1 / 21
私は誰なの?
しおりを挟む
…あれ、ここってどこだろう?とりあえず、今朝の事から順に思い出していこう
私は如月澪【きさらぎ みお】、高校2年生
昨日は夜遅くまであるアンソロジーを読んでおり、寝たのが深夜3時を回っていた気がする。今朝母に叩き起こされ朝食のパンを咥えながら、自転車で学校前の坂道を全力疾走。それから…………あ、そうだった!何故か道路に捨ててあったバナナの皮で思いっきり滑り、そこへ運悪くやって来たトラックと衝突したんだった、そうだった!
………って、あれ、それなら私死んでるハズだよね?何で生きてんの?
…………………う~ん分からない。そもそも本当に死んだのかなぁ?いやでも、確かあれは2トントラックだったよね!?…うん、死んでるわ
それならば、此所はどこなんだろうか?
ーー私は今、ふかふかでとても高そうな白い椅子に座っている。目の前にはこれまた豪華そうな円形の一本足の、椅子とセットであろうテーブルがあり、その上には色とりどりの美味しそうなクッキーと淹れたばかりのような紅茶が、青い蝶があしらわれた白の器にいれてある
周りを見てみてもどこもかしこも白の高そうな家具で統一されており、汚したらと思うと無闇に動けない
………参ったなぁどうしよう、そう思いながら足をぶらぶらしていて気付いた
ーーーーーー私、足短くない!?
自慢では無いが、私は身長が172センチあり女性にしては大きい方だった。当然手足は長い。
その反動なのかは疑問だが、小さくて可愛いものが大大大好きなのである!!!!!
可愛いは正義!本当にその通りだ!
その中でも、小さくて元気でちょこちょこ動く男の子は本当に可愛いと思っている!!
……昨夜読んでいたあるアンソロジーと言うのは、実はショタのアンソロジーだったのだ
あー死ぬ前に全部読んどいて良かった!しかしそれが夜更かしの原因、引いては死ぬ原因になったわけで、果たして良かったのかどうか…
まぁでもみんなすごく可愛くて満足したから、いっか!買ったのは正解だったな…と、ぼんやり考えていると
…コンコンコン
扉を軽く叩く音がしたのでそちらを振り返ると
「お嬢様、マリーで御座います。ご所望の本を持って参りました。失礼いたします」
…………とりあえず、まりいって誰?お嬢様、って誰の事言ってるの?
そしてゆっくりと開かれた扉から現れたのは、淡いピンクの髪で、アメジストのような紫の瞳を持つ優しそうな少女だった。同い年くらいだろうか?緩く後ろで1つに編まれている三つ編みを右肩から前に垂らしている
そして黒を基調とした、肩から手首まで白いラインが入ってる膝までのワンピースを着て、胸には紺のやや小ぶりなリボン、腰には白くて清潔そうなエプロンを着けている
私が口を開けて固まっているのに気付いたのだろうか、とても心配そうに
「お嬢様、どうされたのですか!?どこかお体の具合が悪いのですか!?」
と急いで持っていた本をテーブルに置き、顔を覗き込んできた
心の中で、そういえば体調を崩したことは生まれてから一度もないなぁ、などと思いながら
「私はどこも悪くないですよ。………それより、お嬢様って誰の事ですか?この部屋には私しかいないと思いますが…」
若干最後声が小さくなってしまったのは許して欲しい。もしこの部屋に自分に見えない誰かが居たら、流石に怖い
私はあまり心霊の類いは信じていないが、それでも怖い
「……?何を仰っているのですか?お嬢様はあな
た様の事でございますわ!バイエルン・ミル
・ロザリア様!」
ーー1つだけ言わせて欲しい
誰やねん!!!!!!
私は如月澪【きさらぎ みお】、高校2年生
昨日は夜遅くまであるアンソロジーを読んでおり、寝たのが深夜3時を回っていた気がする。今朝母に叩き起こされ朝食のパンを咥えながら、自転車で学校前の坂道を全力疾走。それから…………あ、そうだった!何故か道路に捨ててあったバナナの皮で思いっきり滑り、そこへ運悪くやって来たトラックと衝突したんだった、そうだった!
………って、あれ、それなら私死んでるハズだよね?何で生きてんの?
…………………う~ん分からない。そもそも本当に死んだのかなぁ?いやでも、確かあれは2トントラックだったよね!?…うん、死んでるわ
それならば、此所はどこなんだろうか?
ーー私は今、ふかふかでとても高そうな白い椅子に座っている。目の前にはこれまた豪華そうな円形の一本足の、椅子とセットであろうテーブルがあり、その上には色とりどりの美味しそうなクッキーと淹れたばかりのような紅茶が、青い蝶があしらわれた白の器にいれてある
周りを見てみてもどこもかしこも白の高そうな家具で統一されており、汚したらと思うと無闇に動けない
………参ったなぁどうしよう、そう思いながら足をぶらぶらしていて気付いた
ーーーーーー私、足短くない!?
自慢では無いが、私は身長が172センチあり女性にしては大きい方だった。当然手足は長い。
その反動なのかは疑問だが、小さくて可愛いものが大大大好きなのである!!!!!
可愛いは正義!本当にその通りだ!
その中でも、小さくて元気でちょこちょこ動く男の子は本当に可愛いと思っている!!
……昨夜読んでいたあるアンソロジーと言うのは、実はショタのアンソロジーだったのだ
あー死ぬ前に全部読んどいて良かった!しかしそれが夜更かしの原因、引いては死ぬ原因になったわけで、果たして良かったのかどうか…
まぁでもみんなすごく可愛くて満足したから、いっか!買ったのは正解だったな…と、ぼんやり考えていると
…コンコンコン
扉を軽く叩く音がしたのでそちらを振り返ると
「お嬢様、マリーで御座います。ご所望の本を持って参りました。失礼いたします」
…………とりあえず、まりいって誰?お嬢様、って誰の事言ってるの?
そしてゆっくりと開かれた扉から現れたのは、淡いピンクの髪で、アメジストのような紫の瞳を持つ優しそうな少女だった。同い年くらいだろうか?緩く後ろで1つに編まれている三つ編みを右肩から前に垂らしている
そして黒を基調とした、肩から手首まで白いラインが入ってる膝までのワンピースを着て、胸には紺のやや小ぶりなリボン、腰には白くて清潔そうなエプロンを着けている
私が口を開けて固まっているのに気付いたのだろうか、とても心配そうに
「お嬢様、どうされたのですか!?どこかお体の具合が悪いのですか!?」
と急いで持っていた本をテーブルに置き、顔を覗き込んできた
心の中で、そういえば体調を崩したことは生まれてから一度もないなぁ、などと思いながら
「私はどこも悪くないですよ。………それより、お嬢様って誰の事ですか?この部屋には私しかいないと思いますが…」
若干最後声が小さくなってしまったのは許して欲しい。もしこの部屋に自分に見えない誰かが居たら、流石に怖い
私はあまり心霊の類いは信じていないが、それでも怖い
「……?何を仰っているのですか?お嬢様はあな
た様の事でございますわ!バイエルン・ミル
・ロザリア様!」
ーー1つだけ言わせて欲しい
誰やねん!!!!!!
0
お気に入りに追加
108
あなたにおすすめの小説

男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!


美醜逆転世界でお姫様は超絶美形な従者に目を付ける
朝比奈
恋愛
ある世界に『ティーラン』と言う、まだ、歴史の浅い小さな王国がありました。『ティーラン王国』には、王子様とお姫様がいました。
お姫様の名前はアリス・ラメ・ティーラン
絶世の美女を母に持つ、母親にの美しいお姫様でした。彼女は小国の姫でありながら多くの国の王子様や貴族様から求婚を受けていました。けれども、彼女は20歳になった今、婚約者もいない。浮いた話一つ無い、お姫様でした。
「ねぇ、ルイ。 私と駆け落ちしましょう?」
「えっ!? ええぇぇえええ!!!」
この話はそんなお姫様と従者である─ ルイ・ブリースの恋のお話。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる