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3.月一の搾取※

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「月一なら、搾取を許そう」



 ただし、痛いことは絶対禁ずる。そう伝えると、ぶわぁっとにゅるが喜ぶみたいに俺の身体を包み込んだ。
 俺の頭の中ではにゅるはピンクスライムだ。

「そうか、そんなに嬉し、い……っ!?」
 服の中にスライムが潜り込んできた。その柔らかくぬるぬるの感触に鳥肌が立つ。
 カチャカチャとズボンのベルトが器用に外されていく。

「え? ……なに、もうしてぇ、の?」

 そうだと言うように器用に服をずらされていく。あっという間に裸に剥かれると、にゅるが俺の身体を持ち上げて宙に浮いた。

「うわっ、わ、それ、怖いって!」

 足をバタバタさせていると、にゅるが大丈夫と頬を撫でる。

「マジで? 宙づりでイかされるの? 普通に怖いけど……っ、あ、いやいや、乳首は触らな……、んっ!」

 たこ足みたいな触手が俺の乳輪をくるりと捏ねた。その感覚に耐えていると、乳首を揉まれる。
 胸を手で押さえると触手に両手を掴まれる。

「おい! ……ひぅ、うぁっ!?」

 ちゅぽっ、ちゅぽんっと触手が乳首に引っ付いて離れて……引っつく。
 吸盤に引っ付かれているような? 痛くなく丁度いい塩梅。
 むず痒いような感覚が込み上げてくる。目立たない自分の乳首が別物になってぷっくり膨らんだ。

 その卑猥さに目を閉じると、にゅるの触手が股下を伝った。
 今度は下半身を責めたいのか、後ろから股を通ってずりぃ、ずりぃと触手が股を擦ってくる。

「う、う、……ひぃ、ぁ。擦れて……んんっ、く、ん、ん」

 まるで兜合わせ。ペニスを擦るように触手が前後に動く。
 正直、床オナなんかとは比べ物にならない。
 手首引っ張られて宙づりにされながら、乳首をちゅぽんと吸引されつつ股ズリズリ擦られる。裏筋、陰茎、睾丸全てが擦れる。痺れるような快感が身体を走った。

「はぁ、はぁ」

 呼吸が荒くなり射精しそうになっていると、ツンツンと変なところを突かれ、後ろを見た。

「っぎゃぁあ!! なんてところをっ! そこはっ!?」

 にゅうっと細い触手が尻孔に突っ込んできた。たこ足の先っぽみたいなにゅるにゅるとした軟体だ。
 完全な拒否の言葉が口から出てこない。乳首とペニスの刺激が強まったからだ。
 込み上げてくる射精感に身体に力が入る。ぐぐっと尻の中に入っている触手が太くなった。

 ぬちぬちと中を弄られている。強い拒否感に腹に力を入れて追い出そうとすると、触手が前後に動き始める。
 抜かれて挿いって、また抜かれ……ぞわっと鳥肌が立つ。

「────あ? ……へ、え?」

 ある一点を擦られた時、少し萎えた性器から先走りがとろっと地面に垂れた。もう一度にゅるが確認するかのように触手を動かしてくる。トントン……

「いっ、うそっ!? な、ななん、なんだっ、ぁ、あっあ!? あっ、ひっ!? っ……、い、いくっ、ぁあああ」

 腰をのけ反り、射精してしまった。
 でも、白濁はにゅるが飲み込んだせいで俺の股間からは何も見えない。尿道に残る残滓を吸い取るようにペニスを吸引されて、連続の快感に一瞬、白目を向いた。

 ビクビクする。身体が力が入らない。
 ────嘘だろ。あり得ない。これはヤバ過ぎるだろう。


 にゅるがまだ足りないと俺の身体を撫でている。
 口から、つぅっと涎が垂れた。
 手足を拘束されているからそれを拭けない。だけど、涎は地面に落ちない。きっとにゅるが地面に落ちる前に涎を吸い取ったんだ。

「ん……」

 にゅるの細めの触手が俺の頬、耳を弄る。
 前回よりも強い快感に早くも妥協案を撤回したくなっていた。
 尻を弄られながらイくなんて。こんなの覚えたら元に戻れない。やめさせなくてはとんでもないことになる……。

 にゅるに声をかけようとした時、さぁっと血の気が引いた。
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