郵便屋さんとスーパーカブとその日常。

げこすけ

文字の大きさ
上 下
6 / 46

第6通 真夏の郵便屋さん 自転車編。

しおりを挟む
みなさんは真夏の配達では体感温度は何度あると思いますか?

実際測ったことはありませんが40度は超えてるのは間違いありません。
近年では気温が38度を超えることも当たり前のようになり、焼けたアスファルトからの照り返しの温度も半端ではありません。
8耐ライダーは2人~3人で8時間走りますが、郵便屋さんは1時間の休憩(ピットイン?)はありますが、1人で完走しなければなりません。しかも毎日。
熱中症で倒れる職員も珍しくありません。

夏は本当に地獄です。

さて、自転車での郵便屋さんを始めたこの頃の私はどうだったでしょうか?

相変わらず炎天下で自転車を漕いでます。汗だくで。そりゃもう滝の様な汗で。
私の夏のスタイルはTシャツに、その当時に流行った砂漠やジャングルでも探検する様なサイドにポケットが着いたちょっとダボついたカーキー色の半ズボン。それにタオルを首に巻いてスニーカーでフラフラになりながらひたすら自転車を漕いで配達します。

1990年頃では最高気温も36度を超える日はほとんどありません。ですが日差しは強烈なので帽子を被ろうと思い立ちました。

普通に野球帽タイプを被ろうかと思いましたが真っ先に頭に浮かんだのは、釣りキチ三平!!今の人ならワンピースでしょうか?

そう夏と言えば麦わら帽だろ!?と麦わら帽子を被って自転車で配達する郵便屋さんがここに誕生するわけです。

ただでさえ年末年始以外で自転車で配達するアルバイトが珍しいのに麦わら帽子で配達してるので私の配達地域ではちょっとした有名人になりました。
麦わらのお兄ちゃんと。

その当時、私が勤めてるA郵便局には3人の自転車配達員がいまして、1人は職員の方、もう1人は私と同じアルバイトの方なんですが、その方はお相撲さんの様な体型の方でその方もA郵便局界隈ではちょっとした有名人。そこに麦わらの郵便屋さんが現れてちょっとしたカオス状態でした。

麦わら帽のまま配達先のパン屋さんで郵便を渡してパンを買ってくもんだからお店の方もすぐに顔を覚えてくれて話しかけてくれたり売れ残りのパンをサービスしてくれたり、別のお客さんではお茶やジュースをくれたりと顔を売るには良かったように思えます。

まあ、郵便局内ではまた変なヤツが1人現れたなと思われていたようですが。


そうやって自転車配達も慣れてきた青年にやがて転機が訪れようとします。

では、今回はここまでで。
ご愛読ありがとうごさいました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

学校であった怖い話の思い出語り【ネタバレ前提】

よもぎ
エッセイ・ノンフィクション
ファミコンソフト「学校であった怖い話」の思い出語りです。話の内容のネタバレ等が含まれますので、内容を知らない人向けではございません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

昭和・平成のアニメソングを掘り起こそう

くろねこ教授
エッセイ・ノンフィクション
昭和・平成のアニメソングを掘り起こそう。 全てのアニソン好きに捧ぐ。 みんなが知っているアニソンから一部の人しか知らないマイナー曲まで。 忘れ去られるには惜しい歌がたくさんあります。 そんなアニメソングを掘り起こそう。 YOUTUBE、投稿動画、『昭和・平成のアニメソングを掘り起こそう』の姉妹版、補足、宣伝用です。 曲自体を聞きたい方はYOUTUBEの方へどうぞ。

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

阪神淡路大震災の時の私。

げこすけ
エッセイ・ノンフィクション
 阪神淡路大震災から30年経ちました。 その当時の事を知らない世代も増えてきたと聞き、その当時の私の実体験を書きました。  神戸市民ではありませんが、神戸から離れた場所に住んでいる一人の郵便局員の地震時の体験談です。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...