郵便屋さんとスーパーカブとその日常。

第31通 郵便屋さんの一大イベント。 年末繁忙期編12 〜楽しい楽しい休憩。モグモグおやつタイム♪〜

さて、年末年始繁忙期編の本編に戻りたいと思います。

過酷な13連勤の中で、毎日楽しみな時間がありました。
それは夕方の休憩時間です。
年末年始繁忙期に入ってから12月30日まで毎日19時～21時まで超勤（残業）があるので、定時の16時45分以降に当然休憩時間が発生します。
この休憩時間も公務員時代は郵便局独自の時間設定がありました。
普段から超勤時は15分の休憩が義務付けられています。
ですが、年末年始繁忙期になると超勤時間の長さで休憩が増えるんです。
残念ながら何分増えたか詳しい時間は失念してしまいましたが、超勤時間によって基本時間15分に更に10～20分程増えた記憶があります。
21時までの4時間超勤の時に30分以上の休憩時間があったような？

夕方に一斉に各班が休憩を取ると食堂も混雑するので18時から休憩を取る班もあれば18時半にずらして休憩を取る班もあります。
当然、お腹が空きますよね？
社員食堂も当時は年末繁忙期は夕方まで開いていた時期もありましたが、帰宅して晩御飯を食べる社員も多いのであまり繁盛はしてませんでした。

私達の班ではその休憩時間のオヤツを混合担当の班員が速達や郵便を配達する時に、外に出れない年賀担当者の代わりに買い出しに出ていました。
「今日はコンビニでお菓子を買ってきたわ」と、ポテチやクッキーにチョコレート。
エンゼルパイとか腹持ちの良いお菓子は大好評です。
12月28日辺りから3～4時間超勤が増え始めるので、オヤツも肉まんやネギ焼き。それにリポDの様な栄養ドリンク。
ベテラン班員も「おい！この金でみんなの分の缶コーヒーを買ってこい」とお金を私達若手に渡して食堂自販機でコーヒーを大量に買います。
同じ事を他の班もするものですから自販機に行列ができたりしました。
クリスマスの時期に宅配ピザを注文する班もあり、郵便局内をサンタの格好をしたピザの配達員がピザの受け取り場所の食堂を探してウロウロしたり、今では防犯上考えれない事ですよね。

みんなでオヤツを食べながら仕事や遊び、ゲームや車、バイク、女の子の話とか私はこの普段では味わえれない会話や、ちょっとした宴会気分の様な雰囲気の休憩時間が大好きでした。
民営化になって休憩時間などの時間の見直しなどが図られて現在では4時間超勤でも15分の休憩になってしまいましたが、あの何気ないひと息をつけれる時間も班員同士のコミュニケーションを広げる場としては良かったのではないでしょうか？
この雰囲気が大好きだったので、私がA郵便局からB郵便局に移動し、数年後に副班長になった時に同じように栄養ドリンクやお菓子を自腹で買って班員達に振る舞うと、どうやらB郵便局はそういう事をする班は少なかった様で、私がそれをやり始めると班員達は最初驚いていましたが大好評でした。
それが定例化すると、毎年年末になると「今年もオヤツ買ってあるの？栄養ドリンクある？」と楽しみにしてくれたのは嬉しかったですね。
それにしても、休憩時間の過ごし方も郵便局によって文化が違うもんだなあと、改めて思いました。

そうそう、A郵便局でもB郵便局でも大人気のお菓子がありましたよ。
それはチョコレート。
甘くて美味しいし、何より疲れも取れますしね、やはりお菓子の王様はチョコレートでした。



今回もご愛読ありがとうございました。