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第2章〜クラウンへの道〜
仲間②
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檻の掃除と餌やり、雑用が一通り終わるとトレーニングルームへ向かった。
朝の7時。普段この時間には賑やかな通路は今朝は静かだ。皆昨日のパーティーの準備と深夜まで続いた騒ぎのお陰で疲れて眠っているに違いない。
他の団員のルチアから貰ったボールでジャグリングの練習をし、鏡の前で昨日のエクササイズをおさらいしていたらアルフレッドが自主練をしに来た。
「やぁネロ、頑張ってるな」アルフレッドは微笑んで片手を上げた。
アルフレッドは準備運動をしたあとしばらく吊り下がったバーを使って練習をしていたが、しばらくすると私の練習を見学しに来た。
休憩をしている時にアルフレッドは訊いた。
「君、スラムに行ったって本当か?」
「ああ、本当だよ」
「何でまたそんなところに?」
彼の表情は険しかった。まるでその街の危険さを身をもって体験しているかのように。
「どうしても欲しいものがあって、ケニーと一緒にペネムってじいさんに会いに行ったんだけど……。お金をぼったくられるし、銃撃戦に巻き込まれるし散々だったよ」
事情を聞いたアルフレッドは「前代未聞だ」と頭をかいた。
「スラムはマジで危険だ、もう二度と行かない方がいい」
「ああ、もう二度と行きたくないよ」
「実は僕はアメリカのスラムの生まれなんだ。家の近くではギャング同士の争いが絶えなくて、近くの家の子どもが巻き込まれて死んだりしてた。盗難車がアラームを響かせながら走り去ることなんて日常茶飯事だった。おんぼろアパートで暮らしてたけど部屋は狭くて暖房は壊れてて、割れた窓をガムテープて塞いでた。冬は寒くて凍えそうで、夏は熱中症になりそうだった。そんな場所に両親と僕たち4兄弟が暮らしてた。学校も柄の悪い連中が多くてさ、上級生に殴られるたび兄貴が助けてくれた」
この穏やかなアルフレッドに貧しく荒んだ環境で育った過去があったなんて、俄かには信じられなかった。バラックエリアに行った時はこんな場所に住むなんて御免だと思ったけれど、思えば今この時にも少年期のアルフレッドのように過酷な環境で生きている子どもたちがいるのだ。
「大変だったね……」
「当時はそれが普通だったよ。小学生時代の僕は学校で授業中立ち歩いて悪戯をしたり、学校を飛び出したり、他の生徒と喧嘩をして怪我をしたりさせたり落ち着きのない子でさ。先生たちも手を焼いてた」
「とんだやんちゃ坊主だったんだね」
今のアルフレッドからは考えられない。帽子泥棒のコリンズなんて比にならない悪ガキぶりだ。
「やんちゃなんてもんじゃない、僕が通ってたのは所謂問題の多い生徒のいるクラスだった。先生たちからも他の子どもたちからも酷い問題児扱いだったよ。しょっちゅう母親が学校に呼び出されて、その度に怒られた」
「意外だな、君がそんな子どもだったなんて」
「だろ? よく言われるよ」とアルフレッドは苦笑した。
「一度担任の先生に言われたんだ、打ち込めることを見つけなさいって。その時はピンと来なかった。
小学5年の時、一ヶ月ぶりに家に帰ってきた兄貴が、サーカスがくるから見に行こうって言ったんだ。僕はサーカスより、兄貴と出かけられるのがすごく嬉しくてついて行った。兄貴はいつも悪い仲間とつるんでばっかで、両親とも仲が悪くて家にほとんど帰ってこなかったから。
その時空中ブランコを観たんだ。鳥みたいに空を舞う人たちが凄く自由でカッコよく見えて、自分もやってみたいと思った。キッズサーカスに入ったのはそれからだ。最初は仲間と喧嘩したりもしたけど、そのたびコーチたちが諭してくれた。
ブランコの練習はすごく楽しかった。バーを握って飛び立つ瞬間は心が自由になる。初めて熱中できるものを見つけたと感じたよ。僕は好きなことにはとことん集中して取り組むタイプでさ、上達も早かった。中学でもサーカスを続けた。粗暴な行動もそのあたりには落ち着いた。高校はカリフォルニアのサーカス学校に入った。
サーカスで僕は技術だけじゃなく人間関係や、生きる上で大事なことを学んだ。あのまま生きてたら、ギャングになって撃たれて路上で死んでたかもしれない。今生きて仲間たちと出会えて、ショーに出られていることに感謝してるんだ」
少年のように目を輝かせるアルフレッドからは、純粋なサーカスへの愛、仲間への温かい想いが伝わってくる。彼はサーカスと出会い、それまで悪い方向に使っていたエネルギーを空中ブランコに向けることで成長した。
私はスラムに生まれなかった。私の子ども時代は決して不幸ではなかったけれど、心の底から夢中になれるものには出会えなかった。その点では、子どもの頃からサーカスに打ち込んできたアルフレッドやシンディたちが羨ましかった。もし私が彼らのように早くサーカスに出会っていたら、何か変わっていただろうか。
「アルフレッド、人は何歳からでもやり直せると思う?」
その質問にアルフレッドは笑顔で頷いた。
「もちろんさ。何歳からでも、どこからでも人はやり直せる。人生を変えられるかどうかは君次第だよ」
「ありがとう、アルフレッド」
「心配しなくても君はどんどん上達するさ。身体は小さいけどガッツがある。きっと人気のクラウンになれるよ」
「なれるといいな。てゆうか、身体が小さいは余計だ!」
冗談めかしてアルフレッドを睨むと、「ハハハ、ごめんよ」と陽気な謝罪が返ってくる。目の前の明るい笑顔の青年が昔は悪ガキだったなんて、やはり信じられない。
生きづらい世界でもがき苦しんでいたのは私とケニーだけではないのかもしれない。シンディもアルフレッドも、クリーもルーファスもその他のメンバーも……。言えないだけでそれぞれの葛藤や苦しみを抱えて生きているんだろう。でもサーカスの最中にそれは見せられない。苦しくても悲しくても、公演中は笑顔で楽しんでいるように観客の目に映らなくてはいけない。あくまでも彼らは夢を見せる立場なのだから。
アルフレッドと話していたら、ずっとガムみたいに頭にへばりついていた悩みごとも今までの人生に対する後悔もすっきりなくなって、思考がクリアになった気がした。今までの人生を悔やんだって仕方ない。大事なのはこれからで、私がどう生きるか、どんな人間になりたいかだ。それをアルフレッドが教えてくれた。
やがてコリンズがシンディの肩に乗ってやってきて自分を構えと鳴いたので、アルフレッドは休憩のほとんどをコリンズの相手をするのに費やすことになった。
朝の7時。普段この時間には賑やかな通路は今朝は静かだ。皆昨日のパーティーの準備と深夜まで続いた騒ぎのお陰で疲れて眠っているに違いない。
他の団員のルチアから貰ったボールでジャグリングの練習をし、鏡の前で昨日のエクササイズをおさらいしていたらアルフレッドが自主練をしに来た。
「やぁネロ、頑張ってるな」アルフレッドは微笑んで片手を上げた。
アルフレッドは準備運動をしたあとしばらく吊り下がったバーを使って練習をしていたが、しばらくすると私の練習を見学しに来た。
休憩をしている時にアルフレッドは訊いた。
「君、スラムに行ったって本当か?」
「ああ、本当だよ」
「何でまたそんなところに?」
彼の表情は険しかった。まるでその街の危険さを身をもって体験しているかのように。
「どうしても欲しいものがあって、ケニーと一緒にペネムってじいさんに会いに行ったんだけど……。お金をぼったくられるし、銃撃戦に巻き込まれるし散々だったよ」
事情を聞いたアルフレッドは「前代未聞だ」と頭をかいた。
「スラムはマジで危険だ、もう二度と行かない方がいい」
「ああ、もう二度と行きたくないよ」
「実は僕はアメリカのスラムの生まれなんだ。家の近くではギャング同士の争いが絶えなくて、近くの家の子どもが巻き込まれて死んだりしてた。盗難車がアラームを響かせながら走り去ることなんて日常茶飯事だった。おんぼろアパートで暮らしてたけど部屋は狭くて暖房は壊れてて、割れた窓をガムテープて塞いでた。冬は寒くて凍えそうで、夏は熱中症になりそうだった。そんな場所に両親と僕たち4兄弟が暮らしてた。学校も柄の悪い連中が多くてさ、上級生に殴られるたび兄貴が助けてくれた」
この穏やかなアルフレッドに貧しく荒んだ環境で育った過去があったなんて、俄かには信じられなかった。バラックエリアに行った時はこんな場所に住むなんて御免だと思ったけれど、思えば今この時にも少年期のアルフレッドのように過酷な環境で生きている子どもたちがいるのだ。
「大変だったね……」
「当時はそれが普通だったよ。小学生時代の僕は学校で授業中立ち歩いて悪戯をしたり、学校を飛び出したり、他の生徒と喧嘩をして怪我をしたりさせたり落ち着きのない子でさ。先生たちも手を焼いてた」
「とんだやんちゃ坊主だったんだね」
今のアルフレッドからは考えられない。帽子泥棒のコリンズなんて比にならない悪ガキぶりだ。
「やんちゃなんてもんじゃない、僕が通ってたのは所謂問題の多い生徒のいるクラスだった。先生たちからも他の子どもたちからも酷い問題児扱いだったよ。しょっちゅう母親が学校に呼び出されて、その度に怒られた」
「意外だな、君がそんな子どもだったなんて」
「だろ? よく言われるよ」とアルフレッドは苦笑した。
「一度担任の先生に言われたんだ、打ち込めることを見つけなさいって。その時はピンと来なかった。
小学5年の時、一ヶ月ぶりに家に帰ってきた兄貴が、サーカスがくるから見に行こうって言ったんだ。僕はサーカスより、兄貴と出かけられるのがすごく嬉しくてついて行った。兄貴はいつも悪い仲間とつるんでばっかで、両親とも仲が悪くて家にほとんど帰ってこなかったから。
その時空中ブランコを観たんだ。鳥みたいに空を舞う人たちが凄く自由でカッコよく見えて、自分もやってみたいと思った。キッズサーカスに入ったのはそれからだ。最初は仲間と喧嘩したりもしたけど、そのたびコーチたちが諭してくれた。
ブランコの練習はすごく楽しかった。バーを握って飛び立つ瞬間は心が自由になる。初めて熱中できるものを見つけたと感じたよ。僕は好きなことにはとことん集中して取り組むタイプでさ、上達も早かった。中学でもサーカスを続けた。粗暴な行動もそのあたりには落ち着いた。高校はカリフォルニアのサーカス学校に入った。
サーカスで僕は技術だけじゃなく人間関係や、生きる上で大事なことを学んだ。あのまま生きてたら、ギャングになって撃たれて路上で死んでたかもしれない。今生きて仲間たちと出会えて、ショーに出られていることに感謝してるんだ」
少年のように目を輝かせるアルフレッドからは、純粋なサーカスへの愛、仲間への温かい想いが伝わってくる。彼はサーカスと出会い、それまで悪い方向に使っていたエネルギーを空中ブランコに向けることで成長した。
私はスラムに生まれなかった。私の子ども時代は決して不幸ではなかったけれど、心の底から夢中になれるものには出会えなかった。その点では、子どもの頃からサーカスに打ち込んできたアルフレッドやシンディたちが羨ましかった。もし私が彼らのように早くサーカスに出会っていたら、何か変わっていただろうか。
「アルフレッド、人は何歳からでもやり直せると思う?」
その質問にアルフレッドは笑顔で頷いた。
「もちろんさ。何歳からでも、どこからでも人はやり直せる。人生を変えられるかどうかは君次第だよ」
「ありがとう、アルフレッド」
「心配しなくても君はどんどん上達するさ。身体は小さいけどガッツがある。きっと人気のクラウンになれるよ」
「なれるといいな。てゆうか、身体が小さいは余計だ!」
冗談めかしてアルフレッドを睨むと、「ハハハ、ごめんよ」と陽気な謝罪が返ってくる。目の前の明るい笑顔の青年が昔は悪ガキだったなんて、やはり信じられない。
生きづらい世界でもがき苦しんでいたのは私とケニーだけではないのかもしれない。シンディもアルフレッドも、クリーもルーファスもその他のメンバーも……。言えないだけでそれぞれの葛藤や苦しみを抱えて生きているんだろう。でもサーカスの最中にそれは見せられない。苦しくても悲しくても、公演中は笑顔で楽しんでいるように観客の目に映らなくてはいけない。あくまでも彼らは夢を見せる立場なのだから。
アルフレッドと話していたら、ずっとガムみたいに頭にへばりついていた悩みごとも今までの人生に対する後悔もすっきりなくなって、思考がクリアになった気がした。今までの人生を悔やんだって仕方ない。大事なのはこれからで、私がどう生きるか、どんな人間になりたいかだ。それをアルフレッドが教えてくれた。
やがてコリンズがシンディの肩に乗ってやってきて自分を構えと鳴いたので、アルフレッドは休憩のほとんどをコリンズの相手をするのに費やすことになった。
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