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スウィーツ・バイキング⑤
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エイヴェリーの家で少し休んだ後、彼女のお父さんに乗せられて家に帰った。ママはまだ仕事から帰ってきていなかった。美容師の彼女は、土日でも夜遅くまで仕事をしている。
ママがいなくて良かった。エイヴェリーの家に泊まりに行って帰ってくると、ママはあからさまに機嫌が悪くなるから。
キッチンの鍋を覗いたら、サイコロステーキが焼かれてあった。焼いたのは多分オーシャンだ。ところどころ黒く焦げてるから分かる。でもお腹が空いていたから、冷蔵庫のサラダと一緒に食べた。
食べている途中でオーシャンが来て、「エイヴェリーとのデートは楽しかったか?」って訊いてきた。
「楽しかったわよ、スウィーツも美味しかったし」
店から持ち帰ってきたさつまいものタルトを渡したら、姉は「うまそー」と言ってペロリと平らげてしまった。
「エイヴェリーが髪型褒めてくれたわ、しばらくはこの髪型をキープする。彼女もショートに戻ってた。やっぱエイヴェリーにはショートヘアが似合うよね」
「お前はいつもエイヴェリー、エイヴェリーって言ってる。よっぽど好きなんだな」
「好きよ、もちろん」
オーシャンが冷やかしてくるのを軽く流してシャワーを浴びて、宿題を済ませた後部屋で今日あったことを思い出して日記を書いた。
エイヴェリーに学校のことを話せてすっきりした。今日彼女に会えたことで、真夏の干上がった地面みたく乾いてひび割れていた心に水分が戻って生き返った気がした。
彼女に今度会えるのがいつになるかわからないけれど、また演劇のことや本のことなんかを沢山話せたらいい。
すごく長くなっちゃった。明日は学校だから、そろそろ寝ないと。
ママがいなくて良かった。エイヴェリーの家に泊まりに行って帰ってくると、ママはあからさまに機嫌が悪くなるから。
キッチンの鍋を覗いたら、サイコロステーキが焼かれてあった。焼いたのは多分オーシャンだ。ところどころ黒く焦げてるから分かる。でもお腹が空いていたから、冷蔵庫のサラダと一緒に食べた。
食べている途中でオーシャンが来て、「エイヴェリーとのデートは楽しかったか?」って訊いてきた。
「楽しかったわよ、スウィーツも美味しかったし」
店から持ち帰ってきたさつまいものタルトを渡したら、姉は「うまそー」と言ってペロリと平らげてしまった。
「エイヴェリーが髪型褒めてくれたわ、しばらくはこの髪型をキープする。彼女もショートに戻ってた。やっぱエイヴェリーにはショートヘアが似合うよね」
「お前はいつもエイヴェリー、エイヴェリーって言ってる。よっぽど好きなんだな」
「好きよ、もちろん」
オーシャンが冷やかしてくるのを軽く流してシャワーを浴びて、宿題を済ませた後部屋で今日あったことを思い出して日記を書いた。
エイヴェリーに学校のことを話せてすっきりした。今日彼女に会えたことで、真夏の干上がった地面みたく乾いてひび割れていた心に水分が戻って生き返った気がした。
彼女に今度会えるのがいつになるかわからないけれど、また演劇のことや本のことなんかを沢山話せたらいい。
すごく長くなっちゃった。明日は学校だから、そろそろ寝ないと。
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