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第2章 白狼と秘密の練習
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(なぜこんなことに。)
今、自分は恋人の自室のソファの上に座り、ズボンから自らを取り出し握っている。
向かいには、顔を赤くしながらもそれを凝視するミア。
こんなおかしい状況でありながら、昂りが治らない自分に呆れる。
ミアはガイアスがそれを上下に動かすのを、じっと見ては、時々質問をする。
「擦って痛くない?」
「ああ。大丈夫だ。」
「気持ちいい?」
「…ああ。」
「そうなんだ。」…ミアは小さく呟きながら、感心した様子でガイアスをじっと見ている。
ちゅこ…ちゅこ…
ガイアスの先走りが混ざった水音が部屋に響き、それに合わせて息も少し乱れている。
「…っ」
ミアは興味深そうに見ているが、少し心配そうな表情だ。
「…っん」
ガイアスの眉間にシワが寄る。
目は瞑って、その緑は見えない。
(ガイアス、苦しいのかな?気持ちいいのかな?)
ガイアスが薄く目をあけると、ミアに向かって掠れた声を出した。
「ミア…キスしてくれ。」
ミアが顔を少し傾けながら顔を近づけると、ガイアスが噛みつくように唇を奪う。
「……っあ」
びっくりするミアが身体を揺らすが、それを気遣う余裕が無いのだろう。空いている片方の手でミアの首の後ろを掴むと、口づけをより深くしていく。
「っはぁ……んっ…」
「んっ……ミア」
ガイアスは目をつぶり眉間に皺を寄せている。興奮しているようでキスの合間に零れる吐息が、はぁはぁ、と激しい。
(食べられそう…。)
ミアの口内を探りながら、ガイアスは徐々に自身を扱く手の動きを早くしていく。
「…ッ」
(そろそろか…。)
興奮が最高潮に達しそうな感覚とともに、ガイアスはその欲望を出すよう手を動かす。
「…っ!」
もう果てそうだ…と思った瞬間、ミアの手の平がガイアスの先端に触れた。
(ミア…?)
今触れた柔らかいものがミアの手であることを認識した途端、ガイアスは自分の頭に血が上るのを感じた。
目の前にある小さく赤い舌を吸いながら絡め、ミアの小さな手を掴むと、自身の先端に擦りつけるように導く。自分の手を重ねて何度か往復させるように動かすと、ガイアスはそのまま達した。
ビュクビュクと、普段の自慰の比でない量の精液が間隔を空けて鈴口から流れる。
ミアに触れられ果てたという事実がガイアスを興奮させ、ガイアスはまた貪るようにミアに口づけた。
「ん……ふっ…」
(ガイアス、すっごく興奮してるみたいだ…精液がこんなに…)
「……ッ…んぅ」
ちゅ…ちゅ…
散々ミアの口内を舌で犯していたガイアスは、落ち着いたのかそれをゆっくりとした動きに変え、最後にミアの唇を吸って離れた。
「ミア…好きだ。」
掠れた低い声で呟くように言うガイアスは、額が少し汗ばんでいる。
(か、かっこいい…。)
普段の落ち着いたガイアスとは違った姿に、ミアは胸がドキドキと高鳴り、自分のそれも少し反応しているのに気付いた。
(俺も出した方がいいのかな?でもやったことないから上手く出来ないかも。)
赤くなったミアは自分の手を見る。
そこにはガイアスの白いものがべっとりと付いていた。
「ミ、ミア!」
射精したばかりで惚けていたガイアスだったが、ミアの手に自分の残滓がたっぷりついていることを思い出し、慌てて名前を呼んだ。
「汚してしまってすまない。何か拭くものはあるか…?」
ミアはベッドサイドに歩いていくと、濡れたタオルの乗ったトレーを持って帰ってきた。
「これ使って。」
優秀な従者が用意しておいたのだろう、それを受け取ると、ガイアスは複雑な気持ちでミアの手をタオルで拭った。
(こうなることも予想していたのか…?)
鋭い従者のことだ、あり得る…と少し恥ずかしい思いで、別のタオルでガイアス自身についたソレを拭き取る。
「ガイアス、気持ちよかった?」
目の前にいるミアが問いかけてくる。ペタンと座った足の上にクッションを載せているため、ミアが今の行為に反応したかどうかは確認できない。
「ああ。…今までで一番。」
「え!一番?」
どこか嬉しそうに声を弾ませるミア。尻尾が後ろでふわふわと揺れている。
ガイアスが「一番だ。」と頷くと、さらに尻尾が左右に大きく揺れる。
「実はさ…」
目を逸らしながら、言いにくそうに話すミアに耳を傾ける。
「俺も…ちょっと興奮してるのかも。」
視線は外したまま、クッションをずらすミアの手元を見つめると、少し膨らんだミアのそれがズボンを控えめに押し上げていた。
「…。」
「あの、これってガイアスと同じ?」
黙っているガイアスに不安になったミアが、確認するように尋ねる。
ガイアスはゴクっと喉をならした。
「ああ、勃ってるな。俺と同じだ。」
ミアは、もじもじしながら目の前の男を上目遣いに見る。
「あの、これ出したほうがいいよね?…1人だと恥ずかしいからガイアスも付き合って。」
「…あぁ。……一緒にだな。」
ガイアスの声は上擦り、期待でドクドクと鳴っている。
こういう行為はまだ先になると思っていたため、ミアの身体の反応と言葉に感動すら覚える。
「もし嫌だと思ったら言うんだぞ。」
「…うん。」
ガイアスがミアの上着に手を掛けようと手を伸ばした時、
コンコン
部屋にノックの音が響く。
2人は、バッと扉を向くと、前向きに座り直す。そしてミアが素早く返事をする。
「はーい!」
「ミア?いる?」
「うん!入っていいよ。」
控え目な声が聞こえる。ミアは誰だか分かったようですぐに返事をして相手を迎え入れる。
入って来たのは、ミアのお披露目式で見た第二王子のリースだ。
リースはガイアスがいることに気づくと、2人に謝った。
「あ、ごめん!ガイアスさん来てたんだね!」
「父上と兄様に廊下で会ったから、てっきりもう送って行ったと思ってたんだ…」と続け、申し訳なさそうな表情だ。
「いや、部屋で休んでただけだから大丈夫だよ。」
「本当にごめんね。…あの、ガイアスさんこんにちは。ミアの弟のリースです。兄がいつもお世話になってます。」
リースは、最後にとミアに謝り、ガイアスの方を向くと挨拶をしてペコリと頭を下げた。
「ガイアス・ジャックウィルです。こちらこそお世話になってます。」
「かしこまった話し方でなくて大丈夫ですよ。これから仲良くしてください。」
右手を前に出して、にっこりと笑う姿はミアにそっくりだが、落ち着きのある上品な印象だ。
「分かった。俺にも不要だ。こちらこそよろしく頼む。」
2人の挨拶が終わったところで、リースがまたしても申し訳なさそうな顔をする。
「リース、何か用があったんじゃないの?」
「あ…ミアにちょっと話があったんだ。今日夜いいかな?」
「今話すといい。俺はもう帰るから。」
「え…。」
さっぱりと言うガイアスに、ミアが少し残念そうな声を出す。
「また明日も朝から会える。リース様を優先してくれ。」
クシャクシャとミアの頭を乱し、整えるように優しく撫でる。
「うん、明日泊まってもいい?」
「もちろん。」
リースに向き直り、「ちょっと送ってくるよ。」と言ってガイアスと消えるミア。
兄とその恋人の逢瀬を邪魔してしまった…と、まだ罪悪感の残るリースだった。
今、自分は恋人の自室のソファの上に座り、ズボンから自らを取り出し握っている。
向かいには、顔を赤くしながらもそれを凝視するミア。
こんなおかしい状況でありながら、昂りが治らない自分に呆れる。
ミアはガイアスがそれを上下に動かすのを、じっと見ては、時々質問をする。
「擦って痛くない?」
「ああ。大丈夫だ。」
「気持ちいい?」
「…ああ。」
「そうなんだ。」…ミアは小さく呟きながら、感心した様子でガイアスをじっと見ている。
ちゅこ…ちゅこ…
ガイアスの先走りが混ざった水音が部屋に響き、それに合わせて息も少し乱れている。
「…っ」
ミアは興味深そうに見ているが、少し心配そうな表情だ。
「…っん」
ガイアスの眉間にシワが寄る。
目は瞑って、その緑は見えない。
(ガイアス、苦しいのかな?気持ちいいのかな?)
ガイアスが薄く目をあけると、ミアに向かって掠れた声を出した。
「ミア…キスしてくれ。」
ミアが顔を少し傾けながら顔を近づけると、ガイアスが噛みつくように唇を奪う。
「……っあ」
びっくりするミアが身体を揺らすが、それを気遣う余裕が無いのだろう。空いている片方の手でミアの首の後ろを掴むと、口づけをより深くしていく。
「っはぁ……んっ…」
「んっ……ミア」
ガイアスは目をつぶり眉間に皺を寄せている。興奮しているようでキスの合間に零れる吐息が、はぁはぁ、と激しい。
(食べられそう…。)
ミアの口内を探りながら、ガイアスは徐々に自身を扱く手の動きを早くしていく。
「…ッ」
(そろそろか…。)
興奮が最高潮に達しそうな感覚とともに、ガイアスはその欲望を出すよう手を動かす。
「…っ!」
もう果てそうだ…と思った瞬間、ミアの手の平がガイアスの先端に触れた。
(ミア…?)
今触れた柔らかいものがミアの手であることを認識した途端、ガイアスは自分の頭に血が上るのを感じた。
目の前にある小さく赤い舌を吸いながら絡め、ミアの小さな手を掴むと、自身の先端に擦りつけるように導く。自分の手を重ねて何度か往復させるように動かすと、ガイアスはそのまま達した。
ビュクビュクと、普段の自慰の比でない量の精液が間隔を空けて鈴口から流れる。
ミアに触れられ果てたという事実がガイアスを興奮させ、ガイアスはまた貪るようにミアに口づけた。
「ん……ふっ…」
(ガイアス、すっごく興奮してるみたいだ…精液がこんなに…)
「……ッ…んぅ」
ちゅ…ちゅ…
散々ミアの口内を舌で犯していたガイアスは、落ち着いたのかそれをゆっくりとした動きに変え、最後にミアの唇を吸って離れた。
「ミア…好きだ。」
掠れた低い声で呟くように言うガイアスは、額が少し汗ばんでいる。
(か、かっこいい…。)
普段の落ち着いたガイアスとは違った姿に、ミアは胸がドキドキと高鳴り、自分のそれも少し反応しているのに気付いた。
(俺も出した方がいいのかな?でもやったことないから上手く出来ないかも。)
赤くなったミアは自分の手を見る。
そこにはガイアスの白いものがべっとりと付いていた。
「ミ、ミア!」
射精したばかりで惚けていたガイアスだったが、ミアの手に自分の残滓がたっぷりついていることを思い出し、慌てて名前を呼んだ。
「汚してしまってすまない。何か拭くものはあるか…?」
ミアはベッドサイドに歩いていくと、濡れたタオルの乗ったトレーを持って帰ってきた。
「これ使って。」
優秀な従者が用意しておいたのだろう、それを受け取ると、ガイアスは複雑な気持ちでミアの手をタオルで拭った。
(こうなることも予想していたのか…?)
鋭い従者のことだ、あり得る…と少し恥ずかしい思いで、別のタオルでガイアス自身についたソレを拭き取る。
「ガイアス、気持ちよかった?」
目の前にいるミアが問いかけてくる。ペタンと座った足の上にクッションを載せているため、ミアが今の行為に反応したかどうかは確認できない。
「ああ。…今までで一番。」
「え!一番?」
どこか嬉しそうに声を弾ませるミア。尻尾が後ろでふわふわと揺れている。
ガイアスが「一番だ。」と頷くと、さらに尻尾が左右に大きく揺れる。
「実はさ…」
目を逸らしながら、言いにくそうに話すミアに耳を傾ける。
「俺も…ちょっと興奮してるのかも。」
視線は外したまま、クッションをずらすミアの手元を見つめると、少し膨らんだミアのそれがズボンを控えめに押し上げていた。
「…。」
「あの、これってガイアスと同じ?」
黙っているガイアスに不安になったミアが、確認するように尋ねる。
ガイアスはゴクっと喉をならした。
「ああ、勃ってるな。俺と同じだ。」
ミアは、もじもじしながら目の前の男を上目遣いに見る。
「あの、これ出したほうがいいよね?…1人だと恥ずかしいからガイアスも付き合って。」
「…あぁ。……一緒にだな。」
ガイアスの声は上擦り、期待でドクドクと鳴っている。
こういう行為はまだ先になると思っていたため、ミアの身体の反応と言葉に感動すら覚える。
「もし嫌だと思ったら言うんだぞ。」
「…うん。」
ガイアスがミアの上着に手を掛けようと手を伸ばした時、
コンコン
部屋にノックの音が響く。
2人は、バッと扉を向くと、前向きに座り直す。そしてミアが素早く返事をする。
「はーい!」
「ミア?いる?」
「うん!入っていいよ。」
控え目な声が聞こえる。ミアは誰だか分かったようですぐに返事をして相手を迎え入れる。
入って来たのは、ミアのお披露目式で見た第二王子のリースだ。
リースはガイアスがいることに気づくと、2人に謝った。
「あ、ごめん!ガイアスさん来てたんだね!」
「父上と兄様に廊下で会ったから、てっきりもう送って行ったと思ってたんだ…」と続け、申し訳なさそうな表情だ。
「いや、部屋で休んでただけだから大丈夫だよ。」
「本当にごめんね。…あの、ガイアスさんこんにちは。ミアの弟のリースです。兄がいつもお世話になってます。」
リースは、最後にとミアに謝り、ガイアスの方を向くと挨拶をしてペコリと頭を下げた。
「ガイアス・ジャックウィルです。こちらこそお世話になってます。」
「かしこまった話し方でなくて大丈夫ですよ。これから仲良くしてください。」
右手を前に出して、にっこりと笑う姿はミアにそっくりだが、落ち着きのある上品な印象だ。
「分かった。俺にも不要だ。こちらこそよろしく頼む。」
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「あ…ミアにちょっと話があったんだ。今日夜いいかな?」
「今話すといい。俺はもう帰るから。」
「え…。」
さっぱりと言うガイアスに、ミアが少し残念そうな声を出す。
「また明日も朝から会える。リース様を優先してくれ。」
クシャクシャとミアの頭を乱し、整えるように優しく撫でる。
「うん、明日泊まってもいい?」
「もちろん。」
リースに向き直り、「ちょっと送ってくるよ。」と言ってガイアスと消えるミア。
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