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触手も攻めてくる!
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「どうしてこんなことに……?」
勇者の驚いた顔と声。
俺は奴を驚かせることに成功した——が、俺も非常に驚いている。
今日も俺は勇者から逃げようと、奴が昼飯予定のモンスターと戦っている最中、逃げ出した。
奴は何だかんだ甘いので、縄が痛いから外してほしいと可愛く言うと、「く、可愛い。俺以外にその上目遣い何人もしてきたと思うと腹立ちモノですね。それとは別に痛くしてごめんなさい」とすぐに外してくれた。チョロい。
言えば、なんらか改善してくれるのだが、俺が逃げたいと言うのだけは聞き入れてくれない。
じゃ、逃げ出すしかないだろう。
それで、今日もまた懲りずに逃げ出したのだが……。
「ふっぐ、んんっ!! んはぁ!! んにゅっんくっ!!」
実は、今現在、触手に捕まり宙ぶらりんになっているのだ。触手というか、木の化け物だ。
この木自体、根っこから動くことが出来るようで、後ろから付きまとわれているのに気が付かず、何かに引っかかった。振り向いた時には、この木の化け物が歩いてきた真後ろにいたのだ。
しかも、なんと、木の幹からにゅるにゅるした軟体の茶色い触手が出てくるではないか。
口をあんぐり開けて驚いていると、その口ににゅるにゅるの軟体触手を咥えさせられたのだ!!
うげぇ、気持ち悪い!
そう思ったのは一瞬で、触手から滴るエキスはザクロのような味に似てとても甘い。喉が渇いていたのも相まってごくりと飲んでしまった。
ふわぁっとアルコールが頭に抜けるような感覚。甘い果実酒みたいだ。
こんな美味しいお酒飲んだことない。しかし、怪しい木の化け物から無償で旨い飲み物を分け与えられるわけがない……。
要らないと首を横にすると、俺の手にも足にも触手が巻き付いてきた。
しまった——。先にパンチを放てばよかった……!!
「——んぐっ!」
勝手にどんどん木の化け物からエキスを送られる。飲むしか他方法がなく、本当に酔っ払ったように身体が熱くなる。
こえぇ、なんだ。これ。
身体を左右に動かして触手から逃げようとすると、益々くるくると俺の身体に巻き付けてくる。さらににゅるにゅるの触手が服の中にも忍び込んできて、鳥肌が立つ。
「ふ……んんっ!!」
声を出せないように舌にも触手が巻き付いてくる。巻き付いては放してを繰り返されている。何してんだ。この動き!?
服の中に忍び込んでくる触手が大腿をつぅっと通り、ついには下着の中にまで挿いってきた!
「んん——!!」
下着の中に入り、尻、腹、胸を通る。にゅるにゅるのそれが色んな所を擦りながら通っていく感触に悪寒が走る。それが、一本、二本と触手の数が増えていく。服の中で動いているのがどうなっているのか分からなくて逆に怖い。
なんだ、このエロ漫画みたいな展開は!!
ピュッピュピュルルンパンチさえ放てば、木の化け物も下僕出来、こちらに攻撃はしてこないはずだ。指を懸命に伸ばす。チョンだけでも効果は多少あるはずだ……。
触手に指をぉ、届かん!!
俺の必死の抵抗の間、身体の形を知るようになぞっていた触手が、身体のあちこちを軽く吸引し始めた。
——ひぃ! 軽く吸われてるけど食べられるの!? テイスティング!?
触手は軽めに吸っては すぐに離れる。そして別の部位を吸う。それは何だがキスみたいな感じ。
胸の突起に触手が触れた時、思わずピクンッと震えてしまう。その瞬間だ。ここだと何かに気づいた触手が俺の両乳首をチュウッと吸い始めた!!
「————ふぅうんっ! う、んんん!」
凄い快感に身を反らした。
チュウチュウッと乳首を吸ってくる触手に鳥肌が全身に立つ。
反撃しなくてはと口の中に入っている触手を噛んだ。すると離さないと言うように引っ張るように乳首を吸われた。
「ふぅうふぁん! ぅうっ、うっ」
引っ張られて乳首がジンジン痛くて、自然と涙が出てしまう。
その反応を見た木のお化けが幹から触手を一本出し、俺の頬の涙を拭ってヨシヨシしてくれる。
「……」
ま、まさか。これは、もしかして俺の魅了の技が効いているのか!?
木のお化けが俺に気があることが分かったが、俺にとっては確実に恐怖しかない。
しかも、情けない事に乳首の刺激にピョコンと勃ってしまった俺のチンコにもヨシヨシと触手がなでなでしてくるのだ。
「ひぅひぃ、ひょこ、ふぅふぅ、は、らめぇ……」
駄目だと言っているのに、滑りのある触手はチンコを何度もヨシヨシしてくる。
ジュワッと内部から溢れる感覚に先走りが出ていると感じる。すると、そこに触手が今度は軽めに吸い上げてきた。
ヒギャー!!
しかも、触手にも口があるのか!? えー、もうどうなっているのか、下着の中だからわからないけど、チンコがヌルヌルの何かに包まれていっている……。
そんな風に刺激されたことのないチンコはそれほど我慢強くないんだよ!!
どうにかして、触手を外さないとっ!! 俺はエルフちゃんとそう言うことしたいんだぁ——!!
そう心でエルフと叫んだ瞬間、ぐぃっと宙ぶらりんになってしまう。
世界が逆さまに見える。
そこに逆さまに映ったのが、びっくり顔の勇者だった。
「どうしてこんなことに——?」
「ふごふぐご、っんぐ、ぐぐぐががががふぐっ(お前から逃げようとしてこんなことになってんだろうがぁ!!)」
勇者の驚いた顔と声。
俺は奴を驚かせることに成功した——が、俺も非常に驚いている。
今日も俺は勇者から逃げようと、奴が昼飯予定のモンスターと戦っている最中、逃げ出した。
奴は何だかんだ甘いので、縄が痛いから外してほしいと可愛く言うと、「く、可愛い。俺以外にその上目遣い何人もしてきたと思うと腹立ちモノですね。それとは別に痛くしてごめんなさい」とすぐに外してくれた。チョロい。
言えば、なんらか改善してくれるのだが、俺が逃げたいと言うのだけは聞き入れてくれない。
じゃ、逃げ出すしかないだろう。
それで、今日もまた懲りずに逃げ出したのだが……。
「ふっぐ、んんっ!! んはぁ!! んにゅっんくっ!!」
実は、今現在、触手に捕まり宙ぶらりんになっているのだ。触手というか、木の化け物だ。
この木自体、根っこから動くことが出来るようで、後ろから付きまとわれているのに気が付かず、何かに引っかかった。振り向いた時には、この木の化け物が歩いてきた真後ろにいたのだ。
しかも、なんと、木の幹からにゅるにゅるした軟体の茶色い触手が出てくるではないか。
口をあんぐり開けて驚いていると、その口ににゅるにゅるの軟体触手を咥えさせられたのだ!!
うげぇ、気持ち悪い!
そう思ったのは一瞬で、触手から滴るエキスはザクロのような味に似てとても甘い。喉が渇いていたのも相まってごくりと飲んでしまった。
ふわぁっとアルコールが頭に抜けるような感覚。甘い果実酒みたいだ。
こんな美味しいお酒飲んだことない。しかし、怪しい木の化け物から無償で旨い飲み物を分け与えられるわけがない……。
要らないと首を横にすると、俺の手にも足にも触手が巻き付いてきた。
しまった——。先にパンチを放てばよかった……!!
「——んぐっ!」
勝手にどんどん木の化け物からエキスを送られる。飲むしか他方法がなく、本当に酔っ払ったように身体が熱くなる。
こえぇ、なんだ。これ。
身体を左右に動かして触手から逃げようとすると、益々くるくると俺の身体に巻き付けてくる。さらににゅるにゅるの触手が服の中にも忍び込んできて、鳥肌が立つ。
「ふ……んんっ!!」
声を出せないように舌にも触手が巻き付いてくる。巻き付いては放してを繰り返されている。何してんだ。この動き!?
服の中に忍び込んでくる触手が大腿をつぅっと通り、ついには下着の中にまで挿いってきた!
「んん——!!」
下着の中に入り、尻、腹、胸を通る。にゅるにゅるのそれが色んな所を擦りながら通っていく感触に悪寒が走る。それが、一本、二本と触手の数が増えていく。服の中で動いているのがどうなっているのか分からなくて逆に怖い。
なんだ、このエロ漫画みたいな展開は!!
ピュッピュピュルルンパンチさえ放てば、木の化け物も下僕出来、こちらに攻撃はしてこないはずだ。指を懸命に伸ばす。チョンだけでも効果は多少あるはずだ……。
触手に指をぉ、届かん!!
俺の必死の抵抗の間、身体の形を知るようになぞっていた触手が、身体のあちこちを軽く吸引し始めた。
——ひぃ! 軽く吸われてるけど食べられるの!? テイスティング!?
触手は軽めに吸っては すぐに離れる。そして別の部位を吸う。それは何だがキスみたいな感じ。
胸の突起に触手が触れた時、思わずピクンッと震えてしまう。その瞬間だ。ここだと何かに気づいた触手が俺の両乳首をチュウッと吸い始めた!!
「————ふぅうんっ! う、んんん!」
凄い快感に身を反らした。
チュウチュウッと乳首を吸ってくる触手に鳥肌が全身に立つ。
反撃しなくてはと口の中に入っている触手を噛んだ。すると離さないと言うように引っ張るように乳首を吸われた。
「ふぅうふぁん! ぅうっ、うっ」
引っ張られて乳首がジンジン痛くて、自然と涙が出てしまう。
その反応を見た木のお化けが幹から触手を一本出し、俺の頬の涙を拭ってヨシヨシしてくれる。
「……」
ま、まさか。これは、もしかして俺の魅了の技が効いているのか!?
木のお化けが俺に気があることが分かったが、俺にとっては確実に恐怖しかない。
しかも、情けない事に乳首の刺激にピョコンと勃ってしまった俺のチンコにもヨシヨシと触手がなでなでしてくるのだ。
「ひぅひぃ、ひょこ、ふぅふぅ、は、らめぇ……」
駄目だと言っているのに、滑りのある触手はチンコを何度もヨシヨシしてくる。
ジュワッと内部から溢れる感覚に先走りが出ていると感じる。すると、そこに触手が今度は軽めに吸い上げてきた。
ヒギャー!!
しかも、触手にも口があるのか!? えー、もうどうなっているのか、下着の中だからわからないけど、チンコがヌルヌルの何かに包まれていっている……。
そんな風に刺激されたことのないチンコはそれほど我慢強くないんだよ!!
どうにかして、触手を外さないとっ!! 俺はエルフちゃんとそう言うことしたいんだぁ——!!
そう心でエルフと叫んだ瞬間、ぐぃっと宙ぶらりんになってしまう。
世界が逆さまに見える。
そこに逆さまに映ったのが、びっくり顔の勇者だった。
「どうしてこんなことに——?」
「ふごふぐご、っんぐ、ぐぐぐががががふぐっ(お前から逃げようとしてこんなことになってんだろうがぁ!!)」
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