花嫁探しはまさかの自分だった!?

モト

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誰もいない夜に 2※

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お尻の中が疼く。
中の気持ちいい所に触れたい。


腰を動かすのを止めて尻を高く上げた。再び、指を唾液で濡らしてそこに触れる。
フニッと触れた後、指を第二関節まで挿れた。
アル様の指は長くゴツゴツして、それまでに沢山触ってくれているから挿入しただけで既に気持ちいい。
自分の指と彼の指の違いを感じながらさらに指の付け根まで入れた。

「……あっ、やっぱり、ちがっ、違うよぉっ」

指を出挿してみるのに、なんだか違和感ばかりが募ってくる。だけど、懸命に動かす。
それだけでは到底イけそうにもないから、もう片方の手でペニスを扱く。
すぐに射精感が込み上げて来て、手の平に精液を出した。

「……ん」

ゆっくりと指を後孔から引き抜いた。
精液を出す気持ちよさはあるのに、彼に触ってもらって気持ちよくなるのと違って満足感がない。

「……馬鹿みたい」

自慰をした後、残るのは淋しさばかりだ。










「リース、ただいま」

起きると、アル様が目の前にいた。
スーツ姿のアル様だ。金髪の髪の毛を後ろにセットして、キリッとして格好いい。


「私がいない間に、私のベッドで自慰をしてイケない子だ」

そっか。僕はあれから自慰をしたまま眠っちゃったんだ。
アル様が欲情した目で僕のはだけた胸元をみている。

あ……、乳首が勃っちゃう。

その視線が恥ずかしくて胸を手で隠すとアル様にその手を退かされる。そして、乳首にその端正な顔を近づけた。吐息が当たって、先端にチュッと軽めのキス。

「自分で乳首を弄っていたの?」

……はい。

「じゃ、乳首だけで射精できるように練習する?」

そんなの無理です。

「無理じゃないよ」


そう言ってアル様が乳首周りに舌を這わせて、片方、もう片方と乳輪と乳輪周りに口づけ始めた。
くすぐったい刺激が続いて、腰が揺れる。すると、「お尻に力を入れながら揺らして」と言われて、乳首の周りを舐められながらお尻に力を入れてゆらゆら動かす。

「ちんちん挿れたら気持ちよさそうだね」

……っ。

熱をはらんだ言葉は、いやらしい気持ちを加速させる。


あ……、乳首避けて…?


アル様は、胸を手で揉んだり撫でて触ってくれるのに、本当に触って欲しい色付く尖りには触れてくれない。


触って。
なのに、駄目だと、乳輪を吸われる。
口の端が乳首の尖りに触れてそれだけで気持ちいい。

胸元全体をチュウチュウ吸われている。吸われた箇所は真っ赤に色が付く。

時折、その唇が腹部まで来て、へそを舐め下腹部を舐めて、ペニスに息を吹きかけられた。

あ……。そこ……。


「ふふ。ちんちん、ペチペチ音が鳴ってる。やらしいな」
「……っ」
「乳首、舐めて欲しい?」


コクコクと頷く。もう必死だ。

なめて、すって、かんで。
それだけじゃなくて、ちょっと引っ張って扱いて欲しい。


「じゃ、俺と結婚する?」

する。する。絶対する!

返事をすると、アル様が僕を見つめながら乳首の先端に舌をチョンと引っ付けて、ペロペロと舐め始めた。

ん、んん。

それから乳首を強く吸って噛んで、もう片方の手は乳首を引っ張られた。


んんんんん~~~~~~~~~~~~!!!!!!!


ビクンビクン身体が跳ねる。

気持ちいい、ホント、イッちゃう。
乳首気持ちいい。
アル様の言う通り、これだけでイッちゃうよ。


アル様が笑う。意地悪そうに。でも、その目はどこかやっぱり優し気で身体全部で嬉しくなる。僕はアル様の身体に抱き着いた。
アル様も笑ってくれる。


——あれ?
だけど、僕の手ってこんなに指が長くてキレイな爪だったかな?
僕の指は丸くて爪も丸くて……、あれ、僕の手より色が黒い。
よく見ると身体の大きさも違う。


これ、僕じゃない。

アル様は僕以外の男の人を抱いている? そんな嬉しそうな顔をして……。僕を抱いた時みたいに。



「やだっ、やめて!!」


僕は叫んで飛び上がった。
目の前は真っ暗だった。アル様はどこにもいない。

————夢を見ていた。
汗だくで額の汗を拭った。だけど、夢のことを思い出すとゾッとして身震いをした。


「夢でよかったぁっ」


声に出すと、僕の妄想のアル様が
————それがお前の望んだことだろう。
と頭の中で囁いた。


思わず妄想した言葉が真実で、惨めさが増した。
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