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一緒に暮らします
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「ぼくも一人で暮らすの少しさみしくなってきてたので………。あ、もちろん、烈が良ければですが!」
「いや、おれとしてはかなり助かるしありがたいことだが………本当に良いのか?迷惑じゃないのか?」
「いえ、全然迷惑じゃありません!!………それとも、ぼくと一緒に暮らすのはいやですか…?」
リドは今にも泣き出しそうな目でおれを見てくる。………うっ、子どもを泣かせてると思うと罪悪感が……。
「嫌じゃないよ!…………ふぅ。そこまで言ってくれるんなら、しばらくここで暮らさせてもらっても良いか?」
「はい!もちろんです!」
「ありがとう。これからよろしくな」
「こちらこそよろしくお願いします!」
リドがにっこり笑うのにつられて、おれもくすっと笑った。なぜかリドはおれの顔をじっと見つめて頬が赤くなっていたように見えたが、おそらくおれの気のせいだろ───って、あれ!?
んんん?
………おかしい………
そう思い自分の目を擦るが、何も変わらない。
何故だ。──リドの目が、紅くなってる。
さっきまで緑だったはずだ。充血してる……とかではなさそうだし。理由がさっぱりわからない。………うーん……もうリドに聞いてみるか。どうせこのまま考えていても答えが分かる気がしないしな。
「なぁリド。目、どうしたんだ?赤くなってるぞ」
「え?」
「大丈夫か、何かゴミでも入ったのか?さっきまで緑だったよな?」
……あれ、もしかしておれの思い違い?元々紅い目だったっけ?
リドはと言うと、窓ガラスで確認しようとしたのか窓に走りよった。
いつの間にか窓の外はもうすでに日が沈み夜の帳が降りている。もうこんな時間なのか。ここで生活させてもらえることになって本当に良かったと思う。流石に怪我した足で森をうろつくのは……怖い。
「そんな………もう夜になってる……」
「ん、何か言ったか?」
何を言ったか聞き取れずおれが言葉をかけると同時に、リドは自分の目を手で押さえおれに背を向けた。
「……れつ…………ごめん、なさい……」
!?
ど、どうしたんだ!?
「いや、おれとしてはかなり助かるしありがたいことだが………本当に良いのか?迷惑じゃないのか?」
「いえ、全然迷惑じゃありません!!………それとも、ぼくと一緒に暮らすのはいやですか…?」
リドは今にも泣き出しそうな目でおれを見てくる。………うっ、子どもを泣かせてると思うと罪悪感が……。
「嫌じゃないよ!…………ふぅ。そこまで言ってくれるんなら、しばらくここで暮らさせてもらっても良いか?」
「はい!もちろんです!」
「ありがとう。これからよろしくな」
「こちらこそよろしくお願いします!」
リドがにっこり笑うのにつられて、おれもくすっと笑った。なぜかリドはおれの顔をじっと見つめて頬が赤くなっていたように見えたが、おそらくおれの気のせいだろ───って、あれ!?
んんん?
………おかしい………
そう思い自分の目を擦るが、何も変わらない。
何故だ。──リドの目が、紅くなってる。
さっきまで緑だったはずだ。充血してる……とかではなさそうだし。理由がさっぱりわからない。………うーん……もうリドに聞いてみるか。どうせこのまま考えていても答えが分かる気がしないしな。
「なぁリド。目、どうしたんだ?赤くなってるぞ」
「え?」
「大丈夫か、何かゴミでも入ったのか?さっきまで緑だったよな?」
……あれ、もしかしておれの思い違い?元々紅い目だったっけ?
リドはと言うと、窓ガラスで確認しようとしたのか窓に走りよった。
いつの間にか窓の外はもうすでに日が沈み夜の帳が降りている。もうこんな時間なのか。ここで生活させてもらえることになって本当に良かったと思う。流石に怪我した足で森をうろつくのは……怖い。
「そんな………もう夜になってる……」
「ん、何か言ったか?」
何を言ったか聞き取れずおれが言葉をかけると同時に、リドは自分の目を手で押さえおれに背を向けた。
「……れつ…………ごめん、なさい……」
!?
ど、どうしたんだ!?
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