ダンジョンでサービス残業をしていただけなのに~流離いのS級探索者と噂になってしまいました~

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第四章

第72話 KOD決勝ラウンド直前――同乗者達

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「さて……いよいよか」

 KOD決勝ラウンド――開幕式。

 豪華客船内のパーティー会場で行われた開幕式は、49名の参加者を各船艇に振り分けるくじ引きと、最高責任者多木さんの簡単な挨拶を経て、瞬く間に終了した。

 そして、客船を出た俺達はそれぞれの船へと向かう。

 船は全てで7隻。

 自動操縦で目的地点へと向かうこの船に、49名が7名ずつに別れ乗り込む事になる。

 ちなみに、くじ引きの結果――俺が乗り込むのは第3艇となった。

「蘭と同じ船になれたのは幸運だったな」
「ええ、本当に」

 俺は、一緒に第3艇ヘと乗り込む仲間――蘭を振り返って見る。

 彼も、くじ引きの結果俺と同じ船になったのだ。

「では影狼さん、ご武運を!」
「私達も頑張ります!」
「ああ、みんな頑張ろう」

 シュガァ、ミケさん、トーカさん達とは一旦別れる形となった。

「影狼。向こうで合流できたら、一緒に行動していい? 絶対に邪魔にはならないから……」
「問題無い」

 おずおずと尋ねるトーカさんに、俺は答える。

「もし合流する形になったら、共に行動しよう。俺は大丈夫だ」
「ほ、本当……!?」
「やったね、トーカちゃん!」
「約束ですよ! 絶対に生きて会いましょうね!」

 港にて、俺達は互いに健闘を祈り合い別れる。

 俺と蘭は、停泊する第3艇へと向かう。

「あ、か、影狼さん……」
「ジミ子さん」

 そこで、ジミ子さんとも遭遇した。

 先程のくじ引きで、ジミ子さんが引き当てたのは第2艇。

 ちょうど、一つ隣の船だった。

「お、惜しかったです。あと一つ数が違ったら、影狼さんと同じ船だったのに……」
「こればかりは運だ。仕方が無い。向こうで合流出来る事を祈ろう」
「は、はい!」

 ジミ子さんは、気合いを込めるように拳を握る。

「絶対に生き残って、上陸してみせます……!」
「そんなに気負う必要は無い。そっちの船には、頼りになる実力者も多い。きっと助けてくれるはずだ」
「そうですわ!」

 そこで、いつの間にかジミ子さんの背後に立っていた女性が大きな声を上げた。

 突然の爆音に、ジミ子さんも驚いて飛び上がる。

「め、メアリーさん……!」
「同じ船になれて嬉しいですわ、ジミ子ちゃん!」

 彼女――自称・清楚系お嬢様探索者、鈴木メアリーローズさんは、ジミ子さんの手を取ってぶんぶんと振るう。

 メアリーローズさんも、ジミ子さんと同じ第2艇になったのだ。

「よ、よろしくお願いします……」
「ふふふ、安心してジミ子ちゃん。運命に引き裂かれ、想い人と離れ離れになってしまったのはわたくしも同じ……! ジミ子ちゃんの気持ちは痛いほど伝わりますわ……!」
「……ふぇっ!? お、想い人……!?」
「力を合わせて、モンスター蔓延る魔の海域を突破しましょう!」
「あ、あの、別にそういうわけでは……」
「待っていて下さいまし、玄閒さま~~! 運命の再会を楽しみにしていますわ~!」

 何やら楽しそうに叫んで、メアリーさんはジミ子さんと共に第2艇へと乗り込んでいった。

「んだよ、騒がしい奴等と同じ船になっちまったな……」

 そこに、髪を掻きながらやって来たのは――カガッチだった。

「カガッチ……君も第2艇だったな」
「ああ、覚悟しとけよ、影狼。向こうに着いたら容赦しねぇからな」
「わかった。だが、それは無事に上陸できたらの話だ」

 俺は、カガッチの目を真っ直ぐ見据えて言う。

「その前に脱落するなんて、つまらない結果にはなるな。全力で生き残って来い」
「……言ってくれんじゃねぇかよ。上等だ」

 カガッチは闘志の宿った目で俺を睨み微笑すると、意気揚々と第2艇に乗り込んでいった。

「上手く煽りましたね、影狼」
「……本当は素直に『ジミ子さん達をよろしく頼む』と言いたかったが、俺が言って聞く奴じゃないからな」

 俺に対抗心を燃やしているカガッチ相手には、ああいう言い方の方が効果的だろう。

 ともかく、上陸まで全力で戦ってくれるならそれでいい。

「さて、影狼。そろそろ俺達も」
「ああ」

 開始時刻が迫っている。

 俺と蘭も、急いで第3艇へと乗り込む。



 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 第3艇に乗り込むと、俺はドローンカメラを起動し、中断していた《影狼チャンネル》の配信を再開する。

〈お、再開した!〉
〈影狼と蘭は第3艇だったよな〉
〈まさかくじ引きで一緒になるとは……これが、赤い糸で結ばれたコンビって奴か……〉

「イエイ」

 コメント欄に反応し、蘭がカメラにピースサインしている。

 お前、そんなキャラだったっけ?

 まぁ、それは置いといて……。

「さて……」

 有明東京湾ダンジョンへと向かう船の構造は、簡単に言うと漁船に近い。

 搭乗した参加者達は、屋根も壁も無いデッキの上に集まっている。

 この船は自動操縦の為、運転手もいない。

 俺は同じ船に乗った仲間――蘭以外の5人を確認する。

「や、影狼。同じ船になるなんて、最高だね」

 一人目――ボーイッシュな見た目の女の子が、俺を振り返って嬉しそうに手を振っている。

《絶対王者》――ヒバナだ。

「ヒバナ、いくら影狼と戦う事を望んでいるとはいえ、船の上でやり合うようなマネはするな。常識的に行動しろ」

 二人目――黒髪の一部を白く染めた、クールな青年。

《シャイニーの風紀委員長》……だったか?

 音夜だ。

「これはこれは、どうも、影狼さん」
「玄閒さん」

 三人目――は、顔見知りだった。

 ドレッドヘアに、タイマの制服である黒いスーツ姿。

 にこやかな笑顔を携える……しかし、油断ならない人物。

 プロ探索者――第六部隊副隊長、玄閒一巳さん。

「まさか影狼さんと同じ船になれるとは、俺は幸運ですね」
「こちらこそ。玄閒さんと一緒で心強いです」

 穏やかな口調だが、本心が見えない。

 葉風さん曰く、この人は俺を敵視する派閥の人間。

 二次試験では、その能力のほとんどを見せる事無くここまで進出してきた。

 密かに俺の実力を探り……何を仕掛けてくるかわからない、引き続き用心はする。

 さて、この三人はここまで少なからず接触のあった参加者達である。

 残りの二人は、完全に初対面だ。

「なんだぁ? みんな体がほっせぇな。食っちまうぞ」

 四人目――巨大な人物がいる。

 身長は見たところ190近く、体格も良い。

 伸ばし放題伸ばしたような紅色の長い髪。

 鋭い牙のような、真っ白な歯を見せ挑発的に笑っている。

 性別は女性だ。

 巨大……と表現したのは、その体の大きさに加え、野性的な雰囲気というか、オーラも手伝っての事だろう。

「白亜ジュラ。ランキング5位。以前お伝えした、優勝候補者の一人です」

 蘭が俺の耳元で囁く。

〈白亜ジュラだ。相変わらずでけぇな〉
〈俺よりもデカい……〉
〈並大抵の男より……というか、並大抵の人間よりデカいだろ〉
〈日本人離れしたサイズ〉
〈前評判でも、パワーだけなら影狼やヒバナより上だって言われてるくらいだしな〉

 白亜ジュラ……そういえば、二次予選ではトーカさんと同じ会場に参加していて、タッグを組んだんだったか?

 我が強い人物だと聞いていたが……なるほど、見た目からもその感じが伝わってくる。

「あ、お前、影狼か? 影狼だろ」

 そこで、白亜ジュラが俺を見る。

〈あ、見付かった〉
〈ヒェッ〉
〈やばいぞ! ダンジョン界隈では、『白亜ジュラに興味を持たれたら、野生の熊と遭遇したものと思え』って格言もあるくらいだ!〉
〈猛獣扱いww〉
〈か、影狼なら大丈夫だろ、フェンリルも手懐ける程だし……〉

「お前のダンジョン配信、観たぜ。お前、強いな。ちっちぇえくせに。面白そうだ」
「はぁ、どうも」
「オレと遊ぼうぜ? どっちが多くモンスターぶっ倒せるか。喧嘩でもいいぞ? でも島についてからな。海の上だとあぶねぇからな」
「………」

 ……なんだか、人間の言葉を話せるようになった大型犬と喋ってるみたいだ。

「駄目だよ、ジュラ。影狼はボクの相手なんだから。横取り禁止」
「なんだよ、ヒバナ。邪魔すんなよ。食っちまうぞ」
「喧嘩は止めろ。既に配信も始まってるんだぞ」

 何やら衝突を始めるヒバナと白亜ジュラ、それを呆れながら仲裁する音夜。

 一方、俺は五人目の同乗者に視線を流す。

「………」

 その人物は、デッキの端に腰を下ろし、他の参加者達が騒ぐ中でも微動だにしていない。

 フード付きのコートを着込み、頭をフードで覆って隠している。

 顔はよく見えないが……おそらく瞑目していると思われる。

 寝ているのだろうか?

「彼がゴーストです」

 蘭が言う。

〈あれ、誰だ?〉
〈ゴーストだよ、ゴースト。優勝候補ランキング3位だぞ〉
〈初めて見た〉
〈俺も〉
〈個人チャンネルでも、ほぼ顔出ししてないしな〉
〈なんか、近寄りがたい空気が……〉

「ランキング3位。謎に包まれた人物……こうして本人を前にしても、やはり得体が知れませんね」
「……ああ」

 だが……。

 俺はゴーストを見る。

 座ったままの姿勢で、全く動かない。

 けれど、周囲に神経を張り巡らせて警戒しているような……そんな気配は感じる。

 なるほど、蘭の言うとおり只者では無さそうだ。

「どうも」

 とはいえ、同じ船に乗った者同士だ。

 挨拶くらいはしておくべきだろう。

 俺はゴーストに近付き、声を掛ける。

〈影狼がゴーストに話し掛けた!〉
〈勇気あるな……〉
〈いや、影狼だからこそ話し掛けられるんだよ〉
〈なんかドキドキする……〉

「影狼です。上陸するまでの一時的な仲間ではありますが、よろしくお願いします」
「………」

 ゴーストは、座った姿勢のまま微妙に顔を持ち上げる。

 相変わらずフードで隠れて表情は見えないが、俺を一瞥した事はわかった。

 そして、ペコッと小さく頭を下げたのもわかった。

〈ゴースト、ちょっと反応したなww〉
〈挨拶した……のか?〉
〈なんだこれww〉
〈もしかしてゴースト、意外と意思疎通が出来る?〉

 コメント欄の言うとおり、こちらから声を掛ければ反応を返してくれる程度には、コミュニケーションは取れそうだ。

 俺は今一度、第3艇のメンバーを見回す。

 俺の身内であり、協力者の蘭。

 王者ヒバナ。

 冷静な参謀タイプの音夜。

 タイマの玄閒さん。

 猛獣系探索者の白亜ジュラ。

 正体不明のゴースト……。

〈っというか、ちょっと待って? 今更だけど、この船、優勝候補者ランキングの上位ベスト5が同乗してるのかよ!ww〉
〈影狼、ヒバナ、ゴースト、音夜、白亜ジュラ……それに、影狼のサポーター蘭君に、Aランクプロ探索者の玄閒さん〉
〈戦力が一極集中しすぎィ!〉

 確かに、クセも強ければ戦力値も高いメンバーが集まったものだ……と、俺も思う。

〈まぁ、俺は楽しいから良いけど!〉
〈同意ww〉
〈この船、見所しかなさそうだなww〉
〈実況掲示板も第3艇の話題ばっかりだしな〉
〈俺はこの船の配信に貼り付くぜ!〉

『皆さん、お待たせ致しました』

 そこで、デッキの後方に備え付けられたスピーカーより、百舌沢ハヤニさんの声が聞こえた。

『全参加者の搭乗を確認しました。これより、皆さんを乗せた船が有明東京湾ダンジョンへと出航します』



 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



〈うおおおお! 見えてきた!〉
〈あれが、東京湾ダンジョンを囲う海上防壁か……〉
〈今更ながら、やっぱやべぇ場所なんだな、東京湾ダンジョン……〉

 潮風を切り裂き、海上を進む船。

 遠方に見える海ほたるを眺めている内に、俺達を乗せた船は目的地へと到達していた。

 まるで城壁のように、海の上に浮かぶ金属製の柵。

 この柵は東京湾ダンジョンを囲うように設置されたもの。

 ここを越えた瞬間、その海域から東京湾ダンジョンの第一階層が始まる。

「他の船は見当たりませんね」
「それぞれ、大分、距離が離されたようだな」

 蘭と俺は、周囲を見回しながら話す。

 周りの海上に、他の船は見えない。

 七つの入り口からそれぞれ上陸するという話だったが、結構離れ離れのようだ。

 まぁ、今は他の船のことを気にしていても仕方が無い。

「で、もう入っていいのか? この柵、ぶち破っていいのか?」
「いいわけないだろ。自動で入り口が開く。それまで待て」

 腕をグルグルと回し既に戦意全開の白亜ジュラに、音夜が呆れながらつっこむ。

 彼の言うとおり、やがて金属柵の一部が門のように開閉した。

 俺達を乗せた船は、そこに入っていく。

 柵は三重に出来ており、一枚目の門が閉じてから、二枚目の門が開く。

 そしてそこを通過すると、最後の三枚目の門が開く。

〈うおぉ、厳重な作り……〉
〈ここから先はマジで魔界って感じだな〉
〈わくわく……〉
〈わくわくとドキドキが半分ずつ……〉
〈東京湾ダンジョン相手に、このメンバーがどこまで行けるのか楽しみだ〉

『有明東京湾ダンジョン、第一階層、周辺海域に進入完了しました!』

 三枚目の門が閉じる。

 遠方には、小さな島が見える。

 あそこが、東京湾ダンジョン。

 スピーカーから、ハヤニさんの声が響いた。

『皆さん、ご武運を祈ります!』

 瞬間、第3艇のデッキに搭乗する7人――全員の体がスパークする。

 換装の光だ。

 一瞬後、そこには探索者の姿と化した俺達が立っていた。

「影狼、早速ですが……」
「来るぞ」

 蘭と音夜が、同時にそう発した。

 俺も、既に気付いている。

 遠方、海原を切り裂きながら、何かがこちらへと迫って来ている事に。

〈何かいきなり来た!?〉
〈うおおお、海棲のモンスターとか初めて見るかも!〉
〈俺、深海恐怖症なんだよな……〉
〈来るぞ来るぞ来るぞ……〉

「ジァァアァアアアアアアアアアアアアアアア!」

 瞬間、俺達の乗る船の真正面から、海上に飛び出したのは巨大なサメだった。

 何百、何千という牙が生え揃った大口を開けて、甲高い雄叫びを上げて飛来してくる。

〈サメだぁぁぁぁ!〉
〈いきなりジョーズみてぇなのが来た!〉
〈馬鹿デカい!〉
〈嘘だろ、まだ序盤も序盤だぞ!〉

「影狼、いきなり《ギガマウス・シャーク》です。他のダンジョンなら、《下層》クラスのモンスターです」
「問題無い」

 蘭の声を聞くと同時、俺は既に動いていた。

 腰の《沙霧》を抜き、デッキの床板を蹴る。

「《斑切り》」

 ――そして襲来したギガマウス・シャークを、空中で三枚に下ろした。
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