なぜか第三王子と結婚することになりました

鳳来 悠

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学校

図書室

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「……あ、あの」

「? ロック君どうしたの?」

「あ、あの、その………もう手を離してくれて大丈夫だから」

「あぁそっか!ごめんね、急に握ったりして。おれも緊張してて…許してくれる?」

「!! …いや、別に怒ってるとかじゃないから。ただちょっと、おれも予想してなくて」


…だよね、おれだって急に手を握られたらびっくりするし。


「本当にごめん。気持ち悪かっただろ?」


おれがそう言うとロック君は全力で否定しだした。



「いやいやそんなことはないから!!むしろ嬉しかったって言うか……あ!変な意味じゃないから。だから、その…」

「分かってるって。初めて友達と手を繋げたら嬉しいもんな!おれも嫌がられなくて嬉しい」

「…あ、そうだよな……………。うん、おれも嬉しいよ」



? どうしたんだろう。急に元気が無くなったように見えるけど…。走って疲れちゃったのかな?おれは小さい頃から鍛えてるから分からないけど…。何か申し訳ないことしたな。



「…走らせてごめんね、疲れちゃったよね。──あ、あったよ図書室!」

「…わあ……思ったより大きい…」

「確かに!」



おれたちが目指していた図書室は想像以上に大きかった。1階から3階まで突き抜けており、1フロアの広さも教室が10個は入るのではないかと思うほどだった。全面ガラス張りで木製の本棚がズラリと並んでいる。奥に自習スペースもあるようだ。



「ロック君は見たいところとかある?」

「うーんとね…………あの、ごめん!」




? なぜか急に謝られた…。え、おれ、また何かやらかしたっけ…!?
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