9 / 45
第9話 Are you ready? 前編。
しおりを挟む
朝起きると、理由も分からず涙が出ている。
何か大切な何かを忘れている気がする。
なんだろう?
鏡を覗くと、思い出した…
アローラに殴られてポッコリ腫れて、その痛みで涙が出ているんだ…
クソッ!!
結局、あのクラブ騒動の後に逃げきれずにアローラの鉄拳制裁が俺の左頬に当たり、大きく腫れ上がったのだ。
もう、三日も経つのにようやく腫れが引き始めたところだ。あのゴリラ女め!!
とりあえずシャワーを浴びてその後に絆創膏を貼って頬の腫れを誤魔化すか。
******
シャワーの後、髭を剃りやや短めの茶髪を整える。まあ、いつもの無造作ヘアだ。
いよいよ今日はダンジョン最下層への出発の日だ。
朝メシ食って、着替える。
俺はガッシリした鎧は好きじゃない。いつも薄い鎧、ライトメールを愛用している。俺の剣技はスピードが命だからゴテゴテした装備だと、逆に命に関わるのだ。
でも、このライトメールは教会で「神の加護」という魔法を掛けてもらってるから、強力な防御力を持っている。値段は高くついたが、命には変えられない。あとは、ガントレットとブーツ。これも薄皮だが、ライトメールと同様に「神の加護」が付いている。
武器は親父から引き継いでいる長剣。名のある剣の様だが、剣の名前が擦れて読めない。刃こぼれ一つ無く、ものすごく切れる。冒険に欠かせない俺の相棒だ。
おっと、忘れちゃいけない。俺のとっておきがある。
これも親父ゆずりのアイテム。冒険の時には必ず持って行く。
バサァッっとひるがえし肩に掛ける。
俺のアーティファクト
「風切りのマント」だ。
俺達の世界にはアイテムも2種類ある。
魔法が掛かった「マジックアイテム」
これは魔力が無くなるとただの装備に成り下がる。
もう一つは「アーティファクト」
言い伝えでは古代に神様が「神々の戦」の時に作られたマジックアイテムで魔力が切れる事なく、とてつもない効果があるアイテムだ。
「風切りのマント」には何度も窮地を助けてもらった。俺の冒険には欠かせないアイテムだ。
食料、ポーション、アイテムの類はトム爺が用意してくれてる。
自分の装備を整えたら出発準備OKだ。
親父の建てた一軒家を俺は守っている。小さな素朴な家なんだけど、俺の城さ。部屋を見渡し、次にこの家に戻る時はいつだろう?
おっと、忘れるところだった。
親父とお袋の肖像画に挨拶をしなくちゃ。
「じゃあ親父、お袋、行ってくるよ」
********
「トム爺の郵便屋さん」に着くとみんな揃っていた。
「リオン!!やはりお前の冒険者の姿は美しい!!」と騎士の甲冑に身を包んだナルシスが出迎えた。
「ナルシス。お前もそのナイトメールが1番似合うぜ!!」と、ナルシスの胸を軽く拳の裏側で叩く。
「フッ、当然だ!!」と顔を上げながら額に手を当てるいつものドヤ顔だ。
「ふん!冒険に出る前にケガをするのは如何にもお前らしいの。」と、奥の部屋から俺の頬の絆創膏を見ながらトム爺が出てきた。
「アローラに言ってくれよ!」
「ふん!気を緩め過ぎじゃ!そんなんじゃ最下層まで辿り着けんぞ!!」
いきなり説教かよ⁉︎
クソッ!あのアバズレゴリラ女め!
「…今度はホントに殺すよ?…」
ボソッと俺の真後ろででアローラが呟いた。
「うわああぁぁぁッッッ!!ゴメンなさい!!!!!!」と思わずナルシスの後ろに隠れた!!
「フン!!」と用意してある荷物の方に向かうアローラ。
本当に俺の心を読めてんじゃないだろうな⁉︎ 怖いわホントに!!
アローラは冒険の時はいつものワンピースじゃなくて、胸元が少し見えるデザインのノースリーブのハイネックにショートパンツ。それにローブを着る。肩に掛かるブロンドは後ろ髪をクルンとアップにまとめてある。
その、うなじと長い足に世の中の男どもは騙されるのだ。本当は男好きのアバズ…やめておこう。今度は本当に命の危険を感じる。
ワンピースじゃなくてショートパンツにするのは動きやすいって理由らしい。如何にも武闘派魔法使いのアローラらしい考えだ。
「オッスー!リオン!!キャハハハ!!なになに⁉︎まだアロっちにボコられたとこ治んないの?ほんとウケるんですけど⁉︎」と満面の笑みでギャルが寄ってきた。
「相変わらず今からダンジョン行くのか?って格好だな⁉︎ギャル!」
「なになに?ウチの格好そんなにカワイイ?」と目をキラキラしながら聞いてくる。
動き回るとパンツが見えそうになる程短いスカートに、ブラウスにブレザーを着こなしたギャルはクルンと体を回転し、ふわふわのカールの掛かった茶髪をなびかせる。
背中にはショッキングピンクのポーチ兼用の弓と矢を入れた矢筒を掛けている。
そう、ギャルは弓矢の達人だ。彼女の右に出る弓使いは俺は知らない。
「どんな耳してんだよ⁉︎
それと、もっと長いスカート履けよ?見えるぞ!!」
「あ!おじーちゃん!!なになに?そんな重い荷物持ってー!ウチが手伝うし!」と、トム爺の方に駆け寄る。
「年寄り扱いするな!小娘が!!」
俺の話し聞いちゃいねえ!!
まあ、良いか。なんだかんだと年寄りを労る気持ちを持つ優しい心を持つのがギャルの良いところでもある。
そのトム爺は作業のしやすい上下のツナギの上にローブを纏いドワーフのトム爺からみるとかなり大きいリュックを背負っている。
このリュックがトム爺に欠かせないアイテムだ。
ドワーフの技術で作られた革製のリュックの中は不思議とかなりの量のアイテムや食料を詰め込む事ができる。一度持たせてもらった事があるけど、結構軽いんだよこれ。一体どんな仕掛けになってるのだろう?ドワーフの細工技術はこういう所にも活かされているんだ。
「ん。ニンジャはどこだ?」と見渡すと同時に
シュッ!!スタッ!!と、降り立ち腕を組んで俺の背後に立つニンジャ。
「うわああーッッッ!!!!!!ビックリした!!!!やめて!!それ、ホントに!!」
うんうんと頷くと シュッ!!とまたどこかに消える。
「ほんと、ニンニンはリオンの事好きだねー。ホントウケるわー キャハハ!」とギャルは大笑い。周りの仲間たちも大ウケだ。
ギャルがいると途端に周りの空気が明るくなる。これもギャルのスキルだろう。
ギャルはあだ名を付けるのが得意だ。
ナルシスは「ナルたん」
アローラは「アロっち」
ニンジャは「ニンニン」
トム爺は「おじいちゃん」これはトム爺は年寄り扱いされるから嫌がっているが、実は満更でもない。おじいちゃんと孫の様な関係を気に入ってるみたいだ。声には出さないけどね。
で、俺はリオン。 あだ名が無い…
気になって前に聞いた事がある。
「えー?リオンはリオンじゃん?」
で、終わった。
なんか寂しいんですけど~っっっ!!
と、心の声が泣いてるとトム爺の号令が掛かった。
何か大切な何かを忘れている気がする。
なんだろう?
鏡を覗くと、思い出した…
アローラに殴られてポッコリ腫れて、その痛みで涙が出ているんだ…
クソッ!!
結局、あのクラブ騒動の後に逃げきれずにアローラの鉄拳制裁が俺の左頬に当たり、大きく腫れ上がったのだ。
もう、三日も経つのにようやく腫れが引き始めたところだ。あのゴリラ女め!!
とりあえずシャワーを浴びてその後に絆創膏を貼って頬の腫れを誤魔化すか。
******
シャワーの後、髭を剃りやや短めの茶髪を整える。まあ、いつもの無造作ヘアだ。
いよいよ今日はダンジョン最下層への出発の日だ。
朝メシ食って、着替える。
俺はガッシリした鎧は好きじゃない。いつも薄い鎧、ライトメールを愛用している。俺の剣技はスピードが命だからゴテゴテした装備だと、逆に命に関わるのだ。
でも、このライトメールは教会で「神の加護」という魔法を掛けてもらってるから、強力な防御力を持っている。値段は高くついたが、命には変えられない。あとは、ガントレットとブーツ。これも薄皮だが、ライトメールと同様に「神の加護」が付いている。
武器は親父から引き継いでいる長剣。名のある剣の様だが、剣の名前が擦れて読めない。刃こぼれ一つ無く、ものすごく切れる。冒険に欠かせない俺の相棒だ。
おっと、忘れちゃいけない。俺のとっておきがある。
これも親父ゆずりのアイテム。冒険の時には必ず持って行く。
バサァッっとひるがえし肩に掛ける。
俺のアーティファクト
「風切りのマント」だ。
俺達の世界にはアイテムも2種類ある。
魔法が掛かった「マジックアイテム」
これは魔力が無くなるとただの装備に成り下がる。
もう一つは「アーティファクト」
言い伝えでは古代に神様が「神々の戦」の時に作られたマジックアイテムで魔力が切れる事なく、とてつもない効果があるアイテムだ。
「風切りのマント」には何度も窮地を助けてもらった。俺の冒険には欠かせないアイテムだ。
食料、ポーション、アイテムの類はトム爺が用意してくれてる。
自分の装備を整えたら出発準備OKだ。
親父の建てた一軒家を俺は守っている。小さな素朴な家なんだけど、俺の城さ。部屋を見渡し、次にこの家に戻る時はいつだろう?
おっと、忘れるところだった。
親父とお袋の肖像画に挨拶をしなくちゃ。
「じゃあ親父、お袋、行ってくるよ」
********
「トム爺の郵便屋さん」に着くとみんな揃っていた。
「リオン!!やはりお前の冒険者の姿は美しい!!」と騎士の甲冑に身を包んだナルシスが出迎えた。
「ナルシス。お前もそのナイトメールが1番似合うぜ!!」と、ナルシスの胸を軽く拳の裏側で叩く。
「フッ、当然だ!!」と顔を上げながら額に手を当てるいつものドヤ顔だ。
「ふん!冒険に出る前にケガをするのは如何にもお前らしいの。」と、奥の部屋から俺の頬の絆創膏を見ながらトム爺が出てきた。
「アローラに言ってくれよ!」
「ふん!気を緩め過ぎじゃ!そんなんじゃ最下層まで辿り着けんぞ!!」
いきなり説教かよ⁉︎
クソッ!あのアバズレゴリラ女め!
「…今度はホントに殺すよ?…」
ボソッと俺の真後ろででアローラが呟いた。
「うわああぁぁぁッッッ!!ゴメンなさい!!!!!!」と思わずナルシスの後ろに隠れた!!
「フン!!」と用意してある荷物の方に向かうアローラ。
本当に俺の心を読めてんじゃないだろうな⁉︎ 怖いわホントに!!
アローラは冒険の時はいつものワンピースじゃなくて、胸元が少し見えるデザインのノースリーブのハイネックにショートパンツ。それにローブを着る。肩に掛かるブロンドは後ろ髪をクルンとアップにまとめてある。
その、うなじと長い足に世の中の男どもは騙されるのだ。本当は男好きのアバズ…やめておこう。今度は本当に命の危険を感じる。
ワンピースじゃなくてショートパンツにするのは動きやすいって理由らしい。如何にも武闘派魔法使いのアローラらしい考えだ。
「オッスー!リオン!!キャハハハ!!なになに⁉︎まだアロっちにボコられたとこ治んないの?ほんとウケるんですけど⁉︎」と満面の笑みでギャルが寄ってきた。
「相変わらず今からダンジョン行くのか?って格好だな⁉︎ギャル!」
「なになに?ウチの格好そんなにカワイイ?」と目をキラキラしながら聞いてくる。
動き回るとパンツが見えそうになる程短いスカートに、ブラウスにブレザーを着こなしたギャルはクルンと体を回転し、ふわふわのカールの掛かった茶髪をなびかせる。
背中にはショッキングピンクのポーチ兼用の弓と矢を入れた矢筒を掛けている。
そう、ギャルは弓矢の達人だ。彼女の右に出る弓使いは俺は知らない。
「どんな耳してんだよ⁉︎
それと、もっと長いスカート履けよ?見えるぞ!!」
「あ!おじーちゃん!!なになに?そんな重い荷物持ってー!ウチが手伝うし!」と、トム爺の方に駆け寄る。
「年寄り扱いするな!小娘が!!」
俺の話し聞いちゃいねえ!!
まあ、良いか。なんだかんだと年寄りを労る気持ちを持つ優しい心を持つのがギャルの良いところでもある。
そのトム爺は作業のしやすい上下のツナギの上にローブを纏いドワーフのトム爺からみるとかなり大きいリュックを背負っている。
このリュックがトム爺に欠かせないアイテムだ。
ドワーフの技術で作られた革製のリュックの中は不思議とかなりの量のアイテムや食料を詰め込む事ができる。一度持たせてもらった事があるけど、結構軽いんだよこれ。一体どんな仕掛けになってるのだろう?ドワーフの細工技術はこういう所にも活かされているんだ。
「ん。ニンジャはどこだ?」と見渡すと同時に
シュッ!!スタッ!!と、降り立ち腕を組んで俺の背後に立つニンジャ。
「うわああーッッッ!!!!!!ビックリした!!!!やめて!!それ、ホントに!!」
うんうんと頷くと シュッ!!とまたどこかに消える。
「ほんと、ニンニンはリオンの事好きだねー。ホントウケるわー キャハハ!」とギャルは大笑い。周りの仲間たちも大ウケだ。
ギャルがいると途端に周りの空気が明るくなる。これもギャルのスキルだろう。
ギャルはあだ名を付けるのが得意だ。
ナルシスは「ナルたん」
アローラは「アロっち」
ニンジャは「ニンニン」
トム爺は「おじいちゃん」これはトム爺は年寄り扱いされるから嫌がっているが、実は満更でもない。おじいちゃんと孫の様な関係を気に入ってるみたいだ。声には出さないけどね。
で、俺はリオン。 あだ名が無い…
気になって前に聞いた事がある。
「えー?リオンはリオンじゃん?」
で、終わった。
なんか寂しいんですけど~っっっ!!
と、心の声が泣いてるとトム爺の号令が掛かった。
3
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる