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ドワーフ達が、まるで「ハイホー、ハイホー♪」と歌い出しそうなリズムで畑を凄い勢いで耕している。
荒地だった家の裏は、彼らの働きによって、すっかり整備された庭だ。しかも敷地面積が日々拡がっている。
「ドワーフさん達、お水です。今日もありがとうございます」
俺の腰程の小さいドワーフに声をかける。初めはいかついオッサン顔だなと思っていたが、よく見るとそれぞれ個性がありとても愛らしい。
「いや、魔獣様の為だから。アンタに礼を言われる筋合いはない」
「はい。そうでしたね」
そう言うが、礼を言われてまんざらでもない様子。ドワーフは職人気質が多く口下手だ。
ツンデレ属性だな。関係さえ築くことが出来たら信頼できるパートナーになりそう。俺、まだこの村で仲良しの人いないから、出来ればドワーフ達と仲良くなりたいなぁ。
「魔獣様の番。アンタは魔獣様が怖くはないか?」
いつもは早めに休憩を切り上げるドワーフが初めて会話らしい会話をしてきた。
「———……レーベン様が恐ろしい存在だとは知っていますけど。俺、別にレーベン様に酷い事された事ありませんよ?」
「魔じゃぞ。今後何かするかもしれないとは考えないのか?」
「うーん」
「なんと鈍い男じゃ」
ゲームでレーベンの悪性の強さは知っているつもりだ。魔王であるし、向かってきた人間達を容赦なく殺すし。
だが、ゲームでも望んで魔王になったわけではない。このフラグを折る事が出来てホッとしたから思い返すけど、あの時、あのまま城にいるとまずい事態が起きていた。
魔族がレーベンを逃がす為に交戦が続き、人間側が魔族を倒す為に奇襲をかける。
レーベンを囮に使って魔族を一気に倒すのだ。
これにより、人間側は一気にレベルが上がる。ゲームの言い方で言えば簡単だ。実際に目の前で行われたとしたらゾッとする光景だろう。
その時、残った一体の魔族が倒された魔族達の魔力を集めてレーベンの鎖を解いたのだ。
魔族はレーベンに頼んだ。我が魔王様、お救いください。と。
「いやぁ~……本当にそうならなくてよかったわぁ。逃げてハッピーラッキーだな!」
レーベンとの生活は信じられない程、穏やかだ。
もう、あの城から出て一か月以上経つ。なんにも起きていない。人間バージョンレーベンにはドギマギさせられるが、生活自体は順調だ。今のレーベンは確実に違うルートに進んでいる。
「とにかく、レーベン様と楽しく暮らす! まぁ、これが俺の考えです」
「変わった男じゃのぉ」
ドワーフは呆れて返事をした。口元が笑っており気を悪くした様子もない。
だが、ぬっと人の影が俺の後に現れた瞬間、ドワーフが震え出した。
「ホツ」
やっぱりレーベンか。ドワーフ達は一様にレーベンを見ると恐怖で震えるので、普段彼からはドワーフに近づかない。
「ドワーフ達、今日はもういい」
そう言うと、蜘蛛の子が散るようにドワーフ達が去った。
レーベンはこれまた複雑そうな顔をしている。
「ホツ、ドワーフ達に気を許し過ぎてはいけない。彼らは同族以外には厳しい」
ドワーフ達と同じような事言っていた。
そう言えば、アドルフ王子達人間も全ての魔族は敵と思い込んでいるし。互いに種族別差別が激しい世界だな。
「俺は、ドワーフ好きですよ。……ってレーベン様、俺を睨むのやめてください」
「好き?」
「えぇ、無口ですが、よく働き信用できますよね」
「——……まさか、私とドワーフは同じレベルじゃないだろうね?」
そう言って、レーベンが凄んでくる。
「えぇ!? レーベン様とは全然次元が違います! レーベン様は特別推しですよ!!」
「ふーん。ドワーフ達の谷ごと消滅させてしまう所だった」
レーベンはそう言って口角を上げたが、目が全然笑っていない。
「はは……あ、そうだ! 折角天気なのでお出かけしましょう! サンドウィッチを作っているのでお外で食べましょう」
サンドウィッチを包んだ風呂敷を持って、レーベンの腕をぐいぐいと引っ張り、後ろの山へ行こうと誘った。
レーベンは派手な外見で目立つので、村はずれの山のふもとの中古物件に住んでいる。
山には、山菜や木の実も沢山生っている。その山道を登っていくと見晴らしのいい丘に着いた。
どうしてこんなに住みやすい場所に人があまりいないのかなぁ。
レーベンは食事せずとも栄養を摂取することが出来るが、人間と同様の味覚を持っており、食べ物の味は分かるので、食事を摂る時は同じものを食べている。
「この山もドワーフに任せて開拓しようかと思ったが、ホツがドワーフと仲良くなりすぎる問題もあるので、やめておこうか」
「ドワーフから離れませんか? あ、でも、山はこのまま残しておきましょう。二人だけの生活なんですから多くの土地も不要です。ほら、長く住んでいくと管理も大変でしょう」
いくらドワーフ達が手伝ってくれたとしても、それがいつまでかなんて分からない。もし、手伝ってもらえなくなったら俺が管理するなど到底無理だ。
「ホツは、何気に嬉しい事を言ってくれるね」
「何か言ったかな? まぁ、いいや。レーベン様に喜んで貰えてよかったです」
俺の足元に小さくてフワフワの魔獣がピョンッと跳ねた。
ここには小さい魔獣がゴロゴロいるが、レーベンと一緒ならば強い魔獣は出てこない。
強さレベルで言うと、イタチやウサギくらいだろう。
「この子らも可愛いですよね」
一つ目だったり、牙や角が生えていて、野生の魔獣を抱き上げる事は流石に出来ないけど、可愛いので見放題なのは嬉しい。
「本当に魔獣が平気なのだな」
「へへ。一人で出歩く時は身構えますよ? でも、それは動物でも人間でも同じです」
すると、レーベンが俺の首を掴んで、べろりと唇を舐めにきた。
突然、なんで!?
「っ!! レーベン様っ!! んふっ……なんです? 突然に!」
「魔獣姿の私とのキスは大喜びするのに、人型だと何故嫌がるんだい?」
「へ……ふ、ん……っむぅ」
反論する前に、キスが降ってくる。
レーベンは自分の事を優しいとよく言っているが有無を言わさない。(多分、他の魔族などに比べてという意味だろう)気持ちいい事しかしないので嫌という気分が湧き出ないが、拒否権は俺にはない。
人目はないとはいえ、日中の外で……!
「上顎を舌で擦るように舐められるのが好きだろう?」
「……んん!? うぅっ」
しかも、俺の性感帯を暴くのが、レーベンの趣味みたいになってきて、いたたまれない。
最近、俺、自慰していないんだ。ムラムラする前にレーベンが気持よくしてくれる。
こりゃ、自慰ではなく他慰だぁ!!
「レ、……んんむ。ん」
レーベンとのキスは、すぐにうっとりしてしまう。このままされては腰が抜けて厭らしい気持ちになってしまう。
ぎゅうっとレーベンのシャツを引っ張るとレーベンが唇を離した。俺の反応みてまた笑っている。
家だと何をやっても彼が満足するまで離してくれない事もあるが、今日は俺を立たせて帰ろうかと促してくれた。
敷いていた風呂敷を片付けると、フワリと何かが頬を掠めた。
「?」
虫ではなくて、綿毛のように柔らかい感触だった。
「ホツ? どうした?」
「……あ、いえ。なんでも。俺の気のせいかな」
異常があるならば、力のない俺より早くレーベンが気づくはずだ。
鳥の羽のようなものが風で飛んできたのを勘違いしたのだろう。
帰り支度に周りを見渡した所、空が少し曇っていた。湿度も少し高い気がする。
今日の夜か明日には雨が降るかもしれない。非常食用に木の実などを採っておいた方がいいかと思い、帰り道を歩きながら、目につく木の実を採っていく。
「あっ! 木苺だ。美味しいんですよね。いっぱい採ってジャムにしましょうか———」
前を歩くレーベンに視線を戻した時、レーベンがいない事に気づく。
「あ……れ? レーベン様?」
一人で帰ってしまったのだろうか? レーベンは気まぐれで家にいてもふらりと出て行く事がある。
だけど、出先で俺を置いていくなど初めての事だった。
「まぁ、そう言ってもふもとの家まで10分くらいだしな」
木苺を採り終えたら俺もすぐに家に帰ろう。俺は風呂敷にさっさと木苺を入れていった。
すると、蛍のような光が飛んできた。
ふわりと頬に当たる。あ……、これって、さっきの感触と同じだ。
ゆらゆらと小さな優しい光が俺の周りを飛んだ。
蛍の光のようで、異世界の虫なのかと思ったが、光の中には虫らしき物体がない。
ただの光。
ふわふわの光がゆらゆらと揺らいでいる。
俺は、その穏やかな光から目を離せなかった。
その光を見ていると不思議な感覚に陥った。……思い出さないが母親のおなかにいる時に似ている。
なんだろう。この感覚は……。
だが、ファンタジーでよくある悪い精霊などにこういう手法で人が魅了される話はよく読む。もしかしたら、そういう類のモノかもしれない。
「興味はあるけど、今度、レーベン様と一緒の時に来よう」
変な所、冷静な俺は独り言を言って帰ろうとした時、足元を黒い猫が通った。
「え? レーベン様!? なんで?」
サーっと山奥の中へ黒猫が走って行く。
「へ? あ、待ってください!」
俺は、その黒い猫を追いかけた。黒い猫は森の中へ入っていく。本当にこの黒猫は彼なのだろうか? レーベンからは独りで山奥に入る事を注意されていた。
こんな山奥まで入った事ない。
「はぁはぁはぁはぁ……!!」
黒い猫が向かった先は、赤いレンガ調の家だった。
こんな山奥に家が建っているなんて……。住んでいるのは人間だろうか? それとも魔?
「レーベンさ、ま……あれ? 違う」
その黒い猫はよく見ると、レーベンよりもずっと老いていた。毛並みもよくない。すると、俺の周りをずっとうろついていた光が、黒い猫に向かった。
光は黒い猫とじゃれ合った。フワフワとした光を猫が追いかける。
可愛くてとても微笑ましい光景に見えた。
だが、黒い猫は調子が悪いのか、じきに地面に伏せがちになった。光はクルクルとその猫の周りを飛んで、そしてその猫を大きくのみ込むように包み込んだ。
包み込んだ光は猫になった。
だが、先ほどの猫よりも美しい。とてもキレイな猫だ。
「————え」
あの猫は……。
その猫はレンガの家の中に入った。すると、今度はレンガの家からお婆さんに抱き上げられた猫が出て来て、縁側に座った。
こんな山奥に普通の人間のお婆さんが住んでいるなんて……。
彼女は俺には気付かないようで穏やかな顔で猫を撫でていた。猫を撫でていた手が止まり、お婆さんは動かなくなった。
黒い猫はお婆さんをジッと見ていた。
「え、うそ、ちょっと! お婆さん!!」
俺が駆けて行こうとした時に、猫が大きく膨れあがり、そのお婆さんを包んだ。
「わぁ———!!」
俺は叫んだ。すると、先ほど猫だった物体が、人間の形になった。黒く長く美しい髪の毛、そして、その見覚えのある顔。その顔は俺を真っすぐに見た。
「レ……レーベン様?」
だが、レーベンは俺と目が合っているのに、すぐに視線が外れ、レンガの家を出た。
どうして? え? どういう事??
俺はレーベンを追いかけた。
「待ってください! レーベン様!! 一体何が!? 先ほどのお婆さんは?」
いつもなら、俺の歩調で合わせてくれるが、この時は違った。距離が全然縮まらない。俺の声は全て無視されている。
いつものレーベン様じゃない。それになんだか雰囲気がゲームの中のレーベンに近い気がする。
レーベンが進んだ先で、傷を負った魔獣がいた。まだ若い魔獣だ。その魔獣にレーベンが手を翳すと魔獣の傷が治った。
回復魔法より、もっと凄い魔法のように思えた。
同じような事をレーベンは行く先々で行った。命を奪いも与えも出来る。
これは、知らない。
ゲームと違う。こんなことは解説されなかった。
すると、辺りが急に開けた。先ほどまで曇っていたのが嘘のような明るい日差し。眩しくて目を瞑って開けると、その場所は人間の住む都であった。
俺の家のすぐ後ろにこんな大きな都があるなんて……。
レーベンは、猫の姿になった。壁を伝いながら、その都を眺めている。俺は、レーベンを見失わないように一生懸命に追いかけた。
レーベンがようやく止まった先は、楽器屋の前だった。
その楽器屋の中で楽器を演奏する女の子の姿があった。とてもいい音だ。
無我夢中で追いかけていたから分からなかった。
立ち止まって、現在地をくるりと見た時に気づく。
知っている場所だ。正確に言うと、ゲームで知っている場所!!
「この世界は、レーベンの過去だ! エピソードの! どこかで俺は夢を見ている!?!?」
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