12 / 12
番外編3 マシュー
しおりを挟む
※マシュー視点
「見ないでくださいねっ!!」
振り向こうとするシガーを、大きな声で止めた。
今、俺はシガーの背に上半身を密着させている。
「…………」
何やっているんだ?
何やっているんだろう……?
俺だって訳が分からなくて後悔している。
希望された通りに胸を彼の背に引っ付けて見たけど、薄いぺちゃんこの胸を引っ付けたって気持ちよくも何ともないだろう。
——シガーの冗談を真に受けてしまった。
昼間見た、シガーの腕に引っ付けている女性の豊満な胸と違うし、みじなめ気持ちになってくる。
シガーは息を飲んで、顔を手で押さえ少し背中を丸めた。
「……!」
もしかしてガッカリ!?
だ、だよね……。
元々ノンケの彼が男の胸を押し付けられても何も感じないだろう。
俺ってば、本当に冗談が通じない。
言い訳かもしれないけど、焦っていたんだ。
シガーの誕生日を知らないこと、恋人なのにプレゼントもお祝いの言葉も何も求められないことが、少し淋しかった。
彼にとって誕生日は誰かに祝われる日ではなかったのかもしれない。
でも俺の誕生日は、母がご馳走を作ってくれた。おめでとうって。誰かに自分が産まれた日を祝われるって嬉しいことだ。
夕食時もずっとそのことで頭がいっぱいだった。
泊まっていくかと誘われて、今からでも何か喜んでもらおうとしょげた気持ちを改めた。
……けれど、すぐに彼のキスが降ってきて、この流れはベッドインだと慌てて風呂を勧めたんだ。
シガーが本気で身体を触り始めたら、気持ち良すぎて何も考えられなくなるから——……。
「……………わかった」
彼は肩を落として落胆した様子で、風呂場に向かった。
折角ムードも作ってくれていたのに壊してしまった。
ごめんなさいと心の中で謝る、だけど……。
咄嗟に風呂を勧めたけど、これはいいアイデアじゃないか?
風呂場で彼の身体のマッサージをするのはどうだろうか。
マッサージは肩こりが酷い母にしていたので、少し自信があった。彼も仕事の疲れがあるだろう。
まずは背中を洗って、それから身体の凝りをほぐそう。そう思ってシガーがいる風呂場に入った。
「マシュー?」
浴室にいるシガーに思わず見惚れる。
「っ」
毎回思うけれど、シガーは筋肉の付き方が一般人とは違う。盛り上がった身体、そして、水に濡れて大人の男の色気が凄い。こんな格好いい人に抱かれているなんていつもながらまだ実感が湧かない。
緊張するが、背中を洗いたいことを伝えると、彼はニヤリと笑った。
「誕生日プレゼントか、なら手を使わず、マシューの身体で擦って欲しいな! 特に胸とか下半身とか押し付けてくれると」
「………………」
今、思えば、やたらニタニタと変な顔をしていると思ったんだ。彼の冗談を真に受けてしまった。
引くに引けない、とりあえず要求通りにしてみたら、シガーが止めてくれるだろう。
自分ではどうしていいのかわからないので、流れを彼に任せることにした。
一度、彼の背中から身体を離し、サイドに置いてあるソープを身体に塗り込んだ。
彼の背に自分の胸を押し付け、擦りつけるように上下に動かしてみた。
ここで止められると思ったけれど、シガーの反応がない。笑ってくれもしない……、何も言えないくらい呆れられた?
恥ずかしくなり、離れようと思った時だ。
背中の傷痕に皮膚が触れた。
彼の身体には無数の傷痕がある。瘢痕化した傷痕は少し皮膚が盛り上がっている。
戦争の傷だ。彼がどんな大変な目にあったかすぐに分かる。どこもかしこも傷の痕だらけなのに、一度もそれを彼が誇らしげに語ったことがない。
それが彼なのだろう。誇らしいこととは思わず、きっと彼にとって、人助けは当たり前なのだ。
俺への接し方も、紳士的で大事にされていることがよく伝わってくる。彼が縋るような、人間らしい弱さを見せたのは、俺に告白した時くらいだ。
彼は強いけれど、完璧な強さじゃない。
俺はそれを忘れないようにしなくちゃ。いつか、彼が俺に甘えてくれたらいいのに——……
つつ……っと肩にある銃弾の痕を指で触った。
——これは、俺と出会った、あの時の傷だろうか。
違うかもしれないし、そうかもしれない。あの時のことを思い出して、その傷ごと愛おしくなり、彼の身体を抱きしめたくなった。
銃痕に、無意識に口づけていた。
ピクリとシガーの身体が大きく揺れる。一度口づけると、なんだか口を離しがたくなってしまい、肩に何度も口づける。
「ん……」
あ。これ、俺、まずいかも。
身体が反応してきた。
彼の背がボディソープでヌルヌルしている。乳首が彼の背に擦れて吐息が漏れる。心地よい体温が手放せずに、ゆっくり動こうとした時だ…………
「っ!!! あああぁぁああああ! ァーアァーー!!」
「!?」
「があぁあああ! が、我慢できんっ!!!」
急にシガーが大声を上げたので夢見心地からハッと覚めた。
——い、いけない。俺、変態みたいになっていた? 何考えていたんだろう!!
「生殺しだ! 振り向くぞ!」
「!!」
拒否する暇もなく、シガーが勢いよく振り向いてソープまみれの身体を抱きしめられた。
「このままでは、何もしなくても爆発する! 頼むから触らせてくれ!」
「え!? んんん!!」
彼の膝に乗せられてやや強引に頬を固定されてキスされる。
生殺し? 爆発?
よく分かっていなかったが、股に当たる彼の猛った性器がドクドクと脈打っていた。
思わず、彼の性器に触れる。
凄く硬い……。
俺、どうしたんだろう。
いつもよりシガーに触りたい。気持ちよくなってほしい。
ソープでヌルヌルした手で怒張した性器を上下に扱いた。カリを指で引っ掛けると、彼が息を飲んだのが伝わる。
いつも彼が俺を触るのを真似てみる。
陰茎を両手で扱きながら、キスしている彼の唇を甘噛みする。
シガーの息が荒くなる。彼も俺の性器も扱き始めた。ごつごつとした手が器用に動く。
「あっ、ら、め……っで、す!」
駄目だ。今日はシガーを気持ちよくしたい日なのに。
「ふっあ、い、い……」
「っ」
舌を吸われていると、手の中に生温い液体が伝わった。
唇を離され、手についた生温い白濁をぼんやりと眺めていると、眉間にシワを寄せて、シガーが俺を睨んだ。
「———っ、くそ。だから言ったのに……」
「ぁ…………」
シガーは情熱的だけど、どこか余裕があって、大人で。どうしようもない経験値を感じて少し淋しかったけど——……。こんな風に可愛くもなるなんてズルいな。
その欲情まみれの顔をうっとり見ていると、何かが込み上げて来て、「ん……」と俺もビクビクとイってしまった。
「はぁはぁ、イッちゃった……、俺もシガーさんと同じ、ですね」
「マ、マシュー……」
いつもは何もかも高められて訳が分からなくなっている時に彼がイく。
だから、今彼が俺の愛撫でイッたことにとても満足する。
嬉しくて、また彼の肩にちゅうと口づけした。
「誕生日、おめでとうございます。……やっぱりちゃんとお祝いしたい、から。明日、店休みます」
「っ!?」
彼は皆の英雄で特別な人だけど、今の時間は俺だけの特別な人だから。
俺が沢山、彼を祝ってあげたい。
明日、彼より早く目覚めて珈琲を入れて、一日デートをしてプレゼントを選ぼう。
肩から唇を離して、考えたことを伝えようと彼を見た時———身体が宙に浮いた。
「え……ひゃっ!?!?」
「…………」
身体が汚れたままで濡れている。それなのに彼は俺を軽々と抱き上げて寝室に移動した。
「待って、濡れてます!!」
「……」
水があちこちに滴り落ちているのに、一切気にせずベッドに降ろされた。
「え? え?」
ぐいっと上半身をベッドに押し付けられ、下半身を上げられる。
俺の足を掴んだシガーは、はぁはぁと息が荒い。というか、目がギラギラして怖い。
「可愛い、可愛い……可愛すぎるだろう、これ。なんだこれ、胸が苦しい。俺の天使が……」
「え!? て、天使!?」
「プレゼント、大事にいただく」
そう言って俺の足を舐めた。
「ひゃっ! ど、どこ舐めて!?」
「俺のプレゼントだから足から全部残さず貰う」
「!?!?」
俺まだプレゼントを渡していない。
そう言おうとしたけれど、快感の大波がやってきて伝えられなかった。
ちなみに考えていた明日の計画は全てナシになった。
「好きだ好きだ」といつも以上に言われ、身体中がキスマークだらけにされだ。
なんとか根性でその翌日、彼の為に美味しいコーヒーを淹れた。
【番外編リクエストありがとうございます。マシューが悶々している間、シガーは一言も言えないくらい悶絶していました…】
「見ないでくださいねっ!!」
振り向こうとするシガーを、大きな声で止めた。
今、俺はシガーの背に上半身を密着させている。
「…………」
何やっているんだ?
何やっているんだろう……?
俺だって訳が分からなくて後悔している。
希望された通りに胸を彼の背に引っ付けて見たけど、薄いぺちゃんこの胸を引っ付けたって気持ちよくも何ともないだろう。
——シガーの冗談を真に受けてしまった。
昼間見た、シガーの腕に引っ付けている女性の豊満な胸と違うし、みじなめ気持ちになってくる。
シガーは息を飲んで、顔を手で押さえ少し背中を丸めた。
「……!」
もしかしてガッカリ!?
だ、だよね……。
元々ノンケの彼が男の胸を押し付けられても何も感じないだろう。
俺ってば、本当に冗談が通じない。
言い訳かもしれないけど、焦っていたんだ。
シガーの誕生日を知らないこと、恋人なのにプレゼントもお祝いの言葉も何も求められないことが、少し淋しかった。
彼にとって誕生日は誰かに祝われる日ではなかったのかもしれない。
でも俺の誕生日は、母がご馳走を作ってくれた。おめでとうって。誰かに自分が産まれた日を祝われるって嬉しいことだ。
夕食時もずっとそのことで頭がいっぱいだった。
泊まっていくかと誘われて、今からでも何か喜んでもらおうとしょげた気持ちを改めた。
……けれど、すぐに彼のキスが降ってきて、この流れはベッドインだと慌てて風呂を勧めたんだ。
シガーが本気で身体を触り始めたら、気持ち良すぎて何も考えられなくなるから——……。
「……………わかった」
彼は肩を落として落胆した様子で、風呂場に向かった。
折角ムードも作ってくれていたのに壊してしまった。
ごめんなさいと心の中で謝る、だけど……。
咄嗟に風呂を勧めたけど、これはいいアイデアじゃないか?
風呂場で彼の身体のマッサージをするのはどうだろうか。
マッサージは肩こりが酷い母にしていたので、少し自信があった。彼も仕事の疲れがあるだろう。
まずは背中を洗って、それから身体の凝りをほぐそう。そう思ってシガーがいる風呂場に入った。
「マシュー?」
浴室にいるシガーに思わず見惚れる。
「っ」
毎回思うけれど、シガーは筋肉の付き方が一般人とは違う。盛り上がった身体、そして、水に濡れて大人の男の色気が凄い。こんな格好いい人に抱かれているなんていつもながらまだ実感が湧かない。
緊張するが、背中を洗いたいことを伝えると、彼はニヤリと笑った。
「誕生日プレゼントか、なら手を使わず、マシューの身体で擦って欲しいな! 特に胸とか下半身とか押し付けてくれると」
「………………」
今、思えば、やたらニタニタと変な顔をしていると思ったんだ。彼の冗談を真に受けてしまった。
引くに引けない、とりあえず要求通りにしてみたら、シガーが止めてくれるだろう。
自分ではどうしていいのかわからないので、流れを彼に任せることにした。
一度、彼の背中から身体を離し、サイドに置いてあるソープを身体に塗り込んだ。
彼の背に自分の胸を押し付け、擦りつけるように上下に動かしてみた。
ここで止められると思ったけれど、シガーの反応がない。笑ってくれもしない……、何も言えないくらい呆れられた?
恥ずかしくなり、離れようと思った時だ。
背中の傷痕に皮膚が触れた。
彼の身体には無数の傷痕がある。瘢痕化した傷痕は少し皮膚が盛り上がっている。
戦争の傷だ。彼がどんな大変な目にあったかすぐに分かる。どこもかしこも傷の痕だらけなのに、一度もそれを彼が誇らしげに語ったことがない。
それが彼なのだろう。誇らしいこととは思わず、きっと彼にとって、人助けは当たり前なのだ。
俺への接し方も、紳士的で大事にされていることがよく伝わってくる。彼が縋るような、人間らしい弱さを見せたのは、俺に告白した時くらいだ。
彼は強いけれど、完璧な強さじゃない。
俺はそれを忘れないようにしなくちゃ。いつか、彼が俺に甘えてくれたらいいのに——……
つつ……っと肩にある銃弾の痕を指で触った。
——これは、俺と出会った、あの時の傷だろうか。
違うかもしれないし、そうかもしれない。あの時のことを思い出して、その傷ごと愛おしくなり、彼の身体を抱きしめたくなった。
銃痕に、無意識に口づけていた。
ピクリとシガーの身体が大きく揺れる。一度口づけると、なんだか口を離しがたくなってしまい、肩に何度も口づける。
「ん……」
あ。これ、俺、まずいかも。
身体が反応してきた。
彼の背がボディソープでヌルヌルしている。乳首が彼の背に擦れて吐息が漏れる。心地よい体温が手放せずに、ゆっくり動こうとした時だ…………
「っ!!! あああぁぁああああ! ァーアァーー!!」
「!?」
「があぁあああ! が、我慢できんっ!!!」
急にシガーが大声を上げたので夢見心地からハッと覚めた。
——い、いけない。俺、変態みたいになっていた? 何考えていたんだろう!!
「生殺しだ! 振り向くぞ!」
「!!」
拒否する暇もなく、シガーが勢いよく振り向いてソープまみれの身体を抱きしめられた。
「このままでは、何もしなくても爆発する! 頼むから触らせてくれ!」
「え!? んんん!!」
彼の膝に乗せられてやや強引に頬を固定されてキスされる。
生殺し? 爆発?
よく分かっていなかったが、股に当たる彼の猛った性器がドクドクと脈打っていた。
思わず、彼の性器に触れる。
凄く硬い……。
俺、どうしたんだろう。
いつもよりシガーに触りたい。気持ちよくなってほしい。
ソープでヌルヌルした手で怒張した性器を上下に扱いた。カリを指で引っ掛けると、彼が息を飲んだのが伝わる。
いつも彼が俺を触るのを真似てみる。
陰茎を両手で扱きながら、キスしている彼の唇を甘噛みする。
シガーの息が荒くなる。彼も俺の性器も扱き始めた。ごつごつとした手が器用に動く。
「あっ、ら、め……っで、す!」
駄目だ。今日はシガーを気持ちよくしたい日なのに。
「ふっあ、い、い……」
「っ」
舌を吸われていると、手の中に生温い液体が伝わった。
唇を離され、手についた生温い白濁をぼんやりと眺めていると、眉間にシワを寄せて、シガーが俺を睨んだ。
「———っ、くそ。だから言ったのに……」
「ぁ…………」
シガーは情熱的だけど、どこか余裕があって、大人で。どうしようもない経験値を感じて少し淋しかったけど——……。こんな風に可愛くもなるなんてズルいな。
その欲情まみれの顔をうっとり見ていると、何かが込み上げて来て、「ん……」と俺もビクビクとイってしまった。
「はぁはぁ、イッちゃった……、俺もシガーさんと同じ、ですね」
「マ、マシュー……」
いつもは何もかも高められて訳が分からなくなっている時に彼がイく。
だから、今彼が俺の愛撫でイッたことにとても満足する。
嬉しくて、また彼の肩にちゅうと口づけした。
「誕生日、おめでとうございます。……やっぱりちゃんとお祝いしたい、から。明日、店休みます」
「っ!?」
彼は皆の英雄で特別な人だけど、今の時間は俺だけの特別な人だから。
俺が沢山、彼を祝ってあげたい。
明日、彼より早く目覚めて珈琲を入れて、一日デートをしてプレゼントを選ぼう。
肩から唇を離して、考えたことを伝えようと彼を見た時———身体が宙に浮いた。
「え……ひゃっ!?!?」
「…………」
身体が汚れたままで濡れている。それなのに彼は俺を軽々と抱き上げて寝室に移動した。
「待って、濡れてます!!」
「……」
水があちこちに滴り落ちているのに、一切気にせずベッドに降ろされた。
「え? え?」
ぐいっと上半身をベッドに押し付けられ、下半身を上げられる。
俺の足を掴んだシガーは、はぁはぁと息が荒い。というか、目がギラギラして怖い。
「可愛い、可愛い……可愛すぎるだろう、これ。なんだこれ、胸が苦しい。俺の天使が……」
「え!? て、天使!?」
「プレゼント、大事にいただく」
そう言って俺の足を舐めた。
「ひゃっ! ど、どこ舐めて!?」
「俺のプレゼントだから足から全部残さず貰う」
「!?!?」
俺まだプレゼントを渡していない。
そう言おうとしたけれど、快感の大波がやってきて伝えられなかった。
ちなみに考えていた明日の計画は全てナシになった。
「好きだ好きだ」といつも以上に言われ、身体中がキスマークだらけにされだ。
なんとか根性でその翌日、彼の為に美味しいコーヒーを淹れた。
【番外編リクエストありがとうございます。マシューが悶々している間、シガーは一言も言えないくらい悶絶していました…】
128
お気に入りに追加
1,567
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(12件)
あなたにおすすめの小説
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
シャルルは死んだ
ふじの
BL
地方都市で理髪店を営むジルには、秘密がある。実はかつてはシャルルという名前で、傲慢な貴族だったのだ。しかし婚約者であった第二王子のファビアン殿下に嫌われていると知り、身を引いて王都を四年前に去っていた。そんなある日、店の買い出しで出かけた先でファビアン殿下と再会し──。
【完結】何一つ僕のお願いを聞いてくれない彼に、別れてほしいとお願いした結果。
N2O
BL
好きすぎて一部倫理観に反することをしたα × 好きすぎて馬鹿なことしちゃったΩ
※オメガバース設定をお借りしています。
※素人作品です。温かな目でご覧ください。
表紙絵
⇨ 深浦裕 様 X(@yumiura221018)
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
番外編ありがとうございます!
シガーは何でもこなす大人の男性なのに、マシューのことを考えるときやエロい妄想をするときは、おバカでかわいらしい。
そのギャップがまた魅力的でよいですー。
好きな人の前では、童心にかえっちゃうんですかね。
マシューは恥じらいがあるところがかわいい!少しずつ素直に好きを表に出せるようになってきて、ずっと見守りたい。
また気が向いたら番外編書いてくださいませ。
ありがとうございます!
まめ様
お読みくださりありがとうございます。わぁ、番外編まで更新追ってくださり大変嬉しいです!マシューに対して激甘なシガーです。大きすぎる気持ちをぶつけすぎないように葛藤しています。
続きご希望ありがとうございます!この続きとなると……風呂場エロになってしまいますが、また書かせていただきます。ご感想とても励みになります。お越し下さりありがとうございました!!
メガヒット、うけました。テンポよく進むし言葉の使い方がいいのかな。読みやすいです。
マシューの冷静なツッコミとシガーの我慢してるけどダダ漏れ感が良かったです。
もの星様
お読みくださりありがとうございます。わわっ、読みやすいと言っていただけて大変うれしいです!!シガーがマスターにメロメロですので楽しんで頂けますと嬉しいです!お越し下さりありがとうございます!
先程読み返しをしていて気が付いたのですが
6話目・両片思い
の中ほどに誤字を見つけました
>シガーは再開した俺が男なのに恋をして動揺したそうだ。年下でさらに異性では望みがないと彼は思ったそうだ
再開→再会
さらに異性では→同性では
そしてこの文章ですが、「年下で」というのは最初から分かっていたことですよね
敢えて入れる必要性はないと思います
不器用な二人が何とも愛おしく、まだ完全に理解しあえていない関係が初々しくて、番外編がとても楽しみです
マシューの街では同性愛者はどう捉えられるのでしょう?
柔らかい雰囲気で、(多分)物静かな好青年のマシュー
英雄なのに驕ることなく、気さくで器用なシガー
カミングアウトにはマシューの勇気が沢山いりますよね
今まで同性愛者であることを隠して生きてきたのですから、それなりに風当たりがある世界なのでしょう
でも、つまらないこと言うものがいて者がいても、シガーのベタ惚れ具合を知ったら黙らせられると思うのですけれどね
もっともっと話し合って、マシューが一歩踏み出せる日が一日でも早く来ます様に
すずしろ様
誤字脱字ご報告ありがとうございます。修正致しました。大変感謝しております。そして、マシューが年が下なことをシガーはとても気にしています。それを踏まえてくどいですが、言い回しを変更だけさせていただきました。
このドク国は、同性愛は禁止されてはいませんが、異性同士の恋愛が一般的です。小さな街に住むマシューには人の目を気にして、なかなか言い出せないものなのかと。
お越しくださりありがとうございました。