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反省
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「分かった」
そう頷いた後も、ケイネスは俺の身体を抱きしめて離った。
だが、兵士が迎えにくると、ケイネスは俺から身体を離して立ち上がった。その様子は普段の彼の様子だった。
ケイネスは兵士に俺の手当てを頼み、彼は現場の指揮に戻った。先ほどまで俺に弱音を吐いていたとは思えない。
きっとそれが王としての彼なのだろう。
ケイネスが見える距離で傷の手当てを受けていたので、遠くから彼が指示を出すのを眺めていた。指揮する彼は普段の優男ではなく威厳があり堂々としていた。現場が的確に動いているのが素人の俺から見てもよく分かる。
「コバ、帰ろう」
暫く待っていると、ケイネスがテントの中にいる俺に声をかけ馬車へと誘導してくれる。
二台馬車が用意されていたが、ケイネスに誘導されるがまま同じ馬車に乗った。
馬車の中は無言だった。
狭い空間、ただでさえ息苦しいのにケイネスの強い視線を感じる。
馬車に揺られながら、気まずくて外の景色を見ていたのだが彼からの視線がひたすら居心地が悪かった。
◇
サハンは全治3か月の怪我と診断を受け、王宮の治療室で安静にしている。スーリャもフルゴルの街に戻り、そして時折サハンの面会に来ているようだった。
今回の難民居住地の事件は、水面下でケイネス達が調査していた。そこに俺が行方不明になった知らせを受け、フルゴルの街を封鎖するという力技で犯罪集団を見つけ出したそうだ。
街を封鎖したことによる批判や、事件の後始末、そして浮き彫りになった街の安全性の問題。ケイネスはそれらを対応するために忙しそうにしていた。
穏やかな王宮での暮らしに戻った。
俺は、召使い達の目を盗んで王宮の壁を登り一番高い屋根上で座っていた。そこからケイネスが臣下と話し合っている姿が見えた。
俺は色々反省していた。事件のこともそうだけど、ケイネスのこともだ。
元々、ケイネスは責めていい相手ではない。ルムダンの山で出会った時は俺から行為を切り出し欲情した。
俺が勝手に恋に落ちてフラれただけ。
そう言えば簡単なことだけど、彼に奪い去られて置いて行かれた心はいつも傷んでいた。
いつか、捨てられる、身分が違い過ぎる、彼の言葉をきちんと聞かず勝手にそう想像した。彼を拒否した方がいいと殻に籠ったのだ。
でもあの事件の時に縋りついてきた彼が自分のように思えて、その殻が壊れた。ようやく意固地な自分の心を認めることが出来た。
そして、この数日間、物の怪が落ちたように周りが見えるようになった。この王宮で俺がどこを歩いても優しい風しか吹いて来ない。きっとケイネスがそうしてくれていたのだ。
難民居住地で犯罪集団に捕まった際、自分が思っている以上にケイネスという人物を国・王宮を通して知っていた。言葉に出してみて、きっとケイネスは理由なく裏切ったりしないと気付いた。
────変わりたい。
変わる一歩はやはり、彼に謝り、礼を言う事から始めたいと思った。
俺が会おうと願えば、ケイネスは日中でも時間を作ってくれるだろうが、出来るだけ彼の仕事の邪魔はしたくなかった。
ケイネスと俺の部屋を繋ぐ通路は一直線だ。これが互いにすれ違わないのだから、ケイネスは未だ俺に気を遣っているとしか考えられない。
通路を出ただけで異常に緊張してしまう。
赤葉を採りに行く時でもこんなに緊張しない。今までこれほど緊張したことはあっただろうかと言うくらい、コチコチに固まりながら通路を歩く。
廊下に立っている警備兵にぺこりと頭を下げると首を傾げられた。だが、止められもしなかった。
よ、よし! 今まで態度が悪くてごめんなさい。この前助けてくれてありがとう、だ!
顔が引きつってしまう中、ケイネスの部屋前に立った。
だが、ドアはノックするよりも早く開けられた。ケイネスだ。
────うわ……、驚いた……。
いつものきっちりした服装の彼とは違い、ゆったりとした足首までの一枚服を着ていた。
漢の色香がある彼の様子にコバは緊張が最大値に達し、身体が動かなくなった。
すると、ケイネスはフワリと笑った。
その様子に俺はヒクッと口角が痙攣する。
長い金色の髪の毛がふわりと頬に当たり頭に唇を押し付けられる。さらに腰に手を回された。
う、突然、な、んで。……ぁ?
「久しぶりだ。待っていたよ。よく来たね。今日は随分早い時間だ」
「────っ!?」
ケイネスが甘く囁く言葉に血の気がサァッと下がった。
……何、なんて言った? 随分早い時間? 誰の事を言っているんだ。
自分を他の誰かと間違えた。そして、ケイネスにはそんな相手がいる……!?
「…………っ!!!」
むかぁっ! と腹の底から苛立ち、考えるより早くケイネスの頬を叩いていた。
「馬鹿野郎!! 俺をどこの誰と間違えてんだよっ!!」
「え!?」
ケイネスは叩かれた頬を真っ赤にして、驚いた。
「コバ……、君、意識があるのかい?」
「アンタなんて知らねぇっ!!」
腹が立つままに部屋のドアを勢いよく閉めた。すぐにケイネスが俺を追いかけて来た。彼が違うんだと慌てて言っているのがまた煮えくり返る。
先程の浮ついた気持ちは物凄く萎んで完全になくなってしまった。
「違う。話を聞いてくれ!」
「アンタなんてやっぱり嫌いだ。こっちに来るなっ!」
急いで自室に戻ろうとする俺の腕をケイネスが掴んだ。勢いよくケイネスに掴まれたので振り向いてしまって、思わず目尻にじわぁっと涙が溜まった。
「コバ、聞いて。私は君を間違えたりしない」
「————……最低。下品。触るな」
そのまま睨んで、フンっと部屋に戻ろうとした時、ケイネスにドアを押されて引けないようにされてしまう。
「コバなんだ。コバが時折、私の部屋に来ていたんだ……」
「————————————……あ?」
素っ頓狂な声が自分の喉から出て来た。
部屋前で驚きのまま動けない俺にケイネスは申し訳なさそうに、夢遊病症状のことを話し始めた。
◇
「そ、そんな……」
俺はケイネスの部屋の椅子に座って話を聞かされていた。
信じられないことに自分は寝ている時にケイネスを求めて部屋に渡っていたそうだ。
全身から火が出るほど恥ずかしくなった。
つまり俺は、王を嫌いな素振りをしていた時もずっと夜中に会いに行っていた!?
穴があったら入りたい。もう今日は逃げ出したいのにケイネスに腕を掴まれているからそれも出来ない。
恥ずかしいわ、勘違いで王様の頬を叩くわ、無礼すぎて最低だ。
自己嫌悪に下を向く俺の手をケイネスは撫でた。
「コバ、来てくれてありがとう」
「……」
お礼……、そうだった。俺はそれを言いたかった。
「俺こそ、この前……助けてくれてありがとう、ございます」
チラリとケイネスを見て、彼がとても優しい顔をしているので恥ずかしくてまた下を向いた。
次はさっき叩いた事や態度が悪いことを謝罪したいのにドキドキして声が出ない。
「コバ、少しだけ私の話を聞いて欲しい。その後ちゃんと部屋に送っていくから」
俺はケイネスが丁寧すぎるほどだと思いながら頷いた。
良かったとケイネスは微笑みならが、事件のことについて話し始めた。既に他の者から話は聞かされていたけれど、王自身からも説明してもらえるとは思わなかった。
「分かった。話してくれてありがとう……ございます」
視線を逸らしながらお礼を言うと、彼がフッと笑いながら俺の名を呼んだ。それでも目を合わせられずにいると、彼が俺の頬を撫でた。
ぎゃっと叫んでしまいそうだと思っていると、ケイネスが「コバ、君に好かれる努力をさせて欲しい」と言ってきた。どう言う意味か頭に入らず首を傾げる。
「私は君が愛おしい。もっと沢山知りたい。私の事も知ってもらいたい」
「……」
既に紅い頬が益々熱を持ってくる。返事に困っているとケイネスが部屋まで送ろうと手を握って立たせてくれる。
部屋の前で頭を下げてお礼を言う。少し自分が素直になれてホッとして部屋の中に入ろうとすると、ケイネスと目が合った。
「好きだよ。……おやすみ」
そう言って、ケイネスは俺の頬にキスを落とした。
俺はカチンッと固まりながらケイネスに誘導されるがまま部屋に大人しく入った。
「————ぁ……うぅう」
恋愛偏差値が極端に低い俺は腰が抜けたようにズルズルと地面にしゃがみ込んだ。
そう頷いた後も、ケイネスは俺の身体を抱きしめて離った。
だが、兵士が迎えにくると、ケイネスは俺から身体を離して立ち上がった。その様子は普段の彼の様子だった。
ケイネスは兵士に俺の手当てを頼み、彼は現場の指揮に戻った。先ほどまで俺に弱音を吐いていたとは思えない。
きっとそれが王としての彼なのだろう。
ケイネスが見える距離で傷の手当てを受けていたので、遠くから彼が指示を出すのを眺めていた。指揮する彼は普段の優男ではなく威厳があり堂々としていた。現場が的確に動いているのが素人の俺から見てもよく分かる。
「コバ、帰ろう」
暫く待っていると、ケイネスがテントの中にいる俺に声をかけ馬車へと誘導してくれる。
二台馬車が用意されていたが、ケイネスに誘導されるがまま同じ馬車に乗った。
馬車の中は無言だった。
狭い空間、ただでさえ息苦しいのにケイネスの強い視線を感じる。
馬車に揺られながら、気まずくて外の景色を見ていたのだが彼からの視線がひたすら居心地が悪かった。
◇
サハンは全治3か月の怪我と診断を受け、王宮の治療室で安静にしている。スーリャもフルゴルの街に戻り、そして時折サハンの面会に来ているようだった。
今回の難民居住地の事件は、水面下でケイネス達が調査していた。そこに俺が行方不明になった知らせを受け、フルゴルの街を封鎖するという力技で犯罪集団を見つけ出したそうだ。
街を封鎖したことによる批判や、事件の後始末、そして浮き彫りになった街の安全性の問題。ケイネスはそれらを対応するために忙しそうにしていた。
穏やかな王宮での暮らしに戻った。
俺は、召使い達の目を盗んで王宮の壁を登り一番高い屋根上で座っていた。そこからケイネスが臣下と話し合っている姿が見えた。
俺は色々反省していた。事件のこともそうだけど、ケイネスのこともだ。
元々、ケイネスは責めていい相手ではない。ルムダンの山で出会った時は俺から行為を切り出し欲情した。
俺が勝手に恋に落ちてフラれただけ。
そう言えば簡単なことだけど、彼に奪い去られて置いて行かれた心はいつも傷んでいた。
いつか、捨てられる、身分が違い過ぎる、彼の言葉をきちんと聞かず勝手にそう想像した。彼を拒否した方がいいと殻に籠ったのだ。
でもあの事件の時に縋りついてきた彼が自分のように思えて、その殻が壊れた。ようやく意固地な自分の心を認めることが出来た。
そして、この数日間、物の怪が落ちたように周りが見えるようになった。この王宮で俺がどこを歩いても優しい風しか吹いて来ない。きっとケイネスがそうしてくれていたのだ。
難民居住地で犯罪集団に捕まった際、自分が思っている以上にケイネスという人物を国・王宮を通して知っていた。言葉に出してみて、きっとケイネスは理由なく裏切ったりしないと気付いた。
────変わりたい。
変わる一歩はやはり、彼に謝り、礼を言う事から始めたいと思った。
俺が会おうと願えば、ケイネスは日中でも時間を作ってくれるだろうが、出来るだけ彼の仕事の邪魔はしたくなかった。
ケイネスと俺の部屋を繋ぐ通路は一直線だ。これが互いにすれ違わないのだから、ケイネスは未だ俺に気を遣っているとしか考えられない。
通路を出ただけで異常に緊張してしまう。
赤葉を採りに行く時でもこんなに緊張しない。今までこれほど緊張したことはあっただろうかと言うくらい、コチコチに固まりながら通路を歩く。
廊下に立っている警備兵にぺこりと頭を下げると首を傾げられた。だが、止められもしなかった。
よ、よし! 今まで態度が悪くてごめんなさい。この前助けてくれてありがとう、だ!
顔が引きつってしまう中、ケイネスの部屋前に立った。
だが、ドアはノックするよりも早く開けられた。ケイネスだ。
────うわ……、驚いた……。
いつものきっちりした服装の彼とは違い、ゆったりとした足首までの一枚服を着ていた。
漢の色香がある彼の様子にコバは緊張が最大値に達し、身体が動かなくなった。
すると、ケイネスはフワリと笑った。
その様子に俺はヒクッと口角が痙攣する。
長い金色の髪の毛がふわりと頬に当たり頭に唇を押し付けられる。さらに腰に手を回された。
う、突然、な、んで。……ぁ?
「久しぶりだ。待っていたよ。よく来たね。今日は随分早い時間だ」
「────っ!?」
ケイネスが甘く囁く言葉に血の気がサァッと下がった。
……何、なんて言った? 随分早い時間? 誰の事を言っているんだ。
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「…………っ!!!」
むかぁっ! と腹の底から苛立ち、考えるより早くケイネスの頬を叩いていた。
「馬鹿野郎!! 俺をどこの誰と間違えてんだよっ!!」
「え!?」
ケイネスは叩かれた頬を真っ赤にして、驚いた。
「コバ……、君、意識があるのかい?」
「アンタなんて知らねぇっ!!」
腹が立つままに部屋のドアを勢いよく閉めた。すぐにケイネスが俺を追いかけて来た。彼が違うんだと慌てて言っているのがまた煮えくり返る。
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そのまま睨んで、フンっと部屋に戻ろうとした時、ケイネスにドアを押されて引けないようにされてしまう。
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「————————————……あ?」
素っ頓狂な声が自分の喉から出て来た。
部屋前で驚きのまま動けない俺にケイネスは申し訳なさそうに、夢遊病症状のことを話し始めた。
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「そ、そんな……」
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信じられないことに自分は寝ている時にケイネスを求めて部屋に渡っていたそうだ。
全身から火が出るほど恥ずかしくなった。
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穴があったら入りたい。もう今日は逃げ出したいのにケイネスに腕を掴まれているからそれも出来ない。
恥ずかしいわ、勘違いで王様の頬を叩くわ、無礼すぎて最低だ。
自己嫌悪に下を向く俺の手をケイネスは撫でた。
「コバ、来てくれてありがとう」
「……」
お礼……、そうだった。俺はそれを言いたかった。
「俺こそ、この前……助けてくれてありがとう、ございます」
チラリとケイネスを見て、彼がとても優しい顔をしているので恥ずかしくてまた下を向いた。
次はさっき叩いた事や態度が悪いことを謝罪したいのにドキドキして声が出ない。
「コバ、少しだけ私の話を聞いて欲しい。その後ちゃんと部屋に送っていくから」
俺はケイネスが丁寧すぎるほどだと思いながら頷いた。
良かったとケイネスは微笑みならが、事件のことについて話し始めた。既に他の者から話は聞かされていたけれど、王自身からも説明してもらえるとは思わなかった。
「分かった。話してくれてありがとう……ございます」
視線を逸らしながらお礼を言うと、彼がフッと笑いながら俺の名を呼んだ。それでも目を合わせられずにいると、彼が俺の頬を撫でた。
ぎゃっと叫んでしまいそうだと思っていると、ケイネスが「コバ、君に好かれる努力をさせて欲しい」と言ってきた。どう言う意味か頭に入らず首を傾げる。
「私は君が愛おしい。もっと沢山知りたい。私の事も知ってもらいたい」
「……」
既に紅い頬が益々熱を持ってくる。返事に困っているとケイネスが部屋まで送ろうと手を握って立たせてくれる。
部屋の前で頭を下げてお礼を言う。少し自分が素直になれてホッとして部屋の中に入ろうとすると、ケイネスと目が合った。
「好きだよ。……おやすみ」
そう言って、ケイネスは俺の頬にキスを落とした。
俺はカチンッと固まりながらケイネスに誘導されるがまま部屋に大人しく入った。
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