私はショタを愛でたいのっ！！

基礎を学びましょう

ーーーさて、マリーに聞きたい事は山ほどある。…が、１個言い忘れてた事を思い出した。


「マリー、あの、私が転生者だということは、誰にも言わないで欲しいの」


……はい、コレです。一番重要な事忘れてた。
マリーは信じてくれたけれど、やっぱり知られないに限ると思うし。家を追い出されない為にも、ばれないに越した事はない。


「はい、勿論です！誰にも話しません！！安心して下さい、ロザリー！」

そう言ってニコッと笑うマリーはとても可愛い。何か後ろに花びらが待ってる気がする。ロリにも目覚めそうな可愛さだ。…………いやいや、目覚めてはないけど！！まだ大丈夫だ！！


「良かった、ありがとう」

「いえ！」





ーーーよし、不安の種も無くなった事だし、改めてこの世界の事を聞いてみるか！えーと何から聞けばいいかな…………


「ロザリー？どうしました？」

「えっと、何から聞こうか考えていたんだけど…分からない事が多すぎてどうしようと思って」

「それもそうですねぇ、それでは基礎の基礎から教えますね！」

「お願いします！」



「えっとまずは、この国の事からお教えしますね！この国はシャルーム王国といって、マスカン大陸にある国の１つです。マスカン大陸には様々な種類の生物がいます」

「様々って？」

「人間や動植物、精霊や神獣などがいます。そして基本的に神獣は人前に姿を現しません。それゆえ神獣は信仰対象になっています」

「なるほど」



「精霊は私たちの身近にいて、魔力をあげる代わりに力を貸してもらえます。上位の精霊とは契約をすることもでき、より強い力をかしてもらえるようになりますよ！ただ、精霊と契約できるのは稀なので、大抵の人は必要な時だけ力を借りています」

「へえ～」


「そして、私たちは一人一人魔力を持っていて、魔法を扱う事ができ「魔法！？魔法を使えるの！？！？」



あ、興奮のあまりくいぎみになっちゃった。


ーーーそうなのだ、私の小さい頃の夢は魔法使いになることだったのだ。

そしてあんなコトやこんなコトをしようと思ってたのである。内容は勿論言えないが、魔法を使えると聞いて興奮しない訳がない！！！



「は、はい。ロザリーの世界には無かったのですか？」

「ええ。その代わり『科学』という別の物が発展していて。それがこの国で言う『魔法』かなぁ」

「そうなんですか？私はその科学というのも興味ありますね！」

「そう？」


私はあんまり興味は無かったかな………？