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隣国のアラブ王子
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「では、私はここで。アインラス様いってらっしゃいませ。」
「気を付けて行くんだぞ。」
シバの宿舎と俺の宿舎の分かれ道。
今はすっかり上司の顔になっているシバに頭を下げ、俺は部屋へと歩いた。
(あー……、今朝は死ぬかと思った。)
俺は歩きながら、今朝のことを思い出して頭が噴火しそうな気持ちになった。
あれから、大きな腕の中でドキドキしつつ目を瞑っていると、シバが「心臓が鳴っているな。」とストレートに言ってきた。
俺は恥ずかしさで死にそうになりながら寝ているフリをして黙っていたが、シバが顔を覗き込もうとしたので必死に抵抗した。
「本と同じ顔をしているか確かめたい。」と真剣に言われたが、俺は結局布団に潜り、シバが俺の真っ赤な顔を見ることはなかった。
部屋に帰って素早く制服に着替える。
父は少し前に部屋を出たようで、まだ暖房の熱が残っていた。
「アックス!」
城の門の前に着くとアックスが門番の男と話をしながら立っていた。目が合ったので、俺は彼の名前を呼びながら近寄る。
「セラ、おはよう。」
「おはようございます。早いですね。」
「念の為、少しだけ早めに部屋を出たんだ。」
エヴァンに言われた時間まであと30分はある。俺とアックスは門番の男も交えて話しながら、エヴァンの到着を待った。
しばらく待っていると、約束の時間ぴったりにエヴァンが現れた。横には4人の側近達を連れており、予定通り俺とアックスを含めた6人がお供するようだ。
「エヴァン殿下自ら門まで来られるなど……。」
「同盟の為だ。これくらい何ともないよ。」
エヴァンはにっこりと笑って、物言いたげな側近の男をどうどうと収める。
「おや、来られたようだね。」
エヴァンの言葉に前を向くと、城の外門が開く音がした。
少しすると馬車の音が聞こえ、城門に着く。エヴァンがそちらに近付くと、扉から煌びやかな男が出てきた。
銀色の髪は長く、後ろで奇麗に結われている。服はこちらの国よりもゆったりとしたデザインだ。
(溢れ出るアラブ感……。)
「出迎えご苦労。部屋へ案内してくれ。」
「はい。こちらへどうぞ。」
俺様な隣国王子の態度に、全員が驚いてピタッと止まる。
「なんと無礼な……、」
先ほど苦言を呈していた側近の男はこめかみに筋を浮かせて怒っている。
しかしエヴァンが気にせず笑顔で対応している姿に、なんとか理性を保っているようだった。
「こちらです。」
「……少し寝る。」
「では、晩餐会の時にお迎えに参りましょう。」
エヴァンはそう言うと、ごゆっくりと言って扉を閉めた。
俺達7人は廊下を進んでエヴァンの仕事部屋に着く。お供の1人が扉を閉めたところで、側近の男の怒りが爆発した。
「殿下に対し、何という無礼な態度……ッ!!」
その怒りの声に、皆も言葉には出さないが賛同しているようだ。
「まぁまぁ。僕は何とも思ってないよ。」
「ですが……、」
「たった2日間だよ。それに、そんなに悪い方じゃないと思うな。」
にこっと笑う明るいエヴァンに、俺は少し面食らった。
ゲームのエヴァンのイベントは、基本お忍び中に会うので2人きり。主人公に優しいのはもちろん知っていたが、彼女以外と話している姿を知らなかったため、誰に対しても同じ態度なのだと知り驚いた。
(待て待て、エヴァンは心にとんでもない闇を抱えてるんだった。油断は禁物だ。)
とりあえずエヴァンとの接触が少ないことを嬉しく思いながら、俺は晩餐会のスケジュールについて細かく確認した。
「そこのお前、こっちへ来い。」
「……私、でしょうか?」
「俺の隣に座れ。」
晩餐会が始まり、機嫌良く食事をしていた隣国王子だったが、食べ終わり談話室で酒を飲んでいたところで俺を呼んだ。
(なんだ急に。)
俺は指示された通り、エヴァンの少し後ろでアックスと並んで立っていたのだが、おずおずと前に出て指示通り王子の隣にちょこんと座る。
「顔を見せろ。」
「……ッ、」
俺は顎を掴まれ、グイッと上に持ち上げられる。俺の目や鼻、口を角度を変えて見つめていた王子は、ははっと笑って俺を膝の上に乗せた。
「今夜、俺の部屋に来い。」
「え……?」
俺はこの状況にどう答えて良いのか分からない。パチパチと瞬きし、どうしよう……と考えを巡らせていると、王子が突然低い声を出す。
「お前は呼んでいない。」
王子が言葉を掛けた方を向くと、アックスがエヴァンに片手で動きを制されている。さっきまでエヴァンの後ろにいたはずだが、今は彼とほぼ同じ位置に立ってこちらを睨んでいる。
(俺を助けようとしてくれてる。)
アックスの顔は無表情だが、殺気がここまで伝わってくる。
しかし、王子はまったく気にしていないようで、俺の顔をもう一度見ると、頬を撫でた。
「触り心地も悪くないな。」
「……。」
(ちょっと待って……。部屋にって、まさか俺を抱く気なの?!)
俺はやっと状況を把握して、冷や汗をかいた。
膝の上でじっとしている俺の様子に、王子は機嫌が良くなったのか、エヴァンと同盟の話を始めた。エヴァンはやっと今回の訪問の本題に入ることが出来て安心したようだ。めったに出さないという特別な酒を側近に用意させると、王子の杯に注いだ。
(なんで俺に絡んでくるんだ……。まさか、この王子がシークレットキャラ?!)
攻略者の4人目は未だ明らかになっておらず、俺は勝手にラルクだろうと決めつけていた。しかし、やっぱり騎士被りはNGだったか……。となると、今俺を抱いているこの王子が攻略対象なのではないか。
(何かの条件をクリアしたからこのキャラが出たのか?アックスとエヴァンの好感度がある程度上がると出てくるようになってる……とか?)
そこまで考えて、俺の頭には『会話選択』というワードがよぎった。
もし俺が王子を怒らせて、父子共々処刑されでもしたら……そう思うとゾッとしてきて身体が震えた。
「どうした?」
「……。」
「寒いか?早く温めてやろう。」
そう言って口の端を上げた王子は、俺を横に抱いて立ち上がった。
「わ……ッ」
「俺は寝る。明日の朝まで誰一人として部屋に入ることは許さん。」
アックスをちらっと見ると、今にも王子に襲い掛かりそうだ。しかし、エヴァンが何やら耳元で話し、それを聞くと大人しく後ろへ下がる。
(ちょ、心の準備が!というか、作戦が!)
迷いなくスタスタと歩いていく王子に抱かれたまま、俺は急いで頭を回転させた。
アックスには飾らないありのまま、エヴァンには可愛らしく、そしてウォルには生意気な感じがウケると攻略にあった。
(となると、残りの要素は『エロさ』……とか?俺にできるのか?)
王子は部屋を出ると、早速俺をベッドに下ろす。
「お前の名前は?」
「セラ・マニエラと申します。」
「セラ、俺のことはゼルと呼べ。褥を共にするお前にだけ、その名で呼ぶことを許す。」
「ゼル様……。」
(こ、怖ぇ~!やっぱり抱く気なんだ。もしいきなり突っ込まれたら、絶対に気絶する!)
俺は意識を失った自分に怒った王子が、俺に向かって「死をもって償え。」と言い放っている姿を想像した。
(なんとかこの場をうまく切り抜けて……死ぬのだけは免れないと。)
俺は無理やり抱かれる覚悟を決めて、目をギュッと閉じた。
「お前を俺の14番目の妃にしてやろう。」
ゼルは俺の耳元に口を寄せると、とんでもない台詞を吐いた。
(ゼルって、13人も奥さんがいるの?!)
俺は衝撃で固まり、それを見たゼルは「嬉しいか?」と笑って俺の服に手を掛けた。
13人……13人……と頭を混乱させていると、俺の服を上から脱がせ、見下ろしてきた。
「綺麗なものだな。誰にも触らせてないのか。」
「……。」
(え……、どういう返しが正解?)
俺が何と答えようか悩んでいると、「緊張して声が出ないか。」と笑って俺の首元に顔を埋めた。
「いッ……、」
チリッと首に痛みが走り、思わず声が出る。ゼルは口を離して俺の首を満足そうに撫でてきた。
「俺のモノだというしるしだ。これが消えるまでに、お前を国に連れ帰ると約束しよう。」
「……ッ。」
(なんだこの台詞!さすがゲームの俺様キャラ……。)
恐怖よりもその言葉に感心していると、ゼルが俺の口に顔を寄せる。
(え、待って、……キスは駄目だ!これはアックスの最終イベントまで取っとかないといけないんだから!)
焦った俺が思わず顔を背けた時、俺の身体にゼルの全体重が乗せられた。
「ぐぇッ……!」
俺は、その重さに潰れたような声が出た。どうしたのかと相手の様子を見るが、ゼルは俺の上でぐったりと倒れていた。
(し、死んだの?!……息は?!)
すー……すー……
あろうことか、ゼルは眠っていた。
「気を付けて行くんだぞ。」
シバの宿舎と俺の宿舎の分かれ道。
今はすっかり上司の顔になっているシバに頭を下げ、俺は部屋へと歩いた。
(あー……、今朝は死ぬかと思った。)
俺は歩きながら、今朝のことを思い出して頭が噴火しそうな気持ちになった。
あれから、大きな腕の中でドキドキしつつ目を瞑っていると、シバが「心臓が鳴っているな。」とストレートに言ってきた。
俺は恥ずかしさで死にそうになりながら寝ているフリをして黙っていたが、シバが顔を覗き込もうとしたので必死に抵抗した。
「本と同じ顔をしているか確かめたい。」と真剣に言われたが、俺は結局布団に潜り、シバが俺の真っ赤な顔を見ることはなかった。
部屋に帰って素早く制服に着替える。
父は少し前に部屋を出たようで、まだ暖房の熱が残っていた。
「アックス!」
城の門の前に着くとアックスが門番の男と話をしながら立っていた。目が合ったので、俺は彼の名前を呼びながら近寄る。
「セラ、おはよう。」
「おはようございます。早いですね。」
「念の為、少しだけ早めに部屋を出たんだ。」
エヴァンに言われた時間まであと30分はある。俺とアックスは門番の男も交えて話しながら、エヴァンの到着を待った。
しばらく待っていると、約束の時間ぴったりにエヴァンが現れた。横には4人の側近達を連れており、予定通り俺とアックスを含めた6人がお供するようだ。
「エヴァン殿下自ら門まで来られるなど……。」
「同盟の為だ。これくらい何ともないよ。」
エヴァンはにっこりと笑って、物言いたげな側近の男をどうどうと収める。
「おや、来られたようだね。」
エヴァンの言葉に前を向くと、城の外門が開く音がした。
少しすると馬車の音が聞こえ、城門に着く。エヴァンがそちらに近付くと、扉から煌びやかな男が出てきた。
銀色の髪は長く、後ろで奇麗に結われている。服はこちらの国よりもゆったりとしたデザインだ。
(溢れ出るアラブ感……。)
「出迎えご苦労。部屋へ案内してくれ。」
「はい。こちらへどうぞ。」
俺様な隣国王子の態度に、全員が驚いてピタッと止まる。
「なんと無礼な……、」
先ほど苦言を呈していた側近の男はこめかみに筋を浮かせて怒っている。
しかしエヴァンが気にせず笑顔で対応している姿に、なんとか理性を保っているようだった。
「こちらです。」
「……少し寝る。」
「では、晩餐会の時にお迎えに参りましょう。」
エヴァンはそう言うと、ごゆっくりと言って扉を閉めた。
俺達7人は廊下を進んでエヴァンの仕事部屋に着く。お供の1人が扉を閉めたところで、側近の男の怒りが爆発した。
「殿下に対し、何という無礼な態度……ッ!!」
その怒りの声に、皆も言葉には出さないが賛同しているようだ。
「まぁまぁ。僕は何とも思ってないよ。」
「ですが……、」
「たった2日間だよ。それに、そんなに悪い方じゃないと思うな。」
にこっと笑う明るいエヴァンに、俺は少し面食らった。
ゲームのエヴァンのイベントは、基本お忍び中に会うので2人きり。主人公に優しいのはもちろん知っていたが、彼女以外と話している姿を知らなかったため、誰に対しても同じ態度なのだと知り驚いた。
(待て待て、エヴァンは心にとんでもない闇を抱えてるんだった。油断は禁物だ。)
とりあえずエヴァンとの接触が少ないことを嬉しく思いながら、俺は晩餐会のスケジュールについて細かく確認した。
「そこのお前、こっちへ来い。」
「……私、でしょうか?」
「俺の隣に座れ。」
晩餐会が始まり、機嫌良く食事をしていた隣国王子だったが、食べ終わり談話室で酒を飲んでいたところで俺を呼んだ。
(なんだ急に。)
俺は指示された通り、エヴァンの少し後ろでアックスと並んで立っていたのだが、おずおずと前に出て指示通り王子の隣にちょこんと座る。
「顔を見せろ。」
「……ッ、」
俺は顎を掴まれ、グイッと上に持ち上げられる。俺の目や鼻、口を角度を変えて見つめていた王子は、ははっと笑って俺を膝の上に乗せた。
「今夜、俺の部屋に来い。」
「え……?」
俺はこの状況にどう答えて良いのか分からない。パチパチと瞬きし、どうしよう……と考えを巡らせていると、王子が突然低い声を出す。
「お前は呼んでいない。」
王子が言葉を掛けた方を向くと、アックスがエヴァンに片手で動きを制されている。さっきまでエヴァンの後ろにいたはずだが、今は彼とほぼ同じ位置に立ってこちらを睨んでいる。
(俺を助けようとしてくれてる。)
アックスの顔は無表情だが、殺気がここまで伝わってくる。
しかし、王子はまったく気にしていないようで、俺の顔をもう一度見ると、頬を撫でた。
「触り心地も悪くないな。」
「……。」
(ちょっと待って……。部屋にって、まさか俺を抱く気なの?!)
俺はやっと状況を把握して、冷や汗をかいた。
膝の上でじっとしている俺の様子に、王子は機嫌が良くなったのか、エヴァンと同盟の話を始めた。エヴァンはやっと今回の訪問の本題に入ることが出来て安心したようだ。めったに出さないという特別な酒を側近に用意させると、王子の杯に注いだ。
(なんで俺に絡んでくるんだ……。まさか、この王子がシークレットキャラ?!)
攻略者の4人目は未だ明らかになっておらず、俺は勝手にラルクだろうと決めつけていた。しかし、やっぱり騎士被りはNGだったか……。となると、今俺を抱いているこの王子が攻略対象なのではないか。
(何かの条件をクリアしたからこのキャラが出たのか?アックスとエヴァンの好感度がある程度上がると出てくるようになってる……とか?)
そこまで考えて、俺の頭には『会話選択』というワードがよぎった。
もし俺が王子を怒らせて、父子共々処刑されでもしたら……そう思うとゾッとしてきて身体が震えた。
「どうした?」
「……。」
「寒いか?早く温めてやろう。」
そう言って口の端を上げた王子は、俺を横に抱いて立ち上がった。
「わ……ッ」
「俺は寝る。明日の朝まで誰一人として部屋に入ることは許さん。」
アックスをちらっと見ると、今にも王子に襲い掛かりそうだ。しかし、エヴァンが何やら耳元で話し、それを聞くと大人しく後ろへ下がる。
(ちょ、心の準備が!というか、作戦が!)
迷いなくスタスタと歩いていく王子に抱かれたまま、俺は急いで頭を回転させた。
アックスには飾らないありのまま、エヴァンには可愛らしく、そしてウォルには生意気な感じがウケると攻略にあった。
(となると、残りの要素は『エロさ』……とか?俺にできるのか?)
王子は部屋を出ると、早速俺をベッドに下ろす。
「お前の名前は?」
「セラ・マニエラと申します。」
「セラ、俺のことはゼルと呼べ。褥を共にするお前にだけ、その名で呼ぶことを許す。」
「ゼル様……。」
(こ、怖ぇ~!やっぱり抱く気なんだ。もしいきなり突っ込まれたら、絶対に気絶する!)
俺は意識を失った自分に怒った王子が、俺に向かって「死をもって償え。」と言い放っている姿を想像した。
(なんとかこの場をうまく切り抜けて……死ぬのだけは免れないと。)
俺は無理やり抱かれる覚悟を決めて、目をギュッと閉じた。
「お前を俺の14番目の妃にしてやろう。」
ゼルは俺の耳元に口を寄せると、とんでもない台詞を吐いた。
(ゼルって、13人も奥さんがいるの?!)
俺は衝撃で固まり、それを見たゼルは「嬉しいか?」と笑って俺の服に手を掛けた。
13人……13人……と頭を混乱させていると、俺の服を上から脱がせ、見下ろしてきた。
「綺麗なものだな。誰にも触らせてないのか。」
「……。」
(え……、どういう返しが正解?)
俺が何と答えようか悩んでいると、「緊張して声が出ないか。」と笑って俺の首元に顔を埋めた。
「いッ……、」
チリッと首に痛みが走り、思わず声が出る。ゼルは口を離して俺の首を満足そうに撫でてきた。
「俺のモノだというしるしだ。これが消えるまでに、お前を国に連れ帰ると約束しよう。」
「……ッ。」
(なんだこの台詞!さすがゲームの俺様キャラ……。)
恐怖よりもその言葉に感心していると、ゼルが俺の口に顔を寄せる。
(え、待って、……キスは駄目だ!これはアックスの最終イベントまで取っとかないといけないんだから!)
焦った俺が思わず顔を背けた時、俺の身体にゼルの全体重が乗せられた。
「ぐぇッ……!」
俺は、その重さに潰れたような声が出た。どうしたのかと相手の様子を見るが、ゼルは俺の上でぐったりと倒れていた。
(し、死んだの?!……息は?!)
すー……すー……
あろうことか、ゼルは眠っていた。
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