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スビラ王国へ
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「コバちゃん、本当に行くのかい?」
ルイーダの店に戻って来た俺は、彼女にここを出て行くことを伝えた。荷物が少ない俺の身支度は、時間がかからなかった。
「突然、ごめんなさい」
「こんなにお別れが早いなんてねぇ……」
ルイーダは店前で待機する兵士と俺を見て、不安そうに視線を下げた。彼女の顔を見ると込み上げるものがある。この気持ちはなんだろうか。言葉では言い表せないような感情だ。
一年と少しだけ。俺は彼女のことが大好きになっていた。
育児のことを何も知らない俺に、彼女は沢山教えてくれた。ミルクの与え方、おしめのかえ方。
ライにとっても本当のおばあちゃんは彼女だろう。大きな感謝の気持ちを彼女にどう返していいのかコバには分からなかった。
「ルイーダさん、また会いに来てもいいかな? その時は今までのお礼にお金を沢山渡せるといいな」
すると、下を向いていたルイーダの目からポロポロと涙が流れた。彼女には二年間だけと伝えていた。いつかくる別れがこんなに早いとはお互い思っていなかった。
「いいんだよぉ。金なんて自分で稼ぐんだから。コバちゃんは自分を大事にするんだよ!」
そんな彼女に胸いっぱいになり俺は抱きしめた。
「ルイーダさん。出会った時から優しくしてくれて、数えきれないくらいありがとうって思ってた。世界一素敵な人だ」
「コバちゃん、いつでもおいで。ルイーダ特製の焼き菓子をご馳走するから」
「へへ。嬉しいな。大好き」
暫く互いに抱きしめ合った後、身体を離すと、その時にはルイーダは涙を止めて笑っていた。「ほほほ。照れるわ」と。
その素敵な笑顔に感謝して、コバも笑顔を返した。
そうして、港町を後にしてスビラ王国に向かった。
モロ国からスビラ王国に続く道は平地が続いている。
馬車の客車は広く、俺、ライ、虎獣人のサハン、スーリャの四人が座っていた。
スビラ王国に着くまで馬車で1週間かかるとされる。その間、サハンがこれまでの事、王国の事を詳しく説明をした。
サハンは俺が獣人としての当たり前の知識を持っていないことを知り、獣人のことも教えてくれた。
獣人とは、動物・人間の特徴を持ち合わせている。
その特性により、力の強さは大なり小なりあるものの、人間よりも強い力を持つ。そんな獣人だが弱点もある。出生率が低いことだ。
獣人の妊娠率は高くない。さらにその種族との相性などでも出生確率が変わる。
ルムダン国の山で出会った傷だらけの獣人がスビラ王国の王様。ケイネス・アウグスト。彼は一足先に王国に戻った。
コバは、噂の王の探し人は自分だとは思いもしなかった。王に見つかって微塵も嬉しくはない。
そんなコバを知る由もないサハンは話を続けた。ケイネス王は、今まで相性の合う個体に恵まれなかったそうだ。コバとケイネスは相性がよい“運命の番”と呼ばれる存在らしい。
それを聞き、コバはなるほどと腑に落ちた。
だから、俺を探したんだ。妊娠確率が高くて子供を産める身体だから。
「先にスビラ王国に戻った王も二人のことをそれは大事にしたいと申されております」
「そう」
コバの横でサハンから守るように威嚇するライの頭を撫でた。
全ての話を静かに聞いた。否定はせず受け流した。でも、俺にとって、ここは敵の中だ。
もし、モロ国の港町で、ライと二人で逃げれたならば周りの住人に迷惑がかかっただろう。
この部隊が住人に何をするか分からない。噂ではスビラ王国には秩序があり野蛮さはないと聞く。だが、大国の精鋭部隊だ。いくらでも俺を困らせる手を使えるだろう。そう思い静かに従っただけ。
スビラ王国に着く前に逃げ出したいと思って何度か周囲を確認するが、俺の周りにはいつもびっしりと兵士が張り付いていた。
それに、サハンの横に座るスーリャの存在だ。
スーリャはスビラ王国に雇われ、俺を探していた。それが、俺の為になるとスーリャは思ったそうだ。スーリャが何故ここにいるのか分かったし、彼が自分の安否を心配してくれたことは嬉しく感じる。
「コバ。俺……、余計なことしちゃったんじゃないかって」
強気のスーリャもコバに対しては弱気になるため、俺は何とも言えない表情になる。
スーリャが人質に取られたら身動きがとれない。かと言って、流石にスーリャを連れていけるわけもない。
スラム街の汚いことばかりの世界で、自分に言い聞かせたことが何度もあった。それは好きなモノを大事にすること。
何にも持っていないから、単にそれだけを守った。だから、好きなスーリャを大事にするし、モロ国の住人にも迷惑をかけたくない。
小さい頃に絶対に破らないと決心したことを今も続けている。
「スーリャ、ありがとう」
「……うん」
逃亡するにしてもスビラ王国へ着いてからだ。情報を集めてからだとタイミングを見計うことにした。
馬車での移動が7日目、道中レンガ調の家が多かったが、白い壁の街並みに変わっていく。
「コバ様、スビラ王国の領土に入りました」
「え、もう?」
思っていたより早く感じた。平地が続いたこと、それと馬車がとてもいい乗り物だったからだ。
俺が長年知る馬車の形状は、馬が一頭で荷車部分の車輪が2つだ。
それに対して、今、乗っている馬車には客車部分に車輪が4つあり揺れが少ない上、しっかりとした革製の座席。
サハンが俺を気遣って休憩を挟んでくるが、こんなに楽な移動はなかった。
横でスーリャが笑う。
「どこからがスビラ王国なのか、俺もまだ分からねぇんだよな」
「うん……」
国の境目には壁も何もなかった。それはモロ国とスビラ王国が自由に行き来できることを意味している。大国と隣接しているのに侵略されず互いの国の関係を維持できることは良い政治が行われている証拠だ。
さらに馬車を走らせること数刻。商売人と思われる荷馬車の数が増えていく。その荷馬車の中、どんどん街へと進んで行く。
「お、見えて来たぜ!! スビラ王国の第一都市、フルゴルだ!」
スーリャが指をさし、俺も馬車から身を乗り出した。白い壁、街並みの人や物の多さ、賑わいに息を飲んだ。
「すげぇ……」
「だろ!? ルムダンがどれほど田舎の小さな国なのか分かるよな!!」
「あぁ」
俺は初めてみる大都市にきょろきょろと周りを見渡した。ライも俺の腕の中で興味津々になっている。
獣人、人間、売られている物、香辛料の匂い、多種多様な物が揃っていて新鮮で面白い。
「……これだけ色んな人や物が揃って、よく争いごとが起きないもんだ」
「そりゃ、お役人が怖いからだろ!」
「いいえ。それだけありません。流石番様です。目の付け所がいい」
俺とスーリャの会話にサハンが割り込んでいた。
サハンは馬車を御する従者に指示を出した。すると方向転換をし別の場所に移動し始める。
「おい、サハン! 王宮はそっちじゃないだろうが! 変な場所連れて行ったら許さねぇぞ!」
「別に王宮行かなくてもいいけどな。で、どこ行くんだ?」
サハンが連れて来た場所は賑やかな街から一転し静寂な住宅街だった。スーリャがサハンに文句を言っている中、俺はその住宅街をよく観察した。
住んでいる者は、老人ばかり。成人も稀にいるが子連れだ。住居は小さく裕福な暮らしとは言えない。その様子を見て、ハッとした。
「これが、難民の受け入れ住居か」
「えぇ、そうです」
俺は、サハンを見た。俺はいずれスビラ王国のここに入居予定だった。どういうつもりでサハンは自分にこれを見せたのだろう。
「コバ様、ようこそ。スビラ王国へ」
ニヤリとサハンは笑った。
このサハンは何か自分の反応を確かめようとしているように感じ、口を閉じた。
なんだ? コイツ……。なんで、俺にここを見せる?
そう思っていると再び賑やかな中心部に戻った。そして目の前に大きな門、大きな王宮が見えた。
ギュウッとライを抱きしめた。見たこともない大きな建物に緊張が走る。門番が馬車に頭を下げると門が開いた。
ルイーダの店に戻って来た俺は、彼女にここを出て行くことを伝えた。荷物が少ない俺の身支度は、時間がかからなかった。
「突然、ごめんなさい」
「こんなにお別れが早いなんてねぇ……」
ルイーダは店前で待機する兵士と俺を見て、不安そうに視線を下げた。彼女の顔を見ると込み上げるものがある。この気持ちはなんだろうか。言葉では言い表せないような感情だ。
一年と少しだけ。俺は彼女のことが大好きになっていた。
育児のことを何も知らない俺に、彼女は沢山教えてくれた。ミルクの与え方、おしめのかえ方。
ライにとっても本当のおばあちゃんは彼女だろう。大きな感謝の気持ちを彼女にどう返していいのかコバには分からなかった。
「ルイーダさん、また会いに来てもいいかな? その時は今までのお礼にお金を沢山渡せるといいな」
すると、下を向いていたルイーダの目からポロポロと涙が流れた。彼女には二年間だけと伝えていた。いつかくる別れがこんなに早いとはお互い思っていなかった。
「いいんだよぉ。金なんて自分で稼ぐんだから。コバちゃんは自分を大事にするんだよ!」
そんな彼女に胸いっぱいになり俺は抱きしめた。
「ルイーダさん。出会った時から優しくしてくれて、数えきれないくらいありがとうって思ってた。世界一素敵な人だ」
「コバちゃん、いつでもおいで。ルイーダ特製の焼き菓子をご馳走するから」
「へへ。嬉しいな。大好き」
暫く互いに抱きしめ合った後、身体を離すと、その時にはルイーダは涙を止めて笑っていた。「ほほほ。照れるわ」と。
その素敵な笑顔に感謝して、コバも笑顔を返した。
そうして、港町を後にしてスビラ王国に向かった。
モロ国からスビラ王国に続く道は平地が続いている。
馬車の客車は広く、俺、ライ、虎獣人のサハン、スーリャの四人が座っていた。
スビラ王国に着くまで馬車で1週間かかるとされる。その間、サハンがこれまでの事、王国の事を詳しく説明をした。
サハンは俺が獣人としての当たり前の知識を持っていないことを知り、獣人のことも教えてくれた。
獣人とは、動物・人間の特徴を持ち合わせている。
その特性により、力の強さは大なり小なりあるものの、人間よりも強い力を持つ。そんな獣人だが弱点もある。出生率が低いことだ。
獣人の妊娠率は高くない。さらにその種族との相性などでも出生確率が変わる。
ルムダン国の山で出会った傷だらけの獣人がスビラ王国の王様。ケイネス・アウグスト。彼は一足先に王国に戻った。
コバは、噂の王の探し人は自分だとは思いもしなかった。王に見つかって微塵も嬉しくはない。
そんなコバを知る由もないサハンは話を続けた。ケイネス王は、今まで相性の合う個体に恵まれなかったそうだ。コバとケイネスは相性がよい“運命の番”と呼ばれる存在らしい。
それを聞き、コバはなるほどと腑に落ちた。
だから、俺を探したんだ。妊娠確率が高くて子供を産める身体だから。
「先にスビラ王国に戻った王も二人のことをそれは大事にしたいと申されております」
「そう」
コバの横でサハンから守るように威嚇するライの頭を撫でた。
全ての話を静かに聞いた。否定はせず受け流した。でも、俺にとって、ここは敵の中だ。
もし、モロ国の港町で、ライと二人で逃げれたならば周りの住人に迷惑がかかっただろう。
この部隊が住人に何をするか分からない。噂ではスビラ王国には秩序があり野蛮さはないと聞く。だが、大国の精鋭部隊だ。いくらでも俺を困らせる手を使えるだろう。そう思い静かに従っただけ。
スビラ王国に着く前に逃げ出したいと思って何度か周囲を確認するが、俺の周りにはいつもびっしりと兵士が張り付いていた。
それに、サハンの横に座るスーリャの存在だ。
スーリャはスビラ王国に雇われ、俺を探していた。それが、俺の為になるとスーリャは思ったそうだ。スーリャが何故ここにいるのか分かったし、彼が自分の安否を心配してくれたことは嬉しく感じる。
「コバ。俺……、余計なことしちゃったんじゃないかって」
強気のスーリャもコバに対しては弱気になるため、俺は何とも言えない表情になる。
スーリャが人質に取られたら身動きがとれない。かと言って、流石にスーリャを連れていけるわけもない。
スラム街の汚いことばかりの世界で、自分に言い聞かせたことが何度もあった。それは好きなモノを大事にすること。
何にも持っていないから、単にそれだけを守った。だから、好きなスーリャを大事にするし、モロ国の住人にも迷惑をかけたくない。
小さい頃に絶対に破らないと決心したことを今も続けている。
「スーリャ、ありがとう」
「……うん」
逃亡するにしてもスビラ王国へ着いてからだ。情報を集めてからだとタイミングを見計うことにした。
馬車での移動が7日目、道中レンガ調の家が多かったが、白い壁の街並みに変わっていく。
「コバ様、スビラ王国の領土に入りました」
「え、もう?」
思っていたより早く感じた。平地が続いたこと、それと馬車がとてもいい乗り物だったからだ。
俺が長年知る馬車の形状は、馬が一頭で荷車部分の車輪が2つだ。
それに対して、今、乗っている馬車には客車部分に車輪が4つあり揺れが少ない上、しっかりとした革製の座席。
サハンが俺を気遣って休憩を挟んでくるが、こんなに楽な移動はなかった。
横でスーリャが笑う。
「どこからがスビラ王国なのか、俺もまだ分からねぇんだよな」
「うん……」
国の境目には壁も何もなかった。それはモロ国とスビラ王国が自由に行き来できることを意味している。大国と隣接しているのに侵略されず互いの国の関係を維持できることは良い政治が行われている証拠だ。
さらに馬車を走らせること数刻。商売人と思われる荷馬車の数が増えていく。その荷馬車の中、どんどん街へと進んで行く。
「お、見えて来たぜ!! スビラ王国の第一都市、フルゴルだ!」
スーリャが指をさし、俺も馬車から身を乗り出した。白い壁、街並みの人や物の多さ、賑わいに息を飲んだ。
「すげぇ……」
「だろ!? ルムダンがどれほど田舎の小さな国なのか分かるよな!!」
「あぁ」
俺は初めてみる大都市にきょろきょろと周りを見渡した。ライも俺の腕の中で興味津々になっている。
獣人、人間、売られている物、香辛料の匂い、多種多様な物が揃っていて新鮮で面白い。
「……これだけ色んな人や物が揃って、よく争いごとが起きないもんだ」
「そりゃ、お役人が怖いからだろ!」
「いいえ。それだけありません。流石番様です。目の付け所がいい」
俺とスーリャの会話にサハンが割り込んでいた。
サハンは馬車を御する従者に指示を出した。すると方向転換をし別の場所に移動し始める。
「おい、サハン! 王宮はそっちじゃないだろうが! 変な場所連れて行ったら許さねぇぞ!」
「別に王宮行かなくてもいいけどな。で、どこ行くんだ?」
サハンが連れて来た場所は賑やかな街から一転し静寂な住宅街だった。スーリャがサハンに文句を言っている中、俺はその住宅街をよく観察した。
住んでいる者は、老人ばかり。成人も稀にいるが子連れだ。住居は小さく裕福な暮らしとは言えない。その様子を見て、ハッとした。
「これが、難民の受け入れ住居か」
「えぇ、そうです」
俺は、サハンを見た。俺はいずれスビラ王国のここに入居予定だった。どういうつもりでサハンは自分にこれを見せたのだろう。
「コバ様、ようこそ。スビラ王国へ」
ニヤリとサハンは笑った。
このサハンは何か自分の反応を確かめようとしているように感じ、口を閉じた。
なんだ? コイツ……。なんで、俺にここを見せる?
そう思っていると再び賑やかな中心部に戻った。そして目の前に大きな門、大きな王宮が見えた。
ギュウッとライを抱きしめた。見たこともない大きな建物に緊張が走る。門番が馬車に頭を下げると門が開いた。
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