【完結】相性のいい魔力の色が見える魔女と番犬騎士

13 愛しい人 ※

　告げた瞬間、欲望に満ちた目で見つめられてすぐに噛みつかれた。舌が絡み合って、唾液が混ざり合って、やらしい水音に下腹部が疼き始める。

　ステラは器用にノクスのガウンを引っ張るとすでに大きくなっていた肉竿を取り出して優しく撫でた。

　相変わらず大っきい。
　すでに強く張り詰めていて指は回り切らない。
　やっぱり興奮してる。いつもより昂っている様子にステラは嬉しくもあり少し切なくなった。


　今までずっとノクスはステラにセフレだと思われていると思っていたんだ。

　それって、ノクスがステラのことを好きであれば好きであるほど辛いことだ。
　振り回されて苦しかったということは、それだけステラのことが好きだったと思ってもいいのだろうか。

　ノクスの肥大した肉竿を見つめながら扱いていたステラは手を止めた。

　もしかして先程も、ステラをお金で買ってるわけじゃないと言って拒んだのはそのせいだろうか。

　抜くためだけに咥えさせるのはセフレみたいな感覚が強くなって嫌だったとか。
　外でするのも少しアブノーマルなプレイでセフレ感が強いかもしれない。

　ステラはノクスとえっちなことができるからいいや、程度にしか考えていなかったが、実はノクスを傷つけていたのだろうか。

「ステラ？」

　ノクスはいつになく優しくて、手を止めても特に急かす様子もなくただステラのことを熱心にじっと見つめていた。

　それはもうステラのことを見ているだけで十分幸せだと言わんばかりの瞳で、何だかとても嬉しくて、でも申し訳なくもあって、どうしたらその気持ちに応えてあげられるのだろうと考えて、ステラはノクスから離れると素直に告げた。

「ララがノクスに触れるのはノクスが好きだからだよ」
「…っ」
「…さっき外で口でしようとしたのもノクスのことが好きだから。ノクスが好きだからしたくなるの」

　そう言い終えると珍しく動揺しているノクスに構うことなく、ステラは膝を曲げて、猫のように丸くなるとノクスの肉竿をパクリと咥え込んだ。

「っ…」

　ノクスは一瞬焦った様子だったが、ステラが一生懸命頬張る姿を見て動きを止める。

　ノクスのものは大きすぎてステラの口の中には全然入りきらない。手も使って扱きながら舐めるとノクスは気持ち良さそうに顔を顰めて、ステラの頭を何度も撫でてくれた。

　そうやって撫で回されると、ステラは嬉しくなって、もっとしっかり咥えて丹念に扱いた。
　舌と指をたくさん使って、いつもノクスがステラにしてくれるように愛情込めて触れるとステラの口の中でさらにむくむくと膨れて硬くなった。

　好きだなと思うほど夢中になって、肉竿をしゃぶっているとノクスは口から離そうとした。

「ん…？」
「離せ、出る」

　いつもよりだいぶ早い。
　まだ雄兎の発情香の効果が残っているのか、それとも。

　ステラは少し恥ずかしそうにしながらもノクスの肉竿をしっかりと咥え込んで舌でたくさん舐めて口からはみ出た部分を素早く扱いた。

「ん」
「おい、馬鹿っ」

　ステラの意志を理解して顔を歪める。
　硬い肉竿がさらに張り詰めて、ノクスの腹がびくりと震える。

　ステラの乱れたガウンの合わせからか豊満な胸が見えてふるふると揺れていて、可愛らしい顔が微かに苦しそうに歪み、小さなお口で一生懸命ノクスの男の象徴を咥えていた。

　肉竿が勢い良くたぎり、ノクスは頭を撫でながら無意識に腰を僅かに動かす。
　ステラが少し辛そうな顔をしながらも絶対に肉竿を吐き出そうとしないのが健気で胸が痛むのに酷く興奮した。

「出る…！」

　びゅっと勢いよく射出した精が喉にかかる。
　美味しいものではないが、興奮した顔で嬉しそうにステラの頭を撫でながら射出するノクスの姿が好きで、ステラはごくりと喉に溜まったものを飲み込んだ。

「んなもん飲むな」

　ノクスに慌てて肉竿を口から出させたが、ほとんど飲み切った後で顔をふにゃりとさせて、飲んじゃったと告げるとノクスは怒ったような、でもどこかほんのり嬉しそうな様子でステラの体を引き寄せた。

　唇を奪われて寄り添って舌を絡める。

　それだけで幸せで、しなだれかかっていると器用にベッドに寝転がらされて上からノクスがのしかかってきた。

　捕まえた獲物を漁る肉食獣みたいに、とても興味深そうに触れて貪り食われる。たくさん唇を合わせて、柔らかい体を硬くて大きい手で撫でられ弄られ自由を奪われる。

　とうとうガウンの紐を引っ張られて、全てを脱がせられる。
　肌を撫でられおもむろに足に手をかけて開いた。恥ずかしくて反射的に閉じようとしたが、ノクスの力にかなうはずもなく、開いたままただ顔を赤く染める。

「そんな…じっと見ちゃやだ」

　熱い視線を感じて、下腹部がゾクゾクとした。ただでさえ濡れているのにさらに腹の中からとろりとしたものが溢れてくるのを感じてもぞもぞと腰を揺らした。

「相変わらずすげえな」
「だから見ないでって…はぁぅ」

　ノクスはすぐに手を伸ばして中に指を入れるとかき混ぜた。ノクスが先程出した精液とステラの愛液が中で混ざり合って、ぐちゅぐちゅと中がとてもよく湿っている音がする。

　流石に恥ずかしくてステラが顔を赤く染めるとノクスはその様子を目に焼き付けるようにじっと見つめていた。

　ノクスの指に感じながら足を開いて物欲しそうな顔をするステラはとても扇情的でのノクスはごくりと息を呑んだ。

　我慢でき無くなってステラの体の上にのしかかる。
　出したばかりであるのに雄兎の発情香のお陰かノクスの肉竿はいつになく力強く上向いていた。
　相変わらずとても立派な肉竿でステラは身構えた。

「しんどかったら言え」

　ノクスはステラの足を掴む。秘裂に雄々しい肉竿がぴったりと触れてぬるぬると擦り付けられる。大きくてずっしりと質量のある肉竿を感じてステラの腰が震えた。

　覚悟した瞬間、ステラの蜜壺に先端が触れた。優しく触れ合って何度かなぞるとぐっと押し込まれた。

「はぁぁ…」

　雄が中に入り込んでくる。肉の壁をかき分けてステラの中に押し入ってくる。

「ノクスすき…」

　一つになれることが嬉しくて、感極まってそう呟くと、影が落ちて唇を奪われる。
　まるで同じ気持ちだと言わんばかりにたくさん優しいキスをされ舌を絡めた。ゆっくり入ってきた肉竿は奥まではまり込んでお腹をこじ開けると少しずつ動き始めた。

　ずんずんとノクスが中に入っては奥を突き上げてステラの中を犯している事を主張する。

　圧倒的な力で体を支配しながらもノクスはしっかりとステラの表情や反応を見て気持ち場所に硬い肉竿を擦り付けてくれて、ステラはただ声を漏らすことしかできない。

「あっ…、んっ、はぁっ、あぁっ」

　ノクスにたくさん揺さぶられて何度も軽い絶頂を迎えて頭の中がぐちゃぐちゃになる。

　わけがわからないくらい気持ちよくてステラはただ喘ぐ機械になってノクスの肉竿を受け入れ吐精をねだった。

「あぁっ、ああん、はぁっ、…あっ、ノクス…ちょうだい」
「っ…」

　眉を顰めて足を大きく開いて、悶えるとノクスは興奮した様子で覆い被さってきて腰を素早く振った。中の肉竿が強く張り詰めている。

　ステラのお腹の奥が無意識にぎゅっと締まった。ノクスが欲しいと思うほど体は勝手に反応して中の雄を強く締める。

　我慢できなくなったノクスはステラの上で激しく抽送を繰り返した。

　深くまで入って、しっかりと馴染んでいてそれが心地よくて、目を瞑るとノクスの甘い吐息が耳元で聞こえた。

「ステラ。出すぞ」

　頭の中にノクスの声が響いてお腹がキュンと疼く。もう何も考えられない。

「ノクス好き…いっぱい出して」

　甘えるように告げた瞬間、腹の中でノクスの肉竿が跳ねる。
　ステラの中がそれを感じ取ってぎゅっと締め上げると強く抱きしめられて勢いよくノクスが弾けた。どくりと白濁が奥に流れ込んでお腹の中が暖かくなる。

　腕の中で逃げられないように捕獲されて、ノクスの気のすむまでたくさん注がれる。

「あ…だめ」
「欲しいって言ったのはお前だろ。大人しくしてろ」
「はぁっ…ぅ」

　ステラが根を上げても頭を撫でられ、まだだとあやされ、しっかりと奥までノクスの熱で満たされた。



　ある程度落ち着くと2人でベッドに横になる。まだまだするつもりだったが、少し疲れてしまい、ステラはノクスに触れたまま動かなくなった。
　そんな虚なステラを見つめながらノクスは無言で背中やら腕やら頭に触れてくる。

「どうしたの」
「別に」

　明らかにいつもと様子の違うノクスにきょとんとしていると、もしやこれが彼女か、そうでないかの違いかと気づいてステラはポッと頬を染めた。

　そういえば今まで事後はノクスはよそよそしくて、少し寂しいなと思ったこともあった。
　人によってそういうものだと先輩たちが言っていたし、行為中は大切にしてくれるから特に気にしたことはなかった。

　でも、それはずっとノクスがステラのことをセフレとして扱わないといけないと思って、あえて過度に触れないように気をつけていただけだったのだとしたら。
　なんだかとても勿体無いことをしていた気分になった。
　こんなに愛情深い人だったなんて。

　もともとちょっと無愛想で口が悪いけど、とても優しい人であることは知っていた。
　でも、そんな比ではなくステラを見る瞳や手つきは優しくて、戯れる仕草ひとつひとつからノクスの気持ちが伝わってくる気がしてステラは胸がいっぱいになった。

　好き。とっても。

「ノクス」

　ぎゅっと抱きつくと鬱陶しそうな顔をしながらも引き剥がしたりはせず適当に腰に手を回してくれる。

　ノクスの腕の中にいると心地よくて、行為の後という事もあってぼんやりしていると意識が朦朧としてくる。
　もっとたくさんするつもりだったが、朝から夜まで動き回っていたせいでステラはもうくたくただった。

「眠いなら寝ろ」
「うん…」

　ちょこっとだけ。数分だけうとうとしてすぐ起きよう。

「少ししたら起こして。まだ寝たくない」
「もうたくさんしたろ」
「ん…まだ足りないの。１週間会えない…か…ら」

　ノクスは少し驚いたような顔をしてステラの頭を撫でる。

「我慢して損した」

　ノクスが何と言ったのかは聞き取れなかったがその声がとても暖かく優しくてステラは気持ちよく夢の中に落ちていった。