記憶を失った半年間で俺の身に何が起きた！？ ～俺の彼氏は調査団の中にいる！？～

23．なんていうかお前ってドスケベだよな。※

　デカい。
　これは、物理的に全部口には収まらないサイズ。

　どうする……。根元まで咥えてバキュームフェラというものをする予定だった。あれをされると、強烈な快楽に強制的な射精感を感じる。
　このムスッとしたカイザだって「あっ、あっ、……だ、団長っ、あんっすごぃ……」だなんて喘がせられると思ったのに。


「団長、止まっています」
「っ、ひょっふょふぁって────……ふぁっ！？」

　座っているカイザが屈みこんで、尖り切っている乳首をくりくりと指で揉まれる

「っ、っ……っ！」

　乳首をキュウッと摘ままれて先の先を指の腹で撫でられ、カリを咥えていた口を離した。

「待ってく、んっ、今、するから……っ、っ」

　カイザの手をそこから離した。ナメクジの時も思っていたが、コイツの手ってやたら気持ちよくて、触られたらそれどころじゃない。

「はぁ。……やめるつもりはないけど、乗り気にならないってところですよね。この体勢じゃ触りにくいから自分で乳首弄って。少し気分が紛れると思うから」
「違うぞ、あのな！？」

「いいから、して。そっちの方が俺も楽しめるから」

　楽しめる？
「……」
　俺が乳首を触る姿が？　そういうもんなのか？
　よく分からないが、言う通りに自分の手を乳首に持っていく。目隠しされているから自分の指なのに変な感覚がする。


「そう。乳首で沢山コリコリして、たまに引っ張ってみて」
「……分かった」

　その声の通り、指を動かしていると、唇にチンコの先端がピトッと引っ付けられる。
　迷わずカリの中に迎え入れた。先ほどより先走りの味が濃く広がる。先端の穴を舌で突っついて、口を窄めてちゅうっと飲み込むと、上からはっと声が漏れた。

「いい子」

　感じてうわずった声にゾクゾクする。もっと気持ちよくなれとカリをちゅうちゅう吸う。
　すると、彼が俺の髪の毛を撫でて、ぐっと頭を押し込んだ。

「ん」
「大丈夫？　ほら、上顎のところをカリで擦りつけてあげるから」

　カイザが俺の両頬を掴み、やや上向きにすると、ゆっくり上下に動かし始めた。大きいから歯が当たらないように気をつけながら、彼が動かすままに身をゆだねる。

　見えないが、チンコの半分しか口に挿いっていない。根元の部分は片方の手で扱く。すると、先走りの量が増える。

「っ、……」

　カイザの息を飲む声に気をよくする。上下しながら舌を這わせる。
「ふ、ん……ん」

　なんだ……？　口の中ゾワゾワしてきた。
　上顎ばかり擦れるように動かされているからか？　さっきまで何も感じなかったのに、擦れる度、背筋からゾクゾクが止まらねぇ。

「ふ～っ……ふ～……ふぅんっ、ん、ん……」


　俺、変態か。
　口の中いっぱいで、気持ちよくなってきた。

「ふ……自分の状況分かってる？　団長のチンコ、口の中上顎擦る度、ビクンビクン揺れている。触ってないのに濡れてんの？」

「っ！」

「乳首もぷっくらして尖らせて。そこそんなにいい？　────……はは、知らなかったな、団長がそんなにエロいなんて」

「……」
　
　やけに嬉しそうな声じゃないか。
　上司がみっともなくて、嬉しいのか？
　恥ずかしくてみっともない状態を言われているのに、ジュボジュボと上下に自分から頭を動かしてしまう。

　脳内麻薬でもかかったようにカイザの声が淫靡に感じ、とても厭らしい気分になる。

　すると、彼が俺の口の端に指を突っ込んだ。何をするつもりかと思っていると、ずるぅっとチンコが俺の口から抜かれる。

「んっ！　な、んで。……っ」

　疑問を口にした時、顔に生温かいものがぴゅっぴゅっとかかる。
　はっはっ……と荒い息が聞こえる。

「────……ぁ」

　彼に誘導されてばかりで、気持ちよくできた自信はなかったが、これでよかったのだろうか。
　頬にかかった生温かいものを指ですくう。
それを試しに口に含んでみる────……旨いものではない。

「別に口の中でイってもよかったぞ？」

　そう言うと、カイザが動く気配がした。　　これで終わりか。……物足りないが別に今日彼に俺の処理を頼もうとは思っていない。

　もう目隠しは外していいのだろうか。目を覆う紐を外そうとした時、急に身体が宙に浮いた。

「うわっ！？　なんだよ！？」

　カイザが俺をお姫様抱っこして持ち上げたのだ。
　巨体を抱っこしても体幹がブレない。相変わらずの怪力。

「……ベッド？」

　ベッドの上にそっと寝かされる。
　上に覆いかぶさってくる気配。
　上半身を手で撫でられる。胸を避けられて、余計にピンと乳首が尖る。

「カ、カイザ……、っ、なに？」
「お礼して差し上げますよ」

　きゅっと勃起したままの性器を掴まれ、突然の刺激に身体が跳ねた。