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⒑ 欲求不満だ※
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なるほど。
彼氏に快楽漬けにされて、チンコを擦るだけのオナニーでは満足出来ない身体になっていたのか。
尻が疼くから分かっていたけどさ、そこでの快楽を求めるのを堪えていたんだ。
触るまいと。
なのに、眠っている間にアナニーをするまで欲求不満になっているとは。
「……」
自分の欲求を冷静に分析しているところだが、俺の尻には中指が入ったまんま。
入れちまったしな。
何十年も培われてきた俺のノーマル意識ではアナニ―なんて有り得ないと思ってきたが、ここまで無意識に動く程、欲求不満なら仕方ないのではないか。
自分の言い訳に無理矢理納得しながら、奥までスッポリ入った指を知っている方へ曲げてみる。
「……っ……お、ふぅ……」
一度、二度、指を折り曲げ、押す。
ここは何度も押す度に、気持ちよくなっていく場所だ。そういう感じ方だってことも既に知っている。
トントントントン……
「あっはっ、あっ、うぅ~~うぅ~……」
アイツの指の動きは、もっと複雑で。
「……っ」
腰の動きもいっぱい突きやがるのにバリエーションが豊富だった。いや、初めは突くだけの動きだったと思う。
でも、次第に俺の反応を見て、前後に動かさず捏ねたり、浅く長時間焦らしたり、面白いほど気持ちよく動くんだ。
チンコが出たり入ったりを脳裏に浮かべ、今度は指を前後に動かす。
ずずず……と指先まで抜いて、根元まで突っ込む。
「────……あっ! かっ、はっ!?」
ビリリ……っと鳥肌が立ち、自分の指を腸がキュウッと締め付ける。
下半身を見ると、チンコが勃起し、先走りで濡れていた。
そっと、右手でチンコを扱いてみる。そして尻に入れている左中指も動かす。
「……いい……気持ち……い」
気持ちいい。
両方刺激すると快楽が二倍。全世界の男、皆した方がいい。マヂで気持ちいいから。
内股をヒクヒクさせながら、両手の動きが早くなる。
『ダリアさんのお尻、凄くいいよ』
「あ……、く……」
『俺の気持ちよさ、ダリアさんに伝わるかな。厭らしく纏わりついてきて、凄いいいんだ。骨抜きだよ』
「……はっ、は、……イ、く」
指を根元まで挿れ込んだ時、ピュッピュッと白濁が漏れた。
はぁはぁ、と荒い息を吐きながら、尻から指を抜いた。
下腹部がまだ疼いてジンジンする。
横向きだったが、ごろんと上向きに転がった。
賢者タイム。
……オナニーネタが自分の記憶。
両方の刺激は大変気持ちよかった。癖になって、多分またやるだろう。
一度やれば二度、三度は同じ。もう意識も足掻かないだろう。
求める快楽だ。……そのはずなんだけど。
「はぁ……、くそ……」
天井の木目を睨む。
「物足りねぇ」
欲しい欲求が明確になった分だけ、欲求不満が強くなった。
彼氏に快楽漬けにされて、チンコを擦るだけのオナニーでは満足出来ない身体になっていたのか。
尻が疼くから分かっていたけどさ、そこでの快楽を求めるのを堪えていたんだ。
触るまいと。
なのに、眠っている間にアナニーをするまで欲求不満になっているとは。
「……」
自分の欲求を冷静に分析しているところだが、俺の尻には中指が入ったまんま。
入れちまったしな。
何十年も培われてきた俺のノーマル意識ではアナニ―なんて有り得ないと思ってきたが、ここまで無意識に動く程、欲求不満なら仕方ないのではないか。
自分の言い訳に無理矢理納得しながら、奥までスッポリ入った指を知っている方へ曲げてみる。
「……っ……お、ふぅ……」
一度、二度、指を折り曲げ、押す。
ここは何度も押す度に、気持ちよくなっていく場所だ。そういう感じ方だってことも既に知っている。
トントントントン……
「あっはっ、あっ、うぅ~~うぅ~……」
アイツの指の動きは、もっと複雑で。
「……っ」
腰の動きもいっぱい突きやがるのにバリエーションが豊富だった。いや、初めは突くだけの動きだったと思う。
でも、次第に俺の反応を見て、前後に動かさず捏ねたり、浅く長時間焦らしたり、面白いほど気持ちよく動くんだ。
チンコが出たり入ったりを脳裏に浮かべ、今度は指を前後に動かす。
ずずず……と指先まで抜いて、根元まで突っ込む。
「────……あっ! かっ、はっ!?」
ビリリ……っと鳥肌が立ち、自分の指を腸がキュウッと締め付ける。
下半身を見ると、チンコが勃起し、先走りで濡れていた。
そっと、右手でチンコを扱いてみる。そして尻に入れている左中指も動かす。
「……いい……気持ち……い」
気持ちいい。
両方刺激すると快楽が二倍。全世界の男、皆した方がいい。マヂで気持ちいいから。
内股をヒクヒクさせながら、両手の動きが早くなる。
『ダリアさんのお尻、凄くいいよ』
「あ……、く……」
『俺の気持ちよさ、ダリアさんに伝わるかな。厭らしく纏わりついてきて、凄いいいんだ。骨抜きだよ』
「……はっ、は、……イ、く」
指を根元まで挿れ込んだ時、ピュッピュッと白濁が漏れた。
はぁはぁ、と荒い息を吐きながら、尻から指を抜いた。
下腹部がまだ疼いてジンジンする。
横向きだったが、ごろんと上向きに転がった。
賢者タイム。
……オナニーネタが自分の記憶。
両方の刺激は大変気持ちよかった。癖になって、多分またやるだろう。
一度やれば二度、三度は同じ。もう意識も足掻かないだろう。
求める快楽だ。……そのはずなんだけど。
「はぁ……、くそ……」
天井の木目を睨む。
「物足りねぇ」
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