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初顔合わせ②
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私と同じ37と書かれたバッジをつけたジャンヌは、私を迎えにくるなり優しく微笑んだ。雪のように白い肌をして、首元まであるグレーのウェーブのかかったアンニュイな髪をして、両耳には涙型のゴールドのピアスをつけている。身長は170センチくらいだろうか。髪の毛と同じグレーの切長の目は、細められながら私を見つめていた。
「あなたがエイヴェリーね。よろしく」
他の学生は、「よろしくお願いします、お姉様」などと言ってスカートの右端を持ち上げてお辞儀をしたりしていたが、この私にそんな上品な所作を求めてはいけない。
「はい、よろしくお願いします」
「ロマンの妹なのよね?」
「はい」
「あんまり似てないわね」
笑顔で言う彼女に、
「血が繋がってないので」
と淡々と返す。
「ロマンは、今日は……」
ホールの中を見渡しても、ロマンの姿はどこにもない。
「あなたのお姉さんなら、委員会で遅くなるそうよ。そろそろ来る頃だと思うんだけど」
ジャンヌは目の前の長い長方形のテーブルに積み上げられた銀の皿とスプーンを一つずつ手に取り、隣のテーブルに向かうと、赤いスープをよそって私に手渡した。
「これ、私のグループで作ったチリコンカンよ」
手渡されたスプーンの入った皿を手に取り、中のビーンズや玉ねぎの浮いたスープを口に運ぶ。トマトとケチャップソースの酸味と甘み、チリソースのピリッとした辛味が溶け合ったそれは、確かに美味しかった。
「美味しいです」
「良かった」
ジャンヌが微笑んだ。感情の見えない笑顔だと思った。ちょうど、オーシャンの母が私に向けた様なーー。きっと、彼女は私を好きではない。あの時と同じように直感で感じ取った。
次の話題に悩んでいると、バケットを齧りながらオーシャンがやってきた。
「なぁ、お前の姉さんとペアなんだけど、いねーんだけど」
「委員会で遅いんですって。そろそろ来るらしいわ」
よりにもよって、友人のオーシャンのペアが私の姉だなんて。オーシャンに色々打ち明け話をしていただけに、何だか気まずいし恥ずかしい。
「お前の姉さん、俺を虐めたりしないだろうな?」
「ロマンはそんな人じゃないわ」
そんな会話をしていたときに、後ろから、「お待たせ」と聞き慣れた声がかかる。振り向くと、心なしか悲しげな笑顔の姉が立っていた。この間のことがあったから、姉の顔を見るのが辛かった。姉も同じような気持ちなのかも知れない。私には軽く微笑みかけただけで話しかけることはしなかった。
「ロマン、委員会お疲れ様。私も参加できたら良かったんだけど、こっちの準備の人数が足りなくて‥‥‥」
ジャンヌはロマンの右手を軽く握り、ほとんど同じ身長の姉に向かって、私と話した時よりもオクターブ高い、甘い声色で話しかけている。胸がちくりと痛む。
「ああ、いいよいいよ。大して中身もないミーティングだったし」
ロマンは少し戸惑った様子で笑ったあと、チリコンカンの入った鍋をのぞいて、
「君たちの班の、美味しそうだね」
とジャンヌに向かって微笑みかけた。
「あなたも食べていいのよ」
愛想よくジャンヌが言うとロマンは、
「後でね。私も後輩のお世話をしなくちゃ」
と答えてオーシャンの方を見た。そのうち姉と友人は話しながら向こうに行ってしまった。
最初は小さな痛みだったのが、胸を貫くような苦痛に変わっていることに気づく。姉とどんな関係なんですか。その言葉が胸まで迫り上がってくるも、聞くことなどできなかった。
「あなたのお姉さん、ハンサムよね。クラスでもよくモテてるわ」
チリコンカンの鍋の横、大きなボウルの中にあるパスタを皿に盛り付けながら、ジャンヌが言う。
「姉は昔からよくモテるんです」
小学校の時から、整った顔立ちで優しい性格の姉は女子にモテた。中学では姉のファンクラブが出来るほどだった。ファンクラブの活動を邪魔するために、学校中の壁に貼ってあった『ロマン先輩ファンクラブミーティング』のチラシを、放課後一人で剥がして回ったのは良い思い出だ。
「ロマンのような優しいお姉さんがいて、あなたは幸せね」
「……そうですね」
居心地が悪かった。幸せなはずがない。少なくとも今の私は。いつも幸せが遠ざかっていくような、手に掴んだと思えば砂のように溢れていくような虚しさを抱えていた。
よりによって、どうしてペアがこの人だったんだろう。私はこの人が苦手だ。きっとこの人も私のことが苦手だろう。ロマンに馴れ馴れしくしているのも、女性らしい声色と表情で話しかけるのも、それに優しく答える姉もーー。全てが嫌だ。今日、ここに来るんじゃなかった。何度も適当な理由を付けてサボろうと思った。前の私ならそうしていた。ロマン以外の人との関係に興味などなかったから。こんな擬似姉妹の活動なんかなくたって学校生活は成立するのに、一体誰が何のためにこんな下らない制度を作ったのだろう。
落ち込んでいると、隣のテーブルからクレアがペアであるミアと一緒にやってきた。
「エイヴェリー、ミアさんの家で今度クリスマス会があるの。あなたと友達だって話したら、一緒に来ないかって誘われたわ」
「私も行っていいの?」
ミアはもちろん、と笑顔で答えた。
「あんまり派手なパーティーではないけどね。他にも、モデルや女優の子が何人か来るわ」
そんな有名人ばかりのパーティに参加するなんて気後れするけれど、せっかくのオファーを断るのも申し訳ない。行くと答えると、ミアは満面の笑みを浮かべた。
「あなたが来るの、楽しみにしてるわ」
ミアの笑顔はとても自然で、その声は夏草を揺らす風のように澄んでいた。
クレアとミアは子役時代から活躍している同士とても気が合っているようで、話が尽きない様子だ。この二人の関係性を羨ましく思う自分がいる。きっとミアがペアだったら、こんな思いをしなくても良かった。
二人が別のテーブルに移動したのを見たジャンヌが、
「あの二人は本当の姉妹みたいに気が合ってるわね」と言った。周りのクラスメイトたちは皆、優しそうな姉と楽しげに話をしながら料理を食べている。ロマンとオーシャンは、遠くのテーブルで他のペアたちと6人くらいで輪になって談笑していた。
「ねぇ、あなたのお姉さんってどんな人がタイプなのかしらね?」
ジャンヌが私のすぐ横にやってきて、囁く様な声で尋ねた。
「さぁ……」
姉は中学の頃からいろんなタイプの女子と一緒にいた。ボーイッシュなスポーツ女子、フェミニンなお嬢様系、ぼんやりとした天然な子、少し不良っぽい女の子ーー。特別恋愛に積極的な方ではなかった。むしろ受け身だったけれど、来るもの拒まず精神の姉は、よほどのことがない限り女子からの告白を断ることなく受け入れた。その代わり破局も早かったけれど。
「あなた、お姉さんに私のことをどう思ってるか聞いてみてくれない? いいな~と思ってるんだけど……。彼女のストライクゾーンに入ってるかしらね」
胸に錘がずしりと乗しかかる。まさか、私も姉のことが好きだからそれはできないなんて言えるはずもない。だがここで断って、彼女との間にヒビが入っても面倒だ。
「実は、今事情があって姉とは一緒に住んでいなくて……」
「あら、そうなの?」
好奇の色がジャンヌの目に宿るのを、私は見逃さなかった。私は他人にそれほど大きな興味はないのだけれど、どういうわけか昔から、誰かの感情をこれでもかといわんばかりに鋭く感じ取ってしまう。オーシャンとシエルの母が私を好いていないのではないかという勘も、きっと当たっている。彼女があからさまに私に嫌悪感を露わにすることはなかったけれど、その目つきやちょっとした言動から一々察してしまう。それに疲れたからこそ、オーシャンの家に長居することなくクレア宅に移動したのだ。
もしかしたら私がジャンヌを好きではないことも、本人に伝わっているかもしれない。
「大変なのね、色々」
ジャンヌの上部だけの同情の言葉に笑顔を返そうとしたけれど、上手く笑うことができなかった。
「あなたがエイヴェリーね。よろしく」
他の学生は、「よろしくお願いします、お姉様」などと言ってスカートの右端を持ち上げてお辞儀をしたりしていたが、この私にそんな上品な所作を求めてはいけない。
「はい、よろしくお願いします」
「ロマンの妹なのよね?」
「はい」
「あんまり似てないわね」
笑顔で言う彼女に、
「血が繋がってないので」
と淡々と返す。
「ロマンは、今日は……」
ホールの中を見渡しても、ロマンの姿はどこにもない。
「あなたのお姉さんなら、委員会で遅くなるそうよ。そろそろ来る頃だと思うんだけど」
ジャンヌは目の前の長い長方形のテーブルに積み上げられた銀の皿とスプーンを一つずつ手に取り、隣のテーブルに向かうと、赤いスープをよそって私に手渡した。
「これ、私のグループで作ったチリコンカンよ」
手渡されたスプーンの入った皿を手に取り、中のビーンズや玉ねぎの浮いたスープを口に運ぶ。トマトとケチャップソースの酸味と甘み、チリソースのピリッとした辛味が溶け合ったそれは、確かに美味しかった。
「美味しいです」
「良かった」
ジャンヌが微笑んだ。感情の見えない笑顔だと思った。ちょうど、オーシャンの母が私に向けた様なーー。きっと、彼女は私を好きではない。あの時と同じように直感で感じ取った。
次の話題に悩んでいると、バケットを齧りながらオーシャンがやってきた。
「なぁ、お前の姉さんとペアなんだけど、いねーんだけど」
「委員会で遅いんですって。そろそろ来るらしいわ」
よりにもよって、友人のオーシャンのペアが私の姉だなんて。オーシャンに色々打ち明け話をしていただけに、何だか気まずいし恥ずかしい。
「お前の姉さん、俺を虐めたりしないだろうな?」
「ロマンはそんな人じゃないわ」
そんな会話をしていたときに、後ろから、「お待たせ」と聞き慣れた声がかかる。振り向くと、心なしか悲しげな笑顔の姉が立っていた。この間のことがあったから、姉の顔を見るのが辛かった。姉も同じような気持ちなのかも知れない。私には軽く微笑みかけただけで話しかけることはしなかった。
「ロマン、委員会お疲れ様。私も参加できたら良かったんだけど、こっちの準備の人数が足りなくて‥‥‥」
ジャンヌはロマンの右手を軽く握り、ほとんど同じ身長の姉に向かって、私と話した時よりもオクターブ高い、甘い声色で話しかけている。胸がちくりと痛む。
「ああ、いいよいいよ。大して中身もないミーティングだったし」
ロマンは少し戸惑った様子で笑ったあと、チリコンカンの入った鍋をのぞいて、
「君たちの班の、美味しそうだね」
とジャンヌに向かって微笑みかけた。
「あなたも食べていいのよ」
愛想よくジャンヌが言うとロマンは、
「後でね。私も後輩のお世話をしなくちゃ」
と答えてオーシャンの方を見た。そのうち姉と友人は話しながら向こうに行ってしまった。
最初は小さな痛みだったのが、胸を貫くような苦痛に変わっていることに気づく。姉とどんな関係なんですか。その言葉が胸まで迫り上がってくるも、聞くことなどできなかった。
「あなたのお姉さん、ハンサムよね。クラスでもよくモテてるわ」
チリコンカンの鍋の横、大きなボウルの中にあるパスタを皿に盛り付けながら、ジャンヌが言う。
「姉は昔からよくモテるんです」
小学校の時から、整った顔立ちで優しい性格の姉は女子にモテた。中学では姉のファンクラブが出来るほどだった。ファンクラブの活動を邪魔するために、学校中の壁に貼ってあった『ロマン先輩ファンクラブミーティング』のチラシを、放課後一人で剥がして回ったのは良い思い出だ。
「ロマンのような優しいお姉さんがいて、あなたは幸せね」
「……そうですね」
居心地が悪かった。幸せなはずがない。少なくとも今の私は。いつも幸せが遠ざかっていくような、手に掴んだと思えば砂のように溢れていくような虚しさを抱えていた。
よりによって、どうしてペアがこの人だったんだろう。私はこの人が苦手だ。きっとこの人も私のことが苦手だろう。ロマンに馴れ馴れしくしているのも、女性らしい声色と表情で話しかけるのも、それに優しく答える姉もーー。全てが嫌だ。今日、ここに来るんじゃなかった。何度も適当な理由を付けてサボろうと思った。前の私ならそうしていた。ロマン以外の人との関係に興味などなかったから。こんな擬似姉妹の活動なんかなくたって学校生活は成立するのに、一体誰が何のためにこんな下らない制度を作ったのだろう。
落ち込んでいると、隣のテーブルからクレアがペアであるミアと一緒にやってきた。
「エイヴェリー、ミアさんの家で今度クリスマス会があるの。あなたと友達だって話したら、一緒に来ないかって誘われたわ」
「私も行っていいの?」
ミアはもちろん、と笑顔で答えた。
「あんまり派手なパーティーではないけどね。他にも、モデルや女優の子が何人か来るわ」
そんな有名人ばかりのパーティに参加するなんて気後れするけれど、せっかくのオファーを断るのも申し訳ない。行くと答えると、ミアは満面の笑みを浮かべた。
「あなたが来るの、楽しみにしてるわ」
ミアの笑顔はとても自然で、その声は夏草を揺らす風のように澄んでいた。
クレアとミアは子役時代から活躍している同士とても気が合っているようで、話が尽きない様子だ。この二人の関係性を羨ましく思う自分がいる。きっとミアがペアだったら、こんな思いをしなくても良かった。
二人が別のテーブルに移動したのを見たジャンヌが、
「あの二人は本当の姉妹みたいに気が合ってるわね」と言った。周りのクラスメイトたちは皆、優しそうな姉と楽しげに話をしながら料理を食べている。ロマンとオーシャンは、遠くのテーブルで他のペアたちと6人くらいで輪になって談笑していた。
「ねぇ、あなたのお姉さんってどんな人がタイプなのかしらね?」
ジャンヌが私のすぐ横にやってきて、囁く様な声で尋ねた。
「さぁ……」
姉は中学の頃からいろんなタイプの女子と一緒にいた。ボーイッシュなスポーツ女子、フェミニンなお嬢様系、ぼんやりとした天然な子、少し不良っぽい女の子ーー。特別恋愛に積極的な方ではなかった。むしろ受け身だったけれど、来るもの拒まず精神の姉は、よほどのことがない限り女子からの告白を断ることなく受け入れた。その代わり破局も早かったけれど。
「あなた、お姉さんに私のことをどう思ってるか聞いてみてくれない? いいな~と思ってるんだけど……。彼女のストライクゾーンに入ってるかしらね」
胸に錘がずしりと乗しかかる。まさか、私も姉のことが好きだからそれはできないなんて言えるはずもない。だがここで断って、彼女との間にヒビが入っても面倒だ。
「実は、今事情があって姉とは一緒に住んでいなくて……」
「あら、そうなの?」
好奇の色がジャンヌの目に宿るのを、私は見逃さなかった。私は他人にそれほど大きな興味はないのだけれど、どういうわけか昔から、誰かの感情をこれでもかといわんばかりに鋭く感じ取ってしまう。オーシャンとシエルの母が私を好いていないのではないかという勘も、きっと当たっている。彼女があからさまに私に嫌悪感を露わにすることはなかったけれど、その目つきやちょっとした言動から一々察してしまう。それに疲れたからこそ、オーシャンの家に長居することなくクレア宅に移動したのだ。
もしかしたら私がジャンヌを好きではないことも、本人に伝わっているかもしれない。
「大変なのね、色々」
ジャンヌの上部だけの同情の言葉に笑顔を返そうとしたけれど、上手く笑うことができなかった。
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