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再会

相棒

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「おーい!いい加減やるぞー!」



ガラッと窓をあけて声をかけてきたのはおれのお祖父様だ。…あっ、そういえば稽古にきたということを今の今まで忘れていた。見るとオズも頭になかったみたいで驚いた顔をしている。



「はい、今行きます!」

「ちゃんと玄関から入ってこいよ」



ピシャンと窓を閉めお祖父様は戻っていった。



「ふぅ、すっかり忘れてた!………ははっ、戻ろっか、オズ」

「そうだね。ねぇ、ちゃんと玄関から入ってこいよってどういう事だろう?」

「…え、っと……。アハハ、ハハ、ドウイウコトダロウネ…。……とりあえず、窓から入る勢いで早く戻ってこいってことじゃない?」

「そっか!それじゃ早く行こ、ライ!」



そして自然におれの左手をとって駆け出した。

─ごめん、オズ…。窓から入る勢いでって言ったのは嘘なんだ…。それにあの言葉はおれに向けて言ったものだと思う。
もっと小さいころ、おれは窓から出ただけじゃなくて、窓から入ってるところをお祖父様に見つかって凄まじい剣幕で3時間ほど怒られたこともあるんだ……。恥ずかしくてオズには知られたくないから嘘ついちゃったけど許してね。

心の中でオズに謝りつつ、急ごうとおれも手を握り返して走る速さをあげた。オズの手は熱く、これからの稽古に興奮しているのだろう。おれも負けないように頑張らなきゃ!





***






「今日の稽古はここまで」

「「ありがとうございました!」」






……ふぅ~。今日の稽古も疲れたけど、頑張った証拠だ。オズがいるから普段より気合いが入った気がする。
それから、オズと打ち合ってみてだいたい同じくらいの強さだと分かった。なおさらライバル感があって良いな!おれは負けないように頑張ろうと強く思えた。

今日は2勝3敗で負け越したけど次は絶対勝つ!!
帰り際に、オズと



「ぼく、ライを守れるようにもっと強くなるね」

「おう!おれも頑張る!」



──なんて会話もしたけど、おれの背中を守るってことだよな?気が早いけど、背中を任せられる相手がいるってうれしいな!

友達でライバルで相棒か……ふふっ。これからよろしくな、オズ!
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