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再会

ライバル

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「それじゃあおれたち好敵手ライバルってこと?」

「あ、う…ん?そういうことになるのかな」

「本当!?やった~!」




───“ライバル”───

…なんかドキドキしてきた!張り合いがある相手がいると互いに強くなれるってお祖父様も言ってたし!


「じゃあこれからは友達兼ライバルとしてよろしくな!」

「……ともだち?」

「──えっ!おれたちは…友達じゃ、ない、のか…?」



……ま、まさか友達だと思ってたのはおれだけってことなのか!?一回遊んだくらいで友達面すんなってことか…………すっかり友達だとばかり……恥ずかしい。……穴があったら入りたい。そして恥ずかしくて顔が熱い。

恥ずかしさと悲しさで視界がぼやける。



「ううんっ、とも、だち。友達だよ!!!だから泣かないで、ライ」

「な、…泣いてなんかいない!」



おれは袖で目元をごしごしとこすった。


「擦るとさらに赤くなっちゃうよ。はい、これ使って」

「あ……ありがとう。洗って返す」

「えーっと──いいよ、それライにあげる」

「えっ何でだ!?……おれが使ったものは使いたくないってことか……?」

「─!?ち、違うよ!ぼくがライに持ってて欲しいんだ。ぼくのことをいつでも思い出してほしいから」

「………う~ん……………よくわからないが分かった!大切にする。おれも何かあげられれば良いんだけど……ごめん。今は何も持ってないんだ」

「気にしないで!ライから何かほしくてあげた訳じゃないから」

「そうなのか…?」

「うん!」



……いやいや、いくらオズが良いと言っても、おれも何か渡した方がいいと思う。“相手には同じだけの礼儀を返しなさい”ってよくお父様に言われるしね!
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