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予期せぬ申し出
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次の日の朝、起きてリビングに現れた俺に、父とラルクは朝の挨拶の後「誕生日おめでとう。」と祝いの言葉を続けた。
「ありがとう。」
「セラ、今日はごめんね。」
「セラさん寂しくないですか?」
礼を言うと、父はすぐに申し訳なさそうな顔をする。ラルクもよしよしと頭を撫でながら、心配そうにしている。
今日、父達は騎士棟での野外訓練に参加する。それは騎士棟で働く者にローテーションで回ってくる義務的な訓練であり、参加した者は夜中の警備や見張りをしなければならない。年に1回しかないそれが、まさか自分の誕生日と重なるとは驚きだが、今日、俺はシバと会う約束をしているし、特に寂しさを感じずにいた。
「前も祝ってあげれてないし…今年こそは!って張り切ってたんだけど。」
「去年は俺達事故に合って、それどころじゃなかったし…気にしないで。」
昨年の今頃、父と俺は城での新しい生活と仕事でバタバタと忙しく、誕生日の存在に気付いたのは1ヶ月が過ぎた頃だった。
「今年は皆でお祝いしたいって思ってたのに…。」
「また今度お願いするよ。それより、時間に遅れたら訓練延長じゃなかった?急がないと。」
「あ、そろそろ行かなきゃ!…セラ、アインラスさんと楽しく過ごしてね。」
「うん!」
父とラルクは後ろ髪を引かれるように振り向いては何度も「ごめん」と謝り、結局俺が玄関から2人を押し出したことで、やっと彼らは騎士棟へ向かった。
訓練は数人まとめて行われるが、見張りなどは基本的にペアであるため自由に相手を選ぶことができる。父とラルクは恋人同士であり、もちろん一緒に参加することとなっている。
(父さんは初めての訓練だけど、ラルクさんがいるから安心。)
父自身も長年の大工仕事で体力はある方だ。俺は安心して自室へ戻った。
机に近づき、攻略ノートが入っている引き出しを開けると、そこにはネックレスの入った黒いケースがコロンと座っている。
(これを渡して…シバが感動したらキスして…)
もしかして今日、一線を越えてしまうのでは…と顔が熱くなる。
先週シバの部屋に3連泊もした俺だったが、シバは俺の後ろに触れることはなく、2人で抜き合うまでに留まっている。しかし今夜もしかしたら…と思ったところで、重大な事を忘れているのに気が付いた。
「あ、そういえば準備するもの何も揃えてない…。」
俺が無理やりシバのモノを後ろに入れようとした時、シバはセックスには準備が必要なのだと教えてくれた。しかし、数ある準備道具のうちの1つも持っていないのだ。こんな状態では次に進むなど不可能だろう。
「まぁ、それはまた今度かな。」
今でも十分気持ちが良いシバとの触れ合いに、まだ先でもいいかという気になってくる。
(…なんか、思い出したら恥ずかしくなってきた。)
俺は照れた顔をどうすることもできず、バフッとベッドに埋もれるように倒れた。
「セラ、今から伺っていいか?」
「はい。」
夕方になり、仕事を終えたシバが部屋に電話を掛けてきた。今日は父達が不在であり、こちらに泊まってはどうかと提案したところ、シバの声のトーンが少し上がっていた。
(ような気がしたんだけど、気のせいかな。)
そして数分後、玄関のベルが鳴ったことで彼がここへ着いたのだと分かった。急いで扉を開けると、シバが「セラ。」と名前を呼んできた。
「お疲れ様です。疲れたでしょう?ご飯にしますか?お風呂もすぐ準備できますよ。」
思ったより早く来てくれたことが嬉しく、俺は笑顔で彼に尋ねた。シバは顔をじっと見つめて、ふっと笑った。
「…ふっ、可愛いことを言うんだな。」
「え、そんなつもりじゃ…。」
にやけた顔はどうしようもないものの、たしかに、その台詞は新婚さんならでは…といった風だ。照れて黙っていると、シバは俺の頭にポンと手を乗せて撫でながら、「食事にしていいか?」と聞いてきた。
「え!お昼何も食べなかったんですか?」
荷物を置いてリビングの椅子に座ってくつろいでいるシバに、俺はテキパキと料理を並べる。お互いに今日の事を話していたところ、シバは朝から夕方までデスクに戻らなかったことを伝えてきた。
「時間が無くてな。今日全てを終わらせてきたから、明日は一日休みだ。」
「私がわがまま言ったから……ありがとうございます。」
「私もセラと過ごしたかった。…おいで。」
手招きされるままに素直に近づくと、座っているシバの膝の上に乗せられる。
「あの…」
「セラにずっと触れたかった。」
シバはそう言って俺の頬を撫でると、顔をゆっくり近づけて唇同士が軽く触れた。
「ん、」
「セラとキスしたかった。」
シバの言葉に顔から耳まで熱くなる。ちゅっと音を立てて何度もキスをされ、厚い舌が俺の唇をつついたところで彼の胸を押す。
「シバ! ご、ご飯が先です。続きは…私の部屋で…。」
「…くく、ああ分かった。」
シバは声を押し殺して笑いながら、俺を膝から降ろした。
(今日のシバも…心臓に悪すぎる!)
俺は飲み物を取りに台所へ早足で向かった。
「部屋に行きません?」
「ああ、構わないが、まだ風呂にも入っていない。」
「えっと…とにかく来てください。」
(寝るって意味じゃないんだけど…。)
食後にお茶を飲んでのんびりしていたが、ネックレスを渡さなければと思い無理やり部屋へ誘った。
今日の俺の計画はこうだ。まず暑いからと言って扉を開ける。シバへ用意したネックレスは『月の光』という名前の石であり、月明りに照らされた時に最も綺麗に輝くのだという。宝石店の店主にその話を聞いた時、せっかくなら渡した後で2人窓辺に座ってネックレスを眺める時間も必要だと考えた。
そして渡した後は、今日が自分の誕生日であると告げ、かっこよく「シバの笑顔が一番のプレゼントです。」と言うのだ。
(キ、キザ…!!!)
ちゃんと照れずに言えるか定かではないが、普段シバはいろんな言葉で俺をドキドキさせているわけで、今日は反対に俺が彼をそういう気持ちにさせてみたいと思った。
「固い椅子だと落ち着かないじゃないですか。ソファに座ってください。」
「ありがとう。では、そうさせてもらう。」
シバは俺がぐいぐいと部屋に連れていこうとする姿に目を細めると、素直に後ろをついて部屋へ入った。
「そこに座ってください。」
(その間に俺は準備を…。)
シバをソファに座らせ、「暑いので…」と言いながら窓を開ける。そして机の引き出しに手を伸ばしたところで、「ん…?」と声がした。振り向くとシバがソファーの横に落ちている大きめのメモを拾いあげた。
「セラ、紙が落ちていたが…。」
「え?…ああ、それは1年前のものですね。何だろう。」
数日前、シバに今までのゲームの件を説明する際に、急いでこの部屋へノートを取りに行った。あの時慌てて落としてしまったのだろう。
「しまっておきます。」と言いながらシバの手元を見ると、『アックスとダンス→事故でキス未遂』と書かれた紙。そして、寸止めできず口が当たってしまったことから、「未遂」部分には赤線が引いてある。
俺は固まった。
(うそッ!…一番見られたくないメモだ。)
俺はぎこちなくそれを受け取ると、シバも気まずそうに「セラ…」と名前を呼んできた。
「…キス、したのか?」
「えっと…。キスっていうか、ぶつかったっていうか…。」
(あ、これって本当のこと言わない方が良かったのかな。でも、嘘つきたくもないし…。)
俺の言葉に、シバは黙って息をついた。
(あ、呆れられたかな…。)
俺がアックスを攻略する為にこの1年奮闘していたことを彼は知っている。しかしゲームのシナリオ通りに動いていたとはいえ、恋人が別の男と口を重ねたと知っては嫌な気分になるだろう。
「す、すみません。」
思わず謝ってしまい、部屋の雰囲気はさらに気まずくなる。
どうして良いか分からず、とりあえずそのメモをしまうため引き出しを開ける。そしてノートを取り出すとそれを素早く挟んだ。
目の前には、用意していたネックレスの箱がちょこんと座っており、彼に渡そうと手の平にそれを乗せる。
(これを見せて、俺が好きなのはシバだけだよって伝えれば…きっと分かってくれる。)
そう思って、ネックレスを手に振り返る。
シバは俺を見ると、手に持っている箱に気付いた。
「セラ……それは。」
「えっと、ネックレスです。」
緊張はしているが、できるだけ笑顔で箱を開けると、シバに近づく。
しかし彼は眉間に皺を寄せると、「すまないが…」と低い声を出した。
「シバ…?」
「見たくない。申し訳ないが、それは処分してくれないか。」
「え…?」
予想外の言葉に、俺は言葉を失った。
「ありがとう。」
「セラ、今日はごめんね。」
「セラさん寂しくないですか?」
礼を言うと、父はすぐに申し訳なさそうな顔をする。ラルクもよしよしと頭を撫でながら、心配そうにしている。
今日、父達は騎士棟での野外訓練に参加する。それは騎士棟で働く者にローテーションで回ってくる義務的な訓練であり、参加した者は夜中の警備や見張りをしなければならない。年に1回しかないそれが、まさか自分の誕生日と重なるとは驚きだが、今日、俺はシバと会う約束をしているし、特に寂しさを感じずにいた。
「前も祝ってあげれてないし…今年こそは!って張り切ってたんだけど。」
「去年は俺達事故に合って、それどころじゃなかったし…気にしないで。」
昨年の今頃、父と俺は城での新しい生活と仕事でバタバタと忙しく、誕生日の存在に気付いたのは1ヶ月が過ぎた頃だった。
「今年は皆でお祝いしたいって思ってたのに…。」
「また今度お願いするよ。それより、時間に遅れたら訓練延長じゃなかった?急がないと。」
「あ、そろそろ行かなきゃ!…セラ、アインラスさんと楽しく過ごしてね。」
「うん!」
父とラルクは後ろ髪を引かれるように振り向いては何度も「ごめん」と謝り、結局俺が玄関から2人を押し出したことで、やっと彼らは騎士棟へ向かった。
訓練は数人まとめて行われるが、見張りなどは基本的にペアであるため自由に相手を選ぶことができる。父とラルクは恋人同士であり、もちろん一緒に参加することとなっている。
(父さんは初めての訓練だけど、ラルクさんがいるから安心。)
父自身も長年の大工仕事で体力はある方だ。俺は安心して自室へ戻った。
机に近づき、攻略ノートが入っている引き出しを開けると、そこにはネックレスの入った黒いケースがコロンと座っている。
(これを渡して…シバが感動したらキスして…)
もしかして今日、一線を越えてしまうのでは…と顔が熱くなる。
先週シバの部屋に3連泊もした俺だったが、シバは俺の後ろに触れることはなく、2人で抜き合うまでに留まっている。しかし今夜もしかしたら…と思ったところで、重大な事を忘れているのに気が付いた。
「あ、そういえば準備するもの何も揃えてない…。」
俺が無理やりシバのモノを後ろに入れようとした時、シバはセックスには準備が必要なのだと教えてくれた。しかし、数ある準備道具のうちの1つも持っていないのだ。こんな状態では次に進むなど不可能だろう。
「まぁ、それはまた今度かな。」
今でも十分気持ちが良いシバとの触れ合いに、まだ先でもいいかという気になってくる。
(…なんか、思い出したら恥ずかしくなってきた。)
俺は照れた顔をどうすることもできず、バフッとベッドに埋もれるように倒れた。
「セラ、今から伺っていいか?」
「はい。」
夕方になり、仕事を終えたシバが部屋に電話を掛けてきた。今日は父達が不在であり、こちらに泊まってはどうかと提案したところ、シバの声のトーンが少し上がっていた。
(ような気がしたんだけど、気のせいかな。)
そして数分後、玄関のベルが鳴ったことで彼がここへ着いたのだと分かった。急いで扉を開けると、シバが「セラ。」と名前を呼んできた。
「お疲れ様です。疲れたでしょう?ご飯にしますか?お風呂もすぐ準備できますよ。」
思ったより早く来てくれたことが嬉しく、俺は笑顔で彼に尋ねた。シバは顔をじっと見つめて、ふっと笑った。
「…ふっ、可愛いことを言うんだな。」
「え、そんなつもりじゃ…。」
にやけた顔はどうしようもないものの、たしかに、その台詞は新婚さんならでは…といった風だ。照れて黙っていると、シバは俺の頭にポンと手を乗せて撫でながら、「食事にしていいか?」と聞いてきた。
「え!お昼何も食べなかったんですか?」
荷物を置いてリビングの椅子に座ってくつろいでいるシバに、俺はテキパキと料理を並べる。お互いに今日の事を話していたところ、シバは朝から夕方までデスクに戻らなかったことを伝えてきた。
「時間が無くてな。今日全てを終わらせてきたから、明日は一日休みだ。」
「私がわがまま言ったから……ありがとうございます。」
「私もセラと過ごしたかった。…おいで。」
手招きされるままに素直に近づくと、座っているシバの膝の上に乗せられる。
「あの…」
「セラにずっと触れたかった。」
シバはそう言って俺の頬を撫でると、顔をゆっくり近づけて唇同士が軽く触れた。
「ん、」
「セラとキスしたかった。」
シバの言葉に顔から耳まで熱くなる。ちゅっと音を立てて何度もキスをされ、厚い舌が俺の唇をつついたところで彼の胸を押す。
「シバ! ご、ご飯が先です。続きは…私の部屋で…。」
「…くく、ああ分かった。」
シバは声を押し殺して笑いながら、俺を膝から降ろした。
(今日のシバも…心臓に悪すぎる!)
俺は飲み物を取りに台所へ早足で向かった。
「部屋に行きません?」
「ああ、構わないが、まだ風呂にも入っていない。」
「えっと…とにかく来てください。」
(寝るって意味じゃないんだけど…。)
食後にお茶を飲んでのんびりしていたが、ネックレスを渡さなければと思い無理やり部屋へ誘った。
今日の俺の計画はこうだ。まず暑いからと言って扉を開ける。シバへ用意したネックレスは『月の光』という名前の石であり、月明りに照らされた時に最も綺麗に輝くのだという。宝石店の店主にその話を聞いた時、せっかくなら渡した後で2人窓辺に座ってネックレスを眺める時間も必要だと考えた。
そして渡した後は、今日が自分の誕生日であると告げ、かっこよく「シバの笑顔が一番のプレゼントです。」と言うのだ。
(キ、キザ…!!!)
ちゃんと照れずに言えるか定かではないが、普段シバはいろんな言葉で俺をドキドキさせているわけで、今日は反対に俺が彼をそういう気持ちにさせてみたいと思った。
「固い椅子だと落ち着かないじゃないですか。ソファに座ってください。」
「ありがとう。では、そうさせてもらう。」
シバは俺がぐいぐいと部屋に連れていこうとする姿に目を細めると、素直に後ろをついて部屋へ入った。
「そこに座ってください。」
(その間に俺は準備を…。)
シバをソファに座らせ、「暑いので…」と言いながら窓を開ける。そして机の引き出しに手を伸ばしたところで、「ん…?」と声がした。振り向くとシバがソファーの横に落ちている大きめのメモを拾いあげた。
「セラ、紙が落ちていたが…。」
「え?…ああ、それは1年前のものですね。何だろう。」
数日前、シバに今までのゲームの件を説明する際に、急いでこの部屋へノートを取りに行った。あの時慌てて落としてしまったのだろう。
「しまっておきます。」と言いながらシバの手元を見ると、『アックスとダンス→事故でキス未遂』と書かれた紙。そして、寸止めできず口が当たってしまったことから、「未遂」部分には赤線が引いてある。
俺は固まった。
(うそッ!…一番見られたくないメモだ。)
俺はぎこちなくそれを受け取ると、シバも気まずそうに「セラ…」と名前を呼んできた。
「…キス、したのか?」
「えっと…。キスっていうか、ぶつかったっていうか…。」
(あ、これって本当のこと言わない方が良かったのかな。でも、嘘つきたくもないし…。)
俺の言葉に、シバは黙って息をついた。
(あ、呆れられたかな…。)
俺がアックスを攻略する為にこの1年奮闘していたことを彼は知っている。しかしゲームのシナリオ通りに動いていたとはいえ、恋人が別の男と口を重ねたと知っては嫌な気分になるだろう。
「す、すみません。」
思わず謝ってしまい、部屋の雰囲気はさらに気まずくなる。
どうして良いか分からず、とりあえずそのメモをしまうため引き出しを開ける。そしてノートを取り出すとそれを素早く挟んだ。
目の前には、用意していたネックレスの箱がちょこんと座っており、彼に渡そうと手の平にそれを乗せる。
(これを見せて、俺が好きなのはシバだけだよって伝えれば…きっと分かってくれる。)
そう思って、ネックレスを手に振り返る。
シバは俺を見ると、手に持っている箱に気付いた。
「セラ……それは。」
「えっと、ネックレスです。」
緊張はしているが、できるだけ笑顔で箱を開けると、シバに近づく。
しかし彼は眉間に皺を寄せると、「すまないが…」と低い声を出した。
「シバ…?」
「見たくない。申し訳ないが、それは処分してくれないか。」
「え…?」
予想外の言葉に、俺は言葉を失った。
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