24 / 43
22話 Bランク昇格試験2
しおりを挟む 流されるがままに新たな仲間リックを迎え入れた二人は、試験官に事情を説明し、彼らが担当することになる要人の下に案内されることになった。
「なんだなんだ。まだ子供ではないか。本当にこんなので大丈夫なのか?」
数人の付き人を従えて現れたのは、ふくよかな体格をした初老の男だった。
こちら3人――特に体の小さいクロムを訝しげな目で見ながら不安を口にする彼は、この王国で広く展開されているチェーン店の経営者の一人らしい。
具体的な店名は明かされなかったが、そんな大層な人物を自分たちのような受験者に任せて良いのかという疑問が深まるクロムとルフラン。
「そんなに心配すんなよ、旦那。俺はともかくそこの二人は最年少かつ最短でBランクにあがろうとしてる腕利きなんだ。あんたのことはきっちり守り切ってくれると思うぜ。あ、もちろん俺も頑張るけどな!」
一方でリックは臆することなく男に近づいて語りかけた。
明らかに年上で依頼人でもある人物に対してそんな口の聞き方で良いのかと思ったのだが……
「……ふん。まぁ依頼通り目的地までしっかり送り届けてくれれば良い。口先だけではないことに期待しているぞ」
「ああ! 任せてくれ! な、二人とも!」
「え、えぇ……」
「は、はい……」
「それじゃあさっさと出発しようぜ!」
何故かリックがリーダー面して二人を率いる形になっていることに対して面白くなさそうな顔をしながらも、手配された馬車に乗り込むルフラン。
一方でクロムは一人、別のことを考えていた。
(リックさんの得物はきっとあの背中の大斧……だよね。そうなると僕とリックさんの二人が前衛でルフランが後衛……僕はどんな戦い方をするのがベストかな?)
それは魔物などに襲われた時の戦闘についてだった。
ルフランとは既にある程度息を合わせた立ち回りを行うことができるが、初対面であるリックの戦闘力、戦闘スタイルについては未知数だ。
場合によっては戦い方が噛み合わずお互いの足を引っ張りあってしまう恐れもある。
それならば最初はリックに前に出てもらって自分は様子見しつつ後から合わせる形が良いかもしれない。
「クロムー! 何してるの? 早くいくわよ!」
そんなふうに思考を走らせていると、馬車の中からルフランの声が響いた。
「あっ、すみません! すぐ行きます!」
クロムはここで深く考えても仕方がないと判断し、ひとまず出発することにした。
さて、今回の目的地は王都アウレーから二つのエリアを挟んだ先にある港町ポルトゥスだ。
この王国では町と町は隣接しておらず、移動したい場合は魔物に襲われる危険性があるエリアを横断しなければならない。
曰く、これは魔物が自然発生しない場所を選んで町を作ったからとのことらしいが、クロムはその辺りについてあまり詳しいことは知らない。
ちなみにこの馬車を引いている馬は普通の馬ではなく、長距離移動に特化した魔法生物である。
そのため運用するのに特殊なスキルと免許が必要となるが、その代わり通常よりも早く目的地に到達することが可能となるのだ。
現在クロム達が進んでいるのはタルガ山道と呼ばれるエリアで、過去に何度か魔物の討伐依頼で訪れたことのある場所だった。
馬車用の道はしっかりと整備されているので、3人は何かが起きるまで経営者の男と中で待機だ。
しかし待ち時間が退屈になることは無く、常にリックが何かしら話題を作って雑談を持ちかけてくるのでそれだけで若干疲れてしまいそうになるほどだった。
初対面の相手に対してその素性を問うのは冒険者としてのマナー違反なので、話題としては依頼で起きたハプニングやお気に入りの店についてなど取り留めのないものばかりだが……
「お、おい! 魔物が出たぞ!」
そんな事をしていると、馬車の操縦者から声がかかった。
慌てて外に出てみると、そこには緑色の肌をした小人達――ヴェールゴブリンがこん棒を携えてこちらに向かってきていた。
奇声を上げながら迫ってくる彼らを前に、馬車の操縦者はやや不安そうな顔をしながらこちらを見る。
クロムは妖刀を、ルフランは杖を構えて早速戦おうと思ったのだが――
「まあ待て待て。これくらいなら俺一人で十分だ」
「でも……」
「見ててくれって。俺もちゃんと戦えるってことを証明しねえとだろ?」
「あ、ちょっ――」
そう言ってリックは背中の大斧を抜いて勢いよく駆けだした。
その速度はなかなかのもので、すぐさまゴブリンたちとの距離を詰める。
そして地面を蹴って飛びあがったかと思えば、勢いよくその斧を振り下ろした。
「――――ッッ!!」
ゴブリンの悲鳴が響く。
体液をまき散らしながら真っ二つにされた仲間を見て動揺したのか、動きが一瞬鈍くなる。
その隙を逃さないと言わんばかりにリックは軽々と斧を薙ぎ、残るゴブリンも叩き斬ってしまった。
「ふー、ま、こんなところよ! 見ててくれたか?」
その声に二人は無言で頷く。
ヴェールゴブリン自体はDランクの魔物でそれほど強い相手ではないのだが、リックの動きはそれなりに洗練されていた。
少なくともちゃんと戦えるという言葉に偽りはなかったようだ。
そうして魔物たちの処理を終えた一向は、時折魔物に襲われながらも順調に目的地まで進んでいった。
これならば予定通り日没までにはたどり着けそうだな、などと考えていたクロムたちだったが――
「な、なんだこれは!」
馬車が急に足を止めたので外に出てみると、そこには道を丸ごと塞ぐように巨大な岩が鎮座しているではないか。
このままではこの先に進むことは出来ない。
一行はどうしたものかと首を傾げることになった。
「参ったなぁ……これじゃあ迂回するしかないじゃねえか。そうなると道は二つ、か」
「クソっ! こんな時にツイてない! なんとしても日没までにはポルトゥスに到着しなくてはならないというのに!!」
経営者の男とリックがぶつぶつと喋っている中、ルフランとクロムの思考はある方向性で一致していた。
そしてそれはルフランが提案するという形で表に出る。
「ねえクロム。アレ、斬れないかしら?」
「ええ、ルフラン。ちょうど僕も同じことを考えていました」
「は?」
己の身長の何倍もある巨大な岩。
触ってみるとただの岩ではなく、硬そうな金属も混じっているようだ。
だが、クロムの手にある刀は圧倒的な切れ味を誇る妖刀だ。
大地すら軽々と切り裂いたこの相棒ならば、こんな岩程度簡単に斬れるに違いない。
そう思い、クロムは刀を大上段に構えた。
「いきますよ――」
クロムの周囲に紫色の煙が渦巻き、大気が震え始める。
凄まじい圧が場を支配し、ルフランの額にもうっすらと汗が滲んだ。
だが――
「まっ、待て待て待て待て!! お、お前! いったい何をしようとしている! 今すぐやめるんだ!」
それは非常に慌てた様子の経営者の男だった。
急いでいるはずなのになぜ彼が止めるのか、その意味が理解できなかったクロムは乱された集中を取り戻すべく再度呼吸を整えた。
「おい! やめろと言っているだろう! その刀を収めろ!」
「大丈夫ですよ。あの岩を斬り落とすだけなので、ご心配なく」
「もし万が一私たちが巻き込まれたらどう責任を取るんだ! 今すぐやめろ! もしそのまま続けたら危険行為としてギルドに訴えるからな!」
「え……それは困りますね……仕方ないか」
その言葉を聞いたクロムは渋々刀を収める。
何故この男はそんなにも過剰に反応したのか全く理解できなかったが、自身の行動のせいでルフランにまで迷惑がかかるのは避けたいので仕方がない。
男はクロムが言うことを聞いたことで一安心したのか、大きく深呼吸して落ち着きを取り戻すと、
「――危なかった。あんなのは想定していなかったぞ……」
誰にも聞こえないように小さく呟いた。
「なんだなんだ。まだ子供ではないか。本当にこんなので大丈夫なのか?」
数人の付き人を従えて現れたのは、ふくよかな体格をした初老の男だった。
こちら3人――特に体の小さいクロムを訝しげな目で見ながら不安を口にする彼は、この王国で広く展開されているチェーン店の経営者の一人らしい。
具体的な店名は明かされなかったが、そんな大層な人物を自分たちのような受験者に任せて良いのかという疑問が深まるクロムとルフラン。
「そんなに心配すんなよ、旦那。俺はともかくそこの二人は最年少かつ最短でBランクにあがろうとしてる腕利きなんだ。あんたのことはきっちり守り切ってくれると思うぜ。あ、もちろん俺も頑張るけどな!」
一方でリックは臆することなく男に近づいて語りかけた。
明らかに年上で依頼人でもある人物に対してそんな口の聞き方で良いのかと思ったのだが……
「……ふん。まぁ依頼通り目的地までしっかり送り届けてくれれば良い。口先だけではないことに期待しているぞ」
「ああ! 任せてくれ! な、二人とも!」
「え、えぇ……」
「は、はい……」
「それじゃあさっさと出発しようぜ!」
何故かリックがリーダー面して二人を率いる形になっていることに対して面白くなさそうな顔をしながらも、手配された馬車に乗り込むルフラン。
一方でクロムは一人、別のことを考えていた。
(リックさんの得物はきっとあの背中の大斧……だよね。そうなると僕とリックさんの二人が前衛でルフランが後衛……僕はどんな戦い方をするのがベストかな?)
それは魔物などに襲われた時の戦闘についてだった。
ルフランとは既にある程度息を合わせた立ち回りを行うことができるが、初対面であるリックの戦闘力、戦闘スタイルについては未知数だ。
場合によっては戦い方が噛み合わずお互いの足を引っ張りあってしまう恐れもある。
それならば最初はリックに前に出てもらって自分は様子見しつつ後から合わせる形が良いかもしれない。
「クロムー! 何してるの? 早くいくわよ!」
そんなふうに思考を走らせていると、馬車の中からルフランの声が響いた。
「あっ、すみません! すぐ行きます!」
クロムはここで深く考えても仕方がないと判断し、ひとまず出発することにした。
さて、今回の目的地は王都アウレーから二つのエリアを挟んだ先にある港町ポルトゥスだ。
この王国では町と町は隣接しておらず、移動したい場合は魔物に襲われる危険性があるエリアを横断しなければならない。
曰く、これは魔物が自然発生しない場所を選んで町を作ったからとのことらしいが、クロムはその辺りについてあまり詳しいことは知らない。
ちなみにこの馬車を引いている馬は普通の馬ではなく、長距離移動に特化した魔法生物である。
そのため運用するのに特殊なスキルと免許が必要となるが、その代わり通常よりも早く目的地に到達することが可能となるのだ。
現在クロム達が進んでいるのはタルガ山道と呼ばれるエリアで、過去に何度か魔物の討伐依頼で訪れたことのある場所だった。
馬車用の道はしっかりと整備されているので、3人は何かが起きるまで経営者の男と中で待機だ。
しかし待ち時間が退屈になることは無く、常にリックが何かしら話題を作って雑談を持ちかけてくるのでそれだけで若干疲れてしまいそうになるほどだった。
初対面の相手に対してその素性を問うのは冒険者としてのマナー違反なので、話題としては依頼で起きたハプニングやお気に入りの店についてなど取り留めのないものばかりだが……
「お、おい! 魔物が出たぞ!」
そんな事をしていると、馬車の操縦者から声がかかった。
慌てて外に出てみると、そこには緑色の肌をした小人達――ヴェールゴブリンがこん棒を携えてこちらに向かってきていた。
奇声を上げながら迫ってくる彼らを前に、馬車の操縦者はやや不安そうな顔をしながらこちらを見る。
クロムは妖刀を、ルフランは杖を構えて早速戦おうと思ったのだが――
「まあ待て待て。これくらいなら俺一人で十分だ」
「でも……」
「見ててくれって。俺もちゃんと戦えるってことを証明しねえとだろ?」
「あ、ちょっ――」
そう言ってリックは背中の大斧を抜いて勢いよく駆けだした。
その速度はなかなかのもので、すぐさまゴブリンたちとの距離を詰める。
そして地面を蹴って飛びあがったかと思えば、勢いよくその斧を振り下ろした。
「――――ッッ!!」
ゴブリンの悲鳴が響く。
体液をまき散らしながら真っ二つにされた仲間を見て動揺したのか、動きが一瞬鈍くなる。
その隙を逃さないと言わんばかりにリックは軽々と斧を薙ぎ、残るゴブリンも叩き斬ってしまった。
「ふー、ま、こんなところよ! 見ててくれたか?」
その声に二人は無言で頷く。
ヴェールゴブリン自体はDランクの魔物でそれほど強い相手ではないのだが、リックの動きはそれなりに洗練されていた。
少なくともちゃんと戦えるという言葉に偽りはなかったようだ。
そうして魔物たちの処理を終えた一向は、時折魔物に襲われながらも順調に目的地まで進んでいった。
これならば予定通り日没までにはたどり着けそうだな、などと考えていたクロムたちだったが――
「な、なんだこれは!」
馬車が急に足を止めたので外に出てみると、そこには道を丸ごと塞ぐように巨大な岩が鎮座しているではないか。
このままではこの先に進むことは出来ない。
一行はどうしたものかと首を傾げることになった。
「参ったなぁ……これじゃあ迂回するしかないじゃねえか。そうなると道は二つ、か」
「クソっ! こんな時にツイてない! なんとしても日没までにはポルトゥスに到着しなくてはならないというのに!!」
経営者の男とリックがぶつぶつと喋っている中、ルフランとクロムの思考はある方向性で一致していた。
そしてそれはルフランが提案するという形で表に出る。
「ねえクロム。アレ、斬れないかしら?」
「ええ、ルフラン。ちょうど僕も同じことを考えていました」
「は?」
己の身長の何倍もある巨大な岩。
触ってみるとただの岩ではなく、硬そうな金属も混じっているようだ。
だが、クロムの手にある刀は圧倒的な切れ味を誇る妖刀だ。
大地すら軽々と切り裂いたこの相棒ならば、こんな岩程度簡単に斬れるに違いない。
そう思い、クロムは刀を大上段に構えた。
「いきますよ――」
クロムの周囲に紫色の煙が渦巻き、大気が震え始める。
凄まじい圧が場を支配し、ルフランの額にもうっすらと汗が滲んだ。
だが――
「まっ、待て待て待て待て!! お、お前! いったい何をしようとしている! 今すぐやめるんだ!」
それは非常に慌てた様子の経営者の男だった。
急いでいるはずなのになぜ彼が止めるのか、その意味が理解できなかったクロムは乱された集中を取り戻すべく再度呼吸を整えた。
「おい! やめろと言っているだろう! その刀を収めろ!」
「大丈夫ですよ。あの岩を斬り落とすだけなので、ご心配なく」
「もし万が一私たちが巻き込まれたらどう責任を取るんだ! 今すぐやめろ! もしそのまま続けたら危険行為としてギルドに訴えるからな!」
「え……それは困りますね……仕方ないか」
その言葉を聞いたクロムは渋々刀を収める。
何故この男はそんなにも過剰に反応したのか全く理解できなかったが、自身の行動のせいでルフランにまで迷惑がかかるのは避けたいので仕方がない。
男はクロムが言うことを聞いたことで一安心したのか、大きく深呼吸して落ち着きを取り戻すと、
「――危なかった。あんなのは想定していなかったぞ……」
誰にも聞こえないように小さく呟いた。
58
お気に入りに追加
310
あなたにおすすめの小説

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

追放されたギルドの書記ですが、落ちこぼれスキル《転写》が覚醒して何でも《コピー》出来るようになったので、魔法を極めることにしました
遥 かずら
ファンタジー
冒険者ギルドに所属しているエンジは剣と魔法の才能が無く、文字を書くことだけが取り柄であった。落ちこぼれスキル【転写】を使いギルド帳の筆記作業で生計を立てていた。そんなある日、立ち寄った勇者パーティーの貴重な古代書を間違って書き写してしまい、盗人扱いされ、勇者によってギルドから追放されてしまう。
追放されたエンジは、【転写】スキルが、物やスキル、ステータスや魔法に至るまで何でも【コピー】できるほどに極められていることに気が付く。
やがて彼は【コピー】マスターと呼ばれ、世界最強の冒険者となっていくのであった。

追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
『おっさんの元勇者』~Sランクの冒険者はギルドから戦力外通告を言い渡される~
川嶋マサヒロ
ファンタジー
ダンジョン攻略のために作られた冒険者の街、サン・サヴァン。
かつて勇者とも呼ばれたベテラン冒険者のベルナールは、ある日ギルドマスターから戦力外通告を言い渡される。
それはギルド上層部による改革――、方針転換であった。
現役のまま一生を終えようとしていた一人の男は途方にくれる。
引退後の予定は無し。備えて金を貯めていた訳でも無し。
あげく冒険者のヘルプとして、弟子を手伝いスライム退治や、食肉業者の狩りの手伝いなどに精をだしていた。
そして、昔の仲間との再会――。それは新たな戦いへの幕開けだった。
イラストは
ジュエルセイバーFREE 様です。
URL:http://www.jewel-s.jp/

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる