19 / 19
七夕 番外編※ 後
しおりを挟む唇を何度もくっつけながら、そう訴えると普段の小間ちゃんなら慌てるだろうに、今日は同じように欲情した目でトロンと舌を絡めて来た。
その舌を吸い出して唇でハムハムと挟むと、彼の腰がビクビクと震え、腰を浮き上がらせて俺の身体に股間を押し付け始める。
初めから小間ちゃんが乗り気なことが珍しい。夢中になってそのまま腰ひもを取ろうとした時、ハッして上体を起こした。
「小間ちゃんの浴衣姿、ちゃんと見てからでないと後悔しちゃうから……」
「ふ……へ……え?」
凄い色っぽい状態になっている。胸元がはだけて、片方の乳首が見えていて、太ももは捲れてパンツまで見えているけど、パンツはチンチンの形が分かるくらいに勃起している。
「小間ちゃん、パンツにシミ出来ちゃってる。脱ごう」
「……っ」
ツンっとチンチンの先を指で突くと、彼は恥ずかしそうに唇を噛んだ。パンツを脱がした後も浴衣の間から性器を勃起させている姿を堪能する。
見られているのも感じるのか、チンチンの先端からプクリと透明のツユが出た。
「今日の小間ちゃん蕩けてるね」
「……ん」
何も言ってこなくて、ぐいとシャツを引っ張られた。かなり興奮しているのが伝わってくる。
これ以上、焦らすことは俺も無理だ。
性急に小間ちゃんの後ろの蕾に触れて指を中へ入れると、「あうんんっ」と身体を震わせる。いつもより感度が高い。
色っぽすぎて、多分後孔を解している時に爆発事後が起きる。
それは避けたいと思い、互いに体勢を変えて横向きに寝た。
小間ちゃんのお尻とチンチンは俺の顔、俺のチンチンは小間ちゃんの頭側に。
「は、恥ずかしい」
モゾモゾと太股を擦り合わせる彼のお尻を掴み、揉みながら、軽くチンチンの先っぽに唇を落とす。
「俺のチンチン、手で擦って」
「……うん」
俺は彼のお尻に再び指を挿入した。ぐちょぐちょと指で拡げながら、チンチンを口に含める。
「あ……、あぁ、あんっんんっ」
口の中でチンチンがビクビクしてる。もうイキそうなのかも。
いつもより早くてそれが可愛くて、いいよと吸ってあげると、腰を引かれた。
「——は、あ」
「小間ちゃん?」
彼の顔を見ようとすると、パクリと俺のチンチンを咥えた。
「———っ!? 小間ちゃん、無理しないで、擦るだけでいいからっ!!」
自分がするのはいいけれど、小間ちゃんにやらせるのは罪悪感があった。だって、凄いピュアな子を自分が汚している自覚はあったから。
だから、風呂場で丁寧にしっかり洗った時にちょっと舐めてもらうだけに留めていた。
「んっ、ん……」
「小間ちゃん……うわ」
視界の暴力だ。
さっき俺が小間ちゃんのチンチン舐めたやり方を真似してる。
ほら、こういうところが、真っ白で俺だけって感じがして……罪悪感なのに。嬉しい。
でも、ヤバい。もう口の中に出そうだ——……と思っていると、俺の顔にピュピュッと白濁が……。それと同時に小間ちゃんの尻に挿れっぱなしの指がキュウキュウ締め付けられる。
「んん?」
あれ……。小間ちゃんに見惚れて指も動かすのを忘れていたのに。俺のチンチン舐めながらそれだけで射精した。
あまりに凄い現象に驚いて、身体を起こした。小間ちゃんが首まで真っ赤にして俺を目が合うと両手で顔を隠した。
「ご、ごめんなさい……、なんて酷い事を……、春君の顔にかけちゃうなんて、ごめんね、ごめんね!!」
「それは別にいいけど」
気になったの、そっちか。
俺は横にあるタオルで顔を拭いた。
——……いや、俺としては俺のチンチン舐めただけでイッちゃう姿の方が衝撃だったんだけどな。
もう、浴衣は腹帯と背中と腕に引っかかっているだけになっているけれど、やっぱり色っぽくて脱がせられない。
「挿れていい?」
キスしながら対面で聞くと、やっぱり今日の小間ちゃんは凄いドエロイ。触れ合っている身体から彼の性器が再びピョコンと勃起したのを感じる。
その反応が恥ずかしいのか、さっきから眉を下げて恥ずかしそうにしている。けど、逆だから。
凄い、滾ってどうしようもないから。
俺は、ゴムを性器に付けて、彼の腰を掴んで押し込んだ。
「…………ひゃあっあぁっううんんん!!」
「……っ!」
熱くて、キュウキュウ締め付けてくるからそれだけで我慢できずイッてしまいそうだ。息を整えてなんとか我慢する。
「はぁはぁっ」
「キツイね。……平気?」
「はぁ、……うん」
大きさに慣れてもらうために暫く動かさず彼のプクリと勃ち上がった両乳首を指で捏ねる。尖った乳首を指でシュッシュと擦ったり、小間ちゃんの口から気持ちよさそうな声が漏れる。
「あぅうん、ん、は、春くぅん、……ん」
「そろそろ、いい? おっぱいいっぱい弄りながら、お尻の中。突くよ」
少しだけ動かしやすいように上体を上げ、彼の乳首を指の腹で弄りながら、腰を動かす。我慢が出来なくて、そこで一度射精して、もう一度彼の中に挿入して前立腺をたっぷり突く。
「はっはっ……あうぅん、き、気持ちいい、よぉ」
「うん。俺も……」
気持よさそうに俺のチンチンをギュっギュッと締め付けてきて、堪らない。
突いていくうちにドンドン中が解れていく。そして奥の壁をグリグリ擦りつける。
「あっあ、っイッちゃ……、ううんん……」
震える小間ちゃんを抱きしめると、お腹にいっぱい白濁を漏らしている。
「可愛い」
頬にキスを落としながら、彼の中を数回擦って自分も射精した。
ズルリと彼の中から性器を抜くけど、全然萎えてなくて自分でも呆れる。
「風呂の準備するから」
「……、ふぅ……ぁ?……うん、ありがと……」
くちゃくちゃになった浴衣を脱がせて、ようやくハンガーにかけた。裸でぼんやりする小間ちゃんを風呂に入れる。
もう、何もしないつもりだった……でも、風呂場に変な形状の椅子があった。真ん中が凹んでいる。
うーん。健全な男だから使っちゃうよね。
そこに小間ちゃんを座らせて身体を洗う。もうすっかり俺に身体を洗わせることに疑問を持たなくなった小間ちゃん。うっとり身体を弛緩させて身を委ねているところに指をお尻の中へ挿れた。
小間ちゃんはお尻の刺激に飛び跳ねた。かなり狼狽している。
「ゃっ、あ、あっ、春君!? お尻、んんっ、はぁ、う!? っんん!?」
「小間ちゃん、ずっと気持ちよさそうだね」
「あ、だ、ダメッ!」
身体をボディソープだらけにして全身を洗うついでにたっぷり弄る。お尻も乳首もチンチンも弄りに弄った。
湯船に入る事には彼はグッタリしていた。
「こ、小間ちゃん、大丈夫?」
「……」
流石にヤリすぎたと、反省してベッドに彼を寝かせた。ラブホの時間は三時間だったので、延長を考えていると、小間ちゃんは真っ赤な顔のままフラフラとくしゃくしゃになった浴衣を着始めた。
帰り道も無言でいる小間ちゃんの様子に、怒らせたんだと必死に謝る。
「小間ちゃん、その色々ごめんね、三時間、目一杯触ったし、浴衣もくしゃくしゃにしちゃって。後でクリーニング代払うから」
「いい」
「……」
本格的に怒らせたとパニックになっていると、小間ちゃんが俺のTシャツの裾を引っ張った。その表情は真っ赤なままで目はウルウルで、それから乱れた浴衣から、鎖骨や太腿が見える。
ゴクリ。
小間ちゃんの浴衣姿でずっと欲情出来るんだけど……。
小間ちゃんは言いにくそうにモジモジし始めて。なんだろうと彼の身長に合わせるように腰を曲げるとようやく、コソッと話し始めた。
「春君の家に泊めて、欲しいの……ダメ、かなぁ?」
「……っ!!!!!!」
初めて、小間ちゃんから俺の部屋に来たいって言ってくれた!! この状況はしかも……朝までイチャイチャコース!!
「…………俺も着替え貸そうと思っていたから。俺の家に来て。それから泊まって、ね?」
なんて余裕ぶって小間ちゃんの腰に手を添えたけど、内心は飛び上がっている。
今日は最高の七夕だ。
148
お気に入りに追加
1,593
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(33件)
あなたにおすすめの小説

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました
ヒンメル
BL
フロナディア王国デルヴィーニュ公爵家嫡男ライオネル・デルヴィーニュ。
愛しの恋人(♀)と婚約するため、親に決められた婚約を破棄しようとしたら、荒くれ者の集まる北の砦へ一年間行かされることに……。そこで人生を変える出会いが訪れる。
*****************
「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/703283996)」の番外編です。ライオネルと北の砦の隊長の後日談ですが、BL色が強くなる予定のため独立させてます。単体でも分かるように書いたつもりですが、本編を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。
※「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の他の番外編よりBL色が強い話になりました(特に第八話)ので、苦手な方は回避してください。
※完結済にした後も読んでいただいてありがとうございます。
評価やブックマーク登録をして頂けて嬉しいです。
※小説家になろう様でも公開中です。

好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
【完結】俺はずっと、おまえのお嫁さんになりたかったんだ。
ペガサスサクラ
BL
※あらすじ、後半の内容にやや二章のネタバレを含みます。
幼なじみの悠也に、恋心を抱くことに罪悪感を持ち続ける楓。
逃げるように東京の大学に行き、田舎故郷に二度と帰るつもりもなかったが、大学三年の夏休みに母親からの電話をきっかけに帰省することになる。
見慣れた駅のホームには、悠也が待っていた。あの頃と変わらない無邪気な笑顔のままー。
何年もずっと連絡をとらずにいた自分を笑って許す悠也に、楓は戸惑いながらも、そばにいたい、という気持ちを抑えられず一緒に過ごすようになる。もう少し今だけ、この夏が終わったら今度こそ悠也のもとを去るのだと言い聞かせながら。
しかしある夜、悠也が、「ずっと親友だ」と自分に無邪気に伝えてくることに耐えきれなくなった楓は…。
お互いを大切に思いながらも、「すき」の色が違うこととうまく向き合えない、不器用な少年二人の物語。
主人公楓目線の、片思いBL。
プラトニックラブ。
いいね、感想大変励みになっています!読んでくださって本当にありがとうございます。
2024.11.27 無事本編完結しました。感謝。
最終章投稿後、第四章 3.5話を追記しています。
(この回は箸休めのようなものなので、読まなくても次の章に差し支えはないです。)
番外編は、2人の高校時代のお話。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
貧乏大学生がエリート商社マンに叶わぬ恋をしていたら、玉砕どころか溺愛された話
タタミ
BL
貧乏苦学生の巡は、同じシェアハウスに住むエリート商社マンの千明に片想いをしている。
叶わぬ恋だと思っていたが、千明にデートに誘われたことで、関係性が一変して……?
エリート商社マンに溺愛される初心な大学生の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
久しぶりに番外編あって嬉しかったです。
「はぁ…いい…」
と、余韻に浸りながら尊ぶってほんとにあるんだなと自分の行動に笑えました。
すごいよかったです。可愛い二人がこのままずっとイチャイチャしてすごせますように。
ころころたまご様
番外編もお読みくださりありがとうございます。
小間が春への気持ちがどんどん大きくなっていく…そんな気持ちで書いていたのでご感想頂けてとても嬉しいです。
お越し下さりありがとうございました。
こっちも最高の七夕だぜ(≧∀≦)
番外編嬉しいですー。ありがとうございます‼️
相変わらず可愛い2人だけど色んな意味で大人になってく姿を見守れて楽しい。
そら豆太様
お読みくださりありがとうございます。激甘な番外編でした。春が小間の色気にキャキャ喜んでましたね。ふふ。
お越し下さりありがとうございました。
2人がめちゃくちゃかわいい!!
最高でした!!
読めて良かったです♡
こっこ様
お読みくださりありがとうございます。嬉しいご感想大変励みになります。甘々な二人でした。