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抵抗勢力 2
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ドアをノックする音が聞こえると、リリは人数分のお茶と茶菓子を持って館長室に入り、ティーカップと茶菓子をテーブルに並べながらクリスに話しかけた。
「クリスさんは、もう知っているのですか」
「えっ、何を?」、話の意味が分からないクリスはティーカップに伸ばした手を止めた。
「もしかして、セリナさんが結婚したのを知らなかったのですか」
「知らない、今初めて聞いたよ。誰と一緒になったんだ」
「えーと、ランドさんです」
「ランドだと、あのおっさんとセリナが一緒になったのか? 嘘だろ・・・」
ランドとは、クリスの目から見ても冴えない熟練冒険者で独身の男の事だ。
そんな男とセリナが結婚したと聞いたクリスは思わず驚いてしまったが、よくよく考えると不思議な事でも無かった。
セリナが選んだのなら性格だな。
見た目は今一だが、優しくて面倒見の良い男だ。恋人としては物足りないかもしれないが、結婚相手としては良い夫になる素質はあったよな。
「本当だよ、クリス。足しげく孤児院に通っていたお前には申し訳ないがな」
そう話すスライブは、クリスが未だセリナに気があると思っていた。
「そうか、それは良かった。彼女が幸せならそれで良いよ」
スライブとリリは、クリスが強がっているだけだと思っていたが、彼の次の言葉を聞いて唖然とする。
「スライブには、報告しなくちゃならなかったな。実は、俺も結婚したんだ。だからセリナが結婚したと聞いて正直安心したよ」と、照れくさそうに後頭部を掻きながらクリスは話した。
「な、何だと。いつ、誰と結婚したと言うんだ!」
「まあ、めでたい話なんだからそんな怖い顔するなよ」
「あのな、お前は元とは言え騎士だ。アラート家の最後の生き残りなんだぞ。その辺、考えて行動して欲しいものだ。それでお相手は、それなりの身分の者なんだろうな」
「なあスライブ、身分は関係無いだろ。国を無くした俺は、平民同然だぞ」
「今はそうだが、いずれフリント王国が再興するかも知れないだろ」
「復興て夢見過ぎだよ。その、相手なんだけど。魔族で、カレン・レーシアズと言うんだ」
「ダンディルグ王国の者だな。種族は気にしないが、レーシアズと言う名は知らない」
「それなら、魔族の勇者カレンなら聞いた事ありますか」と、ミツヤが言った。
「勇者カレンなら聞いた事がある。つい最近の情報だと新たな武具を手に入れたとか、北の要塞で活躍したとか」
「そう、そのカレンと一緒になったんだよ」
「しかも、伝説の防具を手に入れられたのも、北の要塞で活躍できたのもクリスさんが一緒だったからですよ」と、自慢げにサーシャが話した。
「正妻が勇者なら文句ないだろ。それにダンディルグには、帰る家もあるから」
「文句は無いが、もうフリントにもここにも戻らないつもりなのか」
「用事があれば、来るけど。生活拠点がダンディルグ王国になっただけだよ。あと、リリ・・・」
トレーを手にしたリリは、忍び足で部屋を出ようとしていた。
「は、はい。何でしょうか」
「面白おかしく、人の結婚話を言いふらさないようにな」
「ご冗談を。私は、決してそのような真似はしませんよ」と、リリは苦笑いしながら立ち去った。
会話が途切れてしまった。静かになった部屋は、お茶を啜る音だけが聞こえる。
ティーカップを置いたスライブは、深くソファに座り直し腕を組んだ。
「仲間を連れて来たのには理由があるんだろ。これから一体何をするつもりなんだ」
「ちょっと、グランベルノ王に一泡吹かせてやろうかと思ってね。あいつらミツヤを利用しようと企んでるから、二度と手出しできない様にしてやるんだよ」
「お前がやりたい事は・・・、まさかグランベルノ王国を襲うつもりか」
「今すぐには襲わないが、ミツヤに必要な勇者の武具を手に入れたら脅かしてやろうかと思ってる。正面から堂々と叩けば、勇者を自分達の都合でどうこう出来ないと理解するだろうからな」
「そうか、王家の谷に行くのか。それなら、レジスタンスと合流できるよう私からコンタクトを入れておく」
「レジスタンス? それに王家の谷の事をどうしてスライブが知ってるんだよ」
「本当にお前は、座学が嫌いだったんだな。自分の国の歴史や情勢ぐらい知ってるもんだと思っていたよ」
「そんなのは兄貴達に任せてたし、三男坊の俺には武勲しか必要なかったから剣の腕を磨く事に集中しただけだぞ。それより、今話したレジスタンスて何だよ」
「フリント王国が占領された後、生き残った王族と一部の貴族と兵士達が地下に潜ったのだ。国の復権を奪う為に密かに行動している」
「王族に生き残りが居るのか? 全員捕らえられて処刑されたと思ってたが」
「王女ミレーヌだよ。城が陥落する前に安全な場所に連れ出されたんだ」
「ふーん、王女が生きてるのか。でも、グランベルノ王国を倒すには無理があるんじゃないのか」
「そこなんだよ。もし、勇者が仲間に加わる可能性があれば彼等は全面的に協力してくれる。そうすれば、勇者の武具も簡単に手に入るだろ」
「そんな簡単にいくのかな。第一レジスタンスは、俺達を信用してくれるのか?」
「前線の生き残りが現れたら、信じるしか無いだろ。お前は一応フリント王国内で有名な部隊の強者だったんだから」
「そうなのかな、今も俺を知る人間が居るかどうか不安だけど」
「大丈夫だ。前線の生き残りは、お前だけでは無いようだからな」
「どう言う事だよ! フリントの兵士で俺以外に生き残りが居るのか」
「ああ、確認出来た者だけでも数十人居る。どうやら光に包まれた後、消滅せずに違う場所に飛ばされたみたいだな。もしかしたら、まだ大勢の仲間達が生きているのかも知れない」
「くぅー、どうなってるんだよ。あれは、敵味方関係なく消し去る技じゃなかったのかよ。全く神の御心は理解出来ないな」
「大勢の仲間を殺したと後悔していたお前にとっては、朗報じゃないか。少しは、気持ちが救われただろ」
「クリスさんは、もう知っているのですか」
「えっ、何を?」、話の意味が分からないクリスはティーカップに伸ばした手を止めた。
「もしかして、セリナさんが結婚したのを知らなかったのですか」
「知らない、今初めて聞いたよ。誰と一緒になったんだ」
「えーと、ランドさんです」
「ランドだと、あのおっさんとセリナが一緒になったのか? 嘘だろ・・・」
ランドとは、クリスの目から見ても冴えない熟練冒険者で独身の男の事だ。
そんな男とセリナが結婚したと聞いたクリスは思わず驚いてしまったが、よくよく考えると不思議な事でも無かった。
セリナが選んだのなら性格だな。
見た目は今一だが、優しくて面倒見の良い男だ。恋人としては物足りないかもしれないが、結婚相手としては良い夫になる素質はあったよな。
「本当だよ、クリス。足しげく孤児院に通っていたお前には申し訳ないがな」
そう話すスライブは、クリスが未だセリナに気があると思っていた。
「そうか、それは良かった。彼女が幸せならそれで良いよ」
スライブとリリは、クリスが強がっているだけだと思っていたが、彼の次の言葉を聞いて唖然とする。
「スライブには、報告しなくちゃならなかったな。実は、俺も結婚したんだ。だからセリナが結婚したと聞いて正直安心したよ」と、照れくさそうに後頭部を掻きながらクリスは話した。
「な、何だと。いつ、誰と結婚したと言うんだ!」
「まあ、めでたい話なんだからそんな怖い顔するなよ」
「あのな、お前は元とは言え騎士だ。アラート家の最後の生き残りなんだぞ。その辺、考えて行動して欲しいものだ。それでお相手は、それなりの身分の者なんだろうな」
「なあスライブ、身分は関係無いだろ。国を無くした俺は、平民同然だぞ」
「今はそうだが、いずれフリント王国が再興するかも知れないだろ」
「復興て夢見過ぎだよ。その、相手なんだけど。魔族で、カレン・レーシアズと言うんだ」
「ダンディルグ王国の者だな。種族は気にしないが、レーシアズと言う名は知らない」
「それなら、魔族の勇者カレンなら聞いた事ありますか」と、ミツヤが言った。
「勇者カレンなら聞いた事がある。つい最近の情報だと新たな武具を手に入れたとか、北の要塞で活躍したとか」
「そう、そのカレンと一緒になったんだよ」
「しかも、伝説の防具を手に入れられたのも、北の要塞で活躍できたのもクリスさんが一緒だったからですよ」と、自慢げにサーシャが話した。
「正妻が勇者なら文句ないだろ。それにダンディルグには、帰る家もあるから」
「文句は無いが、もうフリントにもここにも戻らないつもりなのか」
「用事があれば、来るけど。生活拠点がダンディルグ王国になっただけだよ。あと、リリ・・・」
トレーを手にしたリリは、忍び足で部屋を出ようとしていた。
「は、はい。何でしょうか」
「面白おかしく、人の結婚話を言いふらさないようにな」
「ご冗談を。私は、決してそのような真似はしませんよ」と、リリは苦笑いしながら立ち去った。
会話が途切れてしまった。静かになった部屋は、お茶を啜る音だけが聞こえる。
ティーカップを置いたスライブは、深くソファに座り直し腕を組んだ。
「仲間を連れて来たのには理由があるんだろ。これから一体何をするつもりなんだ」
「ちょっと、グランベルノ王に一泡吹かせてやろうかと思ってね。あいつらミツヤを利用しようと企んでるから、二度と手出しできない様にしてやるんだよ」
「お前がやりたい事は・・・、まさかグランベルノ王国を襲うつもりか」
「今すぐには襲わないが、ミツヤに必要な勇者の武具を手に入れたら脅かしてやろうかと思ってる。正面から堂々と叩けば、勇者を自分達の都合でどうこう出来ないと理解するだろうからな」
「そうか、王家の谷に行くのか。それなら、レジスタンスと合流できるよう私からコンタクトを入れておく」
「レジスタンス? それに王家の谷の事をどうしてスライブが知ってるんだよ」
「本当にお前は、座学が嫌いだったんだな。自分の国の歴史や情勢ぐらい知ってるもんだと思っていたよ」
「そんなのは兄貴達に任せてたし、三男坊の俺には武勲しか必要なかったから剣の腕を磨く事に集中しただけだぞ。それより、今話したレジスタンスて何だよ」
「フリント王国が占領された後、生き残った王族と一部の貴族と兵士達が地下に潜ったのだ。国の復権を奪う為に密かに行動している」
「王族に生き残りが居るのか? 全員捕らえられて処刑されたと思ってたが」
「王女ミレーヌだよ。城が陥落する前に安全な場所に連れ出されたんだ」
「ふーん、王女が生きてるのか。でも、グランベルノ王国を倒すには無理があるんじゃないのか」
「そこなんだよ。もし、勇者が仲間に加わる可能性があれば彼等は全面的に協力してくれる。そうすれば、勇者の武具も簡単に手に入るだろ」
「そんな簡単にいくのかな。第一レジスタンスは、俺達を信用してくれるのか?」
「前線の生き残りが現れたら、信じるしか無いだろ。お前は一応フリント王国内で有名な部隊の強者だったんだから」
「そうなのかな、今も俺を知る人間が居るかどうか不安だけど」
「大丈夫だ。前線の生き残りは、お前だけでは無いようだからな」
「どう言う事だよ! フリントの兵士で俺以外に生き残りが居るのか」
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「くぅー、どうなってるんだよ。あれは、敵味方関係なく消し去る技じゃなかったのかよ。全く神の御心は理解出来ないな」
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