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第1章 白狼は恋を知る
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「美味しいッ!」
「そうか、良かった。」
ガイアスの選んだ料理はとにかく美味しく、見た目も美しかった。
メニューを見た時には豪快な料理を想像したが、色鮮やかで繊細な盛り付けだ。
「景色も綺麗だし、最高だよ。」
「後で中心街を歩いてみよう。ここにはデザートもあるが、せっかくだから屋台で何か買おう。」
「うん!」
その後、飲み物を勧めに来た店主に「自分が酔っ払ってはいけない」とアルコールの無いものを注文したガイアスだったが、ミアは追加で甘い酒を注文した。
意外なことにミアは酒に相当強いようだ。最初に開けたシャンパンを水のように飲むと、すぐに1本開けてしまっていた。
「俺、酔っぱらったことないんだ。」
ケロッというミアに、ガイアスは少しだけ…少しだけ、残念な気持ちになった。
ミアがお手洗いから戻り、さぁ店を出るかという時、机に伝票が無いことに気が付いた。
ガイアスがすでに会計を済ませてしまったのだと気づき、「ありがとう。」と言うと頭を撫でられた。
階段を降りると店主が待っていた。
「ありがとなガイアス。また来てくれ。」
「ああ、美味かった。」
「そっちのかわいこちゃんも、また一緒に来てくれよ。」
「はい。」
「本当にかわいいなぁ~。」
笑顔で答えるミアに、店主が思わず頭に手を置いて撫でようとした…が、その手をガイアスに取られる。
「あん?」
なんだ、とガイアスを見る店主がその顔を見て笑った。
「おいおい。ったく、小せぇ男になったもんだ。」
「…なんだ悪いか。」
ガハハ、と豪快に笑う店主と、それとは反対にムッとした顔のガイアス。
ミア達と共に外に出て、「よい夜を。」と見送ってくれた店主に、ミアはペコリとお辞儀をした。
「ガイアス、さっきはありがとね。」
「ん?」
「俺の耳のこと気にして、おじさんの手を止めてくれただろ?」
「ああ、あれは…ただ触らせたくなかっただけだ。」
「え、そうだったの?」
「…心が狭くてすまない。」
「ううん、そっか。」
ニヤニヤが抑えられない。
(ガイアス、俺のことすっごく好きなんだな。)
にしし、と笑ったミアは、隣を歩くガイアスの指に自分の指を絡めた。
店を出た2人は、中央にある大きな広場での催し物を見たりゲームに参加したりと、今日のキャンドル祭を精一杯楽しんだ。
そして今、ガイアスから「甘いものでも食べよう」と誘われたミア。
「ふふふ~♪」と上機嫌で屋台を見て歩いていたが、重大なことを思い出した。
(ガイアス、告白しなかった…!)
すごく良い雰囲気だったよな…?と思いながら、ミアは考えた。
「あっちに変わった屋台があるぞ。」
ガイアスに言われ前を向くと、ワッフルにフルーツが挟まれているスイーツの屋台がある。
告白のことなどすっかり頭から抜け落ち、わぁ~、と子どものように駆け寄るミアだった。
「甘くて美味しい~!」
「良かったな。」
好きなフルーツやトッピングを選べるのが人気の秘密のようで、ミアは手に入れたワッフルに、フルーツを何種類か乗せ生クリームをトッピングし、チョコソースをかけた。
「ガイアスも食べてみて。」
ミアが、あーん、と口にワッフルを持っていくと大きい口を開けてそれを食べたガイアス。
「ん……あぁ、美味いな。」
先ほどは手に持ったスイーツのことで頭がいっぱいだったミアだが、何口か食べて落ち着き、辺りを見渡してみて、ここどこなのか分かった。
(ここ、公園の噴水前のベンチだ!)
昨日、ガイアスの屋敷の執事とメイド長に教えられた一番ロマンティックな場所だ。
思い返せば、今日行った所はすべて、2人の言う『人気の告白スポット』であった。
屋台でスイーツを買った後、「ここに座ろう。」と自然にエスコートしたガイアスだったが、ミアは彼の意図に気づいてしまった。
(いよいよ告白する気だ…。)
メインの公園から少し離れていることもあり人はまばらだが、みな腕を組んだり手を繋いでいる。
今日ここで結ばれる人もいるのだろう。公園内には、甘いムードが漂っている。
「ありがとう。」
ワッフルを食べ終わったミアは、ガイアスが持っていてくれた温かい飲みものを受け取る。
「甘い物を食べたばかりだが大丈夫か?俺のを飲むといい。」
ミアが考え無しに頼んだチョコレートの飲み物を見て、ガイアスが自分のものと取り換える。
「ありがと…優しいね。」
ふふふ、と笑うミアがガイアスの紅茶に口をつける。
今まで甘かった口の中がすっきりとした。
落ち着いて「ふぅ。」と座っているミアの顔を横からチラッと見たガイアスが、何かに気付いた顔で近づいてきた。
目線はミアの目より少し下辺りに向けられている。
「ん?」と近づいてくるガイアスを見つめていると、顔がどんどん近づいてきて…
ちゅ
ガイアスはミアの口の端に口づけた。
(ええええええ~…!!)
そのままペロッとミアの口を舐めると、ゆっくり離れていく。
目が開いて瞬きもしないミアに笑いかけると、自分の唇を舐めとったガイアス。
その動きから目が離せない。
「…チョコレートが。」
そう言って微笑むガイアスの顔は、キャンドルの明かりで照らされいつもより大人で色気が漂う。
あ、あ、と口をパクパクするミアは手を優しく取られる。
(え、指輪?ここで指輪なのか?!)
わぁああああ、と混乱するミアにガイアスが言う。
「そろそろ帰ろうか。」
(え…。帰るの……?)
ミアはさっきまでのドキドキはどこへ行ったのか、急に頭が覚めて状況を確認した。
ガイアスは本当に帰る気らしく、立ち上がってミアの横に置いてあったワッフルの包みをゴミ箱に捨てに行った。そして戻ってきてミアのマフラーを巻き直そうと首に手を伸ばしている。
「今日は楽しかったな。次は…、」
言いながらマフラーを整えるガイアスの手を、ミアが両手でガシッと掴んだ。
ミアはベンチに座ったまま、しゃがむような態勢のガイアスに静かに言う。
「ガイアス、俺の恋人になってくれ。」
シーンとした空気が2人を包む。
…あれ?と焦るミアの身体をガイアスが包むように抱きしめた。
(え、これどういうこと…。良いってこと?ごめんってこと?)
ガイアスが何も言わないのでどうすれば良いのか分からないミア。
しばらくしてガイアスがその手を緩め、地面に膝をついた姿勢でミアに向き合った。
「俺も、ミアと恋人同士になりたい。」
(告白して、ガイアスも返事をして…これって俺達今日から…。)
考えるとボッと顔が熱くなり、ミアは幸せをかみしめる。
「ミア、今から森に転移できるか?」
「え、うん。」
「では頼む。」
言われてすぐに「森へ」と念じる。
2人はキャンドルの光を残し姿を消した。
「そうか、良かった。」
ガイアスの選んだ料理はとにかく美味しく、見た目も美しかった。
メニューを見た時には豪快な料理を想像したが、色鮮やかで繊細な盛り付けだ。
「景色も綺麗だし、最高だよ。」
「後で中心街を歩いてみよう。ここにはデザートもあるが、せっかくだから屋台で何か買おう。」
「うん!」
その後、飲み物を勧めに来た店主に「自分が酔っ払ってはいけない」とアルコールの無いものを注文したガイアスだったが、ミアは追加で甘い酒を注文した。
意外なことにミアは酒に相当強いようだ。最初に開けたシャンパンを水のように飲むと、すぐに1本開けてしまっていた。
「俺、酔っぱらったことないんだ。」
ケロッというミアに、ガイアスは少しだけ…少しだけ、残念な気持ちになった。
ミアがお手洗いから戻り、さぁ店を出るかという時、机に伝票が無いことに気が付いた。
ガイアスがすでに会計を済ませてしまったのだと気づき、「ありがとう。」と言うと頭を撫でられた。
階段を降りると店主が待っていた。
「ありがとなガイアス。また来てくれ。」
「ああ、美味かった。」
「そっちのかわいこちゃんも、また一緒に来てくれよ。」
「はい。」
「本当にかわいいなぁ~。」
笑顔で答えるミアに、店主が思わず頭に手を置いて撫でようとした…が、その手をガイアスに取られる。
「あん?」
なんだ、とガイアスを見る店主がその顔を見て笑った。
「おいおい。ったく、小せぇ男になったもんだ。」
「…なんだ悪いか。」
ガハハ、と豪快に笑う店主と、それとは反対にムッとした顔のガイアス。
ミア達と共に外に出て、「よい夜を。」と見送ってくれた店主に、ミアはペコリとお辞儀をした。
「ガイアス、さっきはありがとね。」
「ん?」
「俺の耳のこと気にして、おじさんの手を止めてくれただろ?」
「ああ、あれは…ただ触らせたくなかっただけだ。」
「え、そうだったの?」
「…心が狭くてすまない。」
「ううん、そっか。」
ニヤニヤが抑えられない。
(ガイアス、俺のことすっごく好きなんだな。)
にしし、と笑ったミアは、隣を歩くガイアスの指に自分の指を絡めた。
店を出た2人は、中央にある大きな広場での催し物を見たりゲームに参加したりと、今日のキャンドル祭を精一杯楽しんだ。
そして今、ガイアスから「甘いものでも食べよう」と誘われたミア。
「ふふふ~♪」と上機嫌で屋台を見て歩いていたが、重大なことを思い出した。
(ガイアス、告白しなかった…!)
すごく良い雰囲気だったよな…?と思いながら、ミアは考えた。
「あっちに変わった屋台があるぞ。」
ガイアスに言われ前を向くと、ワッフルにフルーツが挟まれているスイーツの屋台がある。
告白のことなどすっかり頭から抜け落ち、わぁ~、と子どものように駆け寄るミアだった。
「甘くて美味しい~!」
「良かったな。」
好きなフルーツやトッピングを選べるのが人気の秘密のようで、ミアは手に入れたワッフルに、フルーツを何種類か乗せ生クリームをトッピングし、チョコソースをかけた。
「ガイアスも食べてみて。」
ミアが、あーん、と口にワッフルを持っていくと大きい口を開けてそれを食べたガイアス。
「ん……あぁ、美味いな。」
先ほどは手に持ったスイーツのことで頭がいっぱいだったミアだが、何口か食べて落ち着き、辺りを見渡してみて、ここどこなのか分かった。
(ここ、公園の噴水前のベンチだ!)
昨日、ガイアスの屋敷の執事とメイド長に教えられた一番ロマンティックな場所だ。
思い返せば、今日行った所はすべて、2人の言う『人気の告白スポット』であった。
屋台でスイーツを買った後、「ここに座ろう。」と自然にエスコートしたガイアスだったが、ミアは彼の意図に気づいてしまった。
(いよいよ告白する気だ…。)
メインの公園から少し離れていることもあり人はまばらだが、みな腕を組んだり手を繋いでいる。
今日ここで結ばれる人もいるのだろう。公園内には、甘いムードが漂っている。
「ありがとう。」
ワッフルを食べ終わったミアは、ガイアスが持っていてくれた温かい飲みものを受け取る。
「甘い物を食べたばかりだが大丈夫か?俺のを飲むといい。」
ミアが考え無しに頼んだチョコレートの飲み物を見て、ガイアスが自分のものと取り換える。
「ありがと…優しいね。」
ふふふ、と笑うミアがガイアスの紅茶に口をつける。
今まで甘かった口の中がすっきりとした。
落ち着いて「ふぅ。」と座っているミアの顔を横からチラッと見たガイアスが、何かに気付いた顔で近づいてきた。
目線はミアの目より少し下辺りに向けられている。
「ん?」と近づいてくるガイアスを見つめていると、顔がどんどん近づいてきて…
ちゅ
ガイアスはミアの口の端に口づけた。
(ええええええ~…!!)
そのままペロッとミアの口を舐めると、ゆっくり離れていく。
目が開いて瞬きもしないミアに笑いかけると、自分の唇を舐めとったガイアス。
その動きから目が離せない。
「…チョコレートが。」
そう言って微笑むガイアスの顔は、キャンドルの明かりで照らされいつもより大人で色気が漂う。
あ、あ、と口をパクパクするミアは手を優しく取られる。
(え、指輪?ここで指輪なのか?!)
わぁああああ、と混乱するミアにガイアスが言う。
「そろそろ帰ろうか。」
(え…。帰るの……?)
ミアはさっきまでのドキドキはどこへ行ったのか、急に頭が覚めて状況を確認した。
ガイアスは本当に帰る気らしく、立ち上がってミアの横に置いてあったワッフルの包みをゴミ箱に捨てに行った。そして戻ってきてミアのマフラーを巻き直そうと首に手を伸ばしている。
「今日は楽しかったな。次は…、」
言いながらマフラーを整えるガイアスの手を、ミアが両手でガシッと掴んだ。
ミアはベンチに座ったまま、しゃがむような態勢のガイアスに静かに言う。
「ガイアス、俺の恋人になってくれ。」
シーンとした空気が2人を包む。
…あれ?と焦るミアの身体をガイアスが包むように抱きしめた。
(え、これどういうこと…。良いってこと?ごめんってこと?)
ガイアスが何も言わないのでどうすれば良いのか分からないミア。
しばらくしてガイアスがその手を緩め、地面に膝をついた姿勢でミアに向き合った。
「俺も、ミアと恋人同士になりたい。」
(告白して、ガイアスも返事をして…これって俺達今日から…。)
考えるとボッと顔が熱くなり、ミアは幸せをかみしめる。
「ミア、今から森に転移できるか?」
「え、うん。」
「では頼む。」
言われてすぐに「森へ」と念じる。
2人はキャンドルの光を残し姿を消した。
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