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第2章 白狼と秘密の練習
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その後、「ミアと帰る。」と言い張るガイアスに、シュラウドが「泊まっていきなよ~。ミアちゃんもたまには違うとこにお泊りしたいよね~?」と言ったことで、2人はこの屋敷に滞在することになった。
暇そうに見えたシュラウドだが、これから仕事があるらしく「またね~!」とミアに手を振り去っていった。
リバーもシュラウド同様、仕事があるからとその場を後にした。
「ミア様、いたらない息子ですが、どうぞよろしくお願いします。」
ペコ、と頭を下げ、ミアの「はい。」という返事を聞くと、無表情のまま振り返り、去っていった。
「…とりあえず俺の部屋に戻るか。」
「…うん。」
2人はベッドに横たわる。
「なんか、凄い1日だったね。」
「ああ、一気に老けた気分だ。」
ガイアスの父リバーを思い浮かべる。
(ガイアスも将来あんな感じになるのかな…。)
渋いガイアスも素敵だろうと、頬を緩ませていると横から手が伸ばされ髪をいじられた。
「今日、母と弟は出かけているんだ。他の兄達は家を出ている…またゆっくり挨拶に来てくれ。」
「うん。楽しみ。」
嬉しそうにミアが笑う。髪をいじっていたガイアスが、両頬を片手でつまんだ。
「んむ…、なにむんまも…。」
「はは、可愛いな。」
それからは、2人でベッドの上、他愛もない会話を続けた。
自衛隊の話になる度に、「マックスの野郎…」と目が座るガイアスは、月曜から彼に特別訓練のメニューを追加することを決めた。
「そういえば、橋で俺の話をしてたって…何話してたの?」
「ああ、あれは…。」
「何だよ。」
歯切れの悪いガイアスに、ミアが詰め寄る。
「リリー様の耳飾りが緑だったんだ。だから……どこで買ったのか聞いていた。」
(ん?それのどこが俺の話なんだ?)
「恋人にプレゼントしたいのかと聞かれたから「そうだ。」と答えたら…」
「…うん。」
「『緑はやめた方が良い』って言われたんだ。自分の目の色を渡すなんて、ちょっと重たいんじゃないか、って。」
ミアは予想外の会話に驚いた。
(あの時は、『ガイアスが贈った耳飾りを喜ぶお嬢さんの図』だと思ってたから…。)
「そうするつもりだったから黙っていたら、笑われて『大好きなんですね。』と言われた。」
「以上だ…。」と小さい声のガイアス。
ミアがガイアスに寝転んだまま、ずりずりと近寄る。
「俺、嬉しいよ?ガイアスが自分の瞳の色を身に着けてほしいって思ってくれたら。」
ぴったりとガイアスの胸に顔を寄せる。
「指輪の緑を見て、いつもガイアスのこと思い出すんだ。すっごく幸せな気分になるよ…。」
「ミア…。」
ガイアスはくっついているミアの頭を抱え込むように抱きしめる。
ミアはさらにくっつこうと身体を摺り寄せた。
2人はそのまま気が付けば陽だまりの中、眠っていた。
・・・・・
目覚めた2人は部屋で夕食を取り、軽く風呂に入った。
(また一緒にお風呂に入ってしまった。)
ガイアスの裸を思い出し、少し照れてゴロゴロとベッドの上で転がるミア。
「もう寝るか?」
「んーん、昼寝しちゃったから眠たくない。」
ベッドの真ん中にいるミアを少し寄せると、自分もそこに寝転がる。
「そうか。」
ガイアスはそう言うと俺にスッと近寄ってきた。
ん?と様子を窺っていると、ちゅ、と音がして唇に柔らかい感触を感じた。
「……!」
俺にキスした後で気恥ずかしくなったのか、ガイアスが目線を逸らせている。
(うう…可愛いすぎる…)
ミアは悶える気持ちを抑えられず、ガイアスに突進するようにぶつかる。
「はは、何だ急に。」
ガイアスは突然の攻撃に思わず笑った。
しかし、その手が自分の寝間着の隙間に入り込もうとしているのに気が付く。
「ミア?」
「ガイアス、今日…『練習』しようよ。」
まだ1回しかできていない『ミアが気持ちよくなる練習』。
いろんな邪魔や忙しさから、言葉のみでちっともできていなかったソレを、ミアが「しよう」と誘っている。
その状況に、早くも緩くガイアスのソコが反応した。
「しよう…ミア。」
ガイアスは、ミアをひっくり返して自分が上になると、襟付きの寝間着のボタンをゆっくりと外した。
「ミア…どうだ?」
深いキスをしながらミアの乳首を掠めるように指で撫でていたガイアスだったが、唇を離し問いかけた。
「ジーンとする。」
「そうか。それなら良い。」
指でミアのピンク色の先端をゆるりと撫でる。
「すぐに前みたいに気持ちよくなるはずだ。」
指で軽く摘まんでみると、ミアが反応して息をつめた。
そのままぐにぐにといじっていると、ミアが足を閉じて太もも同士を擦りつけているのが見えた。
「舐めるぞ。」
舌を見せつけるように出しピンク色の頂点を舐めると、ミアの身体がビクッとした。
「……っふ」
そのまま舌を押し付け、ぐりぐりと撫でつける。片手はミアのもう一方の先端に置かれ、転がすような動きで撫でる。
「…ん…ぁぁ……ッ」
「ミア、どうだ?」
「ん……なんか……ムズムズする。」
「いいな。」
満足そうにガイアスが笑う。
吐息が胸に掛かり、それさえも敏感にとらえてしまい、身体が揺れる。
胸の片方は手でいじったまま、ガイアスの顔がゆっくりと下に下がっていく。
肋骨、みぞおち、そしてお腹に、ちゅ、ちゅ、と音を立てながらキスをしていくガイアス。
その唇が股関節辺りに来たところで、ズボンを下げられる。
「……あッ」
ミアは羞恥で顔が火照った。
自分の股間近くにはガイアスの顔。そしてその後、自分がどのような事をされるのかは前回の行為で知っている。
「ミア、硬くなってるな。」
ガイアスがミアのモノを見て嬉しそうな声を出す。
「ガイアスがやらしいことするから…。」
「俺がミアをこうしてるんだな。何も知らなかったのに。」
はぁ、と吐息がミアのソレに掛かり、ピクンと震えたのが自分でも分かった。
暇そうに見えたシュラウドだが、これから仕事があるらしく「またね~!」とミアに手を振り去っていった。
リバーもシュラウド同様、仕事があるからとその場を後にした。
「ミア様、いたらない息子ですが、どうぞよろしくお願いします。」
ペコ、と頭を下げ、ミアの「はい。」という返事を聞くと、無表情のまま振り返り、去っていった。
「…とりあえず俺の部屋に戻るか。」
「…うん。」
2人はベッドに横たわる。
「なんか、凄い1日だったね。」
「ああ、一気に老けた気分だ。」
ガイアスの父リバーを思い浮かべる。
(ガイアスも将来あんな感じになるのかな…。)
渋いガイアスも素敵だろうと、頬を緩ませていると横から手が伸ばされ髪をいじられた。
「今日、母と弟は出かけているんだ。他の兄達は家を出ている…またゆっくり挨拶に来てくれ。」
「うん。楽しみ。」
嬉しそうにミアが笑う。髪をいじっていたガイアスが、両頬を片手でつまんだ。
「んむ…、なにむんまも…。」
「はは、可愛いな。」
それからは、2人でベッドの上、他愛もない会話を続けた。
自衛隊の話になる度に、「マックスの野郎…」と目が座るガイアスは、月曜から彼に特別訓練のメニューを追加することを決めた。
「そういえば、橋で俺の話をしてたって…何話してたの?」
「ああ、あれは…。」
「何だよ。」
歯切れの悪いガイアスに、ミアが詰め寄る。
「リリー様の耳飾りが緑だったんだ。だから……どこで買ったのか聞いていた。」
(ん?それのどこが俺の話なんだ?)
「恋人にプレゼントしたいのかと聞かれたから「そうだ。」と答えたら…」
「…うん。」
「『緑はやめた方が良い』って言われたんだ。自分の目の色を渡すなんて、ちょっと重たいんじゃないか、って。」
ミアは予想外の会話に驚いた。
(あの時は、『ガイアスが贈った耳飾りを喜ぶお嬢さんの図』だと思ってたから…。)
「そうするつもりだったから黙っていたら、笑われて『大好きなんですね。』と言われた。」
「以上だ…。」と小さい声のガイアス。
ミアがガイアスに寝転んだまま、ずりずりと近寄る。
「俺、嬉しいよ?ガイアスが自分の瞳の色を身に着けてほしいって思ってくれたら。」
ぴったりとガイアスの胸に顔を寄せる。
「指輪の緑を見て、いつもガイアスのこと思い出すんだ。すっごく幸せな気分になるよ…。」
「ミア…。」
ガイアスはくっついているミアの頭を抱え込むように抱きしめる。
ミアはさらにくっつこうと身体を摺り寄せた。
2人はそのまま気が付けば陽だまりの中、眠っていた。
・・・・・
目覚めた2人は部屋で夕食を取り、軽く風呂に入った。
(また一緒にお風呂に入ってしまった。)
ガイアスの裸を思い出し、少し照れてゴロゴロとベッドの上で転がるミア。
「もう寝るか?」
「んーん、昼寝しちゃったから眠たくない。」
ベッドの真ん中にいるミアを少し寄せると、自分もそこに寝転がる。
「そうか。」
ガイアスはそう言うと俺にスッと近寄ってきた。
ん?と様子を窺っていると、ちゅ、と音がして唇に柔らかい感触を感じた。
「……!」
俺にキスした後で気恥ずかしくなったのか、ガイアスが目線を逸らせている。
(うう…可愛いすぎる…)
ミアは悶える気持ちを抑えられず、ガイアスに突進するようにぶつかる。
「はは、何だ急に。」
ガイアスは突然の攻撃に思わず笑った。
しかし、その手が自分の寝間着の隙間に入り込もうとしているのに気が付く。
「ミア?」
「ガイアス、今日…『練習』しようよ。」
まだ1回しかできていない『ミアが気持ちよくなる練習』。
いろんな邪魔や忙しさから、言葉のみでちっともできていなかったソレを、ミアが「しよう」と誘っている。
その状況に、早くも緩くガイアスのソコが反応した。
「しよう…ミア。」
ガイアスは、ミアをひっくり返して自分が上になると、襟付きの寝間着のボタンをゆっくりと外した。
「ミア…どうだ?」
深いキスをしながらミアの乳首を掠めるように指で撫でていたガイアスだったが、唇を離し問いかけた。
「ジーンとする。」
「そうか。それなら良い。」
指でミアのピンク色の先端をゆるりと撫でる。
「すぐに前みたいに気持ちよくなるはずだ。」
指で軽く摘まんでみると、ミアが反応して息をつめた。
そのままぐにぐにといじっていると、ミアが足を閉じて太もも同士を擦りつけているのが見えた。
「舐めるぞ。」
舌を見せつけるように出しピンク色の頂点を舐めると、ミアの身体がビクッとした。
「……っふ」
そのまま舌を押し付け、ぐりぐりと撫でつける。片手はミアのもう一方の先端に置かれ、転がすような動きで撫でる。
「…ん…ぁぁ……ッ」
「ミア、どうだ?」
「ん……なんか……ムズムズする。」
「いいな。」
満足そうにガイアスが笑う。
吐息が胸に掛かり、それさえも敏感にとらえてしまい、身体が揺れる。
胸の片方は手でいじったまま、ガイアスの顔がゆっくりと下に下がっていく。
肋骨、みぞおち、そしてお腹に、ちゅ、ちゅ、と音を立てながらキスをしていくガイアス。
その唇が股関節辺りに来たところで、ズボンを下げられる。
「……あッ」
ミアは羞恥で顔が火照った。
自分の股間近くにはガイアスの顔。そしてその後、自分がどのような事をされるのかは前回の行為で知っている。
「ミア、硬くなってるな。」
ガイアスがミアのモノを見て嬉しそうな声を出す。
「ガイアスがやらしいことするから…。」
「俺がミアをこうしてるんだな。何も知らなかったのに。」
はぁ、と吐息がミアのソレに掛かり、ピクンと震えたのが自分でも分かった。
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