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第三章 KOD第二次予選編
第57話 第二の難関
しおりを挟む『さぁ、KOD第二次予選『ダンジョン踏破タイムアタック』! この歌舞伎町ダンジョン、Bブロック会場では、第一階層のアタックがいよいよ大詰め! 残り制限時間は10分を切りました!』
百舌谷ハヤニさんの実況音声が響き渡る、歌舞伎町ダンジョン第一階層。
制限時間60分で行われたタイムアタック1stステージは、残り時間もわずかとなっていた。
「ほ、他の参加者の皆さん、来ませんね……」
20分程前に、一足早くゴールを遂げた俺とジミ子さんのタッグは、色々と話を交えながらゴールラインの内側で他の参加者達がやって来るのを待っていた。
「も、もしかしてクリアできたのはあたし達だけ……」
「いや、見ろ」
俺が指さした先――続々とこちらに向かってくる参加者達の群れが見えた。
言っても、実力的に拮抗した者達がしのぎを削る第二次予選だ。
残り時間10分を切り、条件を満たしたチームが同時に複数出現し出したのだろう。
『おーっと! ここで、先んじて第一階層をクリアしていた影狼・ジミ子チームに続き、二組目の踏破コンビが現れました!』
「クソがッ!」
その手に三種のアイテムを握り、電撃を浴びることなくゴールラインを通過したのは――カガッチだった。
「んだよ、てめぇ、影狼! まさかこれで勝ったなんて思ってんじゃねぇだろうな!?」
「いや、別に」
威勢良く噛み付いてくるカガッチ。
その勢いに怯えるジミ子さんを背中側に隠し、俺は淡々と言う。
「つぅか、おい、宝箱! またいねぇじゃねぇか、どこ行った!?」
「ワタシはここデス」
気付くと、少し離れた場所に宝箱が置かれていた。
と思ったら、その宝箱が変形し――宝箱アケオとなる。
「いちいち擬態すんな、めんどくせぇ!」
「申し訳ありません。宝箱になるのはワタシのライフワークなもので」
「………」
カガッチに宝箱アケオ……。
色物な組み合わせだが、俺達に続き、きっちり条件を満たしてゴールを決めているあたり、この二人も中々の実力者だ。
『さぁ! 影狼・ジミ子チーム、カガッチ・宝箱アケオチームに続き、続々と第一階層クリアコンビがゴールラインを通過していきます!』
そうこうしている内に、三組目、四組目……ゴールを決めたチームがどんどん増えていく。
「ゴールですわぁ!」
身に纏ったドレスを優雅に踊らせながら、お嬢様姿の探索者がやって来た。
「玄閒様! 無事に第一階層クリアですわ!」
「ええ、おめでとうございます、メアリーローズさん」
「お礼を言うのはわたくしの方ですわ……! 玄閒様が近くでわたくしを励まし続けてくれたお陰で、普段以上の動きを見せる事ができましたの……!」
「それはよかった」
お嬢様と一緒にやって来たのは、和装のドレッド侍――玄閒さんだった。
なるほど、あの二人がコンビなのか。
「玄閒様……! メアリーローズなんて他人行儀な呼び方はよしてくださいまし……! 親愛を持ってメアリーと……」
「わかりました、メアリーローズさん」
「アァン、真面目なお方……!」
そこで、玄閒さんは俺の視線に気付き、こちらへと笑顔を向けてきた。
一見人畜無害そうな笑顔……。
しかし、モンスター達と死闘を繰り広げ、全力疾走してきた他の面々に比べ、体力的にかなり余裕がありそうだ。
おそらく、あのメアリーローズというお嬢様にアイテム奪取の仕事を全てさせてきたのだろう……。
何はともあれ、やはり食えない人物だ。
警戒は怠らない。
「うっしゃぁ! ゴールだぁ!」
「あっぶねぇ、ギリギリだよ!」
「わーい! 第一階層、無事ゴールできましたぁ!」
「やったね、ピチカちゃん!」
そうこうしている内に、制限時間は残り1分を切り、30秒を切り――。
『ここでタイムアップです!』
電子パネルに表示された制限時間が、0を示した。
『この瞬間を持って、第一階層タイムアタックは終了です! 【――▲●■を捧げられた者のみ、ここを通す――】という条件を満たし、クリアできたのは、参加者85組、170名中――21組! 42名です!』
〈第一ステージ終了!〉
〈170人が一気に42人にまで絞られたか……〉
〈制限時間内に条件を読み解く→該当のモンスターと戦闘し、アイテムを捧げられる→ゴールする……冷静に考えたら、中々のハードスケジュールだよな〉
〈でも、参加者の実力的には制限時間60分内ならギリ間に合わせられる内容だったってこった〉
〈最初の条件と次の条件を、影狼が誰よりも早くクリアしてくれたってのも大きいだろうし〉
〈今、他のブロックで行われてる第一階層タイムアタック確認したけど、やっぱこのBブロックの通過者人数が一番多いみたいだぞ〉
〈さっすが影狼〉
《影狼チャンネル》に、そんなコメントが流れている。
『ええ、現在KOD公式チャンネルでも二次予選が配信中なのですが、やはり影狼さんの活躍に盛り上がるコメントが多いですね! Z(旧:といったー)の世界トレンド一位にも『影狼』のワードが上がっている模様です!』
「チッ!」
カガッチが勢い良く舌打ちする。
「流石デスね、影狼サン。影狼サンという宝箱を、ワタシが開ける日が来ることを楽しみにしています」
宝箱アケオがよくわからない事を言っている。
〈おーい、影狼! 今、ヒバナがインスタ更新したぞ! 仕事先のスタッフ達と二次予選の配信視聴中なんだけど、盛り上がりすぎて撮影が全然進まないんだとww〉
〈ヒバナ、ちゃんと仕事しろww〉
〈影狼好きすぎww〉
ヒバナさんの名前が出たためか、また近くでカガッチが「チッ!」と舌打ちしている。
「わ、わわ、影狼さんの事で世間が騒ぎまくってますよ……す、凄すぎです、えへへ、スーパースターですね」
ジミ子さんが、自分のことのように喜んでいる。
「……ありがとう。この第一ステージをクリアできたのは、君の力もあったからだ、ジミ子さん」
「はへ?」
そこで、俺はジミ子さんの名前を出す。
〈え? ジミ子、なんかしたっけ?〉
〈影狼が戦闘中、邪魔にならないように岩陰に隠れてたくらいじゃね?〉
〈まぁ、足を引っ張らなかっただけ偉いけど〉
「足を引っ張るなんて、とんでもない。最後のターゲット、イビルアイをいち早く発見する事が出来たのは、彼女の力があったからだ」
俺は説明する。
ジミ子さんのスキル――《幽体離脱》により、霊体となった彼女が泥臭く索敵を行ってくれたお陰で、イビルアイの居場所を突き止められたことを。
〈へー、ジミ子、そんな力があったのか〉
〈影の功労者じゃん〉
〈何気に、ハーピーやナマハゲはどうにかできても、イビルアイが仕留められず失格になったっぽいコンビも多かったからな〉
〈やるやん、ジミ子〉
〈俺は最初からジミ子は役に立つと思ってたで(手の平クルー)〉
〈ジミ子しか影狼の相棒は務まらないと思っていました(手の平クルー)〉
〈《影狼チャンネル》民の手首はもうボロボロよ!〉
「か、影狼さん……わざわざ、そんな」
「別に、おべっかやフォローじゃない。事実だ」
俺は、ジミ子さんに言う。
「君は無能でも役立たずでもない……きちんと、評価されるべき力がある。それを、ただ言いたかっただけだ」
「……影狼さん」
ジミ子さんは、ギュッと着物の裾を握り締める。
「……ちっ」
近くで、誰か女の子の舌打ちが聞こえた気がした。
それが誰のものだったのか確認するよりも早く――。
『ではでは、皆様! 早速ですが第二階層へと向かってください!』
ハヤニさんの進行音声が響き渡る。
『『ダンジョン踏破タイムアタック』――第二ステージの開始です!』
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「こ、ここが、第二階層……」
第一階層を生き残った21チーム……42人は、歌舞伎町ダンジョンの第二階層へと下りる。
そして、運営がスタートラインに設定した地点の手前までやって来たところで――ざわめきが起きる。
第二階層へ下りた直後――俺達の目前に現れたのは、左右への“分かれ道”だったからだ。
『そうです! 知っている方はご存じだと思いますが、歌舞伎町ダンジョンの第二階層は、第三階層へと繋がるゴール地点まで“二つのルート”に別れているのです!』
「……そうなのか」
歌舞伎町ダンジョンについて知らなかった俺は、《影狼チャンネル》の視聴者達に問い掛ける。
〈やだ♡ 影狼が俺達に話し掛けてきてくれてる♡〉
〈そうそう、歌舞伎町ダンジョンの第二階層は、入り口を下りてすぐに左右の分かれ道が現れるんだよね、有名な話〉
〈右ルートと左ルートで、難易度が違うらしいよ〉
「んだよ、影狼おめーそんな事も知らねぇのか? 世界最強(笑)の探索者が聞いて呆れんな」
真横に立っていたカガッチがせせら笑う。
〈ダセーぞカガッチ、マウント取んな〉
〈右と左でどう違うんだっけ?〉
〈ええと、確か右ルートはかなり長い道筋で、ゴールまで結構時間が掛かる。でも、出てくるモンスターはそこそこ。逆に、左ルートはゴールまでの距離が短い、けど、出現するモンスターのレベルが半分くらい《中層》クラスなんだっけ?〉
「………」
なるほど、安全だが距離の長い右を選ぶか、危険だが距離の短い左を選ぶか……。
いや、おそらくそれだけではない。
『さて、察しの良い皆さんは既におわかりでしょう。この第二階層はゴールまで二つのルートが設定されています。そして、参加者の皆さんには――』
ハヤニさんの説明が響き渡る。
『タッグの内、一人は右ルート、もう一人は左ルートに進んでもらいます! つまり、ここで一旦別れ、ゴールで合流できたコンビのみが最終第三階層へ進出ということになります!』
「え……え?」
「制限時間は?」
そのルールに、困惑の表情を見せるジミ子さん。
一方、俺は制限時間を確認する。
『おっと、影狼さんも制限時間が気になるようですね。では、発表しましょう。第二階層の制限時間は――15分です!』
〈は……15分?〉
〈第一階層と大違いじゃねぇか!〉
〈第一階層は全力で走って10分くらいだったよな?〉
〈歌舞伎町ダンジョンに挑戦したことのある有識者! 15分で右ルートって突破できるもんなの!?〉
〈普通の探索者じゃ結構キツいと思う……あ、でも、影狼なら楽勝だろうけど〉
〈左ルートなら、ギリ……いやでも、左に行くと強力なモンスターとエンカウントする可能性があるんだよな?〉
『では、間もなく第二階層のアタック開始となります! くれぐれも、タッグ同士で同じルートに進まないようにしてください! その時点で失格となります!』
「ハァ!? おい、相談する時間もねぇじゃねぇか!?」
吠えるカガッチの頭上――浮遊する電子パネルに、15分という表示が浮かぶ。
「か、影狼さん!」
「………」
俺は瞬時に思考する。
距離の長い右ルート、強力なモンスターが出現する左ルート。
俺はどちらでも問題無い。
問題は、ジミ子さんがどちらに進むべきか――。
「影狼さん……あ、あたし、左に行きます」
そこで、ジミ子さんが言った。
「左なら大丈夫、ということか?」
「い、いえ、消去法です……おそらく、あたしじゃ制限時間内に右ルートをゴールできません……体力的に」
「………」
それは、シンプルだが紛れもない事実だろう。
「左ルートなら、運良くモンスターから逃げ切れればクリアできる可能性が高いはずです、だから……」
「……わかった」
『スタートです!』
騒然とする参加者達の一方、電子パネルの制限時間が動き出した。
14分59秒――58秒――。
もう、考えている余裕はない。
「俺は右を行く、ジミ子さんは左を」
「は、はい……」
ジミ子さんは、不安な顔をしている。
もしかしたら、これが最後の会話になるかもしれない。
そんな、心細そうな顔を……。
「ジミ子さん」
だから、手短に、端的に、俺は言う。
「君の力を信じろ」
「………」
「それと」
そこで俺は、俺所有のドローンカメラの追尾センサー――その対象をジミ子さんに設定する。
「《影狼チャンネル》のカメラは、君の方に付ける」
「へ……………え!?」
「では、行こう。ゴールで待つ」
俺は地を蹴って右ルートに向かって走り出した。
『おおっと! この第二階層も先陣を切ったのは影狼さんです! 影狼さん、迷い無く長距離の右ルートを選びました! そして、相棒のジミ子さんは左ルートへと向かいました!』
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