけだったが、あまりの刺激に抵抗することすら思い浮かばなかった。
ロレンシオは蜜壺から溢れ出る愛液を掬い上げ、舌先で全体に塗り込むように伸ばしていく。そして唇で陰核を喰むようにされるだけで喘ぎ声は止まらなかった。
「ああああっ、んんっ……あっんんんンンンっ、あんんっ、はあっ、んんん、っ!」
下腹部でクチュクチュと音を立てている愛液を吸い上げられるとじゅるじゅると卑猥な音が耳に届いた。ロレンシオはこくりと愛液を喉に流し込み、そのまま口での愛撫を続ける。
陰核を中心にして舌先で刺激を与えられると快楽の波の感覚は狭くなっていき、頭は何も考えられなくなっていく。
「はんっ、あっ、だ、だめっ、あんんっ、い、いっ、ちゃう……い、イクっ、んっ!」
「とりあえず一度イッとけ」
ロレンシオはラストスパートをかけるように下の動きを早め、片手の指を蜜壺へと挿入する。大量の愛液の滑りによって簡単に内部へと侵入を許し、壁を引っ掻くように動かされる。
そして口全体で陰核を強く吸い上げられたその瞬間。
「あっ、あっ……ああああああああぁぁっ!」
まるで目の前がスパークしたかのような快楽の波に全身を痙攣させ、足指にぎゅっと力を込めてのけぞらせる。
あまりの気持ち良すぎる絶頂は数秒続き、落ち着いた瞬間に体をベッドに沈み込ませた。
けれど休む暇もなく、ロレンシオは内部に入れていた指を動かし始める。
「イッたとき、すごい締まったな。もう一回中でイかせてやる」
ぬぷぬぷと指先を出し入れし、内部でかき回すようにされると勝手に腰が動いてしまう。
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