郵便屋さんとスーパーカブとその日常。

げこすけ

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第21通 郵便屋さんの一大イベント。 年末繁忙期編6 〜天国の入り口か?地獄の入り口か?〜

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「じゃあ、ちょっと試しにこのひと束を配ってみよっか?」と、高校生アルバイトに郵便の束を渡してその間に私は自分の配達分の郵便を配達します。

ただいま高校生バイトに絶賛随伴訓練中です。

ついに俺も高校生バイトに指導する立場か!?
ふふふ…
ウフフッ♪
と上機嫌。

昨年まで高校生だった私が高校生バイトに随伴訓練をして指導。
そりゃあ調子に乗りますよね?

自分の配達分を少し配達してから自転車で初めての郵便配達をしてる高校生バイトの所に戻りどれだけ配達してるかを確かめます。
「あ!スゴイ。全部配ってるやん!?」
「あ、家がわからなかった郵便がこれだけあります」
「OK OK!じゃあ、教えるから後ろについて来て」
と、私が先輩に教えてもらった様に今度は私が高校生バイトに教えます。

随伴訓練が終わると。
「お疲れさん。これでコーヒーでも飲んでよ?」と百円玉を渡します。
「あ!ありがとうございます!!」と満面の笑みの高校生。
「おう!明日は休みやから明後日から配達頼むわ!」
「はい!!失礼します!」と、随伴訓練が終わった高校生は自転車を漕いでA郵便局に戻っていきます。

さあ!二人目のバイトの所に行かなきゃ!!とカブを飛ばして向かいます。

各配達区にだいたい3人程のアルバイトが配置されるので、私が午前中に二人の高校生バイトを随伴訓練し、もう一人は先輩が訓練をする事になりました。

二人目の随伴訓練の待ち合わせ場所に着くと、待ち合わせ場所にある自動販売機で出発前に私が渡していた百円玉で缶コーヒーを飲んで待ってました。

「じゃあ、行こか?
俺の後ろについてきてな」と、自転車のスピードに合わせて先頭を走ります。

午前中の随伴訓練が終わった高校生バイトは郵便局に帰ると本日のバイトは終了。

昼休憩を挟んで午後の高校生の随伴訓練が終わり、高校生バイトに百円玉を渡して帰すと残りの今日の分の郵便や書留を配達に向かいます。
先輩達が補助者として昼配達のフォローに入ってくれますが、帰局後に年賀状の作業が待ってるので急いで配達します。

内務作業の高校生女子のアルバイトは12月22日に内務作業の説明会を終えて天皇誕生日の祝日の今日23日は休みです。

ですので私達局員は内務アルバイトが24日から年賀状の道順組み立てにスムーズに作業してもらうために配達後に急いで12月15日引き受け開始から23日までの年賀状を大区分し、内務アルバイトの初日の仕事分の前準備をしなくてはならないのです。

大忙しで配達を終わらせて年賀状の大区分に取り掛かる私の頭によぎるのは…

『明日からは女の子が作業に入るのか。
かわいい子がいたら良いなあ。
ウフフ…
高校生バイトの男子も素直な子ばかりだし、なんだかいつもと違う職場の雰囲気もお祭りみたいでテンション上がるし、なんだか楽しいなあ。
ふふふ♪』
と、なんだかいつもと違う職場の雰囲気にまるでお祭り騒ぎです。

年末繁忙期は天国なのか地獄なのか?
まだ、青年はその入り口に立ったばかりです。

今回もご愛読いただきありがとうございました。
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