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8話 新人Cランク冒険者
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あれから数日が経った。
エルミアに全ての面倒を見てもらいながら暮らす王都アウレーでの生活は、正直言って天国だった。
美味しい食事、ふかふかのベッド、そして楽しい町観光。
すべてがジーヴェスト公爵家での生活とは比べ物にならないくらいの満足度だった。
だがそれは決して良い事だけではない。
何故ならあまりに充実し過ぎてもう一生このままでいいと思ってしまう自分が生まれてしまったからだ。
簡潔に言えば、このままだと堕落してしまう。
それではダメだ。もう一度気合を入れなおす必要がある。
そのためにはすぐにでもベッドから起き上がって、これまで日課としていた剣の鍛錬をしに行かなければと思ったのだが……
「うぅん……ふみゅ……すぅ……」
「…………」
身体を動かそうとすると、彼女の艶めかしい声が耳を撫でる。
現在クロムはエルミアの細い腕に包まれる形で横になっている。
早い話がクロムは今、彼女の抱き枕にされているのだ。
エルミアの家はそれなりの広さを持つ一軒家なのだが、どうやら客人用のベッドなどは用意していないらしく、クロムは新しいベッドを買うまで一時的にエルミアと一緒に寝ることになっていた。
最初は床とかソファで構わないと言ったのだが、エルミアがそれを断固として認めてくれなかったのだ。
彼女のベッドは詰めれば大人二人でも寝れるくらい大きかったのだが、離れて寝ていても朝を迎えるころには何故かいつもこのように彼女に捕まってしまっている。
普段は本物の抱き枕を置いて寝ているらしく、それと入れ替わる形でクロムがベッドに入ってしまったためなのだろう。
良い匂いがするし安心感が生まれるので決して悪い感覚ではないのだが、どうにも落ち着かない。
彼女の薄い肌着と白い肌を見ていると何やらいけないことをしているような気分になるのだ。
この数日間、朝の鍛錬が出来なかったのはこれのせいでもある。
だが、今日こそはこの状況から脱するのだ。
未だ寝息を立てるエルミアを起こさないようにゆっくりと慎重に体を滑らせていく。
だが元々密着していた以上、どうしてもエルミアの体に刺激がいってしまう訳で、その度に声が漏れたり腕の力が強まったりする。
それでも何とか脱出すると、エルミアの腕は何かを探すようにベッドを撫でだした。
「んぅ……あれぇ、クロムくん……? どこ、いくの?」
「すみません。ちょっと鍛錬してきます」
どうやら起こしてしまったようだ。
まだ朝早い時間なので申し訳ない気持ちになりながらも、ここで引くわけにはいかないとはっきり理由を伝えた。
エルミアは開き切っていない目をこちらに向け、大きなあくびをする。
「そっか……わたしはもう少し寝てるから、気を付けてね……」
普段とは違う気の抜けた声で、エルミアはクロムを見送った。
そのまま再度眠りに着こうとしたのだが、どうにも手元が寂しくなり、仕方なく起き上がってこれまで使っていた抱き枕をベッドへ持ち込んだ。
そしてその感触を確かめながら横になるのだが、
「うぅん……なんか物足りないなぁ……」
思っていた以上にクロムの抱き心地が良く、これまでの抱き枕では満足がいかなくなっていた。
でも今はこれで我慢するかと自分を納得させ、再び寝息を立て始めるのだった。
そして無事朝の鍛錬を終えたクロムが家の中へ戻ると、エルミアが朝食の準備をしていた。
「あ、クロムくん。机の上にあるそれ、クロムくんのだから」
「えっ、あ、はい。ありがとうございます」
汗をタオルで拭いながら、机の上に置かれた手紙らしきものを手に取る。
中身を見てみると、そこにはギルドマスター・アルファンの名義でこの前の試験の結果が記されていた。
内容を要約すると、クロムをギルド所属の新人冒険者として歓迎し、そのランクをCと認定するとのこと。
どうやら十分な結果を収めることが出来たようで、クロムは一安心した。
だがクロムとしては対人試験におけるヘザードとの戦いには満足しておらず、次の機会があったらもっと良い戦いが出来るようにもっと頑張ろうと決意を新たにする。
ちなみにクロムは勿論学校などには通っておらず、家庭教師などもいなかったのだが、生前の母親に文字の読み書きを教わっており、死後も継続して独学で勉強を続けていた。
そのためこの手紙も問題なく読むことが出来たのだ。
「ほんとに凄いよ。新人でいきなりCランクに認定される冒険者なんて滅多に現れないからね」
「そうなんですか?」
「うんうん。クロムくんなら多分きっとすぐにB以上にも上がれると思うよ!」
この結果はエルミアから見ても良いものであるらしい。
あの試験では最大でもCランクまでしか認定できないとアルファンが言っていたので、今回はその最大評価を貰えたということになる。
しかしクロムが目指すのはあくまで最強。こんなもので満足できるわけがない。
せっかく冒険者となったのだから、まずはその頂点――Aランク以上を目指すことを当面の目標としよう。
ちなみにエルミアは何ランクなのかを聞いてみると、
「私? 私はSランクだよ?」
そう平然と言ってのけた。
Sランク冒険者は特権階級のようなものだと言っていたが、Aランクよりも上の冒険者であることに間違いはない。
という事はエルミアはあのヘザードよりも強いという事になる。
この優しいお姉さんが一体どれだけの強さを秘めているのかと心惹かれるが、訓練だとしても彼女相手に剣を向けられる気がしなかったので、あくまで想像するにとどめておこうと思った。
さて、朝食を済ませたクロムとエルミアは早速冒険者ギルドに足を運んでいた。
エルミアは今日は外せない仕事があるとの事で、クロムに簡単な冒険者ギルドの利用方法を説明してからそそくさと4階のギルドマスター室へと向かって行ってしまった。
適当に簡単な依頼でも受けて見たら? と提案されたので、まずは受付の女性に声をかけてみることにした。
どうやら向こうもクロムが新人であることを理解しているらしく、先ほどエルミアに受けた説明をより詳しくしていろいろと教えてくれた。
と言っても基本的にやることは単純で、依頼掲示板掲示されている依頼の中に自分が受けたいものがあったら受付まで持っていって手続きをする。
実際に依頼をこなす。そして指定された達成条件を満たしたらギルドに帰ってきて報告する。
それだけだ。
「何か分からないことがあったらいつでもこちらへ聞きに来てください」
「はい、ありがとうございます」
「ところで、固定パーティへの参加などは検討しておりますか?」
「固定パーティ?」
パーティとは、冒険者が複数人集まって組むチームのようなもので、全員で協力して同一の依頼をこなすことを目的とする。
パーティには主に二種類存在する。
一つ目が依頼単位でチームを組む臨時パーティ、二つ目がどんな依頼も一緒にこなす固定パーティだ。
前者は複数人で臨むのが好ましい依頼でその依頼限りの仲間を募って集められるが、後者は常に共に行動をする仲間のようなものだ。
「もし検討されているのでしたら、あちらにメンバー募集中のパーティの張り紙がありますのでそちらをご覧ください」
「分かりました。ありがとうございます」
もし固定パーティに興味がある場合は、ギルド側がそのパーティと繋いで話し合う機会を設けてくれるのだとか。
正直これからの冒険者生活を一人でやっていくのには少々不安があったので、誰か仲間がいたら心強いなと思っていた。
「では説明はこれで以上となります。あなたのこれからの冒険者生活に幸多からんことを」
受付嬢の説明を受けたクロムは、早速彼女が言っていた固定パーティの張り紙を見てみることにした。
そこにあったのは多種多様の募集。
ただの一枚紙に淡々と募集要項が書かれたものもあれば、ドラゴンの顔のようなデザインが施された独特なものもある。
正直目移りしてしまってどれが良いのかさっぱり分からないが、まずは目立つものから読んでみることにしよう。
クロムがそんなことを考えている中、その後ろでは様々な視線が彼に向けられていた。
「アイツだよな。新人でいきなりCランクに認定された奴」
「まだガキじゃねえか。あんなのが本当にCランクの実力があるのか?」
「固定パーティの張り紙を見てるぜ。勧誘してみるか?」
「やめとけやめとけ。どうせお偉いさんのコネかなんかだろ」
様々な憶測が飛び交う中、その視線を遮るようにクロムに歩み寄る者が一人。
それは彼と同じくらいの身長――いや、ちょっと高いか。
だが同じ子供であるという事に間違いはない。
そんな彼女が、張り紙の前で悩むクロムの背後に立ち、声をかけた。
「ねえアナタ。あたしと組む気はない?」
振り返るとそこには、燃えるような赤い髪を靡かせる少女が立っていた。
エルミアに全ての面倒を見てもらいながら暮らす王都アウレーでの生活は、正直言って天国だった。
美味しい食事、ふかふかのベッド、そして楽しい町観光。
すべてがジーヴェスト公爵家での生活とは比べ物にならないくらいの満足度だった。
だがそれは決して良い事だけではない。
何故ならあまりに充実し過ぎてもう一生このままでいいと思ってしまう自分が生まれてしまったからだ。
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それではダメだ。もう一度気合を入れなおす必要がある。
そのためにはすぐにでもベッドから起き上がって、これまで日課としていた剣の鍛錬をしに行かなければと思ったのだが……
「うぅん……ふみゅ……すぅ……」
「…………」
身体を動かそうとすると、彼女の艶めかしい声が耳を撫でる。
現在クロムはエルミアの細い腕に包まれる形で横になっている。
早い話がクロムは今、彼女の抱き枕にされているのだ。
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最初は床とかソファで構わないと言ったのだが、エルミアがそれを断固として認めてくれなかったのだ。
彼女のベッドは詰めれば大人二人でも寝れるくらい大きかったのだが、離れて寝ていても朝を迎えるころには何故かいつもこのように彼女に捕まってしまっている。
普段は本物の抱き枕を置いて寝ているらしく、それと入れ替わる形でクロムがベッドに入ってしまったためなのだろう。
良い匂いがするし安心感が生まれるので決して悪い感覚ではないのだが、どうにも落ち着かない。
彼女の薄い肌着と白い肌を見ていると何やらいけないことをしているような気分になるのだ。
この数日間、朝の鍛錬が出来なかったのはこれのせいでもある。
だが、今日こそはこの状況から脱するのだ。
未だ寝息を立てるエルミアを起こさないようにゆっくりと慎重に体を滑らせていく。
だが元々密着していた以上、どうしてもエルミアの体に刺激がいってしまう訳で、その度に声が漏れたり腕の力が強まったりする。
それでも何とか脱出すると、エルミアの腕は何かを探すようにベッドを撫でだした。
「んぅ……あれぇ、クロムくん……? どこ、いくの?」
「すみません。ちょっと鍛錬してきます」
どうやら起こしてしまったようだ。
まだ朝早い時間なので申し訳ない気持ちになりながらも、ここで引くわけにはいかないとはっきり理由を伝えた。
エルミアは開き切っていない目をこちらに向け、大きなあくびをする。
「そっか……わたしはもう少し寝てるから、気を付けてね……」
普段とは違う気の抜けた声で、エルミアはクロムを見送った。
そのまま再度眠りに着こうとしたのだが、どうにも手元が寂しくなり、仕方なく起き上がってこれまで使っていた抱き枕をベッドへ持ち込んだ。
そしてその感触を確かめながら横になるのだが、
「うぅん……なんか物足りないなぁ……」
思っていた以上にクロムの抱き心地が良く、これまでの抱き枕では満足がいかなくなっていた。
でも今はこれで我慢するかと自分を納得させ、再び寝息を立て始めるのだった。
そして無事朝の鍛錬を終えたクロムが家の中へ戻ると、エルミアが朝食の準備をしていた。
「あ、クロムくん。机の上にあるそれ、クロムくんのだから」
「えっ、あ、はい。ありがとうございます」
汗をタオルで拭いながら、机の上に置かれた手紙らしきものを手に取る。
中身を見てみると、そこにはギルドマスター・アルファンの名義でこの前の試験の結果が記されていた。
内容を要約すると、クロムをギルド所属の新人冒険者として歓迎し、そのランクをCと認定するとのこと。
どうやら十分な結果を収めることが出来たようで、クロムは一安心した。
だがクロムとしては対人試験におけるヘザードとの戦いには満足しておらず、次の機会があったらもっと良い戦いが出来るようにもっと頑張ろうと決意を新たにする。
ちなみにクロムは勿論学校などには通っておらず、家庭教師などもいなかったのだが、生前の母親に文字の読み書きを教わっており、死後も継続して独学で勉強を続けていた。
そのためこの手紙も問題なく読むことが出来たのだ。
「ほんとに凄いよ。新人でいきなりCランクに認定される冒険者なんて滅多に現れないからね」
「そうなんですか?」
「うんうん。クロムくんなら多分きっとすぐにB以上にも上がれると思うよ!」
この結果はエルミアから見ても良いものであるらしい。
あの試験では最大でもCランクまでしか認定できないとアルファンが言っていたので、今回はその最大評価を貰えたということになる。
しかしクロムが目指すのはあくまで最強。こんなもので満足できるわけがない。
せっかく冒険者となったのだから、まずはその頂点――Aランク以上を目指すことを当面の目標としよう。
ちなみにエルミアは何ランクなのかを聞いてみると、
「私? 私はSランクだよ?」
そう平然と言ってのけた。
Sランク冒険者は特権階級のようなものだと言っていたが、Aランクよりも上の冒険者であることに間違いはない。
という事はエルミアはあのヘザードよりも強いという事になる。
この優しいお姉さんが一体どれだけの強さを秘めているのかと心惹かれるが、訓練だとしても彼女相手に剣を向けられる気がしなかったので、あくまで想像するにとどめておこうと思った。
さて、朝食を済ませたクロムとエルミアは早速冒険者ギルドに足を運んでいた。
エルミアは今日は外せない仕事があるとの事で、クロムに簡単な冒険者ギルドの利用方法を説明してからそそくさと4階のギルドマスター室へと向かって行ってしまった。
適当に簡単な依頼でも受けて見たら? と提案されたので、まずは受付の女性に声をかけてみることにした。
どうやら向こうもクロムが新人であることを理解しているらしく、先ほどエルミアに受けた説明をより詳しくしていろいろと教えてくれた。
と言っても基本的にやることは単純で、依頼掲示板掲示されている依頼の中に自分が受けたいものがあったら受付まで持っていって手続きをする。
実際に依頼をこなす。そして指定された達成条件を満たしたらギルドに帰ってきて報告する。
それだけだ。
「何か分からないことがあったらいつでもこちらへ聞きに来てください」
「はい、ありがとうございます」
「ところで、固定パーティへの参加などは検討しておりますか?」
「固定パーティ?」
パーティとは、冒険者が複数人集まって組むチームのようなもので、全員で協力して同一の依頼をこなすことを目的とする。
パーティには主に二種類存在する。
一つ目が依頼単位でチームを組む臨時パーティ、二つ目がどんな依頼も一緒にこなす固定パーティだ。
前者は複数人で臨むのが好ましい依頼でその依頼限りの仲間を募って集められるが、後者は常に共に行動をする仲間のようなものだ。
「もし検討されているのでしたら、あちらにメンバー募集中のパーティの張り紙がありますのでそちらをご覧ください」
「分かりました。ありがとうございます」
もし固定パーティに興味がある場合は、ギルド側がそのパーティと繋いで話し合う機会を設けてくれるのだとか。
正直これからの冒険者生活を一人でやっていくのには少々不安があったので、誰か仲間がいたら心強いなと思っていた。
「では説明はこれで以上となります。あなたのこれからの冒険者生活に幸多からんことを」
受付嬢の説明を受けたクロムは、早速彼女が言っていた固定パーティの張り紙を見てみることにした。
そこにあったのは多種多様の募集。
ただの一枚紙に淡々と募集要項が書かれたものもあれば、ドラゴンの顔のようなデザインが施された独特なものもある。
正直目移りしてしまってどれが良いのかさっぱり分からないが、まずは目立つものから読んでみることにしよう。
クロムがそんなことを考えている中、その後ろでは様々な視線が彼に向けられていた。
「アイツだよな。新人でいきなりCランクに認定された奴」
「まだガキじゃねえか。あんなのが本当にCランクの実力があるのか?」
「固定パーティの張り紙を見てるぜ。勧誘してみるか?」
「やめとけやめとけ。どうせお偉いさんのコネかなんかだろ」
様々な憶測が飛び交う中、その視線を遮るようにクロムに歩み寄る者が一人。
それは彼と同じくらいの身長――いや、ちょっと高いか。
だが同じ子供であるという事に間違いはない。
そんな彼女が、張り紙の前で悩むクロムの背後に立ち、声をかけた。
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