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番外編 クロ ※
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クロ視点
「ん~♪ふふ~♪ふふふ~~♪」
朝、目覚めるとヒロのご機嫌な鼻歌が聞こえる。
私の髪の毛を梳いては編み込んでいる。
白くなった髪の毛をヒロは好きだと言ってくれた。ヒロが好きで触ってくれるなら私はそれでいい。
その様子を見ているとヒロと目が合う。
「あ…ごめん。思わず鼻歌を。起こしてしまったか?」
「ヒロの鼻歌で目覚める事は気分がいい。…ヒロ、身体は大丈夫か…?」
ヒロのしなやかな腰に手を添える。ヒロはその瞬間、顔を真っ赤にさせた。
「あぁ…うん。ダイジョーブ…です。」
普段、ヒロはキッチリと使用人として接しようとする。もうすぐ挙式をあげて正式な私の妃になるのに、それまでは使用人だと言い張り日中は今まで通り雑務を黙々とこなしている。
だが、使用人の服を脱いだ後は、このように照れたかわいい顔を見せる。
昨日の夜、ヒロと身体を繋いだ。
ヒロの身体はどこも感じやすい。慎ましい尻の窄みはよくほぐせば、ヒロ自身と同じで大変理解ある場所だった。
私のペニスをその窄みに挿れると、拒否せずどんどん深く奥に来いと誘ってくるのだ。そのあまりの気持ちよさに脳天まで快楽という名の電流が走る。
奥へ奥へと突き上げれば淫らな声をあげ、腰をくねらせて誘ってくる。
厭らしいヒロ…
夜はあんなに厭らしいのに、朝になれば頬を赤く染めて照れる。
その変化にゾクゾクする。
私は上体を起こして座っているヒロの顔に顔を近づけた。ぺろりと赤い唇を舐める。
「ク、クロ…」
唇を舐めた程度で恥ずかしそうにする…なんと愛らしい。
もっとむしゃぶりたくなって、ぺろぺろと唇を舐めながらヒロの身体をベッドに押し倒す。
「んんっ!?クロ、あうっん、もう明るいよ!?」
私の唇をヒロの手がおさえて制止する。
「嫌か?」
そう言って嫌だと言われないかドキドキする。ヒロの意見は尊重したい…私の傍から離れる選択以外はなんでも聞いてあげたい。
「い、嫌じゃないけど。でもクロの仕事があるでしょう。大変なのにこんなことしていてもいいの?」
ヒロは私の妃として勉強して一緒に国を支えてくれる気が満々な様子だ。私の妃になってくれるのが待ち遠しい。
「心配するな。昨日、会議は午後からと伝えておいた。午前の仕事は部下に指示を出している。火急の用以外は私を呼ぶなともな。」
「えぇ、真面目なクロが…え…??」
ヒロの手を退かせヒロへ口づけを再開する。
ヒロの口腔内はとても甘くて美味しい。どこもかしこも蕩けるような美味しさだが、特に唾液が気に入っている。ヒロの唇から流れる唾液も勿体なくてちゃんと私の舌で舐めとる。
「ん、…ふぅん。んん。」
キスの間の吐息ですが、快楽物質が含められているかのように私の頭を溶かしていく。
もっと聞きたくてピンっと尖り始めた胸の突起を指でつまむ。
「んんっ。んあ…はっ!ク、クロ。んんっ、まって、キスだけじゃないのか?乳首触られたら俺…」
俺…の後が聞きたいのにヒロは黙りこくってしまった。
ヒロはこの愛らしい胸の尖りを触れられるとすぐに快楽スイッチが入るのか腰を揺らして私に腰を押し付けてくる。
私の身体でペニスを擦って気持ちよくなっているようだ。
「キスだけじゃ私が済まない。ヒロ。…ヒロの中に挿いりたいと私のモノが熱くなっている。」
ヒロの手を掴み、熱を含んで勃ちあがっているペニスへと導く。
それを触ったヒロがゴクリと唾をのみ込み、なんで?と声を震わせる。
「昨日、あんなにセックスしたのに、なんでそんなに大きくなってるんだよ。」
目を潤ませて私に抗議する。私のモノがピクリとヒロの手の中で更に大きさを増す。
「あぅ…ド、ドクドク言ってる…。」
ヒロの潤んだ目にじわじわと欲望が滲んでくる瞬間が好きだ。今、何を考えたのだろうか。
「ヒロ。これを中に挿れたくはないか。昨日私のモノを上手に咥えたではないか。また、そなたの泣き所をこれで擦って欲しくないか?」
「ク…クロ…へ、変な言い方すんなよ。」
ヒロは目を彷徨わせているが、私のペニスを持つ手が片手から両手になっている。
早く、ヒロの口から求めて欲しい。
体調が戻ってからは余裕もなく私ばかりがヒロを求めている。ヒロからも求められたい。
その愛らしい口で私をねだってはくれないだろうか。
だが、ヒロは困った顔をして何も言わなくなってしまった。
まだヒロから求められるのは先だろうか…少し落胆して思った時にヒロが呟いだ。
「だって…変だもん。コレ…癖になりそうだもん。」
「え…?」
ヒロが真っ赤にして私のペニスを両手で擦り始める。
「俺、お尻に挿れるのなんかクロが初めてなのに……コレ挿れたら嘘みたいに気持ちいいし。怖いのに…またしたくなるし…お、俺…淫乱なのかも…って。」
恥ずかしそうに告白するヒロが愛おしすぎて胸がはち切れそうだ。
そう言いながら、「あ。まだデカくなった…。」と私のペニスを見てヒロのペニスもピクリと連鎖するように震える。
この厭らしい姿が無自覚とは……骨抜きにされてしまいそうだ。愛おしさ後から後からこみ上げてくる。
「欲しくなれば私を呼べばいい。これから一生、私を呼べ。」
私はヒロの身体を順を追って口づけている。
頭も顔も、首も方も腕も…すべてが愛おしくて丁寧に舌を這わせる。
「んん…っ」
ブルブルとヒロの身体が震える。
下へ下へと降りていき、健気に勃ちあがっているヒロのペニスをペロリと味わう。
「あうぅっ。ク、クロッ!」
「私はヒロのここを舐めるのが好きだ。男など私も初めてなのにヒロのは美味しそうでたまらなくそそる。」
「う…う…普段、無口な男がなんでそんなことぉ…んんあぁん。」
ヒロのペニスを咥え、味も形も匂いも堪能する。このような所、美味しそうに見えるなどヒロだけだ。
じっくり味わいたいから強めにはしない。
そうして咥えたまま、指で後孔をフニフニと触ると私を覚えている賢い尻がヒクヒクと指部分を挟もうとする。
誘われるまま、つぷんっと後孔の中に指を挿れる。
「ん!!!あぁぁんっひぅううっ!!」
昨日も沢山私のペニスを咥えていたから、まだ溶けきっている。抵抗もなく指を奥まで挿れる。
ヒロの赤くなっている尿道に舌をチョロチョロと差し込んで甘美な液体を味わう。
「ひぅうっん。んっ」
尻の中の膨らみに指を曲げて押したり強めに擦ると、ヒロの尻が浮き始めて揺れる。
「…あぁううっんんっ。クロォ。やめっもう出ないよぉ。そこ昨日いっぱい出たぁ。」
「だが、甘い。先ほどから…トロトロと出ている。」
チュウっとペニスの先端を口で吸い込み、指を二本に増やすと、内股がフルフルと痙攣しその指をキュンキュンと締め付け始める。
「あぁん、んん~っんんん。」
「あぁ、ヒロは何でも上達が早いな。尻でも上手にイケている。」
私の指をきゅうきゅうと食べている。愛おしくてヒロのペニスから口を離し後孔に口づける。
「んんっもうっもう…クロォ…!!指や、だぁ。」
ヒロの切羽つまった声が聞こえ、口でも愛でようと思っていた場所から離れる。
上体を起こすと、ヒロが顔を真っ赤にして涙目にしている。
そんなヒロを抱き締めて、頭を撫でる。すると、ポロリとヒロの目から涙がこぼれた。
「ど、どうした?嫌だったか?」
ヒロの涙にぎくりと慌ててしまう。すると、ぽかりとヒロが私の胸を軽く叩く。
「うぅ。嫌だ。」
「…ヒロ。」
ヒロが可愛すぎていじめすぎたのかもしれない。私のモノがヒロの中に挿いりたいと主張しているが、無理強いはしたくない。今日はもうこのままヒロを抱きしめて終わろう。
すると、私のペニスをヒロの手が掴んでヒロ自身の後孔に添える。
「ん。ん?んんっ?」
挿いらない…とヒロが困った顔をしてフルフルと震えている。
「ヒ、ヒロ?」
……なんだ。このかわいらしい生き物は。
「だって、俺ばっか気持ちよくて嫌だもん。ちゃんとクロも気持ちよくなって欲しい。」
キッとヒロが涙目で私を睨む。
その目でそんな要求をされると胸が潰れてしまいそうに苦しい。
ヒロって子は……
「あぁ。では、そなたの中へ挿いってもよいか?」
「も、勿論――……んんんっ!!はぁあっ!あぁ…」
ヒロの腰を掴み、ぐぅっと力を入れると長大のペニスがクプゥっと飲み込まれておく。
赤く熟れた内部にペニスを押し込むたびに温かく締め付けてそれだけで射精したくなってしまう。
「はぁ…あっ…クロ…んんっ!」
ヒロが私の背に抱きつく。ヒロの良い匂いが鼻をくすぐる。
まるで…麻薬だ……。
「く。」
射精感に堪えながら奥まで挿入する。はじめは飲み込むのに身体を緊張させていたヒロなのに飲み込んでしまうと上手に身体の力を抜く。
互いの息が整うのを待っていると、私の頬をヒロの手が優しく包んだ。
「あぁあ…んんっ。これ…挿いると…気持ちいい。」
トロンとした顔のヒロの色気に背筋がゾクリとする。
「そうか。…私も怖いくらいに気持ちがいい。」
繋がった場所から快感が引いて行かない。ずっと快楽が押し寄せてくる。呼吸を整える為に動くのを止めているのに呼吸が整わない。
「あぅうっ。あ、クロ!奥グリってしちゃ…いやっ。」
「私が動いたのではないよ。ヒロ。ヒロが腰を動かし始めているんだ。ヒロは厭らしい子だ。」
「そ、…そんなっんんっ。これ、腰動いちゃ……」
腰を無自覚で動かし始め、一度動かすと止まらないように腰を前後に揺らし始める。
「ふ。そこがいいのか。」
ヒロの特別感じる場所を私のモノで擦るとヒロが身体をくねらせ嬌声を上げる。
私も腰を動かし、何度も何度もその場所を擦りあげる。体位を変えながらもヒロの良いところを責め立てる。
「あ、あああっんんっん。」
「はぁはぁ。ヒロ、一度中に出させてくれ。」
「ひぅう。ん、ん。いっぱい出し、て…んんっ。」
トプトプと精液を中に入れるが、まったく興奮が収まらない。射精も終わらないまま、気持ちいい場所をそのまま擦って暴いていく。
ぐちゅぐちゅ……
擦る度、私の出した精液の音が響く。滑りがよくなり動きやすくなる。。
「んあ、音っんんっ。音やだぁ。ひ、やぁ、んっ!」
ここまで滑りが良くなれば…
私はヒロを四つん這いにし、ヒロの後孔からずるりと先端まで抜く。
「あぁ、んんん~。」
この体位はヒロの後孔が丸見えだ。先端まで抜いた蕾は、物欲しげにヒクヒクと物欲しげだ。
クロ?とヒロがこちらを振り向いた瞬間、一気にぐっとペニスを奥まで挿入する。
「ああぁああああっ!!!」
そのまま強く抱きしめ奥をグリグリと攪拌する。あまりの強い快感に脳が溶けてしまうかもしれない。
「イクッイクッ!やだっ!強い気持ちいいのが来ちゃぁっ」
ヒロが叫ぶと一際強い締め付けと共にヒロのペニスからポタポタと精液が零れる。
その締め付けに、また内部に射精してしまう。
ヒロがくたぁッともたれかかってきた。
「ク、クロ…も、もう…無理…」
終わった後もヒクヒクと私のモノを勝手に締め付けてしまう厭らしい身体。
離れたくないなとこのままずっとこうしていたい………。だが、これ以上しては、ヒロの身体に負担がかかってしまうだろう。
まだ萎えないペニスをそろりと抜く。
「…ん…んっ。」
ヒロの汗ばむ髪の毛を分けると、照れたように笑う。
「ホント…朝からヤバい。」
そうして照れるヒロに口づけする。ヒロが笑ってその口づけを受けてくれるのが嬉しい。
昼食まではこのままゴロゴロしてそれから昼飯は私が用意しよう。
「あー…でも今日、午後からレイと一緒に買い物予定だったんだけど、今度にしてもらおうかな…。」
「……レイモンドと?」
「うん。あぁ。街へ出かけるんだけど、レイと一緒なら全然平気だから心配しないでね。」
「……。」
そのレイモンドが一番心配なのだが…ヒロ、そなた、この前告白を受けていただろう…
「明日は、サイトが来るし、その次はヤマダと種植えをして―……。」
それから、ツラツラとヒロが毎日の予定を言い始める。
「ん?クロ?何その顔?」
「……。」
ヒロはモテる。国中の獣人がヒロを狙っている。
ヒロは焦りながらも、どれほど危険なのかまだ分かっていない。
私のように一度でもその身体に触れてしまえば虜となり二度と離せなくなるのだぞ…。
私は、ヒロの身体をグッと掴んだ。
「え?クロ!?え?」
「マーキングだ!!」
第三ラウンドを始め、足腰が立たなくされてしまったヒロはその日のレイの約束に行けなくなった。
レイの予定を潰したクロは、後程レイから痛いお返しをされるのでした。
「ん~♪ふふ~♪ふふふ~~♪」
朝、目覚めるとヒロのご機嫌な鼻歌が聞こえる。
私の髪の毛を梳いては編み込んでいる。
白くなった髪の毛をヒロは好きだと言ってくれた。ヒロが好きで触ってくれるなら私はそれでいい。
その様子を見ているとヒロと目が合う。
「あ…ごめん。思わず鼻歌を。起こしてしまったか?」
「ヒロの鼻歌で目覚める事は気分がいい。…ヒロ、身体は大丈夫か…?」
ヒロのしなやかな腰に手を添える。ヒロはその瞬間、顔を真っ赤にさせた。
「あぁ…うん。ダイジョーブ…です。」
普段、ヒロはキッチリと使用人として接しようとする。もうすぐ挙式をあげて正式な私の妃になるのに、それまでは使用人だと言い張り日中は今まで通り雑務を黙々とこなしている。
だが、使用人の服を脱いだ後は、このように照れたかわいい顔を見せる。
昨日の夜、ヒロと身体を繋いだ。
ヒロの身体はどこも感じやすい。慎ましい尻の窄みはよくほぐせば、ヒロ自身と同じで大変理解ある場所だった。
私のペニスをその窄みに挿れると、拒否せずどんどん深く奥に来いと誘ってくるのだ。そのあまりの気持ちよさに脳天まで快楽という名の電流が走る。
奥へ奥へと突き上げれば淫らな声をあげ、腰をくねらせて誘ってくる。
厭らしいヒロ…
夜はあんなに厭らしいのに、朝になれば頬を赤く染めて照れる。
その変化にゾクゾクする。
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「ク、クロ…」
唇を舐めた程度で恥ずかしそうにする…なんと愛らしい。
もっとむしゃぶりたくなって、ぺろぺろと唇を舐めながらヒロの身体をベッドに押し倒す。
「んんっ!?クロ、あうっん、もう明るいよ!?」
私の唇をヒロの手がおさえて制止する。
「嫌か?」
そう言って嫌だと言われないかドキドキする。ヒロの意見は尊重したい…私の傍から離れる選択以外はなんでも聞いてあげたい。
「い、嫌じゃないけど。でもクロの仕事があるでしょう。大変なのにこんなことしていてもいいの?」
ヒロは私の妃として勉強して一緒に国を支えてくれる気が満々な様子だ。私の妃になってくれるのが待ち遠しい。
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「えぇ、真面目なクロが…え…??」
ヒロの手を退かせヒロへ口づけを再開する。
ヒロの口腔内はとても甘くて美味しい。どこもかしこも蕩けるような美味しさだが、特に唾液が気に入っている。ヒロの唇から流れる唾液も勿体なくてちゃんと私の舌で舐めとる。
「ん、…ふぅん。んん。」
キスの間の吐息ですが、快楽物質が含められているかのように私の頭を溶かしていく。
もっと聞きたくてピンっと尖り始めた胸の突起を指でつまむ。
「んんっ。んあ…はっ!ク、クロ。んんっ、まって、キスだけじゃないのか?乳首触られたら俺…」
俺…の後が聞きたいのにヒロは黙りこくってしまった。
ヒロはこの愛らしい胸の尖りを触れられるとすぐに快楽スイッチが入るのか腰を揺らして私に腰を押し付けてくる。
私の身体でペニスを擦って気持ちよくなっているようだ。
「キスだけじゃ私が済まない。ヒロ。…ヒロの中に挿いりたいと私のモノが熱くなっている。」
ヒロの手を掴み、熱を含んで勃ちあがっているペニスへと導く。
それを触ったヒロがゴクリと唾をのみ込み、なんで?と声を震わせる。
「昨日、あんなにセックスしたのに、なんでそんなに大きくなってるんだよ。」
目を潤ませて私に抗議する。私のモノがピクリとヒロの手の中で更に大きさを増す。
「あぅ…ド、ドクドク言ってる…。」
ヒロの潤んだ目にじわじわと欲望が滲んでくる瞬間が好きだ。今、何を考えたのだろうか。
「ヒロ。これを中に挿れたくはないか。昨日私のモノを上手に咥えたではないか。また、そなたの泣き所をこれで擦って欲しくないか?」
「ク…クロ…へ、変な言い方すんなよ。」
ヒロは目を彷徨わせているが、私のペニスを持つ手が片手から両手になっている。
早く、ヒロの口から求めて欲しい。
体調が戻ってからは余裕もなく私ばかりがヒロを求めている。ヒロからも求められたい。
その愛らしい口で私をねだってはくれないだろうか。
だが、ヒロは困った顔をして何も言わなくなってしまった。
まだヒロから求められるのは先だろうか…少し落胆して思った時にヒロが呟いだ。
「だって…変だもん。コレ…癖になりそうだもん。」
「え…?」
ヒロが真っ赤にして私のペニスを両手で擦り始める。
「俺、お尻に挿れるのなんかクロが初めてなのに……コレ挿れたら嘘みたいに気持ちいいし。怖いのに…またしたくなるし…お、俺…淫乱なのかも…って。」
恥ずかしそうに告白するヒロが愛おしすぎて胸がはち切れそうだ。
そう言いながら、「あ。まだデカくなった…。」と私のペニスを見てヒロのペニスもピクリと連鎖するように震える。
この厭らしい姿が無自覚とは……骨抜きにされてしまいそうだ。愛おしさ後から後からこみ上げてくる。
「欲しくなれば私を呼べばいい。これから一生、私を呼べ。」
私はヒロの身体を順を追って口づけている。
頭も顔も、首も方も腕も…すべてが愛おしくて丁寧に舌を這わせる。
「んん…っ」
ブルブルとヒロの身体が震える。
下へ下へと降りていき、健気に勃ちあがっているヒロのペニスをペロリと味わう。
「あうぅっ。ク、クロッ!」
「私はヒロのここを舐めるのが好きだ。男など私も初めてなのにヒロのは美味しそうでたまらなくそそる。」
「う…う…普段、無口な男がなんでそんなことぉ…んんあぁん。」
ヒロのペニスを咥え、味も形も匂いも堪能する。このような所、美味しそうに見えるなどヒロだけだ。
じっくり味わいたいから強めにはしない。
そうして咥えたまま、指で後孔をフニフニと触ると私を覚えている賢い尻がヒクヒクと指部分を挟もうとする。
誘われるまま、つぷんっと後孔の中に指を挿れる。
「ん!!!あぁぁんっひぅううっ!!」
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ヒロの赤くなっている尿道に舌をチョロチョロと差し込んで甘美な液体を味わう。
「ひぅうっん。んっ」
尻の中の膨らみに指を曲げて押したり強めに擦ると、ヒロの尻が浮き始めて揺れる。
「…あぁううっんんっ。クロォ。やめっもう出ないよぉ。そこ昨日いっぱい出たぁ。」
「だが、甘い。先ほどから…トロトロと出ている。」
チュウっとペニスの先端を口で吸い込み、指を二本に増やすと、内股がフルフルと痙攣しその指をキュンキュンと締め付け始める。
「あぁん、んん~っんんん。」
「あぁ、ヒロは何でも上達が早いな。尻でも上手にイケている。」
私の指をきゅうきゅうと食べている。愛おしくてヒロのペニスから口を離し後孔に口づける。
「んんっもうっもう…クロォ…!!指や、だぁ。」
ヒロの切羽つまった声が聞こえ、口でも愛でようと思っていた場所から離れる。
上体を起こすと、ヒロが顔を真っ赤にして涙目にしている。
そんなヒロを抱き締めて、頭を撫でる。すると、ポロリとヒロの目から涙がこぼれた。
「ど、どうした?嫌だったか?」
ヒロの涙にぎくりと慌ててしまう。すると、ぽかりとヒロが私の胸を軽く叩く。
「うぅ。嫌だ。」
「…ヒロ。」
ヒロが可愛すぎていじめすぎたのかもしれない。私のモノがヒロの中に挿いりたいと主張しているが、無理強いはしたくない。今日はもうこのままヒロを抱きしめて終わろう。
すると、私のペニスをヒロの手が掴んでヒロ自身の後孔に添える。
「ん。ん?んんっ?」
挿いらない…とヒロが困った顔をしてフルフルと震えている。
「ヒ、ヒロ?」
……なんだ。このかわいらしい生き物は。
「だって、俺ばっか気持ちよくて嫌だもん。ちゃんとクロも気持ちよくなって欲しい。」
キッとヒロが涙目で私を睨む。
その目でそんな要求をされると胸が潰れてしまいそうに苦しい。
ヒロって子は……
「あぁ。では、そなたの中へ挿いってもよいか?」
「も、勿論――……んんんっ!!はぁあっ!あぁ…」
ヒロの腰を掴み、ぐぅっと力を入れると長大のペニスがクプゥっと飲み込まれておく。
赤く熟れた内部にペニスを押し込むたびに温かく締め付けてそれだけで射精したくなってしまう。
「はぁ…あっ…クロ…んんっ!」
ヒロが私の背に抱きつく。ヒロの良い匂いが鼻をくすぐる。
まるで…麻薬だ……。
「く。」
射精感に堪えながら奥まで挿入する。はじめは飲み込むのに身体を緊張させていたヒロなのに飲み込んでしまうと上手に身体の力を抜く。
互いの息が整うのを待っていると、私の頬をヒロの手が優しく包んだ。
「あぁあ…んんっ。これ…挿いると…気持ちいい。」
トロンとした顔のヒロの色気に背筋がゾクリとする。
「そうか。…私も怖いくらいに気持ちがいい。」
繋がった場所から快感が引いて行かない。ずっと快楽が押し寄せてくる。呼吸を整える為に動くのを止めているのに呼吸が整わない。
「あぅうっ。あ、クロ!奥グリってしちゃ…いやっ。」
「私が動いたのではないよ。ヒロ。ヒロが腰を動かし始めているんだ。ヒロは厭らしい子だ。」
「そ、…そんなっんんっ。これ、腰動いちゃ……」
腰を無自覚で動かし始め、一度動かすと止まらないように腰を前後に揺らし始める。
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「はぁはぁ。ヒロ、一度中に出させてくれ。」
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クロ?とヒロがこちらを振り向いた瞬間、一気にぐっとペニスを奥まで挿入する。
「ああぁああああっ!!!」
そのまま強く抱きしめ奥をグリグリと攪拌する。あまりの強い快感に脳が溶けてしまうかもしれない。
「イクッイクッ!やだっ!強い気持ちいいのが来ちゃぁっ」
ヒロが叫ぶと一際強い締め付けと共にヒロのペニスからポタポタと精液が零れる。
その締め付けに、また内部に射精してしまう。
ヒロがくたぁッともたれかかってきた。
「ク、クロ…も、もう…無理…」
終わった後もヒクヒクと私のモノを勝手に締め付けてしまう厭らしい身体。
離れたくないなとこのままずっとこうしていたい………。だが、これ以上しては、ヒロの身体に負担がかかってしまうだろう。
まだ萎えないペニスをそろりと抜く。
「…ん…んっ。」
ヒロの汗ばむ髪の毛を分けると、照れたように笑う。
「ホント…朝からヤバい。」
そうして照れるヒロに口づけする。ヒロが笑ってその口づけを受けてくれるのが嬉しい。
昼食まではこのままゴロゴロしてそれから昼飯は私が用意しよう。
「あー…でも今日、午後からレイと一緒に買い物予定だったんだけど、今度にしてもらおうかな…。」
「……レイモンドと?」
「うん。あぁ。街へ出かけるんだけど、レイと一緒なら全然平気だから心配しないでね。」
「……。」
そのレイモンドが一番心配なのだが…ヒロ、そなた、この前告白を受けていただろう…
「明日は、サイトが来るし、その次はヤマダと種植えをして―……。」
それから、ツラツラとヒロが毎日の予定を言い始める。
「ん?クロ?何その顔?」
「……。」
ヒロはモテる。国中の獣人がヒロを狙っている。
ヒロは焦りながらも、どれほど危険なのかまだ分かっていない。
私のように一度でもその身体に触れてしまえば虜となり二度と離せなくなるのだぞ…。
私は、ヒロの身体をグッと掴んだ。
「え?クロ!?え?」
「マーキングだ!!」
第三ラウンドを始め、足腰が立たなくされてしまったヒロはその日のレイの約束に行けなくなった。
レイの予定を潰したクロは、後程レイから痛いお返しをされるのでした。
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騎士のジオ = マイズナー(主人公)は、前世の記憶を思い出す。自分は、どうやら大好きな乙女ゲーム『白百合の騎士』の世界に転生してしまったらしい。そして思い出したと同時に、衝動的に最推しのルーク団長に告白してしまい……!?
ルーク団長の事が大好きな主人公と、戦争から帰って来て心に傷を抱えた年上の男の恋愛です。
王子様のご帰還です
小都
BL
目が覚めたらそこは、知らない国だった。
平凡に日々を過ごし無事高校3年間を終えた翌日、何もかもが違う場所で目が覚めた。
そして言われる。「おかえりなさい、王子」と・・・。
何も知らない僕に皆が強引に王子と言い、迎えに来た強引な婚約者は・・・男!?
異世界転移 王子×王子・・・?
こちらは個人サイトからの再録になります。
十年以上前の作品をそのまま移してますので変だったらすみません。
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
異世界で王子様な先輩に溺愛されちゃってます
野良猫のらん
BL
手違いで異世界に召喚されてしまったマコトは、元の世界に戻ることもできず異世界で就職した。
得た職は冒険者ギルドの職員だった。
金髪翠眼でチャラい先輩フェリックスに苦手意識を抱くが、元の世界でマコトを散々に扱ったブラック企業の上司とは違い、彼は優しく接してくれた。
マコトはフェリックスを先輩と呼び慕うようになり、お昼を食べるにも何をするにも一緒に行動するようになった。
夜はオススメの飲食店を紹介してもらって一緒に食べにいき、お祭りにも一緒にいき、秋になったらハイキングを……ってあれ、これデートじゃない!? しかもしかも先輩は、実は王子様で……。
以前投稿した『冒険者ギルドで働いてたら親切な先輩に恋しちゃいました』の長編バージョンです。
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