3 / 46
第3通 自転車での配達編
しおりを挟む
随伴訓練から10日も経つと仕事も慣れてきました。
本来は郵便屋さんのお仕事は基本的には8時出勤、16時45分定時なのですが、配達支援のバイトなので本日の配達分の郵便が用意されてる時間9時30分が私の出勤時間でした。
一般的な郵便屋さんの1日の配達時間は3時間半から4時間程で配達できる分量を持ちますが、自転車だとカブに比べるとスピードが段違いに遅いので2時間半から3時間程の分量になります。
それを黒い集配鞄に詰めて、入りきらない郵便や大きい定形外郵便を緑色の長方形の形の鞄に入れて集配自転車のリアキャリアの左側に掛けます。郵便が多い時はその緑鞄を右側にも掛けて二丁掛けするわけです。
集配鞄は自転車の前に掛けて出発です。
その当時の集配バイトには制服は支給されてなく、私服で配達するので配達先のお客さんはバイトが配達している事がわかります。高校卒業したばかりの男子が配達に来るので配達先の方々には「頑張ってるねえ。気をつけてね。」と声をかけてもらったり、缶ジュースやお茶をくれたり、可愛がってもらいました。
若さは得ですね(笑)
郵便の配達は基本的には左手で持てる厚みの束を太い把捉輪ゴムで束ねてあるのでそのゴムを外した郵便の束を左手の親指と人差し指で挟み、配達地図を人差し指と中指で挟み、配達先の家を地図で確認しながら配達します。
個人差もありますが2週間もあればおおよそ地図を見ずに配達できます。
それを両親指にはめた指サックで擦る様に確認しながら右手で取り、郵便受けに配達していくのです。
この指サックの効果ををつい先日まで高校生だった私が知るわけもなく、とにかく格好が悪い!ダサいと初めは職員から渡されたものを使いませんでした。
当然、紙が指先でツルツルするので配達も時間が掛かります。それを職員の方に指摘されて渋々使ってみると…
めちゃくちゃ配達しやすいー!!
と、なるわけです。大人の言う事は聞くもんですね。
つい先日まで高校生だった世間知らずの郵便屋さんの自転車での配達はまだまだ続きます。
今回もご愛読ありがとうございました。
本来は郵便屋さんのお仕事は基本的には8時出勤、16時45分定時なのですが、配達支援のバイトなので本日の配達分の郵便が用意されてる時間9時30分が私の出勤時間でした。
一般的な郵便屋さんの1日の配達時間は3時間半から4時間程で配達できる分量を持ちますが、自転車だとカブに比べるとスピードが段違いに遅いので2時間半から3時間程の分量になります。
それを黒い集配鞄に詰めて、入りきらない郵便や大きい定形外郵便を緑色の長方形の形の鞄に入れて集配自転車のリアキャリアの左側に掛けます。郵便が多い時はその緑鞄を右側にも掛けて二丁掛けするわけです。
集配鞄は自転車の前に掛けて出発です。
その当時の集配バイトには制服は支給されてなく、私服で配達するので配達先のお客さんはバイトが配達している事がわかります。高校卒業したばかりの男子が配達に来るので配達先の方々には「頑張ってるねえ。気をつけてね。」と声をかけてもらったり、缶ジュースやお茶をくれたり、可愛がってもらいました。
若さは得ですね(笑)
郵便の配達は基本的には左手で持てる厚みの束を太い把捉輪ゴムで束ねてあるのでそのゴムを外した郵便の束を左手の親指と人差し指で挟み、配達地図を人差し指と中指で挟み、配達先の家を地図で確認しながら配達します。
個人差もありますが2週間もあればおおよそ地図を見ずに配達できます。
それを両親指にはめた指サックで擦る様に確認しながら右手で取り、郵便受けに配達していくのです。
この指サックの効果ををつい先日まで高校生だった私が知るわけもなく、とにかく格好が悪い!ダサいと初めは職員から渡されたものを使いませんでした。
当然、紙が指先でツルツルするので配達も時間が掛かります。それを職員の方に指摘されて渋々使ってみると…
めちゃくちゃ配達しやすいー!!
と、なるわけです。大人の言う事は聞くもんですね。
つい先日まで高校生だった世間知らずの郵便屋さんの自転車での配達はまだまだ続きます。
今回もご愛読ありがとうございました。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

学校であった怖い話の思い出語り【ネタバレ前提】
よもぎ
エッセイ・ノンフィクション
ファミコンソフト「学校であった怖い話」の思い出語りです。話の内容のネタバレ等が含まれますので、内容を知らない人向けではございません。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

昭和・平成のアニメソングを掘り起こそう
くろねこ教授
エッセイ・ノンフィクション
昭和・平成のアニメソングを掘り起こそう。
全てのアニソン好きに捧ぐ。
みんなが知っているアニソンから一部の人しか知らないマイナー曲まで。
忘れ去られるには惜しい歌がたくさんあります。
そんなアニメソングを掘り起こそう。
YOUTUBE、投稿動画、『昭和・平成のアニメソングを掘り起こそう』の姉妹版、補足、宣伝用です。
曲自体を聞きたい方はYOUTUBEの方へどうぞ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

阪神淡路大震災の時の私。
げこすけ
エッセイ・ノンフィクション
阪神淡路大震災から30年経ちました。
その当時の事を知らない世代も増えてきたと聞き、その当時の私の実体験を書きました。
神戸市民ではありませんが、神戸から離れた場所に住んでいる一人の郵便局員の地震時の体験談です。

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる