17 / 74
ストーカー編
16
しおりを挟む
カイル君、リチャード、フルラ、アンディ、四人とも僕の近くで眠らされていた。一人ずつ呼吸の確認をする。皆無事だ。
僕のように夢を見せられているのだろう。この寒さで長時間眠り続けていたら凍死しているところだ。早く目覚めることが出来て良かった。
この空間、確かにドラゴンの住処だ。
洞窟内を照らした事で分かるが、キラキラと輝くうろこが複数落ちている。
非情にもドラゴンは、ここに来た冒険者を強制的に眠らせる呪いをこの洞窟にかけたのだ。ドラゴンが自分の財宝を簡単に明け渡すわけがなかった。
「くくく。魔術師が呪いをかけられるとはね。なかなかウケるじゃないか」
この僕が呪いに気づかないとは。魔術師としてまだまだだ。
普通の人間なら、この呪いを解く事は困難だろう。だが、僕は別だ。地面に大きく複雑な魔術陣を描いていく。
魔術を複雑に構成する。そして、魔術陣の中に何でも飲み込めるブラックホールを形成した。
「これで、よし」
洞窟内の呪い全てを魔法陣の中に封じ込める。魔術を唱え術を発動すると、スゥっと凍てつく冷気がマシになり、先ほどより空気が深く吸える。
呪いが消えたのだろう。
僕はカイル君達の元に駆け寄り様子を見る。呪いは解いたが、すぐには目を覚まさない様子だ。
「カイル君、起きて」
ゆさゆさとカイル君の身体を揺さぶる。他の三人も早く起こしたいがまずはカイル君だ。カイル君を起こせば、例え三人が起きなくとも持ち上げて移動が出来るだろう。
「うぅ……うぅ……」
カイル君が眉間にシワを寄せて口から苦しそうな声をあげた。僕のように悪夢を見せられているのだろうか。
僕はカイル君の手を握った。もう、あまり使えない魔力を彼に注ぐ。目を覚ます手助けとなるはずだ。
「う……」
カイル君の瞼がピクピクと動いた。起きる前兆だ。僕は手をそうっと離した。
「……っ!!」
「うわわっ!!」
カイル君が目を開けると同時に勢いよく起き上がった。彼のドアップが目の前に現れた。
「あっ、……あれ? なんだ……リン…?」
「っ…ひぅっ!」
カイル君と至近距離に接近してしまった為、一瞬呼吸を忘れそうになった。眩しい。
これは、呪いとは違う意味で死んでしまう。この空間が闇なら君は圧倒的な光だ。
「うっ……、僕しっかりぃ。理性を総動員させるんだよぉ。暗闇になれた僕の目には毒だから早く離れないと目が潰れてしまう」
「……」
僕は目を閉じながら、ズリズリと尻を動かしカイル君の身体から離れる。
カイル君は立ち上がり周りを見て状況を確認しようとする。他の三人はまだ寝ている。
少し考えた後、僕を見た。
「……もしかして、強制的に誰かに眠らされていた? そして、リンが助けてくれた?」
さすが、飲み込みが早い。
「ドラゴンの呪いだよ。呪いは除去済みさ」
非情なドラゴンが自分の宝を奪われないように呪いをかけた。欲につられた冒険者の亡骸が物語っている。
すると、横でうわぁっとリチャードが叫んだ。自力で目覚めたのか。
「ぎゃっ! ガイコツいっぱいぃ~!! ひぃ!! ガイコツが動いてるぅ!!」
「は?」
「うわっ! しゃべった!!」
リチャードが周りを見て震えあがっている。
まだ寝ぼけているのか、僕を動くガイコツだと……失礼な。もう二度と目覚めない呪いをかけてやろうか。
そんな僕を横目にカイルくんは寝ている二人の足元に立った。
「他の2人は寝たままだな。よし。起こすぞ」
ゴン! ゴン! と二人の頭にゲンコツをくらわせるカイル君。ドS……?
それでも二人はなかなか眠りから覚めない。大きないびきをかいている。
「——早くこの場所から離れようぜ。俺、呪いとか怨霊とか一番苦手なんだよぉ」
リチャードが両手を擦りながら帰り支度をする。
「待て。折角のドラゴンの巣。この二人は寝かして奥まで探索しよう。来た意味がないだろう」
「カイルゥ~まだ何かトラップあるかもしれないんだぞ?」
アンディとフルラの二人を端で寝かせて、洞窟内を探索することにした。
怖いモノ知らずのカイル君はリチャードの言う事など聞かず奥へと進む。時折落ちているドラゴンのうろこがキラキラと輝いている。
狭くなる洞窟のさらに先を歩くと急に空間が広がった。
「……うわぉ!」
そこには煌びやかな金銀財宝が積みあがっていた。アンディが起きていれば喜んで飛び上がるだろう。どこで盗んだのか派手な装飾品の王冠や雑貨、七色に輝く宝石、水晶、売れば大儲けできそうだ。
「すごい。こんな財宝初めてみた」
それまで震えていたリチャードも嬉しそうに煌びやかな金品を物色し始める。「あの二人の荷物に入れておくか~♪」と二人の分の財宝を手にとった。
カイル君はその中で魔石と剣をとった。
「その剣……」
カイル君の持った剣だけ、煌びやかな装飾は施されていなかった。
その剣にはかなりの魔力が封じ込められていた。
魔剣か。魔剣は持ち主を選ぶ。
カイル君がすんなりと鞘から剣を抜く。きらりと刃が怪しく光った。
「剣が君を適合者だと選んだようだね」
「剣が?」
「それは、魔剣だよ。カイル君の力になるだろう。大事に持っていたまえ」
それをカイル君が手に入れたという事に、僕としてもここまで来た甲斐があった。
ここまで強い力の剣は滅多にないだろう。これで、カイル君はまた強くなる。
アンディとフルラの元に戻ると二人はまだ目を覚ましていなかった。目覚めるのに個人差があるようだ。
何が起こるか分からない洞窟からは早く出た方がいい。フルラをカイル君が、アンディをリチャードが担いだ。
洞窟から出て二人の身体を下ろせる場所まで歩く。ここ一帯は足場が悪い。すぐ横は崖だ。
暫く歩いた先、少し平坦な場所に寝ている二人の身体を下ろした。
「はぁ。ようやく深呼吸できるよ」
「まぁな。地獄と天国両方あるような洞窟だったな」
上手い話には裏がある。そんな言葉がつい頭によぎってしまう。
「ふあぁ! よく寝たぁ。なんかいい夢だった」
気の抜けるような欠伸つきで二人が起きた。
いい夢を見ていたのか。呪いが解けないままなら、確実に眠ったままだっただろう…。
起きた二人に洞窟内で起きた事情を話した。
ごくりと生唾をフルラは飲み込む。
「じゃ、洞窟内で呪いが解けずに眠りこけちゃっていたら死んでいたの?」
二人はぞぞぞっと鳥肌を立てた。
「でもさ、俺の荷物、もう少~し入れようと思えば財宝入るんだよなぁ。命払って鞄一つ分の宝じゃ割に合わないっていうか。身体に縛ってもいいしぃ」
アンディが引き返したいような声をあげる。
「馬鹿かい」
あまりの馬鹿さ加減につい口が出てしまった。僕の言葉にムカついて言い返そうとしたアンディだったけど、他の三人に止められる。
「リンが正しい」
「そうだぜ。ドラゴンの呪いを解いてくれたのもリン君なんだぞ。リン君がいなければ俺らあのまま亡骸になっていたんだぞ!!」
「アイツが呪いを?そうなの?!……でも、アンディ、アンタがそんなに馬鹿だとは思わなかったわ!!」
やいのやいのと三人に攻められて、さすがにアンディも口を閉じた。
「……」
しかし、山は僕にはあまり向いていない事が分かった。引きこもりには山道は厳しい。
回復をかけながら歩く事、呪いを解くために使った魔力、また夢で起きたことも僕の魔力を消費していたようだ。
今、僕自身が使える魔力はほとんどない。
何とか山のふもとまでは自力で帰らなければ。横になって休めば少しは魔力は回復する。それで何とか……。
皆が出発する為、立ち上がった。
「?おい。リン、大丈夫か。ふらついているぞ」
カイル君が僕の異変に気が付いて手を差し伸べた。僕はその手を遠慮した。
「いい」
「良くないだろ。おい。なんか血の匂いがする。ケガしていないか?」
僕は顔を振った。魔力さえ戻れば……
だが、やはり体力の限界であり、僕は立っていられなくなった。
しかし、ここは森林限界の山の上。倒れるにはあまりに場所が悪かった。
「おい。リンッ!!」
僕の身体は地面のない………崖に落ちていった。
「くそ。」
カイル君の声がする。
僕は薄く目を開けた。ブラブラと自分の細い足が見える。そして離れた所に地面が見える。
僕はふらついて……? 崖に落ちた……。
見上げるとカイル君が僕の身体を片手で抱きしめた。もう片方の手は崖に魔剣を突き刺していた。
一緒に落ちてくれたのか……?
「す、まない。迷惑を……」
「あぁ。全くだ。体調悪いなら自己申告をちゃんとしろよ」
「……」
カイル君らしい一言を聞いた時、意識を再び失った。
僕のように夢を見せられているのだろう。この寒さで長時間眠り続けていたら凍死しているところだ。早く目覚めることが出来て良かった。
この空間、確かにドラゴンの住処だ。
洞窟内を照らした事で分かるが、キラキラと輝くうろこが複数落ちている。
非情にもドラゴンは、ここに来た冒険者を強制的に眠らせる呪いをこの洞窟にかけたのだ。ドラゴンが自分の財宝を簡単に明け渡すわけがなかった。
「くくく。魔術師が呪いをかけられるとはね。なかなかウケるじゃないか」
この僕が呪いに気づかないとは。魔術師としてまだまだだ。
普通の人間なら、この呪いを解く事は困難だろう。だが、僕は別だ。地面に大きく複雑な魔術陣を描いていく。
魔術を複雑に構成する。そして、魔術陣の中に何でも飲み込めるブラックホールを形成した。
「これで、よし」
洞窟内の呪い全てを魔法陣の中に封じ込める。魔術を唱え術を発動すると、スゥっと凍てつく冷気がマシになり、先ほどより空気が深く吸える。
呪いが消えたのだろう。
僕はカイル君達の元に駆け寄り様子を見る。呪いは解いたが、すぐには目を覚まさない様子だ。
「カイル君、起きて」
ゆさゆさとカイル君の身体を揺さぶる。他の三人も早く起こしたいがまずはカイル君だ。カイル君を起こせば、例え三人が起きなくとも持ち上げて移動が出来るだろう。
「うぅ……うぅ……」
カイル君が眉間にシワを寄せて口から苦しそうな声をあげた。僕のように悪夢を見せられているのだろうか。
僕はカイル君の手を握った。もう、あまり使えない魔力を彼に注ぐ。目を覚ます手助けとなるはずだ。
「う……」
カイル君の瞼がピクピクと動いた。起きる前兆だ。僕は手をそうっと離した。
「……っ!!」
「うわわっ!!」
カイル君が目を開けると同時に勢いよく起き上がった。彼のドアップが目の前に現れた。
「あっ、……あれ? なんだ……リン…?」
「っ…ひぅっ!」
カイル君と至近距離に接近してしまった為、一瞬呼吸を忘れそうになった。眩しい。
これは、呪いとは違う意味で死んでしまう。この空間が闇なら君は圧倒的な光だ。
「うっ……、僕しっかりぃ。理性を総動員させるんだよぉ。暗闇になれた僕の目には毒だから早く離れないと目が潰れてしまう」
「……」
僕は目を閉じながら、ズリズリと尻を動かしカイル君の身体から離れる。
カイル君は立ち上がり周りを見て状況を確認しようとする。他の三人はまだ寝ている。
少し考えた後、僕を見た。
「……もしかして、強制的に誰かに眠らされていた? そして、リンが助けてくれた?」
さすが、飲み込みが早い。
「ドラゴンの呪いだよ。呪いは除去済みさ」
非情なドラゴンが自分の宝を奪われないように呪いをかけた。欲につられた冒険者の亡骸が物語っている。
すると、横でうわぁっとリチャードが叫んだ。自力で目覚めたのか。
「ぎゃっ! ガイコツいっぱいぃ~!! ひぃ!! ガイコツが動いてるぅ!!」
「は?」
「うわっ! しゃべった!!」
リチャードが周りを見て震えあがっている。
まだ寝ぼけているのか、僕を動くガイコツだと……失礼な。もう二度と目覚めない呪いをかけてやろうか。
そんな僕を横目にカイルくんは寝ている二人の足元に立った。
「他の2人は寝たままだな。よし。起こすぞ」
ゴン! ゴン! と二人の頭にゲンコツをくらわせるカイル君。ドS……?
それでも二人はなかなか眠りから覚めない。大きないびきをかいている。
「——早くこの場所から離れようぜ。俺、呪いとか怨霊とか一番苦手なんだよぉ」
リチャードが両手を擦りながら帰り支度をする。
「待て。折角のドラゴンの巣。この二人は寝かして奥まで探索しよう。来た意味がないだろう」
「カイルゥ~まだ何かトラップあるかもしれないんだぞ?」
アンディとフルラの二人を端で寝かせて、洞窟内を探索することにした。
怖いモノ知らずのカイル君はリチャードの言う事など聞かず奥へと進む。時折落ちているドラゴンのうろこがキラキラと輝いている。
狭くなる洞窟のさらに先を歩くと急に空間が広がった。
「……うわぉ!」
そこには煌びやかな金銀財宝が積みあがっていた。アンディが起きていれば喜んで飛び上がるだろう。どこで盗んだのか派手な装飾品の王冠や雑貨、七色に輝く宝石、水晶、売れば大儲けできそうだ。
「すごい。こんな財宝初めてみた」
それまで震えていたリチャードも嬉しそうに煌びやかな金品を物色し始める。「あの二人の荷物に入れておくか~♪」と二人の分の財宝を手にとった。
カイル君はその中で魔石と剣をとった。
「その剣……」
カイル君の持った剣だけ、煌びやかな装飾は施されていなかった。
その剣にはかなりの魔力が封じ込められていた。
魔剣か。魔剣は持ち主を選ぶ。
カイル君がすんなりと鞘から剣を抜く。きらりと刃が怪しく光った。
「剣が君を適合者だと選んだようだね」
「剣が?」
「それは、魔剣だよ。カイル君の力になるだろう。大事に持っていたまえ」
それをカイル君が手に入れたという事に、僕としてもここまで来た甲斐があった。
ここまで強い力の剣は滅多にないだろう。これで、カイル君はまた強くなる。
アンディとフルラの元に戻ると二人はまだ目を覚ましていなかった。目覚めるのに個人差があるようだ。
何が起こるか分からない洞窟からは早く出た方がいい。フルラをカイル君が、アンディをリチャードが担いだ。
洞窟から出て二人の身体を下ろせる場所まで歩く。ここ一帯は足場が悪い。すぐ横は崖だ。
暫く歩いた先、少し平坦な場所に寝ている二人の身体を下ろした。
「はぁ。ようやく深呼吸できるよ」
「まぁな。地獄と天国両方あるような洞窟だったな」
上手い話には裏がある。そんな言葉がつい頭によぎってしまう。
「ふあぁ! よく寝たぁ。なんかいい夢だった」
気の抜けるような欠伸つきで二人が起きた。
いい夢を見ていたのか。呪いが解けないままなら、確実に眠ったままだっただろう…。
起きた二人に洞窟内で起きた事情を話した。
ごくりと生唾をフルラは飲み込む。
「じゃ、洞窟内で呪いが解けずに眠りこけちゃっていたら死んでいたの?」
二人はぞぞぞっと鳥肌を立てた。
「でもさ、俺の荷物、もう少~し入れようと思えば財宝入るんだよなぁ。命払って鞄一つ分の宝じゃ割に合わないっていうか。身体に縛ってもいいしぃ」
アンディが引き返したいような声をあげる。
「馬鹿かい」
あまりの馬鹿さ加減につい口が出てしまった。僕の言葉にムカついて言い返そうとしたアンディだったけど、他の三人に止められる。
「リンが正しい」
「そうだぜ。ドラゴンの呪いを解いてくれたのもリン君なんだぞ。リン君がいなければ俺らあのまま亡骸になっていたんだぞ!!」
「アイツが呪いを?そうなの?!……でも、アンディ、アンタがそんなに馬鹿だとは思わなかったわ!!」
やいのやいのと三人に攻められて、さすがにアンディも口を閉じた。
「……」
しかし、山は僕にはあまり向いていない事が分かった。引きこもりには山道は厳しい。
回復をかけながら歩く事、呪いを解くために使った魔力、また夢で起きたことも僕の魔力を消費していたようだ。
今、僕自身が使える魔力はほとんどない。
何とか山のふもとまでは自力で帰らなければ。横になって休めば少しは魔力は回復する。それで何とか……。
皆が出発する為、立ち上がった。
「?おい。リン、大丈夫か。ふらついているぞ」
カイル君が僕の異変に気が付いて手を差し伸べた。僕はその手を遠慮した。
「いい」
「良くないだろ。おい。なんか血の匂いがする。ケガしていないか?」
僕は顔を振った。魔力さえ戻れば……
だが、やはり体力の限界であり、僕は立っていられなくなった。
しかし、ここは森林限界の山の上。倒れるにはあまりに場所が悪かった。
「おい。リンッ!!」
僕の身体は地面のない………崖に落ちていった。
「くそ。」
カイル君の声がする。
僕は薄く目を開けた。ブラブラと自分の細い足が見える。そして離れた所に地面が見える。
僕はふらついて……? 崖に落ちた……。
見上げるとカイル君が僕の身体を片手で抱きしめた。もう片方の手は崖に魔剣を突き刺していた。
一緒に落ちてくれたのか……?
「す、まない。迷惑を……」
「あぁ。全くだ。体調悪いなら自己申告をちゃんとしろよ」
「……」
カイル君らしい一言を聞いた時、意識を再び失った。
30
お気に入りに追加
655
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
迷子の僕の異世界生活
クローナ
BL
高校を卒業と同時に長年暮らした養護施設を出て働き始めて半年。18歳の桜木冬夜は休日に買い物に出たはずなのに突然異世界へ迷い込んでしまった。
通りかかった子供に助けられついていった先は人手不足の宿屋で、衣食住を求め臨時で働く事になった。
その宿屋で出逢ったのは冒険者のクラウス。
冒険者を辞めて騎士に復帰すると言うクラウスに誘われ仕事を求め一緒に王都へ向かい今度は馴染み深い孤児院で働く事に。
神様からの啓示もなく、なぜ自分が迷い込んだのか理由もわからないまま周りの人に助けられながら異世界で幸せになるお話です。
2022,04,02 第二部を始めることに加え読みやすくなればと第一部に章を追加しました。
オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる