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11話 はじめての依頼2
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魔物が溢れるこの世界において、〝結界の外〟に立ち入った者の安全は保障されていない。
千年ほど前に〝人間が安全に暮らせる領域〟を生み出す技術が確立されてからは、魔物に襲われて死ぬ人間の数は飛躍的に減少した。
しかし、魔物の数それ自体が減少した訳ではない。
放っておけばいずれ魔物の群れが結界のすぐ近くまで押し寄せて来てしまう可能性がある。
それ故に定期的に魔物の数を減らすための〝狩り〟を行う必要があり、それを行うのが冒険者の仕事でもある。
クロムとルフランの二人はまさにその狩りを行うために武器を携え目的地へ向かっているところだ。
そして王都アウレーから歩くことおよそ2時間。
広々とした平原の奥に灰色の岩山が見えるロシュ平原に到着した。
ここまでの道はある程度整備されていたが、分かれ道がいくつもあったのでルフランがいなければ迷子になっていたかもしれないとクロムは思った。
「さ、拠点に着いたわ。早速中に入りましょ」
ルフランはロシュ平原の手前の岩や木々に囲まれた小屋を指さし、そこへ向かって歩き出した。
どうやらこれは冒険者ギルドが設置したモノらしく、冒険者であればだれでも利用できる施設らしい。
中に入ってみると、最低限の生活が出来そうなレベルのものが揃っていた。
ベッドが二つ、テーブルとイス、ギルドの紋章が刻まれた巨大なボックスなどなど。
「この周辺は結界があるから魔物は寄り付かないわ。討伐が難航したり怪我をしたり、後は単純に休憩をしたいときとかに使うことになるわね」
「へぇ……それは助かりますね」
「あとあのボックスの中にあるモノとか武器防具なんかはギルドカードでお金を払えば買えるわ。食糧とか医療品とか色々あるから、いざと言うときのためにお金は貯めておいた方がいいわね。まあちょっと割高だけど」
なるほど、ギルドカード(とお金)さえあれば、最悪手ぶらでもなんとかなるのか、と感心する。
だが今はルフランに買ってもらったものが背中のリュックに詰まっているので利用する必要はなさそうだ。
「ここでちょっと休憩したらステルクウォルフ討伐に向かうわよ。日帰りなんだからあまり時間をかけたくないわ」
「分かりました」
喉が渇いたクロムはリュックから水筒を取り出し、その中身を喉に流し込む。
まだ冷たさを保っていたお茶が、体に活力を与えてくれるのを感じた。
今では一般的な中身を保温する技術とやらが使われているらしいが、そういったモノに無縁だったクロムにとってはとても新鮮な気分だった。
ルフランも装備や荷物を置いて椅子に座り、汗をタオルで拭き取っていた。
そしてしばらくして、十分に休息が取れた二人は拠点を後にし、目的のステルクウォルフを求めて歩いていた。
「今回は5体の討伐でしたっけ」
「そうよ。ステルクウォルフは小さな群れを作って行動することが多いから、一匹見つければあとはまとめて片付けられると思う」
今回の討伐対象はCランク相当の狼型の魔物だ。
クロムは少し前にファアリの森で狼タイプの魔物を何体も倒してきているので、アレと同じなら問題なく倒せるだろうと踏んでいた。
ただし油断はしない。今回の魔物はあの時の魔物よりもずっと強いかもしれないからだ。
いつどこから襲い掛かってきても対処できるように、手の位置には気を付けて置く。
そうして警戒しながら歩いていると――
「ガアッッ――!」
「っ!!」
右側の茂みが揺れ、その直後に一匹の魔物が大口を開けて飛びかかってきた。
クロムはすぐさま妖刀を抜き、その牙に刃を当てて弾き返す。
しかしすぐさまその魔物は体勢を立て直し、こちらを威嚇するようにグルグルと喉を唸らせる。
気づけば周囲には6体ものの同種の魔物がこちらを囲んで睨んでいた。
「ルフラン!」
「分かってるわ!」
「これがステルクウォルフですか!?」
「そうよ! こいつらを倒すのが今日の目的!」
それならば気兼ねなく戦える。
ちょっと目的の数よりも多い気はするが、少ないよりは手間が省けて良い。
クロムは妖刀の柄を強く握り、慎重に魔物たちの動きを観察した。
ルフランも小型のステッキを取り出し、それを両手で前向きに構えた。
「フレイムファン!」
先に仕掛けたのはルフランだった。
火属性の魔法を展開し、自身から前方扇状に向けて高速で炎を射出する。
それは三体のステルクウォルフを飲み込まんとするが、左右の二体はすぐさま横に逸れることで炎から逃れたが、1体は対処が間に合わずに飲み込まれてしまう。
そしてルフランに対して明確な敵意を持った後ろ側の四体が彼女の背中に向けて飛びかかってくる。
「ふっ――!!」
だがそこにクロムが割って入り、妖刀を以って叩き落していく。
だが彼らの皮膚は存外に頑丈で、刀傷を刻み込むものの致命傷には至っていなかった。
その後ルフランの炎から逃れた二体が空中に飛び上がり襲い掛かってくるが、彼女は両手を左右に挙げて次なる魔法を唱える。
「ファイアーボール!!」
手のひらから射出された燃え盛る炎の玉。
それらは勢いよくステルクウォルフ達に食らいつき、激しい爆発と共に落ちていった。
その肉体は大きく抉れており、傷口からは黒い煙が上がっている。
これは死んでいるな、と思いながらも、今度はクロムに標的を変えてきた四体に刀を振るう。
今度はより早く、強く。
確実にその体を二分割するべく刀を振るった。
まずは一体、そして二体目を仕留めたところで残りの二体が連携して一度に攻めてくるが――直後、二体の体が激しく爆発した。
後ろを振り返ると、ルフランがにやりと笑っていた。
なるほど、ファイアーボールを放ったのか。
ファイアーボールと言うと、クロムが初めてこの身で受けた魔法。
軽くトラウマが蘇るも、それよりも先にクロムは気づいた。
「ふふん、これで終わりかしら?」
「いや――まだです!」
「え、あっ――」
ルフランも気づいたのだろう。
最初のフレイムファンの魔法を受けたステルクウォルフが、体から黒煙を上げながらも起き上がり、飛びかかってきたのを。
彼女はすぐさま振り返り杖を向けるが、クロムはそれよりも早く魔物を縦半分に切り裂いた。
断末魔を上げる間もなく絶命――これで今度こそ全てを討伐できただろう。
「ありがとう、と言っておくわ。クロム」
「こちらこそありがとうございます。ルフラン」
自然と二人は手を合わせていた。
クロムもルフランも、互いにいい連携が出来た事を理解していたので、二人の口角が上がる。
「ま、でもあたしならあれも仕留められたけどね!」
「まあ僕一人でも倒せるくらいの敵でしたけどね」
「ん?」
「え?」
二人の声が被る。
二人ともお互いの戦闘能力は今の身近な戦いでも何となく理解していた。
だからこそ、少しの間、沈黙が流れる。
「ぷっ、あはははははっっ!! だよね! さっきのは明らかに無駄な手助けだったなって感じてたのよ!」
「あははははっ、ですよね! 僕もつい体が動いちゃったけど、ルフランにもあれは見えてましたもんね」
二人して笑った。
わざわざお互いを助け合わなくても、この程度の魔物だったら問題なく倒せていたのだ。
だけどクロムもルフランも無意識のうちにお互いのカバーをしてしまっていた。
「なんだかんだ上手くやれそうじゃない。あたし達」
「そうですね。僕もそんな気がしてきました」
時間にしてみればほんの数分の戦いだが、これなら背中を預けて戦えそうな気がする。
二人の中でそんな気持ちが芽生えた。
「さ、こいつらからとれる素材だけ回収して帰るわよ」
「はい――って、え?」
妖刀を鞘に納めようとした時、紫色の刃が怪しく光り輝きだす。
まるで心臓の鼓動のように、光が強弱する。
「ちょっと、クロム。その刀、何か様子が変だけどどういうこと?」
「い、いや、こんなの初めてで僕にもよく分からな――んなっ!?」
「え、ちょ、嘘でしょ!?」
二人の近くに現れた何者かの影。
何事かと見上げて見ればそこにいたのは――
「グルオオオオオォォォォォォーーーーーン!!!」
巨大な翼をはためかせ、大地が震えるほどの咆哮をするドラゴンが、こちらを見下ろしながらゆっくりと降りてきた。
千年ほど前に〝人間が安全に暮らせる領域〟を生み出す技術が確立されてからは、魔物に襲われて死ぬ人間の数は飛躍的に減少した。
しかし、魔物の数それ自体が減少した訳ではない。
放っておけばいずれ魔物の群れが結界のすぐ近くまで押し寄せて来てしまう可能性がある。
それ故に定期的に魔物の数を減らすための〝狩り〟を行う必要があり、それを行うのが冒険者の仕事でもある。
クロムとルフランの二人はまさにその狩りを行うために武器を携え目的地へ向かっているところだ。
そして王都アウレーから歩くことおよそ2時間。
広々とした平原の奥に灰色の岩山が見えるロシュ平原に到着した。
ここまでの道はある程度整備されていたが、分かれ道がいくつもあったのでルフランがいなければ迷子になっていたかもしれないとクロムは思った。
「さ、拠点に着いたわ。早速中に入りましょ」
ルフランはロシュ平原の手前の岩や木々に囲まれた小屋を指さし、そこへ向かって歩き出した。
どうやらこれは冒険者ギルドが設置したモノらしく、冒険者であればだれでも利用できる施設らしい。
中に入ってみると、最低限の生活が出来そうなレベルのものが揃っていた。
ベッドが二つ、テーブルとイス、ギルドの紋章が刻まれた巨大なボックスなどなど。
「この周辺は結界があるから魔物は寄り付かないわ。討伐が難航したり怪我をしたり、後は単純に休憩をしたいときとかに使うことになるわね」
「へぇ……それは助かりますね」
「あとあのボックスの中にあるモノとか武器防具なんかはギルドカードでお金を払えば買えるわ。食糧とか医療品とか色々あるから、いざと言うときのためにお金は貯めておいた方がいいわね。まあちょっと割高だけど」
なるほど、ギルドカード(とお金)さえあれば、最悪手ぶらでもなんとかなるのか、と感心する。
だが今はルフランに買ってもらったものが背中のリュックに詰まっているので利用する必要はなさそうだ。
「ここでちょっと休憩したらステルクウォルフ討伐に向かうわよ。日帰りなんだからあまり時間をかけたくないわ」
「分かりました」
喉が渇いたクロムはリュックから水筒を取り出し、その中身を喉に流し込む。
まだ冷たさを保っていたお茶が、体に活力を与えてくれるのを感じた。
今では一般的な中身を保温する技術とやらが使われているらしいが、そういったモノに無縁だったクロムにとってはとても新鮮な気分だった。
ルフランも装備や荷物を置いて椅子に座り、汗をタオルで拭き取っていた。
そしてしばらくして、十分に休息が取れた二人は拠点を後にし、目的のステルクウォルフを求めて歩いていた。
「今回は5体の討伐でしたっけ」
「そうよ。ステルクウォルフは小さな群れを作って行動することが多いから、一匹見つければあとはまとめて片付けられると思う」
今回の討伐対象はCランク相当の狼型の魔物だ。
クロムは少し前にファアリの森で狼タイプの魔物を何体も倒してきているので、アレと同じなら問題なく倒せるだろうと踏んでいた。
ただし油断はしない。今回の魔物はあの時の魔物よりもずっと強いかもしれないからだ。
いつどこから襲い掛かってきても対処できるように、手の位置には気を付けて置く。
そうして警戒しながら歩いていると――
「ガアッッ――!」
「っ!!」
右側の茂みが揺れ、その直後に一匹の魔物が大口を開けて飛びかかってきた。
クロムはすぐさま妖刀を抜き、その牙に刃を当てて弾き返す。
しかしすぐさまその魔物は体勢を立て直し、こちらを威嚇するようにグルグルと喉を唸らせる。
気づけば周囲には6体ものの同種の魔物がこちらを囲んで睨んでいた。
「ルフラン!」
「分かってるわ!」
「これがステルクウォルフですか!?」
「そうよ! こいつらを倒すのが今日の目的!」
それならば気兼ねなく戦える。
ちょっと目的の数よりも多い気はするが、少ないよりは手間が省けて良い。
クロムは妖刀の柄を強く握り、慎重に魔物たちの動きを観察した。
ルフランも小型のステッキを取り出し、それを両手で前向きに構えた。
「フレイムファン!」
先に仕掛けたのはルフランだった。
火属性の魔法を展開し、自身から前方扇状に向けて高速で炎を射出する。
それは三体のステルクウォルフを飲み込まんとするが、左右の二体はすぐさま横に逸れることで炎から逃れたが、1体は対処が間に合わずに飲み込まれてしまう。
そしてルフランに対して明確な敵意を持った後ろ側の四体が彼女の背中に向けて飛びかかってくる。
「ふっ――!!」
だがそこにクロムが割って入り、妖刀を以って叩き落していく。
だが彼らの皮膚は存外に頑丈で、刀傷を刻み込むものの致命傷には至っていなかった。
その後ルフランの炎から逃れた二体が空中に飛び上がり襲い掛かってくるが、彼女は両手を左右に挙げて次なる魔法を唱える。
「ファイアーボール!!」
手のひらから射出された燃え盛る炎の玉。
それらは勢いよくステルクウォルフ達に食らいつき、激しい爆発と共に落ちていった。
その肉体は大きく抉れており、傷口からは黒い煙が上がっている。
これは死んでいるな、と思いながらも、今度はクロムに標的を変えてきた四体に刀を振るう。
今度はより早く、強く。
確実にその体を二分割するべく刀を振るった。
まずは一体、そして二体目を仕留めたところで残りの二体が連携して一度に攻めてくるが――直後、二体の体が激しく爆発した。
後ろを振り返ると、ルフランがにやりと笑っていた。
なるほど、ファイアーボールを放ったのか。
ファイアーボールと言うと、クロムが初めてこの身で受けた魔法。
軽くトラウマが蘇るも、それよりも先にクロムは気づいた。
「ふふん、これで終わりかしら?」
「いや――まだです!」
「え、あっ――」
ルフランも気づいたのだろう。
最初のフレイムファンの魔法を受けたステルクウォルフが、体から黒煙を上げながらも起き上がり、飛びかかってきたのを。
彼女はすぐさま振り返り杖を向けるが、クロムはそれよりも早く魔物を縦半分に切り裂いた。
断末魔を上げる間もなく絶命――これで今度こそ全てを討伐できただろう。
「ありがとう、と言っておくわ。クロム」
「こちらこそありがとうございます。ルフラン」
自然と二人は手を合わせていた。
クロムもルフランも、互いにいい連携が出来た事を理解していたので、二人の口角が上がる。
「ま、でもあたしならあれも仕留められたけどね!」
「まあ僕一人でも倒せるくらいの敵でしたけどね」
「ん?」
「え?」
二人の声が被る。
二人ともお互いの戦闘能力は今の身近な戦いでも何となく理解していた。
だからこそ、少しの間、沈黙が流れる。
「ぷっ、あはははははっっ!! だよね! さっきのは明らかに無駄な手助けだったなって感じてたのよ!」
「あははははっ、ですよね! 僕もつい体が動いちゃったけど、ルフランにもあれは見えてましたもんね」
二人して笑った。
わざわざお互いを助け合わなくても、この程度の魔物だったら問題なく倒せていたのだ。
だけどクロムもルフランも無意識のうちにお互いのカバーをしてしまっていた。
「なんだかんだ上手くやれそうじゃない。あたし達」
「そうですね。僕もそんな気がしてきました」
時間にしてみればほんの数分の戦いだが、これなら背中を預けて戦えそうな気がする。
二人の中でそんな気持ちが芽生えた。
「さ、こいつらからとれる素材だけ回収して帰るわよ」
「はい――って、え?」
妖刀を鞘に納めようとした時、紫色の刃が怪しく光り輝きだす。
まるで心臓の鼓動のように、光が強弱する。
「ちょっと、クロム。その刀、何か様子が変だけどどういうこと?」
「い、いや、こんなの初めてで僕にもよく分からな――んなっ!?」
「え、ちょ、嘘でしょ!?」
二人の近くに現れた何者かの影。
何事かと見上げて見ればそこにいたのは――
「グルオオオオオォォォォォォーーーーーン!!!」
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