【完結】相性のいい魔力の色が見える魔女と番犬騎士

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10 優しい指先 ※

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「…ここ」

 とても大胆なことをしている自覚はあったが躊躇いはなかった。
 ステラはノクスの手を自身の下半身に近づけると下着の割れ目に指先を触れさせた。

 下着はぐっしょりと濡れている。
 言った通り、ステラのそこがどうしようもない状態になっている事にノクスも気づいただろう。
 やっと気持ちよくなれると思ったのも束の間、ノクスは微かに笑みを浮かべながら告げた。

「どこだよ」
「ええ…そんな。ここ…んっ」

 わかってるはずなのに。そう思いながらステラは慌ててノクスの手を強く押し付けた。
 下着越しにノクスの指を使って秘部を弄る。指先が花芽に擦れると気持ちよくてステラは体をびくつかせた。

「はぁ…ぁ」
「大したことねえな」

 それでもノクスは認めてくれなくて、ステラの行動はエスカレートしていく。

 下着の紐を自分で引っ張って脱ぎ捨てると愛液のしたたるそこにノクスの手を強く握って直接押し当てた。ノクスの大きくてゴツい指がステラの大切な場所に触れて腰が震えた。

「いっぱい濡れてるよ。ほらノクスの手、べとべとになってる」

 動かせば動かすほど指にぬるぬると絡みつくのがわかった。
 微かに水音が聞こえて、もう言い逃れはできないぞと期待した顔でノクスの方を見た瞬間、急にノクスの手が意思を持って動き始めた。

「ひぁっ…ノクス」

 足ががくりと震えて慌ててノクスの肩に手を置くと、倒れないように抱き止められ腹部にちゅっと軽く口付けられる。
 秘部を撫でていただけだった指が秘裂に埋まり、花芽をくりくりといじり始める。

「そこ…ぁ、だめ」

 気持ち良すぎて足が震えてノクスに抱きつく。支えられながらも容赦なく花芽を攻められてステラは簡単に腰を震わせた。
 軽い絶頂を迎えて足をプルプルとさせていると耳元で囁かれた。

「確かに俺のローブを濡らすくらいには濡れてんな」

 一瞬何のことか考えて、先程岩場でノクスのローブの上に座っていたことを思い出してステラは真っ赤になった。

「うそ…濡れちゃってたの」

 たしかにすごく気持ち良くてかなり濡れてしまっていた自覚はあったが、本当にローブまで漏れてしまっていたとは。

「少しシミになってた」
「ごめん…なさい」
「そんなによかったかよ」

 怒っていかなとちらりとノクスの方を見るとそんなことはなく、獲物を狙う獣のような目で見ていて、ステラの口が勝手に動く。

「うん。すごく気持ちよかった。ノクスに触れられるとおかしくなるの。…だからお願い、助けてノクス」

 あからさまな誘惑にノクスは簡単に引っかかる。
 服の中の雄がむくむくと元気よく起き上がって布地を押し上げる。
 興奮していることを自覚ながらノクスは太くて長い指をステラの中にぐっと押し込んだ。
 肉壁をかき分けてすでにとろとろになった中に簡単に入り込む。ノクスの太い指はステラの華奢な体のそれなりに奥まで入り込んで程よい圧迫感をもたらした。

「ふぁ…ん」

 倒れないように、そして何より逃げ出さないように体を掴んで、指をぬるぬると動かす。素早く出し入れされて、そのうちステラが気持ち良さそうな顔をする場所を見つけるとそこに何度も指を擦り付けた。

「あっ…だめぇ、そこ」
「やめるか」
「やだ、…もっと」

 素直に首を振っておねだりするとノクスはたくさん気持ちよくしてくれる。そのうち気持ち良すぎて、腰ががくつき足もふらふらしてきて立てなくなってくる。
 ノクスのがっしりとした手に支えられながらなんとか踏ん張って快感を享受していると耳元で囁かれた。

「足開け」

 ステラは恥ずかしがりながらもノクスのいうことを聞いて足を開いた。
 いい子、と褒めるように指がさらに奥まで入ってきて指の動きが速くなる。身体中に快感が走ってララはノクスにしがみついた。

「あぁっ…、はぁっん」

 イかせてほしいとねだるように見つめるとノクスは微かに微笑んでステラの肌に唇を這わせる。
 ノクスは指を軽く折り曲げてステラの好きなところをたくさん擦った。

「ぅっ、んっ」

 それがすごく気持ちよくてステラは顔を歪めて身体中に力を入れた。グッと快感が高まってぷるぷると震えるとノクスが甘い声を漏らす。

「…ステラ」

 ぼそっと漏れた声にぞくりとして溜まりに溜まった快感が閾値を超えて絶頂する。

「はぁっぅ…ん!」

 途轍もない快感が押し寄せてきて、体ががくがくと震える。
 快感の波が身体中を巡って、気持ちいいという感覚で埋め尽くされて、ステラは何も考えられなくなった。

 ノクスは中から指を引き抜くと動けなくなったステラを引き寄せて抱きしめた。

 胸がいっぱいで、ノクスの前でいってしまって恥ずかしいような、でもそこまで丁寧に高めてくれて嬉しいような気持ちになる。

 とにかくノクスが愛おしくて、彼しか見えなくなって甘えん坊な子供のようにノクスに引っ付いているとノクスはステラの下着を全て取り払って体を抱き上げた。
 首に手を回すとしっかり抱えられたまま風呂場に連れていかれる。そのまますでにノクスが用意しておいた泡風呂にゆっくりと降ろされた。

 お湯が心地よくて、石鹸の爽やかな匂いに癒されて気持ち良さそうな顔をすると、ぼんやりして沈まないかが心配だったようで、ノクスはステラを監視したままその場で素早く服を脱いだ。
 丸めて脱衣所の方へ投げるとすぐにノクスも湯船に浸かった。






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