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モロ国
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※ 前半、ケイネス視点 後半、コバ視点
【ケイネス視点】
「何故だ!」
報告書を読み、乱暴に机を叩いた。
小国のルムダン。しかも限られた場所であると言うのに一向に彼の存在を見つけられない。
赤色の髪にターコイズブルーの瞳、この容姿はルムダン国では凡庸な容姿なのだろうか。
商人街でそのような特徴を持つスラム街の男が暮らしていたと言う情報は入るが、どれも曖昧な供述であった。
そして、つい数刻前に、そのような特徴を持つ人間の死亡届が出されていると役人から報告を受けたばかりだ。
「これ以上、ジッと待っておけぬ」
我慢の限界だった。周りの者が止めるのも聞かずに王宮を出ようとする。
「王よ、まだ本人と決まったわけではありません!」
勿論、番が死んだなどと一切信じていない。もしそれが本当であれば自分は発狂してしまう。そう思った。
あの美しい瞳がもう二度と見れないなどあってはいけない。
ゾッとするような恐怖が襲ってくる。
自分を宥めようとするアトレを無視して、馬に乗る。旅の準備もせず出ていくその様子は我を忘れているようだ。
「ケイネス様! お待ちください!」
門番に門を開けさせるよう命ずる私を必死に止めるが、感情が抑えきれない。
門が開いた時だ。一羽の白い鳥が飛んできた。その鳥の足には白い紙が括りつけられている。
「はっ、ケイネス様! サハンから報告が参りました!」
アトレは、鳥の足に括りつけられた紙を開き読み上げる。
『番様は生きております。その名はコバ様。コバ様を知る者を見つけました。今その者と帰国しております』
アトレがその報告書を読み上げると、私は動きを止め馬でくるりとの彼の方へ向かい、その報告書を手に持った。
「コバ……、番の名はコバと言うのか。よかった、生きていたか、生きているとはどのような状況なのか。健康に暮らしてくれているのだろうか。サハンめ、報告が遅いではないか」
番の安否が分からず、恐怖で血の気が引いていた全身に血の巡りを感じる。
番が生きている。
生きていれば再び会える。その希望に再び目を輝かせた。
「全く手掛かりのなかった捜査にようやく希望の光が見えましたね」
「あぁ。まずはサハンを待とう」
◇◇◇【コバ視点】
「ん~! いい天気だなぁ!!」
俺は晴れた空に背伸びをした。
体調はすこぶるよく身体も動く。大きな樽を肩に乗せながら石畳の街を歩く。
辺りには点々と市場や店が並んでいて、田舎の港街だが活気がありそれなりに人が行き交う。
「コバちゃん、今日もちっちゃいのに元気いいな! 店の手伝いか?」
声をかけたのは市場の商人だ。
「うん。クマのおっちゃんも元気そうだな。また、俺に何か手伝うことがあれば言っておくれよ」
市場の商人は黒い毛に覆われたクマの獣人だった。俺の倍以上の大きさの獣人にも怯えることはない。慣れた様子でクマの獣人と会話して、また別の獣人にも声をかけられた。
「コバちゃん! ちっちゃいねぇ!! また店に遊びに行ってもいいかい?」
「うん!! 是非来てくれよ」
港町には、様々な種族が混合して生活していた。人間が7割、獣人が3割程度だろうか。俺が歩くと、様々な獣人が声をかけてくれる。
ルムダン国から出たそこは、本当に別世界だった。ルムダンの街医者が言ったことは夢物語じゃなくて本当だった。
赤いレンガ調の店前で大きな樽を下ろした。すると、カランとドアベルを鳴らして店の中から女店主が出てくる。
「おや、まぁまぁ、そんな重たいもの持つものではありませんよ」
「ルイーダさん、こんなの重たいうちには入らないよ。楽勝だ!」
コバがルイーダと呼ぶ女店主は白髪交じりの女性だ。足腰が強くなく彼女の手には杖が持たれている。しかし、彼女が作る甘い焼き菓子は絶品だと街中で評判であった。
今、俺はこのルイーダの屋敷で暮らしていた。
「もう。コバちゃんったら、働きすぎですよ。いけませんよ!」
「いーや、それはお断りだ! 世話になっているからにはそれなりに働くぜ!」
「もう、頑固なんだから」
俺とルイーダはふふっと笑いあった。それから慣れた様子で樽を店の中に入れ、彼女の店の掃除を始めた。
「コバちゃんが来てくれてもう一年経つわね」
「うん」
うん。と頷きながら、一年は早いものだと感じていた。
つい先日、スーリャと医者にルムダン国から見送ってもらったような気がする。
◇
一年前。
手筈通り、貨物船に乗り込みルムダン国を出た。風向きも天候もよく、その貨物船は僅か四日で大国に着いた。
到着した港はモロと言う東の国だ。スビラ王国はこのモロ国を超えた先にあった。そこまで馬車で1週間程揺られれば到着する。
揺られれば……。
「う。うぷっ、おえ。キモチワル……」
医者に貰った地図を見ながら、とりあえず馬車を探そうと思うが気分が悪い。
慣れない船旅で酔っていた。もう二度と船には乗りたくない気分だった。立って歩くまでに回復せず路上に座って休憩していた。
その時、人影が俺の前に止まった。
「貴方、ずっと座っていらっしゃるけど大丈夫?」
『貴方』『いらっしゃる』……コバには聞き慣れないが知っている言葉で話しかけられて驚きながら顔を上げた。上品な貴婦人だ。
それがルイーダとの出会いだった。
ルイーダは俺を見て「あら。こんな子供が一人なのかしら?」と驚いた。
ルイーダは白い髪の毛を編み込みでまとめ、ひらひらとしたレースの高そうな服を身にまとっていた。
ルムダン国では身分の低い人間に、こんな高そうな服を着た人が簡単に話しかけたりはしない。
「気分が悪いのね。どこか宿をお借りしましょうか?」
「えぇっ、いや、アンタ、マジなの? 詐欺?! ──あっと、いや。いいです、ごめんなさい。あんまり敬語上手くなくて」
詐欺だと言ってみたが、目の前の女性はそんな風には全く見えない。本能的にこの人はそういう匂いがしない人だと気付いて言葉を改める。
女性はふふふっと笑う。
「良かったら、この先に私のお家があるのよ。そこで休憩されたらどうかしら」
「えーっと」
「休憩した後、私のお話相手になって? 美味しいお菓子もあるわ」
「はぁ……」
きゃっきゃと少女のように話すルイーダ。
彼女の好意に甘えてほんの一息休憩させてもらうつもりだった。
ほんの一息……そのつもりが、今だ。彼女の家に暮らしていて店を手伝っている。
◇
「あ、ライちゃんが来たわ。いい子に待っていたのよ」
感傷に浸っている俺にルイーダは声をかけた。彼女の足元にはモフモフとした生き物がこちらを見上げていた。
俺が笑うとそのモフモフは喜んで俺の足元に駆け寄ってきた。
スビラ王国に行かず彼女の元で暮らしているのは、俺の足元にくっつくフワフワモフモフの存在が原因でもあった。
俺が動けばそのモフモフも動く。仕事だよと声をかけない限り、モフモフはいつも傍にいる。
俺は、モフモフの物体を腕に抱き上げた。
目がくりっとしていて4足歩行、フワフワモフモフの毛並み、丸い耳、そして尻尾。猫より大きく太い足。
「ライ、お待たせ。何して遊ぼうか」
「くぅ」
モフモフの名はライ。見た目は獅子だけど獣人だ。とても賢く、言いつけをよく守る。獣人の成長をよく知らないが、一年たった今も両手の中に収まる小さいサイズだ。
そして、ライは俺が産んだ子供だ。
ルイーダに誘われた一年前のあの日、彼女の家で突然陣痛が始まり、そのまま出産してしまったのだ。医者が予定していたよりずっと早い出産だった。
だけど、俺はとても運がよかった。子供を産んですぐにルイーダが「なんて可愛いんでしょう。こんな可愛い子は初めて見るわ」と大袈裟なほど喜んで祝福してくれたからだ。
その彼女の様子に俺はとても救われた。
そして、そんなルイーダに事情を全て話したくなった。
自分は、ルムダン国からやってきた先祖返りの獣人。
ルムダン国は獣人を受け入れておらず獣人の子を身籠った自分は、補償制度のあるスビラ王国に行く予定であることを伝えた。
「そう。貴方頑張ったのねぇ。でも、少し休んでもいいんじゃないかしら。うちにいらっしゃい。結婚して出て行った息子たちの部屋があるわ」
「……」
頑張ったと褒められたい人はルイーダではないと思った。
けれど、言われたかったその一言に心が温まり、彼女に頭を下げた。
ルイーダは一人暮らしで淋しかったから丁度良かったのだと笑って迎えてくれた。
しかし、無償でとは流石に申し訳なく彼女の店で働かせてもらっている。
一生懸命過ごしていたから、いつしか街中でよく声をかけてもらえるようになった。気さくな街の人達。ルムダン国と違って、ここにはスラム街が存在しない。
素敵な国だ。
ルイーダという優しい人が育つ優しい国だと思った。
でも、俺はもう少しライが育ったらスビラ王国に移るつもりでいた。
金儲けがしたかった。
少しでも早く金を稼いで、スーリャに返したい。
そして、いつか、もっと金を稼いで自立したかった。
「ライ」
ライのフワフワの毛並みを撫でると心地よさそうに目を瞑る。
この子もいるし、一生懸命がんばらないと!
俺は宝物を胸に抱いた。
【ケイネス視点】
「何故だ!」
報告書を読み、乱暴に机を叩いた。
小国のルムダン。しかも限られた場所であると言うのに一向に彼の存在を見つけられない。
赤色の髪にターコイズブルーの瞳、この容姿はルムダン国では凡庸な容姿なのだろうか。
商人街でそのような特徴を持つスラム街の男が暮らしていたと言う情報は入るが、どれも曖昧な供述であった。
そして、つい数刻前に、そのような特徴を持つ人間の死亡届が出されていると役人から報告を受けたばかりだ。
「これ以上、ジッと待っておけぬ」
我慢の限界だった。周りの者が止めるのも聞かずに王宮を出ようとする。
「王よ、まだ本人と決まったわけではありません!」
勿論、番が死んだなどと一切信じていない。もしそれが本当であれば自分は発狂してしまう。そう思った。
あの美しい瞳がもう二度と見れないなどあってはいけない。
ゾッとするような恐怖が襲ってくる。
自分を宥めようとするアトレを無視して、馬に乗る。旅の準備もせず出ていくその様子は我を忘れているようだ。
「ケイネス様! お待ちください!」
門番に門を開けさせるよう命ずる私を必死に止めるが、感情が抑えきれない。
門が開いた時だ。一羽の白い鳥が飛んできた。その鳥の足には白い紙が括りつけられている。
「はっ、ケイネス様! サハンから報告が参りました!」
アトレは、鳥の足に括りつけられた紙を開き読み上げる。
『番様は生きております。その名はコバ様。コバ様を知る者を見つけました。今その者と帰国しております』
アトレがその報告書を読み上げると、私は動きを止め馬でくるりとの彼の方へ向かい、その報告書を手に持った。
「コバ……、番の名はコバと言うのか。よかった、生きていたか、生きているとはどのような状況なのか。健康に暮らしてくれているのだろうか。サハンめ、報告が遅いではないか」
番の安否が分からず、恐怖で血の気が引いていた全身に血の巡りを感じる。
番が生きている。
生きていれば再び会える。その希望に再び目を輝かせた。
「全く手掛かりのなかった捜査にようやく希望の光が見えましたね」
「あぁ。まずはサハンを待とう」
◇◇◇【コバ視点】
「ん~! いい天気だなぁ!!」
俺は晴れた空に背伸びをした。
体調はすこぶるよく身体も動く。大きな樽を肩に乗せながら石畳の街を歩く。
辺りには点々と市場や店が並んでいて、田舎の港街だが活気がありそれなりに人が行き交う。
「コバちゃん、今日もちっちゃいのに元気いいな! 店の手伝いか?」
声をかけたのは市場の商人だ。
「うん。クマのおっちゃんも元気そうだな。また、俺に何か手伝うことがあれば言っておくれよ」
市場の商人は黒い毛に覆われたクマの獣人だった。俺の倍以上の大きさの獣人にも怯えることはない。慣れた様子でクマの獣人と会話して、また別の獣人にも声をかけられた。
「コバちゃん! ちっちゃいねぇ!! また店に遊びに行ってもいいかい?」
「うん!! 是非来てくれよ」
港町には、様々な種族が混合して生活していた。人間が7割、獣人が3割程度だろうか。俺が歩くと、様々な獣人が声をかけてくれる。
ルムダン国から出たそこは、本当に別世界だった。ルムダンの街医者が言ったことは夢物語じゃなくて本当だった。
赤いレンガ調の店前で大きな樽を下ろした。すると、カランとドアベルを鳴らして店の中から女店主が出てくる。
「おや、まぁまぁ、そんな重たいもの持つものではありませんよ」
「ルイーダさん、こんなの重たいうちには入らないよ。楽勝だ!」
コバがルイーダと呼ぶ女店主は白髪交じりの女性だ。足腰が強くなく彼女の手には杖が持たれている。しかし、彼女が作る甘い焼き菓子は絶品だと街中で評判であった。
今、俺はこのルイーダの屋敷で暮らしていた。
「もう。コバちゃんったら、働きすぎですよ。いけませんよ!」
「いーや、それはお断りだ! 世話になっているからにはそれなりに働くぜ!」
「もう、頑固なんだから」
俺とルイーダはふふっと笑いあった。それから慣れた様子で樽を店の中に入れ、彼女の店の掃除を始めた。
「コバちゃんが来てくれてもう一年経つわね」
「うん」
うん。と頷きながら、一年は早いものだと感じていた。
つい先日、スーリャと医者にルムダン国から見送ってもらったような気がする。
◇
一年前。
手筈通り、貨物船に乗り込みルムダン国を出た。風向きも天候もよく、その貨物船は僅か四日で大国に着いた。
到着した港はモロと言う東の国だ。スビラ王国はこのモロ国を超えた先にあった。そこまで馬車で1週間程揺られれば到着する。
揺られれば……。
「う。うぷっ、おえ。キモチワル……」
医者に貰った地図を見ながら、とりあえず馬車を探そうと思うが気分が悪い。
慣れない船旅で酔っていた。もう二度と船には乗りたくない気分だった。立って歩くまでに回復せず路上に座って休憩していた。
その時、人影が俺の前に止まった。
「貴方、ずっと座っていらっしゃるけど大丈夫?」
『貴方』『いらっしゃる』……コバには聞き慣れないが知っている言葉で話しかけられて驚きながら顔を上げた。上品な貴婦人だ。
それがルイーダとの出会いだった。
ルイーダは俺を見て「あら。こんな子供が一人なのかしら?」と驚いた。
ルイーダは白い髪の毛を編み込みでまとめ、ひらひらとしたレースの高そうな服を身にまとっていた。
ルムダン国では身分の低い人間に、こんな高そうな服を着た人が簡単に話しかけたりはしない。
「気分が悪いのね。どこか宿をお借りしましょうか?」
「えぇっ、いや、アンタ、マジなの? 詐欺?! ──あっと、いや。いいです、ごめんなさい。あんまり敬語上手くなくて」
詐欺だと言ってみたが、目の前の女性はそんな風には全く見えない。本能的にこの人はそういう匂いがしない人だと気付いて言葉を改める。
女性はふふふっと笑う。
「良かったら、この先に私のお家があるのよ。そこで休憩されたらどうかしら」
「えーっと」
「休憩した後、私のお話相手になって? 美味しいお菓子もあるわ」
「はぁ……」
きゃっきゃと少女のように話すルイーダ。
彼女の好意に甘えてほんの一息休憩させてもらうつもりだった。
ほんの一息……そのつもりが、今だ。彼女の家に暮らしていて店を手伝っている。
◇
「あ、ライちゃんが来たわ。いい子に待っていたのよ」
感傷に浸っている俺にルイーダは声をかけた。彼女の足元にはモフモフとした生き物がこちらを見上げていた。
俺が笑うとそのモフモフは喜んで俺の足元に駆け寄ってきた。
スビラ王国に行かず彼女の元で暮らしているのは、俺の足元にくっつくフワフワモフモフの存在が原因でもあった。
俺が動けばそのモフモフも動く。仕事だよと声をかけない限り、モフモフはいつも傍にいる。
俺は、モフモフの物体を腕に抱き上げた。
目がくりっとしていて4足歩行、フワフワモフモフの毛並み、丸い耳、そして尻尾。猫より大きく太い足。
「ライ、お待たせ。何して遊ぼうか」
「くぅ」
モフモフの名はライ。見た目は獅子だけど獣人だ。とても賢く、言いつけをよく守る。獣人の成長をよく知らないが、一年たった今も両手の中に収まる小さいサイズだ。
そして、ライは俺が産んだ子供だ。
ルイーダに誘われた一年前のあの日、彼女の家で突然陣痛が始まり、そのまま出産してしまったのだ。医者が予定していたよりずっと早い出産だった。
だけど、俺はとても運がよかった。子供を産んですぐにルイーダが「なんて可愛いんでしょう。こんな可愛い子は初めて見るわ」と大袈裟なほど喜んで祝福してくれたからだ。
その彼女の様子に俺はとても救われた。
そして、そんなルイーダに事情を全て話したくなった。
自分は、ルムダン国からやってきた先祖返りの獣人。
ルムダン国は獣人を受け入れておらず獣人の子を身籠った自分は、補償制度のあるスビラ王国に行く予定であることを伝えた。
「そう。貴方頑張ったのねぇ。でも、少し休んでもいいんじゃないかしら。うちにいらっしゃい。結婚して出て行った息子たちの部屋があるわ」
「……」
頑張ったと褒められたい人はルイーダではないと思った。
けれど、言われたかったその一言に心が温まり、彼女に頭を下げた。
ルイーダは一人暮らしで淋しかったから丁度良かったのだと笑って迎えてくれた。
しかし、無償でとは流石に申し訳なく彼女の店で働かせてもらっている。
一生懸命過ごしていたから、いつしか街中でよく声をかけてもらえるようになった。気さくな街の人達。ルムダン国と違って、ここにはスラム街が存在しない。
素敵な国だ。
ルイーダという優しい人が育つ優しい国だと思った。
でも、俺はもう少しライが育ったらスビラ王国に移るつもりでいた。
金儲けがしたかった。
少しでも早く金を稼いで、スーリャに返したい。
そして、いつか、もっと金を稼いで自立したかった。
「ライ」
ライのフワフワの毛並みを撫でると心地よさそうに目を瞑る。
この子もいるし、一生懸命がんばらないと!
俺は宝物を胸に抱いた。
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