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第38話 リザードマンの男
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1分も経っていない。ものの数十秒で俺達はこの黒髪のリザードマンに制圧された。
ナルシスは気を失い、アローラは口元に張り付いたガムの実を剥がすのに悪戦苦闘している。
俺はリザードマンが持つ真っ黒な槍の切っ先を喉元に当てられ、ギャルは真っ青に青ざめた表情でガタガタと震えながら必死にシバをその細い両腕で囲み込むように抱きしめている。
そのギャルの前にトム爺が簡易魔法用のショートスティックを構えたまま立ちはだかった。
「ふむ。リザードマンとは戦いを好むとは聞いたが、いきなり不意打ちを喰らわすとは、いささか礼儀知らずではないか?
それとも、それがリザードマンのやり方かの?」と、わざと挑発する様にトム爺が話し始めた。
挑発に乗ってくるリザードマンの僅かな隙を突くつもりなのだろうが、リザードマンは無言のまま殺気を緩める様子もない。
俺は何度かリザードマンに会った事はあるが戦った事はない。全く気配を感じさせないまま俺達の懐中に現れた途端、恐ろしい程の殺気で俺達を制圧。
リザードマンは各国の戦闘に傭兵としても出陣する戦闘民族だ。戦いに関して恐ろしく場慣れしている。
しかし、話には聞いていたがリザードマンの身体能力がこれ程とは…
「おい?お前がリーダーか?」
リザードマンは槍の切っ先を俺の喉元に押し付ける様に話しかけてきた。
荒っぽいがクールな口調だ。
「…だとしたら?」
俺は手を上げたまま、俺の右側にいるリザードマンに答えた。フム、身長は俺と同じくらいか。
「アイツに何をした!?」
押し付けた槍の切っ先が俺の喉元に押し付けられ、少しだが血が滲み出てきた。
「なんにもしてねえよ?一緒にクッキー食って遊んでただけだ」
少しでも、対等に話を進めるにはビビってちゃダメだ。だが、今の俺は体を固まらせたまま視線だけリザードマンに向けて、少しでも余裕がある様に見せるのがやっとだ。
「クッキー食って遊んだ?バカにしてんのか!?アイツをどっかで売り飛ばす気だったんだろ!!」と、急にさっきまでの冷静さが薄れてイライラしている。
シバはこいつにとって大事な子のようだな。
必死にシバを匿うギャルの腕がモゾモゾと動きだすと「ムグムグムグーッ!! ぷはーっ!!」とシバが顔を出した。
「ダメだよ!シバち!危ないってば!!」
必死にシバを抱きしめようとするギャル。
すると俺達の予想だにしていなかった言葉が、キョトンとしたシバと殺気立ったリザードマンの口から飛び出した。
「にいーにっっ!!」
「シバッ!!」シバの声に安堵の顔で答えるリザードマン。
俺はシバとリザードマンを2度見すると
「え…ええ~ッッッ!?お前ら兄弟なの!?」
「にいーにっ!」と叫ぶとギャルの手から抜け出たシバはリザードマンの元に駆け寄った。
「あ!あ~っ…」と手を伸ばし止めようとしたがギャルはリザードマンに駆け寄っていくシバの後ろ姿を目で追うしかない。
「シバ!あれ程言っただろ?勝手に一人で動くなと!」
「にいーにっ♪」とシバはリザードマンの右脚にしがみつく。その笑顔はやはり、俺達より兄リザードマンの方が良いのだろう(あたりまえだ)
「お、おい。シバ?
お前の兄ちゃんに言ってくれよ?
俺達が迷子のお前を助けたって!」俺は愛想笑いを浮かべて、両手を上げながら必死にシバに助けを求めた。かっこ悪い?なんとでも言ってくれ!だって、このリザードマンは俺の首元から全然槍を引っ込めないんだもん!
リザードマンは俺に槍を構えたままチラリとシバを見て、シバの答えを待つ。
「ん?んーとぉ…」
人差し指を口元に当て考え込むシバ。
え?なに?そんなに考え込む事ですか?シバさん。
「あ!」満面の笑みで兄リザードマンを見上げるシバ。
よし!シバ!お前の兄ちゃんに言ってやれ!言ってやれ!
天使の様な微笑みでシバは答えた。
「わかんない!てへっ♪」
嘘だろーッッッッ!
『驚愕』という表情を顔にするとこういう顔なんだろう。それが、今の俺の顔だ。
「…よし、わかった」
そのシバの答えを聞いたリザードマンは相変わらずクールに表情を変えずに答える。
「な…なんだよ?何がわかったんだよ?」俺はイヤーな汗をかきながら質問する。
リザードマンは俺の質問に答えず、代わりに予想外のセリフが口から出た。
「シバ。兄ちゃんとかくれんぼしよう。
シバがオニだ。眼をつむって100数えるんだぞ?」
「オニごっこ!?やるやるーっ♪」
シバはウキウキしながらしゃがみ込んで両手で目を隠した。
「いっくよー!
いーち、にー、さーん、しー、ごーぉ…」
「な、なんだ?みんなで仲良くシバと遊ぶのか?良いぜ?俺はかくれんぼマスターと言われた男だ」と、愛想笑いをしながら少しホッとした。
「…イヤ。いくら俺達でも子供にお前の首が飛ぶのを見せたくないだけだ」
ちょっと待てちょっと待てーッッッ!!
この物語は『ハートフル異世界コメディファンタジー』のはずだ!!
いつから『本格シリアス異世界ファンタジー』になったんだよ!?
そのリザードマンの言葉に俺はイヤーな汗がダラダラと湧き出てくる。
チラリとリザードマンを見ると槍を握り直し、ギラリと目が光った。
こいつ、本気だ…
やべえ!!本気でやべえッッッ!!
と、思った瞬間だった。
俺とリザードマン、そしてリザードマンの更なる殺気を感じてクナイを瞬時に構えたニンジャの俺達3人はただならぬ気配を感じた!
俺達を見つめる視線!
獲物を狩ろうとする視線!!
これは…異形の気配!?モンスターだ!!
気配の先はリザードマンの後方上面、つまりそれはシバの後方上面でもある。
クルリと俺の首元から槍を後方上面に構え直すリザードマン。俺も剣を抜き後方上面に視界を移すと…
無数に赤く光る異形の目!!軽く20はあるぞ!?
その目の奥には慌てふためく俺達が映り、そしてシバを見る!!
異形の目の正体…
クモだ!!しかも、めっちゃでけえ!!
巨大な毒蜘蛛は瞬時に口から大量の糸を吐き出し、目を閉じて数を数えてるシバをその口元にシュルルルルと巻き上げた!!
ナルシスは気を失い、アローラは口元に張り付いたガムの実を剥がすのに悪戦苦闘している。
俺はリザードマンが持つ真っ黒な槍の切っ先を喉元に当てられ、ギャルは真っ青に青ざめた表情でガタガタと震えながら必死にシバをその細い両腕で囲み込むように抱きしめている。
そのギャルの前にトム爺が簡易魔法用のショートスティックを構えたまま立ちはだかった。
「ふむ。リザードマンとは戦いを好むとは聞いたが、いきなり不意打ちを喰らわすとは、いささか礼儀知らずではないか?
それとも、それがリザードマンのやり方かの?」と、わざと挑発する様にトム爺が話し始めた。
挑発に乗ってくるリザードマンの僅かな隙を突くつもりなのだろうが、リザードマンは無言のまま殺気を緩める様子もない。
俺は何度かリザードマンに会った事はあるが戦った事はない。全く気配を感じさせないまま俺達の懐中に現れた途端、恐ろしい程の殺気で俺達を制圧。
リザードマンは各国の戦闘に傭兵としても出陣する戦闘民族だ。戦いに関して恐ろしく場慣れしている。
しかし、話には聞いていたがリザードマンの身体能力がこれ程とは…
「おい?お前がリーダーか?」
リザードマンは槍の切っ先を俺の喉元に押し付ける様に話しかけてきた。
荒っぽいがクールな口調だ。
「…だとしたら?」
俺は手を上げたまま、俺の右側にいるリザードマンに答えた。フム、身長は俺と同じくらいか。
「アイツに何をした!?」
押し付けた槍の切っ先が俺の喉元に押し付けられ、少しだが血が滲み出てきた。
「なんにもしてねえよ?一緒にクッキー食って遊んでただけだ」
少しでも、対等に話を進めるにはビビってちゃダメだ。だが、今の俺は体を固まらせたまま視線だけリザードマンに向けて、少しでも余裕がある様に見せるのがやっとだ。
「クッキー食って遊んだ?バカにしてんのか!?アイツをどっかで売り飛ばす気だったんだろ!!」と、急にさっきまでの冷静さが薄れてイライラしている。
シバはこいつにとって大事な子のようだな。
必死にシバを匿うギャルの腕がモゾモゾと動きだすと「ムグムグムグーッ!! ぷはーっ!!」とシバが顔を出した。
「ダメだよ!シバち!危ないってば!!」
必死にシバを抱きしめようとするギャル。
すると俺達の予想だにしていなかった言葉が、キョトンとしたシバと殺気立ったリザードマンの口から飛び出した。
「にいーにっっ!!」
「シバッ!!」シバの声に安堵の顔で答えるリザードマン。
俺はシバとリザードマンを2度見すると
「え…ええ~ッッッ!?お前ら兄弟なの!?」
「にいーにっ!」と叫ぶとギャルの手から抜け出たシバはリザードマンの元に駆け寄った。
「あ!あ~っ…」と手を伸ばし止めようとしたがギャルはリザードマンに駆け寄っていくシバの後ろ姿を目で追うしかない。
「シバ!あれ程言っただろ?勝手に一人で動くなと!」
「にいーにっ♪」とシバはリザードマンの右脚にしがみつく。その笑顔はやはり、俺達より兄リザードマンの方が良いのだろう(あたりまえだ)
「お、おい。シバ?
お前の兄ちゃんに言ってくれよ?
俺達が迷子のお前を助けたって!」俺は愛想笑いを浮かべて、両手を上げながら必死にシバに助けを求めた。かっこ悪い?なんとでも言ってくれ!だって、このリザードマンは俺の首元から全然槍を引っ込めないんだもん!
リザードマンは俺に槍を構えたままチラリとシバを見て、シバの答えを待つ。
「ん?んーとぉ…」
人差し指を口元に当て考え込むシバ。
え?なに?そんなに考え込む事ですか?シバさん。
「あ!」満面の笑みで兄リザードマンを見上げるシバ。
よし!シバ!お前の兄ちゃんに言ってやれ!言ってやれ!
天使の様な微笑みでシバは答えた。
「わかんない!てへっ♪」
嘘だろーッッッッ!
『驚愕』という表情を顔にするとこういう顔なんだろう。それが、今の俺の顔だ。
「…よし、わかった」
そのシバの答えを聞いたリザードマンは相変わらずクールに表情を変えずに答える。
「な…なんだよ?何がわかったんだよ?」俺はイヤーな汗をかきながら質問する。
リザードマンは俺の質問に答えず、代わりに予想外のセリフが口から出た。
「シバ。兄ちゃんとかくれんぼしよう。
シバがオニだ。眼をつむって100数えるんだぞ?」
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シバはウキウキしながらしゃがみ込んで両手で目を隠した。
「いっくよー!
いーち、にー、さーん、しー、ごーぉ…」
「な、なんだ?みんなで仲良くシバと遊ぶのか?良いぜ?俺はかくれんぼマスターと言われた男だ」と、愛想笑いをしながら少しホッとした。
「…イヤ。いくら俺達でも子供にお前の首が飛ぶのを見せたくないだけだ」
ちょっと待てちょっと待てーッッッ!!
この物語は『ハートフル異世界コメディファンタジー』のはずだ!!
いつから『本格シリアス異世界ファンタジー』になったんだよ!?
そのリザードマンの言葉に俺はイヤーな汗がダラダラと湧き出てくる。
チラリとリザードマンを見ると槍を握り直し、ギラリと目が光った。
こいつ、本気だ…
やべえ!!本気でやべえッッッ!!
と、思った瞬間だった。
俺とリザードマン、そしてリザードマンの更なる殺気を感じてクナイを瞬時に構えたニンジャの俺達3人はただならぬ気配を感じた!
俺達を見つめる視線!
獲物を狩ろうとする視線!!
これは…異形の気配!?モンスターだ!!
気配の先はリザードマンの後方上面、つまりそれはシバの後方上面でもある。
クルリと俺の首元から槍を後方上面に構え直すリザードマン。俺も剣を抜き後方上面に視界を移すと…
無数に赤く光る異形の目!!軽く20はあるぞ!?
その目の奥には慌てふためく俺達が映り、そしてシバを見る!!
異形の目の正体…
クモだ!!しかも、めっちゃでけえ!!
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