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新章 再び、異世界へ
148.『全』への叛逆者
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『管理者権限:破壊信号を128地点へセット』
「今、稼働する全てのコマンドを強制停止する――」
『管理者権限:鍵を設定。それぞれ128ケタの乱数によって定義』
「破壊信号を検索。コマンドへ強制介入、鍵の抜け穴から0で上書きする」
『管理者権限:鍵の抜け穴の修復を開始。同時、設定時点へと巻き戻す』
「複製へ強制介入。鍵の抜け穴から0で上書きする」
金色に光る『管理者』と、それに対抗する『神殺し』。二人の詠唱合戦を、ついて行く事が出来ずに眺める唯葉に工藤、水橋。
そんな三人に向けて、詠唱を続ける俺は言い放つ。
「俺が時間を稼ぐ。それまでに、みんなは何とかしてアイツを止めてくれ」
俺では、あの金色の管理者が紡ぐ攻撃をなんとか止めるだけで精一杯だった。
「……分かった、任せて。みんな、とりあえず攻撃してみよう?」
「そうね。ここで黙って突っ立っていても始まらない事だし」
「アレを倒せば全て終わるんだ。やるしかねえッ!」
後ろで見ていた三人は、再び構え――
「――『物質錬成』……受け取って」
「受け取ったッ!」
物質錬成によって生み出された『魔剣・レイフィロア』を受け取った工藤茂春。
続けて、お得意の『狙撃銃』を生み出し、構える水橋明日香。
そして、魔力を溜め、いつでも『最大火力』を放つ準備が整った梅屋唯葉。
『管理者権限:消滅の種を蒔く。発芽』
「消滅地点の復旧。種を枯らす」
そして俺は、互いに譲らぬ『詠唱』で、足止めを行う。
舞台は整った。カミサマ、そして管理者との戦いは――これで終わりだ。
「――『サンダー・シュート』ッ!!」
「この一発の銃弾で――全てを撃ち抜くッ!!」
「一度は失ってしまったレイフィロア。もう一度俺に力を貸してくれッ!!」
管理者の放つ、金色のオーラにさえ負けないほどの激しい光を放ちながら、走り抜ける雷撃。
青いオーラを纏い、ただ一発、真っ直ぐに。金色の管理者の元へと飛んでいく銃弾。
黒色の剣は、使用者の声に応えるかのように、更なる黒を生み出しながら振われるその斬撃。
その全てが、管理者へと放たれて。
――ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!
全ての終わりを伝えるかのような。そんな、圧倒的な白き爆発が……全てを包み込む。
(やった……のか? あの『管理者』を、倒す事が……)
大爆発に飲み込まれた俺は、何とか意識を保っていられるが、今はどんな状況なのか。みんなは無事なのか、全く見えない。
しかし。それぞれの全力が込められた攻撃だ。いくら世界の管理者と言えど、ただでは済まないはず。
……そんな。
……そんな期待さえも、軽く嘲笑うかのような。
――そんな声が聞こえた。
『管理者権限:最終命令・叛逆者よ、手のひらで踊れ』
「今、稼働する全てのコマンドを強制停止する――」
『管理者権限:鍵を設定。それぞれ128ケタの乱数によって定義』
「破壊信号を検索。コマンドへ強制介入、鍵の抜け穴から0で上書きする」
『管理者権限:鍵の抜け穴の修復を開始。同時、設定時点へと巻き戻す』
「複製へ強制介入。鍵の抜け穴から0で上書きする」
金色に光る『管理者』と、それに対抗する『神殺し』。二人の詠唱合戦を、ついて行く事が出来ずに眺める唯葉に工藤、水橋。
そんな三人に向けて、詠唱を続ける俺は言い放つ。
「俺が時間を稼ぐ。それまでに、みんなは何とかしてアイツを止めてくれ」
俺では、あの金色の管理者が紡ぐ攻撃をなんとか止めるだけで精一杯だった。
「……分かった、任せて。みんな、とりあえず攻撃してみよう?」
「そうね。ここで黙って突っ立っていても始まらない事だし」
「アレを倒せば全て終わるんだ。やるしかねえッ!」
後ろで見ていた三人は、再び構え――
「――『物質錬成』……受け取って」
「受け取ったッ!」
物質錬成によって生み出された『魔剣・レイフィロア』を受け取った工藤茂春。
続けて、お得意の『狙撃銃』を生み出し、構える水橋明日香。
そして、魔力を溜め、いつでも『最大火力』を放つ準備が整った梅屋唯葉。
『管理者権限:消滅の種を蒔く。発芽』
「消滅地点の復旧。種を枯らす」
そして俺は、互いに譲らぬ『詠唱』で、足止めを行う。
舞台は整った。カミサマ、そして管理者との戦いは――これで終わりだ。
「――『サンダー・シュート』ッ!!」
「この一発の銃弾で――全てを撃ち抜くッ!!」
「一度は失ってしまったレイフィロア。もう一度俺に力を貸してくれッ!!」
管理者の放つ、金色のオーラにさえ負けないほどの激しい光を放ちながら、走り抜ける雷撃。
青いオーラを纏い、ただ一発、真っ直ぐに。金色の管理者の元へと飛んでいく銃弾。
黒色の剣は、使用者の声に応えるかのように、更なる黒を生み出しながら振われるその斬撃。
その全てが、管理者へと放たれて。
――ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!
全ての終わりを伝えるかのような。そんな、圧倒的な白き爆発が……全てを包み込む。
(やった……のか? あの『管理者』を、倒す事が……)
大爆発に飲み込まれた俺は、何とか意識を保っていられるが、今はどんな状況なのか。みんなは無事なのか、全く見えない。
しかし。それぞれの全力が込められた攻撃だ。いくら世界の管理者と言えど、ただでは済まないはず。
……そんな。
……そんな期待さえも、軽く嘲笑うかのような。
――そんな声が聞こえた。
『管理者権限:最終命令・叛逆者よ、手のひらで踊れ』
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