オークとなった俺はスローライフを送りたい

モト

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人間から逃げて、急いで山までかけていった。


<主人!>

山から一匹の角の生えたデカい犬がかけてくる。

犬だ。心配してここまで来てくれたか。

「お前、その姿でここまで降りてきたのかっ!?みつかったらヤバいぞ!」

<主人に言われたくない。>


そりゃそうだ。
俺と犬は猛スピードで走りながら山へ登っていく。


「すまん。人間にも追いかけられているし、魔族にも“迎えにくる”とか目をつけられたんだ。どこか身を隠す場所ないか!?」

犬は、どうしてそうなったんだ?という顔をしている。
俺にも分からん。


山の頂点付近で一度止まった。人間はとにかく、魔族から逃げるのにむやみに逃げても仕方がない。
一応空からは発見されないように大きな木の下に移動する。
これから先何処に身を隠そうか……。


するとくるっと一回転した犬が人間の姿に化けた。

「おー!!」

相変わらず、凄い変身だな。拍手しちゃう。
人間となった犬は、服も着ている状態だ。犬って何気に凄い。
犬(人間)はサラリと前髪を手でかき分けた。それやっていいのはイケメンだけなんだよね…。




「主人も人間になる?」


「………え?」

今、とんでもない事を簡単に犬(人間)が言ったぞ?!え?
俺は、犬(人間)の顔をまじまじと凝視した。

「いや、俺、一応犬神。神属性なのよ。攻撃タイプじゃないから強くはないんだけど。」

そう言ってニカッと笑う犬(人間)。


え?え?お前神様なの?
犬神様!?

犬とか呼んじゃダメなやつじゃん。しかも、今、俺に人間になるかって!?なれるの!?


「犬様!じゃ、さっそく人間にしてくださいっ!」

ズザッと頭を下げながら言った。

「えー!?主人、それは誇りを持って『オークが人間になどなれるか!!』と言ってよ!」

いや、人間になりたい。

俺は、人間になり~た~い。

ずいっと顔を寄せて、もう一度頼んだ。

「そ、そんなに?」

俺の圧に苦笑いする犬(人間)。

すると、犬(人間)が人間になる原理?法則?みたいなのを説明し始めた。




「化けるというか、物体を置き換えているんだ。一番魂の近い別世界の身体をこっちへ寄せているイメージ。」

「パラレルワールド的な?」

「そう!犬神やオークやドワーフなどのモンスターは人間の魂に近い。別世界では、人間が作り出した物体だとも言われているんだ。だからかな、意識が近いんだ。高確率で人間の身体と置き換える事が出来るよ。」

「‥‥。」

まぁ、俺がいた前世の世界では、俺らモンスターは人間が作り出した架空の生き物だからなぁ。

「きっと主人が人間の身体を持つことも出来るハズだよ。」

犬(人間)が確信を持って言った。身体の置き換えか…。


「じゃ、俺のオークの身体は向こうに?」

犬(人間)は首を横にふった。


それは違うそうだ。
オークの身体はその間、異次元の空間にただ存在しているだけ。置いてあるだけ。
それって、戻れなかったら、めちゃくちゃ怖いじゃん。


「俺、お前の変身って魔法か変身の術?みたいなのだと思ったけど違ったんだな。」

「そう。呼びよせているだけなんだ。魂が近い身体だから一体化して見破る事がほぼ出来ない。完全に本人になってしまうからね。俺のような神属性だと見破られるかもしれないけど。」


いいじゃん。
俺が、何度も魔力で人間になれないかと考えていたけど、どうにもならなかったのは、そういう事なのか。
魔力ではなくて、別世界の魂の近い人間ね。

「じゃ、やって。」

「えー。軽いなぁ。俺、主人の姿めちゃくちゃ格好良くて好きなのに。あ、解除は俺がやってあげるからね。自分では絶対やらないで。危ないから。神隠しって知ってる?何にもない空間に身体だけ置き去りになって戻れなくなるから。」
「‥‥。」

ちょっと怖い。

でも人間になりたい。さらに犬はイケメンでいいなぁ。
俺は?俺もイケメンならいいな。

犬(人間)が目をつぶれというので、目をつぶった。そして犬(人間)の手が俺の心臓部分にあてられた。

「いくよ。」

「うん。」

うんと頷いた瞬間、地面がグニョリと歪んだ気がした。
ガンガンと頭が痛くなる。地面がグニョグニョして三半規管を刺激される。
息苦しさ・身体のだるさ・痺れ。酸素不足のような症状を一気に身体に感じる。



「深く意識を沈ませて。そして探して。絶対に目を開けないで集中して。」




犬の言うように、ただ意識を集中する。その間、何かが俺の身体をスゥっと何度も通る。それは人や動物の手のようにも感じる。

ゾワゾワと悪寒が身体を走っていくのを必死に堪えると、スッと何もなくなった。




「いいよ。一致した。目を開けて。」

犬(人間)の声がするので、恐る恐る目を開けた。
真っ黒の中浮いている。凄い。異空間の中?そこには風もなく時間が止まっているような空間だった。
ただただ、黒い闇なのに遠くまで見渡せる。……不思議だ。


何もないじゃん。
どこにも何もない。いるのは俺だけ。

あれ?違う。手を見た。

人間の手だ。俺は手を上にあげて肩までみた。そして足。身体。




「主人!!」

犬(人間)の呼び声とパンと手を叩く音。
はっと目を開けると、汗まみれの犬(人間)がいる。凄く疲れている。
俺を見て、ニヤリと笑った。
「はぁはぁはぁ。…人間なんか嫌いだけど、主人はめちゃくちゃいい感じ。」

「え、そう?上手くいったのか?イケメン?」




あれ?この声。

オークとは声も違うっていうか。この声、聞き覚えあるぞ。

鏡がないため、自分の顔をぺたぺた触る。この平坦な顔立ちは……。




「俺って俺!?」

もしかして、前世の俺か!?

声の感じ、そうとしか思えない。いや、まぁ、俺が俺なら一致率100%だよな。







すると、犬(人間)が寄ってきた。

「主人の身長が小さくて、なんかかわいい感じ。」

「なんだよ。」




俺が俺なら、身長は175センチ。普通だ。




「あぁ、オークの姿の主人はただ侍らせてもらうだけでよかったけど、これは番えるな。」

犬(人間)が俺の足元から頭までジロジロ見つめる。

「番!?や、やめろよ?恐ろしい事言うな。」

すると、人間の犬が犬の姿に戻った。




<とりあえず、夜までに洞窟の中へ。主人、俺の背へ。>




「おうっ!」




ひょいっと犬の背へ乗る。なんか、今までオークだったから不思議な感じだ。オークの身体に馴染みすぎて物凄い違和感を感じる。

「力も人間と同じか?」

<力は、主人のまま。でも、人間体力ない。早くも走れない。>

なるほど。中身そのまま、外枠だけ人間ということか。




犬は洞窟へ案内してくれ、一晩、犬のふわふわに包まって寝た。

次の日は大雨だったので、犬のふわふわに包まって過ごした。




その次の日の朝、大雨が止み虹が出る朝だった。

いつもより低い目線になんだか楽しくなりながら洞窟から出て、湖へ向かった。




「……。」




湖に映る俺……。やっぱり平凡な顔。黒髪黒目!!覚えている。記憶はなくとも慣れ親しんだ俺の顔!




「会いたかったぜ!俺の顔ぉ!!」

これが、鏡ならスリスリする所だ。嬉しいぜ!

全然、豚顔じゃない。こうなったら、もう犬には解いてもらわずこのまま暮らそうか。




何と服も前世の頃によく着ていた散歩恰好だった。スニーカーにTシャツ半ズボン。記憶は戻らないのに、着ているものとか「あ、そうそう着てたやつだ!」って思い出す。特にこのスニーカーは結構高いヤツだったのでよく覚えている。

「あ~~。ジーンっときちゃう!!」

俺は自分の身体をギュウギュウ抱きしめた。







「よし!腹も減ったし調達するかっ!」

それから魚をとる為に、服を脱いだ。一枚しかない俺の上下セット。大事に着なくては…。




湖に入って素手で魚を取ろうとするけど、上手くいかない。オークの時と腕の長さが違うからか。

慣れるまでには時間がかかりそうだな。




そんなわけで、二匹しか取れなかった。犬の分がないな。




木の実でもと思って、湖から上がった。




パンツを履こうとしたら、上空からふわりと影になったので上を見た。




「え?」




魔族たちが上空に飛んでいる。もう!?まさかバレた?

いや、だからこそ、この人間の姿なんだ。犬の言う通りなら俺がオークだという事はバレないはずだ。

魔族たちは俺を一度視界に入れたが、人間の俺には用事はないようで、何かを探すようにキョロキョロと周りを見渡している。







身を隠そうをした時、まぬけな驚き声が出た。

「ス…スミ!?」

魔族の真ん中にスミの姿。

え?嘘。

もう何年も会っていないが一目で分かった。

スミだ。髪も長くなり幼さはすっかりなくなってしまった顔だが間違いない。




まるで魔族を従えているようにも見える。

なんで魔族の真ん中にスミが一緒に飛んでいるんだ?なんで飛べるんだ?魔力か!?




「オークの気配が2日間でこの付近で消えたのですが。」




魔族がスミに話しかけている。

真っ黒な軍服みたいな服を着て、スミ自身が魔族みたいだ。




「探せ。」




スミが指示を出している?なんで?なんでだ?




驚きすぎて、声が出なかった。

そのまま上空を見ていたら、ひとりの魔族が俺の視線を鬱陶しいと思ったのか魔法弾を打ってきた。




どわっ!!!即行かっ!!!

俺は、それをひょいっと交わした。

どんっと地面に穴が開いた。こえぇ。当たったら死ぬじゃん。




その動きに魔族がざわめいた。




一斉にこっちを見られると、いたたまれない。ほら。俺、裸だし。




「何を見ている?」

スミが言った。




……見ないうちに、なんて冷たい顔をするようになったんだ。何があったんだ?

何か辛い事でもあったのか?




「あ……。いや。」

自分がポーだと言おうと思っていたのに、その冷たい目を見て言葉を飲んだ。




上空からすぅっと俺の元まで降りてきた。久しぶりのスミにドキドキする。

「お前、おかしな匂いがするな。」

え?俺、人間のはずなのに変な匂いする?っていうか、スミ話し方まで変わっている。




ぎゅむっと俺の頬を掴んだ。




「ふっぐぅふ!?」

へ………変な声出た。え!?俺、顔思いっきりスミに掴まれている?

「お前、今までオークといたな?」

「ぐうぅ!?ぽうあおでだぁでば!(ポークは俺だってば!)」




「何故、裸でいる?」




それは、湖に入って魚をとっていたからだ。スミ、手離せよ。話せないだろう!?




「魔王、その男が何か?」

隣の魔族がスミに話しかけた。

「……。」




え?今、スミに向かって魔王って言った?なんで?なんで魔王っ!?




「ふぁ・ふぁごう!?(魔王!?)」




「お前、オークの何だ。あの方の匂いを体中に付けて。まさか恋人ではないだろうな!?」

「!??」

視線で刺殺されるような怖い目をしている。

スミ!??お前、なんちゅー顔してんだよ!?そして、その誤解の仕方訳が分からないのだけど!!




ぐぐぐっと俺の頬を持った手の力が強まる。

だから、言えないってば!とりあえず頬から手を離せ。




仕方ねぇ。俺は、スミの手をパンっとはたいた。

俺の力はオークのままだから、すぐにスミの手は離れた。




スミは、自分があっさりと掴んでいた手を離されたことに驚いていた。




「あのなっ!!!」

「捕まえろ。」




へ………。




すると、魔族たちが俺の身体を抑えた。


なんだ?力が入んねぇ。
魔族に捕まれた手から力が抜けていくようだ。膝もカクンと地面についた。




「俺が、ポー……」

「オークがお前を選んだ。殺したいくらいだ。」

「……。」
スミは、もう俺の方を向かなかった。サッと先頭に立ち再び何か魔族たちに指示を出している。


コレ、俺の知っているスミか?
自分の知っているスミとあまりに違う事に驚愕し、自分がポークだと言えなかった。

「……。」

もしかして、俺は思い違いをしていた?




冒険者から追手があった時、スミに危険が及ばないように大人しく地下牢に入った。逃げなければスミに追手は向かないと思った。でも実は、俺がいない間危ない目に合っていて、辛い想いをさせてしまったのかもしれない。

だから、こんな歪んでしまったのか?
それで、俺を憎んでいる?見捨てられたと感じている?




そう思うと、自分がポーだと言えなくなった。

身体の力をすっと抜いた


「なぁ、魔王……。」


スミは俺の方を見ず、部下の魔族に「連れて行け」と言った。
魔族に両腕を引っ張られる。


「なぁ?…パンツだけは、どうか履かせてくれないか。」







さっきから、俺だけ裸だから。



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