花嫁探しはまさかの自分だった!?

モト

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発情期エッチは花嫁修業※ 

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「んんっ……」

気持よさにブルリと震えて僕は起きた。
背後で寝息が聞こえる。腰には腕、頭には腕枕。その筋肉質な腕はアル様だと分かる。
疲れて一緒に眠ったのだろう、だけど。

「あぅっう、ぁあ……ペニスが、挿いったまま……」

アル様、挿入したまま抜くのを忘れて寝ちゃったのだろうか。発情期だからか寝ているのに勃起が続いている。僕の中や外で沢山射精していたのに……。

アル様が出した精液を僕のペニスや後孔に塗りたくって満足気な顔をしていたのを思い出す。その表情とたっぷりした性行為を思い出すと身体が火照ってくるし、お尻が疼いてくる。お尻がきゅんとアル様のペニスを締め付けてしまう。

「あっ……」
太い幹に拡げられて、気持ちがいい……なんだろう。メスイキ? というやつを覚えさせられたからかもしれない。どう動いたら、あんなに快楽が溢れてくるのだろう。
記憶の最後、射精しまくったペニスは緩くしか勃起しなかった。なのにお尻を突いてもらうと、白濁がそこから漏れて……


「——いけない。ムラムラしちゃ駄目だ」

そう思って彼のペニスを抜こうとするけれど、上手く抜けない。そもそも思うように身体が動かない。
お尻をずらすけれど、ぴったりとくっついている。前後に揺らしてみれば「ひ、う」と勝手に気持ちよくなる始末。

「ぁんん……——う、うん。これはアル様が起きるのを待とう。寝起き襲っているみたいな気分になってきた」



昨日あれほどしたのだから発情が少しは治まっていると思う。……それにしても発情期のアル様は口が悪かった。でも、そうなるまで何度も断ってくれていたのに焚き付けたのは僕だ。


アル様は自棄になって僕と結婚するようなことを言っていた。
僕に責任を感じてくれたのだろう。


大丈夫。僕は子供の時みたいに我が儘言って困らせたりしない。
子供の頃、本当に嫌がっているのが分からなくてベタベタしまくっていた。
あれはアル様が16歳のころだ。アル様の膝の上に乗って甘えていたら、急に「くそ、駄目だ」「限界だ」と身体を退かされ、それ以降しばらく目を合わせてもらえなくなった。そのまま距離を置かれ、軍に入り家を出ていった。



——だから、期待しちゃ駄目だ。単なる責任だもん。
僕もあまり気にしている素振りしちゃ駄目。発情期が終わったらアル様に気を使わせないようにしなくちゃ。


「あんっ」
ぼんやり考えていると、アル様が寝ぼけて身体を撫でて来た。その手が乳首の尖りに触れるとプニプニと感触を楽しむみたいに柔らかく押し込まれる。

僕は胸元を見た。昨日引っ張られたせいで乳首はまだジンジンしていつもよりも赤みが増している。そこを優しく触られるともどかしい。

「ふぅ、ん、はぁ」

何故か乳首を弄られるとお尻と繋がっているみたいにそこを感じる。昨日、奥を突かれながら乳首を引っ張られ続けたからかもしれない。


引っ張られ……たい。

柔らかい刺激も好きだけど、引っ張られた時、ビリビリ身体が痺れて、ペニスから先走りがぐちゅぅって出たんだ。

多分、僕は乳首を引っ張られながら指でクニクニ弄られるのが好きなんだと思う。

「はぁ……う……」

乳首がもどかしい。もっとしてほしい。
もっともっとと思っているといつの間にかゆらゆらと腰を揺らしていた。

うわ。アル様のペニスも気持ちいい……。

ゴシゴシと動かしたい衝動を堪えると、乳首をキュッと摘ままれ、首筋に濡れた感触がする。

「ア、アル様!?」

チュウっと肩口を吸われて乳首を緩く引っ張られて、ペニスをズズズッと深く挿入される。
ガブリと肩口を噛まれながら、ぐっぐっと奥を突かれる。

それだけで、ヒク……、ヒク……ッと内壁が震えてくる。

「あ——……、リース、やらしー、いい子だなぁ」
「あうっんっ、ん、やだぁ」

奥まで挿入されたのに、次にはズボォッとペニスを抜かれた。挿れっぱなしだった孔は喪失感にヒクヒクと震える。

「あっ!? はっ、はぁ、はぁ!?!?」


——……う、そ。終わり……。気持ちいいのがなくなっちゃった。

求めるように視線を向けると、クルリと向きを変えられた。アル様の表情はまだまだ発情が抜けきっていないようでウットリとしている。

「ふふ。今、リースの花嫁準備しているところだから。お尻の孔を拡げて、いっぱいメスイキさせて、あぁ、今度は女の子みたいに潮吹き出来るように練習しよっか?」 

「んっ!? アル様何を!? 発情期がまだ!?」

「花嫁準備? 花嫁修業? この場合はどっちの言葉がいいんだろう。どっちでもいいか」

お尻の孔に先っぽを挿入されて、くぽ、くぽっと蕾を弄られる。


「前立腺捏ねてあげよう。ちゃんと花嫁準備するところを見るんだよ」

パカリと開けられた股を上に上げられ、足を自分の胸元側に折り曲げられた。アル様の血管の浮き出たペニスがそこに挿いろうと引っ付けると、つぅっと僕の孔に彼の先走りが流れた。

「ん、っ——……」

液がお尻の中に入るの……なんていやらしいんだろう。


その様子に目が離せずにいると、クプッと先っぽから挿いってくる。カリを咥えると、残りの幹がゆっくり過ぎるほどの速度で挿いってくる。


「あ、あ、……ぁ、あ」
「あー……、やばい。気持ちよくて頭がぼんやりしてきた。突いて欲しいところはちゃんとおねだりするんだよ」

舌なめずりをしたアル様は前立腺めがけてドチュンと力強くついてきた。


「————っ!!!」

その瞬間、僕の中から何か、溢れるような感じがした。

「あっ!? はっ!?!? っ、ひぅ!?」
「——ふ、目覚めた時からいい匂いがすると思ったけれど、君も発情期に入ったねぇ。発情期同士のセックスしようか」
「あっひ、ひっ!?」


抜かれて同じようにドチュンドチュンと前立腺を何度も突かれて身体が飛び跳ねる。
すると、まだ完勃ちしていないペニスから精液が出ていた。

「——………………あああ、うっ、ん、にゃぁあああ」


射精しているのに、容赦なく突いてくる。僕のペニスが壊れたみたいにピュピュッと精液が出ている。



前から一回、後ろからガツガツと二回。その後、挿入したまま抱き上げられて風呂に連れて行かれて、風呂でも何度かした。
何度目かはもう覚えていなかった。
    
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